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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

こうしてようやく両親の墓参りをする事ができたハリーでしたが何やら気配をハーマイオニーが感じ取って2人の緊張が解ける機会は訪れません。その後2人は村に入って来たのとは反対方向へと進んで行きハリーは今度は生家との対面を果たしました。するとそこにやって来たのは?(全3項目)

3-1.教会墓地を出て
2人は出口に向かいハリーが最初に見たアボット家の墓の所まで戻って来るとハーマイオニーが「ハリー止まって」と言いハリーは「どうかした?」と訊きました。その問いにハーマイオニーはこう答えたというわけですよね。

「あそこに誰かいるわ。私たちを見ている。私には判るのよ。ほらあそこ植え込みのそば」

2人は身を寄せ合ってじっと立ち止まったまま墓地と外とを仕切る黒々とした茂みを見つめました。ハリーには何も見えないのでハーマイオニーに「本当に?」と訊きました。その問いにハーマイオニーはこう答えたのでした。

「何かが動くのが見えたの。本当よ。見えたわ」

ハーマイオニーはハリーから離れて自分の杖腕を自由にしました。ハリーは「僕たちマグルの姿なんだよ」とそう指摘しました。ハリーはハーマイオニーにこう言われ思わず「魔法史」を思い出したというわけなんですよね。

「あなたのご両親の墓に花を手向けていたマグルよ!ハリー間違いないわ。誰かあそこにいる!」

ハリーが思い出したのは墓地にはゴーストが取り憑いているという事です。だからもしかしたらとハリーがそう思った時です。サラサラと音がしてハーマイオニーの指差す植え込みから落ちた雪が小さな雪煙りを上げました。

ゴーストは雪を動かす事はできない。一瞬間を置いてハリーは「猫だよ。小鳥かもしれない。死喰い人だったら僕たちもう死んでるさ。でもここを出よう。また透明マントを被ればいい」とハーマイオニーに言ったのでした。

墓地から出る途中で2人は何度も後ろを振り返りました。いかにも元気を装いハーマイオニーには大丈夫と請け合ってはみたもののハリーの内心はそれほど元気でもありませんでした。だから歩道に出た時は心底安堵しました。

ここで2人は再び「透明マント」を被りました。

3-2.見つけた!
パブは前より混雑し中からは先程教会に近づいた時に聞こえたクリスマス・キャロルを歌う大勢の声が響いて来ました。その声を聞いてハリーはパブに避難しようと言おうかと思いました。ところがそれは言えませんでした。

それより早くハーマイオニーが「こっちへ行きましょう」と小声で言いながらハリーを暗い小道に引っ張り込みました。村に入って来た時とは反対の村外れに向かう道でした。家並みが切れ小道が再び田園へと広がりました。

色とりどりの豆電球が輝きカーテンにクリスマスツリーの影が映る窓辺を幾つも通り過ぎ2人は不自然でない程度に急いで歩きました。小刻みに震えながらハーマイオニーは何度も後ろを振り返りハリーにこう訊いて来ました。

「バチルダの家をどうやって探せばいいのかしら?ハリーどう思う?ねえハリー?」

ハーマイオニーはハリーの腕を引っ張りましたがハリーは上の空で家並みの一番端に建つ黒い塊のほうをじっと見つめていました。次の瞬間ハリーが急に足を速めたので引っ張られたハーマイオニーは氷に足を取られました。

「ハリー」
「見て。ハーマイオニーあれを見て」
「あれって。あっ!」

あの家が見えたのです。ジェームズとリリーの死と共に「忠誠の術」は消えたようでした。ハグリッドが瓦礫の中からハリーを連れ出して以来16年間その家の生垣は伸び放題になっていて腰の高さまで雑草が伸びていました。

その雑草の中に瓦礫が散らばっています。家の大部分はまだ残っていましたが黒ずんだ蔦と雪とに覆い尽くされていたのでした。一番上の階の右側だけが吹き飛ばされていました。きっとそこが呪いの跳ね返った場所だろう。

ハリーはそう思いました。ハリーとハーマイオニーは門の前に佇み壊れた家を見つめました。かつては同じ並びに建つ家と同じような家だったに違いないとハリーは思いました。その一方でハーマイオニーはこう呟きました。

「どうして誰も建て直さなかったのかしら?」

この問いにハリーは「建て直せないんじゃないかな?闇の魔術の傷と同じで元通りにはできないんじゃないか?」と答えました。ハリーは「透明マント」の下からそっと手を出して雪まみれの錆ついた門を握り締めました。

開けようと思ったわけではなくただその家のどこかに触れたかったのです。そんなハリーの気持ちを知ってか知らずかハーマイオニーがこう言いました。ところがハリーが門に触れた事がきっかけでまた驚く事が起きました。

