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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

相手がアルバス・ダンブルドアではなくフィニアス・ナイジェラス・ブラックなだけにハリーもハーマイオニーも思わぬ収穫に興奮は最高潮に達しました。ところがロンだけは蚊帳の外で何やら不満な様子なのです。何が気に入らないんだとハリーが問い詰めると・・・(全3項目)

3-1.フィニアス・ナイジェラス・ブラックが残した言葉
「ダンブルドア先生をあなたの肖像画に連れて来られませんか?」ハリーのこの問いにフィニアス・ナイジェラス・ブラックは「どうやら無知なのはマグル生まれだけではなさそうだな」と答えその理由をこう説明しました。

ホグワーツの肖像画は互いに往き来できるが城の外に移動する事はできない。どこか他に掛かっている自分自身の肖像画だけは別だ。この額縁はフィニアスでダンブルドア自身の肖像画ではないので来られないんだそうです。

そしてフィニアスは「君たちの手でこのような待遇を受けたからには私がここを訪問する事も二度とないと思うがよい!」と言い絵から出ようとしてますます躍起になりましたがハーマイオニーがこう呼びかけたんですよね。

「ブラック教授。お願いですからどうぞ教えていただけませんか。剣が最後にケースから取り出されたのはいつでしょう?つまりジニーが取り出す前ですけど?」

フィニアスは苛立った様子で鼻息も荒く「グリフィンドールの剣が最後にケースから出るのを見たのは確かダンブルドア校長が指輪を開くために使用した時だ」と答えこれを聞いてハーマイオニーはくるりと振り向きました。

そしてハリーを見ました。フィニアス・ナイジェラス・ブラックの前でハリーとハーマイオニーはそれ以上は何も言えませんでした。フィニアスはようやく出口を見つけ「ではさらばだ」と言うと姿を消そうとしたのでした。

その際にフィニアスは若干皮肉な捨て科白を残して去ろうとしました。そのまだ見えている帽子のつばの端に向かってハリーが突然「待って!スネイプにその事を話したんですか?」と叫ぶとフィニアスはこう答えました。

「スネイプ校長はアルバス・ダンブルドアの数々の奇行なんぞよりもっと大切な仕事で頭が一杯だ。ではさらばポッター!」

フィニアスは目隠しされたままの顔を絵の中に突き出して答えました。そしてそれを最後にフィニアスの姿は完全に消えて後に残されたのは背景画だけでした。ハーマイオニーが「ハリー!」と叫びハリーもこう叫びました。

「判ってる!」

3-2.グリフィンドールの剣はどこに?
興奮を抑え切れずハリーは拳で天を突きました。これほどの収穫があるとは思わなかった。何せ話した相手がアルバス・ダンブルドアではなくてフィニアス・ナイジェラス・ブラックだったからこそというわけなんですよね。

テントの中を歩き回りながらハリーは今ならどこまででも走れるような気がしました。空腹さえ感じていませんでした。ハーマイオニーはフィニアス・ナイジェラス・ブラックの肖像画を再びビーズバッグに押し込みました。

そして留め金をとめてバッグを脇に投げ出し顔を輝かせてハリーを見上げました。さらに今しがたフィニアスと話して判明した事をハリーにこう話したというわけです。これで大きな謎が1つ解けたというわけなんですよね。

「剣が分魂箱を破壊できるんだわ!小鬼製の刃は自らを強化するものだけを吸収する。ハリーあの剣はバジリスクの毒を含んでいるわ!」

ハーマイオニーのこの言葉を引き取ってハリーは「そしてダンブルドアが僕に剣を渡してくれなかったのはまだ必要だったからだ。ロケットに使うつもりで」と言いました。この後を今度はハーマイオニーが引き取りました。

「そしてもし遺言に書いたら連中があなたに剣を引き渡さないだろうってダンブルドアは知っていたに違いないわ」

ハーマイオニーのこの言葉を受けてハリーは「だから贋物を作った」と言いハーマイオニーは「そしてガラスケースに贋作を入れたのね」と返しハリーが「それから本物を。どこだろう?」と言うと2人は見つめ合いました。

ハリーは見えない答えがその辺に身近に焦らすようにぶら下がっているような気がしました。ダンブルドアはどうして教えてくれなかったんだろう?それとも実は気がつかなかっただけで既に話してくれていたのだろうか?

