ジニーを含む3人が校長室から「グリフィンドールの剣」を奪い取ろうとした。そこでスネイプは剣をグリンゴッツに送ったが何とその剣は贋物だった。一体いつ贋物に取り替えられたのか?そこでハーマイオニーがビーズバッグの奥から引っ張り出して来たのは?(全3項目)

3-1.次にビーズバッグから取り出したのは?
ハーマイオニーは「伸び耳」の時とは段違いにビーズバッグに片腕を深く深く突っ込み「さあ。ここに。あるわ」と言って歯を食い縛りながら奥にある何かを引っ張り出しました。ゆっくりと装飾的な額縁の端が現れました。

ハリーは急いで手を貸しました。ハーマイオニーのバッグから2人がかりで引っ張り出したのは額縁だけで主のいないフィニアス・ナイジェラス・ブラックの肖像画でした。ハーマイオニーは杖を出してその額縁に向けました。

「もしも剣がまだダンブルドアの校長室にあった時に誰かが贋物とすり替えていたのならその現場をフィニアス・ナイジェラスが見ていたはずよ。彼の肖像画はガラスケースのすぐ脇に掛かっているもの!」

ハーマイオニーは額縁をテントの脇に立て掛けて呪文をいつでもかけられる態勢を取ると息を弾ませながらこう言いました。ハリーは「眠っていなけりゃね」と言うとハーマイオニーのしている事を静かに見守ったのでした。

ハーマイオニーは主のいない肖像画の前にひざまずき杖を絵の中心に向けました。そして咳払いをして「えーフィニアス?フィニアス・ナイジェラス?」と呼びかけました。しかし何事も起こりはしなかったというわけです。

「フィニアス・ナイジェラス?ブラック教授?お願いですからお話できませんか?どうぞお願いします」

ハーマイオニーが再びこう呼びかけると「どうぞは常に役に立つ」と皮肉な冷たい声がしてフィニアス・ナイジェラス・ブラックがするりと額の中にと現れました。すかさずハーマイオニーはこう叫んだというわけですよね。

「オブスクーロ!目隠し!」

3-2.フィニアス・ナイジェラス・ブラック教授の登場
フィニアス・ナイジェラスのその黒い目を同じ黒の目隠しが覆いフィニアスは額縁にぶつかって痛そうな悲鳴を上げると「なんだ。よくも。一体どういう?」と口走ってハーマイオニーはこう言ったというわけなんですよね。

「ブラック教授すみません。でも用心する必要があるんです!」

フィニアスは「この汚らしい描き足しをすぐに取り去りたまえ!取れといったら取れ!偉大なる芸術を損傷しているぞ!ここはどこだ?何が起こっているのだ?」と文句を並べ立てましたがハリーがこう言ったんですよね。

「ここがどこかは気にしなくていい」

フィニアスは描き足された目隠しを剥がそうと足掻くのを辞めその場に凍りつくと「その声はもしや逃げを打ったミスター・ポッターか?」と訊いて来てフィニアスのその問いにハリーは「そうかもしれない」と答えました。

こう言えばフィニアスの関心を引き止めておけると意識したからでした。そしてハリーはフィニアスに「2つ質問があります。グリフィンドールの剣の事で」と言いました。フィニアスは「ああ」と応えた後にこう言いました。

「そうだ。あの馬鹿な女の子は全く以って愚かしい行動を取った」

するとロンが「妹の事をごちゃごちゃ言うな」と乱暴に言いました。それまではハリーの姿を何とか見ようとして頭を色々な角度に動かしていましたがフィニアスは今度は眉を上げたかと思うとこう質問をして来たのでした。

「他にも誰かいるのか?」

そしてあちらこちらと首を回すと「君の口調は気に入らん!あの女の子も仲間も向こう見ずにもほどがある。校長の部屋で盗みを働くとは!」と言い放ったのでした。そんなフィニアスにハリーはこう言葉を返したのでした。

「盗んだ事にはならない。あの剣はスネイプの物じゃない」

するとフィニアスは「スネイプ教授の学校に属する物だ」とそう反論したのでした。さらにフィニアスはこうも言って校長室に侵入した3人を言葉を尽くして非難しました。ここでその3人の顔ぶれが明らかになったのでした。

