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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その2(15)(52回シリーズ)

アンブリッジの部屋を出るとハリーは魔法省を抜け出す事を考え始めました。自分たちの立てた計画の甘さと杜撰さを思い知ったからです。ところがハリーがエレベーターに乗り込むと見知った人との思わぬ出会いに遭遇してしまいました。(全3項目)

3-1.再びエレベーターに乗り込んで
ハリーはもはや分魂箱を見つけ出す事を諦めてしまいました。見つかる前に魔法省から抜け出す事が第一だ。また出直せばいい。まずはロンを探す。それからロンと2人でハーマイオニーを法廷から引っ張り出す算段をする。

そう決めたのは自分たちの立てた計画の甘さと杜撰さを思い知ったからというわけです。上って来たエレベーターは空でした。ハリーは飛び乗ってエレベーターが下り始めると同時に「透明マント」を脱いだというわけです。

すると何と間のいい事にエレベーターが2階に止まるとぐしょ濡れのロンがお手上げだという目つきで乗り込んで来ました。エレベーターが再び動き出すとロンはしどろもどろになりました。ハリーの姿を忘れていたのでした。

「ハリー!おっどろき。君の姿を忘れてた。ハーマイオニーはどうして一緒じゃないんだ?」

ハリーが「ロン僕だよ。ハリーだ!」と言うとロンはこう言いました。ハリーは「アンブリッジと一緒に法廷に行かなきゃならなくなって断れなくてそれで」と説明をしかけましたがまたしてもエレベーターが止まりました。

すると何とアーサー・ウィーズリー氏が年配の魔女に話しかけながら乗って来たのです。アーサー氏は「ワカンダ。君の言う事はよく判るが私は残念ながら加わるわけには」と話しながらエレベーターに乗り込んで来ました。

アーサー氏はハリーに気づいて突然口を閉じました。アーサー氏にこれほど憎しみを込めた目で見られるのは変な気持ちでした。扉が閉まりハリーにロンと魔女にアーサー氏の4人を乗せたエレベーターは再び下り始めました。

「おやおはようレッジ。奥さんが今日尋問されるはずじゃなかったかね?あー一体どうした?どうしてそんなにびしょ濡れで?」

ロンのローブから絶え間なく滴の垂れる音がしているのに気づきアーサー氏は振り返りこう言いました。ロンは「ヤックスリーの部屋に雨が降っている」と答えました。ロンはアーサー氏の肩に向かって話しかけていました。

まっすぐ目を合わせれば父親に見抜かれる事を恐れたに違いないとハリーは思いました。ロンはアーサー氏に雨を止められなくてそれでバーニー・ピルズワースとかいう人を呼んで来いと言われたなどと説明をしていました。

するとアーサー氏は・・・

3-2.その次に乗って来たのが
アーサー氏は「そう最近は雨降りになる部屋が多い。メテオロジンクスレカント気象呪い崩しを試したかね?ブレッチリーには効いたが」と言いました。するとロンは小声でその呪文を繰り返した後にこう言ったのでした。

「いや試していない。ありがとうパ-じゃない。ありがとうアーサー」

エレベーターの扉が開くとアーサー氏と一緒に乗って来た年配の魔女が降りてロンはその後から矢のように魔女を追い越して姿が見えなくなりました。ハリーも後を追うつもりで降りようとしましたが降りられませんでした。

乗り込んで来た人物に行く手を阻まれたのです。何とパーシー・ウィーズリーが顔も上げず書類を読みながら乗って来ました。扉が閉まるまでパーシーは父親と同じエレベーターに乗り合わせた事に気づいていませんでした。

目を上げてアーサー氏に気づいた途端パーシーの顔は赤蕪色になり扉が次の階で開くと同時に降りて行きました。ハリーは再び降りようとしましたが今度は「ちょっと待てランコーン」と言うアーサー氏の腕に阻まれました。

「君がダーク・クレスウェルの情報を提供したと聞いた」

この言葉の口調を聞いてハリーはアーサー氏の怒りがパーシーの態度で余計に煽られた。ここは知らないふりをするのが一番無難だと判断をしました。そう考えたハリーは「え?」と一言だけ応えたというわけなんですよね。

「知らぬふりは辞めろランコーン。君は家系図を捏造した魔法使いとして彼を追い詰めただろう。違うかね?」

アーサー氏は激しい口調でこう言いました。これにハリーが「私は。もしそうだとしたら?」と言うとアーサー氏は今度は静かに「そうだとしたらダーク・クレスウェルは君より10倍も魔法使いらしい人物だ」と言いました。

