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季節は秋から冬へと移り寒さは厳しさを増してハリーとハーマイオニーは数々の大変な目に遭う事となりました。そんな中ハリーは1つの大きな決心をしました。ところがハーマイオニーから持ちかけられた話で2人の会話はハリーにとっては思わぬ方向へと行く事となり・・・(全3項目)

3-1.ハリーの決心
季節は段々と寒さを増して来ました。イギリスの南部地方のみに留まれるのならせいぜい霧が立つ事ぐらいが悩みの種でしたが1ヵ所に長く滞在するのは危険だという事であちらこちらを縦横無尽に渡り歩く事となりました。

そのため2人は大変な目に遭う事になりました。みぞれが山腹に張ったテントを打ったり広大な湿原で冷たい水がテントを水浸しにしたりスコットランドの湖の中央にある小島では一夜にしてテントの半分が雪に埋もれました。

居間の窓にクリスマスツリーが煌くのをちらほら見かけるようになったある晩ハリーはまだ探っていない唯一残されたと思われる場所をもう一度提案しようと決心しました。その日はいつになく豊かな食事を2人はしました。

ハーマイオニーが「透明マント」に隠れてスーパーに行き出る時に開いていたレジの現金入れに几帳面にもお金を置いて来たのです。その日ハリーとハーマイオニーが食べたのはスパゲッティミートソースと缶詰の梨でした。

満腹のハーマイオニーはいつもより説得し易いように思われました。さらに用意周到にも分魂箱を身につけるのを数時間休もうと提案しておいたので分魂箱はハリーの脇の二段ベッドの端にぶら下がっていたというわけです。

「ハーマイオニー?」と名前を呼び掛け「ん?」と応えたハーマイオニーは「吟遊詩人ビードルの物語」を手にクッションの凹んだ肘掛椅子の1つに丸くなって座っていました。ハリーは疑問を抱かずにはいられませんでした。

この本からこれ以上得るものがあるのかどうかすら疑問でした。元々大して厚い本ではありません。しかしハーマイオニーはまだ間違いなく何かの謎解きをしていました。椅子の肘にもう1冊本が開いて置かれていたからです。

それは「スペルマンのすっきり音節」でした。ハリーは咳払いしました。数年前に全く同じ気持ちになった事を思い出しました。バーノン叔父さんにホグズミード行きの許可証にサインして貰えなかった時の事だったのです。

マクゴナガル先生に許可を求めた時の事でした。

3-2.決心を切り出そうとしたら
「ハーマイオニー僕ずっと考えていたんだけど」ハリーはこう言って決心を切り出そうとしました。すると今度はハーマイオニーが「ハリーちょっと手伝って貰える?」と言ってハリーのほうに身を乗り出して来たのでした。

どうやらハリーの言葉を聞いていなかったようでハーマイオニーは「吟遊詩人ビードルの物語」を差し出して来ました。そして開いたページの一番上の物語の題だと思われる文字の上を指差し「この印を見て」と言いました。

ハリーはルーン文字が読めなかったので題かどうか自信がありませんでした。ハーマイオニーが指差す所には三角の目のような絵があり瞳の真ん中には縦線が入っていました。ハリーはハーマイオニーにこう言ったのでした。

「ハーマイオニー僕古代ルーン文字の授業を取ってないよ」

ハーマイオニーは「それは判ってるわ」と応えました。何でもハーマイオニーが指差したその印はルーン文字じゃないんだそうです。だから「スペルマンのすっきり音節」にも載っていない。私はずっと目だと思っていた。

「違うみたい!これ書き加えられているわ。ほら誰かがそこに描いたのよ。元々の本にはなかったの。よく考えてね。どこかで見た事がない?」

目だと思っていた。こう言った後ハーマイオニーはハリーにこう言いました。ハリーは目を近づけてビルとフラーの結婚式に来ていたルーナの父親のゼノフィリウス・ラブグッド氏が首からぶら下げていたと思い出しました。

ハリーがそれを言うとハーマイオニーは「ええ私もそう思ったの!」と言いました。そこでハリーが「グリンデルバルドの印だ」と言うとハーマイオニーは口をあんぐり開けてハリーを見つめ「何ですって?」と言いました。

ハリーは「クラムが教えてくれたんだけど」と口火を切って結婚式の時にビクトール・クラムが物語った事を話して聞かせました。ハーマイオニーは目を丸くして「グリンデルバルドの印ですって?」とそう言ったのでした。