「ウィーズリー家の女の子に一体どんな権利があると言うのだ?あの子は罰を受けるに値する。それに抜け作のロングボトムも変人のラブグッドもだ!」

ジニー以外の2人はネビルにルーナでした。フィニアスのこの物言いにハーマイオニーは「ネビルは抜け作じゃないしルーナは変人じゃないわ!」とそう反論しフィニアスはまたも目隠しと格闘しながらこう言ったんですよね。

「ここはどこかね?私をどこに連れて来たのだ?何故私を先祖の屋敷から取り外した?」

3-3.ハーマイオニーの質問に
フィニアスの問いに「それはどうでもいい!」と答えるとハリーは「スネイプはジニーやネビルやルーナにどんな罰を与えたんだ?」と急き込んで訊きました。するとフィニアスからはこんな答えが返って来たんですよね。

「スネイプ教授は3人を禁じられた森に送ってうすのろのハグリッドの仕事を手伝わせた」

これを聞いて激昂したハーマイオニーは「ハグリッドはうすのろじゃないわ!」と甲高い声で言いました。何せフィニアス・ナイジェラス・ブラックはスリザリン出身なので他の寮生やその出身者の人は全部が嫌いなのです。

「それにスネイプはそれが罰だと思っただろうけど。でもジニーもネビルもルーナもハグリッドと一緒に大笑いしただろう。禁じられた森なんて。それがどうした!3人とももっと大変な目に遭っている!」

こう言いながらもハリーはホッとしていました。最低でも「磔の呪文」のような恐ろしい罰を想像していたからです。そして相変わらず目隠しを取ろうとじたばたしているフィニアスにハーマイオニーがこう訊いたのでした。

「ブラック教授。私たちが本当に知りたいのは誰か別の人がえーと剣を取り出した事があるかどうかです。例えば磨くためとか。そんな事で?」

するとフィニアスはまた一瞬動きを止めてにやりと笑うと「マグル生まれめが」と言った後にこう言いました。さらにハーマイオニーの事を単細胞呼ばわりしたのでハリーがその物言いに抗議したというわけなんですよね。

「小鬼製の刀剣・甲冑は磨く必要などない。単細胞め。小鬼の銀は世俗の汚れを寄せつけず自らを強化する物のみを吸収するのだ」

ハリーが「ハーマイオニーを単細胞なんて呼ぶな」と抗議したのでフィニアスは「反駁されるのはもううんざりですな。そろそろホグワーツの校長室に戻る潮時ですかな?」と言うと絵の縁を手探りで探り去ろうとしました。

「ダンブルドアだ!ダンブルドアを連れて来られる?」

しかしここでハリーは突然ある考えが閃きフィニアスにこう訊きました。フィニアスは「何だって?」と訊き返して来ました。ハリーがこう訊くとフィニアス・ナイジェラス・ブラックはハリーの声のほうに顔を向けました。

「ダンブルドア先生の肖像画です。ダンブルドア先生をここに。あなたの肖像画の中に連れて来られませんか?」

今日の最後に
ハリーポッター・シリーズでは敵だと思われていた人物が味方だったりその逆に味方だと思っていた人物が実は敵だったという例が幾つもありますがこのフィニアス・ナイジェラス・ブラックもその1人というわけですよね。

表向きはジニーの事を「あの馬鹿な女の子」と呼んでみたりネビルを「抜け作」とかルーナの事を「変人」とかハグリッドの事も「うすのろ」と呼び罵倒の限りを尽くしていてハリーたち3人の感情を逆撫でしていますよね。

「小鬼製の刀剣・甲冑は磨く必要などない。単細胞め。小鬼の銀は世俗の汚れを寄せつけず自らを強化する物のみを吸収するのだ」

でもハーマイオニーの事を単細胞呼ばわりしつつハリーたちにさりげなく貴重な情報を提供しています。上記のこの言葉がそうです。この言葉でハリーたちは今まで分らなかった分魂箱の破壊方法を知る事になるんですよね。

そしてもちろん裏でそう言ってくれるようにと依頼してハリーたちをフォローしているのがアルバス・ダンブルドアその人というわけです。
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