「もしクレスウェルがアズカバンから生きて戻って来たら君は彼に申し開きをしなければならないぞ。もちろん奥さんや息子たちや友達にも」

アーサー氏の言葉を途中で遮るとハリーは「アーサー。君は監視されている。知っているのか?」と言いました。ハリーは助言のつもりで言ったのでしょうが極めて残念な事にアーサー氏はそうは受け止めなかったようでした。

「脅迫のつもりかランコーン?」

姿形がアルバート・ランコーンだからです。アーサー氏は声を荒げてこう言いました。ハリーは「いや事実だ!君の動きは全て見張られているんだ」と答えました。しかしアーサー氏はハリーを痛烈な目で睨んだのでした。

そしてエレベーターの扉が開いてアーサー氏は降りて行きました。アトリウムに到着していました。ハリーは衝撃を受けてその場に立ちすくみました。ランコーンでなく他の人間に変身していれば良かったのにと思いました。

扉が閉まってハリーを乗せたエレベーターはさらに下へと降りて行きました。地下にある法廷に向かうためです。

3-3.階段を下りて行くと
ハリーは「透明マント」を再び取り出すと被りました。ロンが雨降り部屋を処理している間に独力でハーマイオニーを助け出すつもりでした。エレベーターの扉が開くと板壁と絨毯敷きの1階とは全く違う光景だったのでした。

松明に照らされた石の廊下に出ました。ハリーは廊下の奥にある「神秘部」の真っ黒な扉のほうを見て少し身震いをすると歩き始めました。目標はその黒い扉ではなくて確か左手にあった入口のはずだとハリーは思いました。

その開口部から法廷へと下りる階段がある。忍び足で階段を下りながらハリーはどういう可能性があるかとあれこれ考えを巡らせました。あと1個「おとり爆弾」は残っている。しかしもう1つの選択肢があるというわけです。

法廷の扉をノックしてランコーンとして入室しマファルダとちょっと話したいと願い出るほうが良いのではないか?もちろんランコーンがそんな頼みを通せるほどの重要人物かどうかをハリーは知らないというわけですよね。

しかももしそれができてもハーマイオニーが法廷に戻らないと3人が魔法省を脱出する前に捜索が始まってしまうかもしれない。ハリーは考えるのに夢中で不自然な冷気にじわじわ包まれている事にすぐに気付きませんでした。

冷たい霧の中に入って行くような感じだとハリーは思いました。一段下りる毎に冷気が増しそれは喉からまっすぐに入り込んで肺を引き裂くようでした。それからあの忍び寄る絶望感に無気力感が体中を侵して広がって行く。

「吸魂鬼だ」とハリーは思いました。階段を下り切って右に曲がると恐ろしい光景が目に入りました。法廷の外の暗い廊下には吸魂鬼が沢山いて尋問に連れて来られたマグル生まれたちは石のように身を強張らせていました。

そして堅い木のベンチに体を寄せ合って震えていました。ほとんどの者が顔を両手で覆っていました。それは多分吸魂鬼の意地汚い口から本能的に自らを守っているというわけです。家族が付き添う者も1人の者もいました。

吸魂鬼はその前を滑るように往ったり来たりしています。その場の冷たい絶望感に無気力感が呪いのようにハリーにのしかかって来ました。ハリーは自分に「戦え」と言い聞かせました。ここで守護霊を出す事はできません。

たちまち自分の存在を知られてしまうからです。そこでハリーはできるだけ静かに進みました。一歩進む毎に頭が痺れて行くようです。ハリーは自分を必要としているハーマイオニーとロンを思い浮かべ力を振り絞りました。

今日の最後に
ハリーは過去に二度に渡ってこの魔法省の「神秘部」への階段を下りた事があります。一度目は5年生の夏休み中に懲戒尋問のために地下法廷まで下りて行った時です。ダンブルドアもまたこの懲戒尋問に出廷していますよね。

二度目はその学期末でヴォルデモートが仕掛けた罠に嵌ってシリウスが捕まったと思い込んで来てしまった時です。やはりダンブルドアが駆けつけて来てアトリウムでヴォルデモートと最初にして最後の対決をしましたよね。

懲戒尋問の時もアーサー氏が法廷の入口まで付き添って法廷の中に入るとそこにはパーシーがいました。そして今回はハリーがエレベーターに乗り込むとアーサー氏にパーシーと予想外の遭遇をしたというわけなんですよね。

何だか妙な偶然の一致ですよね。

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