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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その2(18)(52回シリーズ)

怒りに任せて突き進んでいた内は良かったのですがやがてハリーは心配になって来ました。するとそこにロンが駆けつけてハリーに「連中は魔法省に侵入者がいるって気づいたぜ」とそう告げたのでした。ハリーは一同に「素早く行動すればそうはならない」と告げ8階のアトリウムに向かいました。(全3項目)

3-1.ロンが駆けつけて来て
アンブリッジの嘘に激昂し怒りに任せて突き進んでいた内は良かったのですが時間が経って気持ちが落ち着いて来たんでしょう。銀の牡鹿とカワウソを従えて20人もの人を引き連れ半分はマグル生まれとして訴えられている。

嫌でも人目につくと考えないわけにはいかないとハリーは心配になって来ました。ハリーがそういう有り難くない結論に達した時エレベーターが目の前に停止して扉が開きレッジ・カターモールの姿のロンが降りて来ました。

カターモール夫人が「レッジ!」と叫んでロンの腕の中に飛び込みました。そしてアンブリッジとヤックスリーを襲ってランコーンが逃がしてくれた。私たち全員が国外に出るべきだと言ったと事の次第を説明したのでした。

そうしたほうがいい。本当にそう思うの。急いで家に帰りましょう。そして子供たちを連れて国外に脱出しましょう。カターモール夫人はそう言おうと思ったんでしょうが「子供たちを連れて」と言った所でこう訊きました。

「あなたどうしてこんなに濡れているの?」

ロンは抱きついているカターモール夫人を離しながら「水」と呟くとハリーに「連中は魔法省に侵入者がいるって気づいたぜ。アンブリッジの部屋の扉の穴がどうとか。多分5分しかない。それもないかも」とそう言いました。

カワウソの守護霊が消えハーマイオニーは恐怖に引きつった顔をハリーに向けて「ハリーここに閉じ込められてしまったら!」と言いました。しかしむしろハリーは懸念を払拭し意を決したようでこう言ったというわけです。

「素早く行動すればそうはならない」

ハリーは黙々と後ろに従いて来ていた人々にこう話しかけました。全員が呆然とハリーを見つめています。ハリーが「杖を持っている者は?」と訊くとおよそ半数の者が手を上げました。そこでハリーはこう指示をしました。

「よし。杖を持っていない者は誰か持っている者に従いている事。迅速に行動するんだ。連中に止められる前に。さあ行こう」

3-2.2人のレッジ・カターモール
全員が何とか2台に分乗しエレベーターの扉が閉まり上り始めるまでハリーの守護霊がその前で歩哨に立ちました。落ち着いた魔女の声が「8階。アトリウムでございます」と流れ困った事になったとハリーは即座に気づきました。

アトリウムでは大勢の人が暖炉を次々と閉鎖する作業に動き回っていました。ハーマイオニーは金切り声で「ハリー!どうしましょう?」と訊いて来ましたがハリーはランコーンの太い声を響かせ「止めろ!」と言いました。

ハリーのその声はアトリウム中に響き暖炉閉鎖をしていた魔法使いたちはその場に凍りつきました。ハリーは怯え切ったマグル生まれの集団に向かって「従いて来るんだ」と囁いてロンとハーマイオニーが一同を導きました。

ハリーが魔法省に潜入して暖炉からアトリウムに出て来た直後に出て来た魔法使いが「どうしたんだアルバート?」と訊いて来ました。神経を尖らせているようです。それにハリーは出来る限り重々しくこう答えたのでした。

「この連中は出口が閉鎖される前に出て行かねばならんのだ」

これを聞いてハリーの目の前にいる魔法使いたちは顔を見合わせその魔法使いは「命令では全ての出口を閉鎖して誰も出さないようにと」とまで言いましたが言葉をそこで打ち切らせてハリーはこけ威しにこう怒鳴りました。

「俺の言う事が利けんのか?お前の家系図を調べさせてやろうか?俺がダーク・クレスウェルにしてやったように」

するとその魔法使いは「すまん!」と謝り息を呑んで後退りすると「そんなつもりじゃないアルバートただ私はこの連中が。この連中が尋問のために来たと思ったんでそれで」と言いハリーはこう応えたというわけですよね。

「この者たちは純血だ。敢えて言うがお前たちの多くより純血だぞ。さあ行け」

ハリーは大声でこう言いハリーの低音はホール中に重々しく響きました。マグル生まれたちは慌てて暖炉の前に進み2人ずつ組んで姿を消しました。魔法省の職員たちは困惑したり怯えたり恨めしげな顔をしていたのでした。

そしてマグル生まれたちが逃げて行くのを遠巻きに見ていました。その時「メアリー!」と呼ぶ声が聞こえカターモール夫人が振り返ると本物のレッジ・カターモールが青い顔でエレベーターから降りて走って来たのでした。