「グリンデルバルドが印を持っていたなんて私初耳だわ。彼に関するものは色々読んだけどどこにもそんな事は書いてなかった」

こう言ったハーマイオニーにハリーは「でも今も言ったけどあの印はダームストラングの壁に刻まれているものでグリンデルバルドが刻んだってクラムが言ったんだ」と言いました。ハーマイオニーは眉間に皺を寄せました。

そして座っていた肘掛椅子に身を沈めると「変だわ。この印が闇の魔術のものなら子供の本とどういう関係があるの?」と疑問を口にしてハリーも「うん変だな」とハーマイオニーの疑問に同意しさらにこう言ったのでした。

「それに闇の印ならスクリムジョールがそうと気づいたはずだ。大臣だったんだから闇の事なんかに詳しいはずだもの」

ハーマイオニーは「そうね。私とおんなじにこれが目だと思ったのかもしれないわ。他の物語にも全部題の上に小さな絵が描いてあるの」と言うと黙ってその不思議な三角の印をじっと見続けていたというわけなんですよね。

「ハーマイオニー?」
「ん?」

ここでハリーはもう一度挑戦しました。

3-3.意外な答え
僕ずっと考えていたんだけどゴドリックの谷に行ってみたい。ハリーが躊躇しがちにこう言うとハーマイオニーは顔を上げました。でもどうやら例の不思議な印の事を考えていたようで目の焦点が合っていなかったのでした。

ところが何と意外な事にハーマイオニーもずっとその事を考えていた。私たちそうしなくっちゃならないと思うわとそう言うのでハリーは驚いて「僕の言った事ちゃんと聞いてた?」と思わず訊いてしまったというわけです。

「もちろんよ。あなたはゴドリックの谷に行きたい。賛成よ。行かなくっちゃならないと思うわ。つまり可能性があるならあそこ以外に有り得ないと思うの。危険だと思うわ」

最後にハーマイオニーが「でも考えれば考えるほどあそこにありそうな気がするの」と言うとハリーはまたも躊躇いがちに「あそこに何があるって?」と訊きました。それはハーマイオニーは剣があそこにあると言うのです。

ハリーの質問にハーマイオニーはハリーの当惑した気持ちを映したような顔をしました。ダンブルドアはあなたがゴドリックの谷に帰りたくなると判っていたに違いない。さらにハーマイオニーはハリーにこうも言いました。

「それにゴドリックの谷はゴドリック・グリフィンドールの生まれ故郷だし」

またしても「えっ?グリフィンドールってゴドリックの谷出身だったの?」と驚くハリーにハーマイオニーは「あなた魔法史の教科書を開いた事があるの?」と訊いて来てハリーは思わず苦笑いを浮かべてしまったのでした。

ハリーが「開いたかもしれない。つまりさ買った時に。1回だけ」と答えるとハーマイオニーは「あの村は彼の名前を取って命名されたの。そういう結びつきだっていう事にあなたが気づいたのかと思ったのに」と言いました。

「あの村の事が魔法史に少し載っているわ。ちょっと待って」

顔の筋肉が奇妙に強張ったハリーの久々の笑顔を見て元気を取り戻したらしいハーマイオニーはビーズバッグを開いて暫く探していました。やがて古い教科書を引っ張り出しページをめくってお目当ての所を探し出しました。

今日の最後に
アルバス・ダンブルドアからハーマイオニーに遺贈された「吟遊詩人ビードルの物語」の蔵書には三角の目のようで瞳の真ん中に縦線が入っている絵が手描きされていた。元々の本にはこの印がなく誰かが書き加えたらしい。

ハリーもハーマイオニーもビルとフラーの結婚式の時に「この印」を見ています。ルーナの父親のゼノフィリウス・ラブグッド氏が首からぶら下げていたからです。ハリーはこの印の事をビクトール・クラムから聞きました。

クラムによればこの印は「グリンデルバルドの印」なんだそうです。グリンデルバルドは生徒だった時に母校のダームストラングの壁にこの印を掘りクラムはそのそばを当然繰り返し通っているので間違いないのだそうです。

何故ダンブルドアはハーマイオニーに「吟遊詩人ビードルの物語」の蔵書を遺贈したのか?それはこの不思議な三角の印と物語の内容が密接に関係しているからです。後にハリーはそれを知り夢中になる事になるんですよね。

それをハリーに知らしめるためにダンブルドアはこの蔵書をハーマイオニーに遺贈したというわけなんですよね。
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