「考えて!考えるのよ!ダンブルドアが剣をどこに置いたのか」

ハーマイオニーもそんな思い出せそうで思い出せないというハリーの表情を読んだんでしょう。こう囁きました。ハリーは再び歩き始めて「ホグワーツじゃない」と言いました。ハーマイオニーはこうヒントを出して来ました。

「ホグズミードのどこかは?」

これを聞いてハリーは「叫びの屋敷は?あそこには誰も行かないし」と答えました。しかしハーマイオニーは「でもスネイプが入り方を知っているわ。ちょっと危ないんじゃないかしら?」と言ってその説を否定しました。

ハリーは「ダンブルドアはスネイプを信用していた」と言いこれをハーマイオニーに思い出させました。それを受けハーマイオニーは「でも剣のすり替えを教えるほどには信用していなかった」とそう言ったというわけです。

ハリーは「うん。それはそうだ!」と応えながらも「どんなに微かな疑いであれダンブルドアにはスネイプを信用し切っていない所があったのだ」とそう思うとますます元気が出て来ました。ところがここでだったのでした。

「じゃあダンブルドアはホグズミードから遠く離れた所に剣を隠したんだろうか?ロンどう思う?ロン?」

ハリーはあたりを見回しました。一瞬ロンがテントから出て行ってしまったのではとそう思い戸惑ったのです。ロンは二段ベッドの下段の薄暗がりに石のように硬い表情で横たわっていてハリーの呼びかけにこう応えました。

「おや僕の事を思い出したってわけか?」

3-3.ハリーとハーマイオニーとは正反対の反応のロン
ハリーが「えっ?」と言うとロンは上段のベッドの底を見つめながらフンと鼻を鳴らした後「お2人さんでよろしくやってくれ。せっかくのお楽しみを邪魔したくないんでね」とそう言いました。ハリーは呆気に取られました。

そして目でハーマイオニーに助けを求めましたがハーマイオニーもハリーと同様に途方に暮れているようで首を振りました。ハリーが「何が気に入らないんだ?」と訊くとロンはまだハリーに顔を背けながらこう答えました。

「何が気に入らないって?別に何にも。もっとも君に言わせればの話だけどね」

テントの天井に水音がして雨が降り出しました。ハリーは「いや君は間違いなく何かが気に入らない。はっきり言えよ」と言いました。ロンは足をベッドから投げ出し上体を起しました。ロンらしくないひねくれた顔でした。

「ああ言ってやる。僕が小躍りしてテントの中を歩き回るなんて期待しないでくれ。何だい碌でもない探し物がまた1つ増えただけじゃないか。君の知らない物のリストに加えときゃいいんだ」

ロンにこう言われてハリーは「僕が知らない?僕が知らないって?」と繰り返しました。雨足が強くなりテントの周りでは川岸に敷き詰められた落ち葉を雨が打つ音や闇を流れる川の瀬音がする中でロンはこうも言いました。

「ここでの生活は最高に楽しいものじゃないなんて言ってないぜ。腕はめちゃめちゃ食い物はなし毎晩尻を冷やして見張りてな具合のお楽しみだしな」

最後にロンは「ただ僕は数週間駆けずり回った末にはまあ少しは何か達成できてるんじゃないかってそう思ってたんだ」と不満をぶちまけました。ハーマイオニーは蚊の鳴くような小さな声で「ロン」と呼びかけたのでした。

しかしロンは今やテントに叩きつけるような大きな雨の音にかこつけて聞こえないふりをしました。

今日の最後に
ずっとずっと何週間もの膠着状態が続いて進展も進歩も成果も全くなかったのが偶然にハリーたち3人の至近距離に3人の魔法使いと2人の小鬼がやって来てハリーたちに洪水のように情報を注ぎ込んで去って行ってくれました。

スネイプがグリンゴッツに送った「グリフィンドールの剣」は贋物だった。それなら本物の剣はどこにあるんだとハリーとハーマイオニーは最高の気分で考えていたのですがロンだけ蚊帳の外だったというわけなんですよね。

何故ダンブルドアは遺言書で剣をハリーに譲ろうとしたのか?何故生きている内に譲ってくれなかったのか?ハリーとハーマイオニーにしてみれば2つの疑問が一気に解けて気分は最高潮にまで昇り詰めたというわけですよね。

でもロンにとっては分魂箱だけでなくまた1つ厄介な探し物が加わったという不満がさらに増したというわけです。でもロンがそう受け止める事はアルバス・ダンブルドアはとっくの昔に織り込み済みというわけなんですよね。

雨降って地固まるという展開が待ち受けているのです。

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