カターモール夫人は「レ-レッジ?」と言うと夫とロンを交互に見ました。ロンは大声でこの事態を罵りました。あの魔法使いも口を大きく開けてカターモール夫人は2人のレッジ・カターモールを何度も首を振って見ました。

「おいおい。どうしたっていうんだ?こりゃ何だ?出口を閉鎖しろ!閉鎖しろ!」

ヤックスリーがもう1台のエレベーターから飛び出して来て暖炉の脇にいる職員たちに向かって走って来る所でした。

3-3.暗闇が3人を呑み込み
マグル生まれたちはカターモール夫人以外は全員が既に消えていました。あの魔法使いが杖を上げましたがハリーは今度は杖ではなく巨大な拳を振り上げパンチを食らわせ倒しました。そしてヤックスリーにこう叫びました。

「ヤックスリーこいつはマグル生まれの逃亡に手を貸していたんだ!」

それは違うとばかりに同僚の職員たちが騒ぎ出しました。そのどさくさに紛れてロンがカターモール夫人を掴んでまだ開いている暖炉の中へと姿を消しました。ヤックスリーはハリーとその魔法使いとを交互に見ていました。

また混乱している様子でした。その時です。本物のレッジ・カターモールがこう叫んでヤックスリーは声のしたほうを振り向くと「真相が判ったぞ」と微かに事の次第を理解したようでした。その瞬間の事だったんですよね。

「私の妻だ!私の妻と一緒に行ったのは誰だ?一体どうしたというんだ?」

ハリーはハーマイオニーに向かって「来るんだ!」と叫び手を掴んで一緒に暖炉に飛び込みました。ヤックスリーの呪いがハリーの頭上をかすめて飛びました。ハリーとハーマイオニーはトイレの小部屋へと戻って来ました。

ハリーが扉を開けるとロンは洗面台の脇に立ってまだカターモール夫人と揉み合っていました。カターモール夫人はロンに「レッジ。私には分らないわ」と言っていました。そんなカターモール夫人にロンはこう応えました。

「いいからもう辞めて。僕は君の夫じゃない。君は家に帰らないといけないんだ!」

ハリーたちの後ろの小部屋で音がしてハリーが振り返るとヤックスリーが現れていました。ハリーは「行こう!」と叫ぶとハーマイオニーの手を握りロンの腕を掴むとその場で「姿くらまし」をしました。ところがでした。

暗闇が3人を呑み込んでハリーはゴムバンドで締めつけられるような感覚を覚えました。しかし何かがおかしいのです。握っているハーマイオニーの手が徐々に離れて行くのです。ハリーは窒息するのではないかと思いました。

息をする事もできず何も見えない。ただロンの腕とハーマイオニーの指だけが実体のあるものでした。しかもその指がゆっくりと離れて行く。その時です。ハリーの目にグリモールド・プレイス12番地の扉が見えて来ました。

蛇の形のドア・ノッカーが見えました。しかしハリーが息を吸い込む前に悲鳴が聞こえて紫の閃光が走りました。ハーマイオニーの手が突然万力で締めつけるようにハリーの手を握ったかと思うと全てがまた暗闇に戻りました。

今日の最後に
ハリーたちはドローレス・アンブリッジがマンダンガス・フレッチャーから奪って行ったヴォルデモートの分魂箱の金のロケットを取り戻すため魔法省に潜入しました。でもヴォルデモートはそうは思わなかったでしょうね。

ハリーには人助け癖というのがあって窮地に陥っている人がいると知れば助けずにはいられない。かつて2年生の時には「秘密の部屋」にジニー・ウィーズリーを助けに行った事がある。4年生の時も同様の出来事がありました。

三大魔法学校対抗試合の「第2の課題」の時には自分だけでなく他の代表選手の人質も全員助けようとしました。さらに助ける必要など全くなかったのにボーバトンのフラー・デラクールの人質も一緒に連れて帰って来ました。

そのため5年生の時にはヴォルデモートが仕掛けた罠に嵌ってシリウスが捕まったと思い込み魔法省に駆けつけてしまいました。だからヴォルデモートもハリーのこの人助け癖は十二分に熟知しているというわけなんですよね。

したがってヴォルデモートも自分の分魂箱を手に入れるのが目的だったとは一考だにしなかったんでしょうね。こうしてハリーたちが魔法省に潜入した真の理由と目的はハリーの「人助け癖」に覆い隠されたというわけです。

ダンブルドアとしてもヴォルデモートの分魂箱を入手するついでにハリーにマグル生まれの人々を助けて国外に逃げろと勧めて欲しかった。だから敢えてグリモールド・プレイス12番地にあった分魂箱を見て見ぬふりをした。

そう思いたいですよね。

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