「中には入らないでしょうね?安全そうには見えないわ。もしかしたら。まあハリー見て!」

目の前のイラクサや雑草の中から桁外れに成長の早い花のように木の掲示板が迫り上がって来ました。金色の文字で何かが書いてあります。読んでみると16年前にハリーを有名にしたあの出来事の事が書かれていたのでした。

マグルの目には見えないこの家はポッター家の記念碑としてさらに家族を引き裂いた暴力を忘れないために廃墟のまま保存されている。文章の最後にはこう綴られていて建て直さなかったその理由も書かれていたんですよね。

そして整然と書かれた文字の周りに「生き残った男の子」の逃れた場所を見ようとやって来た魔女や魔法使いたちが書き加えた落書きが残っていました。自分の名を「万年インク」で書いてみたり板に刻んだのもありました。

16年分の魔法落書きの上に一段と輝く真新しい落書きはどれも同じような内容でした。今どこにいるかは知らないけれど幸運を祈るとかハリーこれを読んだら私たちみんな応援しているとか永遠なれなどと書かれていました。

「掲示の上に書いちゃいけないのに!」

こう憤慨するハーマイオニーにハリーは笑いかけました。そして「凄い。書いてくれて僕うれしいよ」とそう言ったのでした。

3-3.ハリーとハーマイオニーの横に
ところが「僕」と続きを言いかけた所でハリーは突然黙りました。遠くの広場の眩しい明かりを背にして防寒着を分厚く着込んだ影絵のような姿がこちらによろめくように歩いて来るからです。ハリーは女性だと思いました。

雪道で滑るのを恐れての事でしょう。ゆっくりと歩いて来ます。でっぷりした体で腰を曲げて小刻みに歩く姿から考えても相当な歳だという印象を受けました。2人は近づいて来る影を黙って見つめました。奇妙な行動でした。

ハリーはその姿が途中のどこかの家に入るかもしれないと見守りつつも直感的にそうではない事を感じていました。その姿はハリーたちから数メートルの所でようやく止まり2人のほうを向いて道の真ん中にじっと佇みました。

この女性がマグルである可能性はほとんどない。ハーマイオニーに腕をつねられるまでもありませんでした。魔女でなければ全く見えるはずのないこの家をじっと見つめ立っているからです。そもそも何故ここに来たのか?

本当に魔女だとしてもこんな寒い夜に古い廃墟を見るためだけに出かけて来るのが奇妙だからです。しかも通常の魔法の法則からすればハリーとハーマイオニーの姿は「透明マント」に隠れているので全く見えないはずです。

にも関わらずこの魔女には2人がここにいる事が判っているし2人が誰なのかも判っているという不気味さをハリーは感じていました。ハリーがこういう不安な結論に達したその時に魔女は更なる奇妙な行動へと出て来ました。

手袋を嵌めたその手を上げ手招きをしたのです。マントの下でハーマイオニーは腕と腕がぴったりくっつくほどハリーに近づきました。そして「あの魔女どうして判るのかしら?」とハリーに訊いて来たというわけですよね。

ハリーは首を横に振りました。今度は魔女はもう一度もっと強く手招きしました。呼ばれても従わない理由はいくらでも思いつきましたが人の気配のない通りで向かい合い立っている間にハリーにある思いが強くなりました。

この魔女はあの人ではないか?この魔女が何ヵ月もの間2人を待っていたという事はあるのだろうか?ダンブルドアがハリーは必ず来るから待つようにと言ったのだろうか?墓地の暗がりで動いたのはこの魔女なのだろうか?

ここまで追けて来たという可能性はないだろうか?この魔女が2人の存在を感じる事ができるという能力も自分がこれまで遭遇した事のないダンブルドア的な力を匂わせている。そう思ってハリーはついに口を開いたのでした。

「あなたはバチルダですか?」

ハーマイオニーは息を呑んで飛び上がりました。その姿は頷いて再び手招きをしました。マントの下でハリーとハーマイオニーは顔を見合せました。ハリーが少し眉を上げるとハーマイオニーは小さくおどおどと頷きました。

2人が魔女のほうに歩き出すと魔女はすぐさま背を向けて今しがた歩いて来た道をよぼよぼと引き返しました。2人の先に立って魔女は何軒かの家の前を通り過ぎとある門の中に入って行きました。2人も後に従いて入りました。

2人は玄関まで歩きましたがその家の庭はハリーの生家と同じぐらい草ぼうぼうで手入れをした形跡が全く見られませんでした。

今日の最後に
こうしてハリーはついに自分の生家を見る事となりました。私も何だか感慨深い心情が込み上げて来ますね。ハリー・ポッターの物語は今は廃墟と化したこのゴドリックの谷のポッター家の屋敷から始まっているんですよね。

ハグリッドはアルバス・ダンブルドアに命じられてこの屋敷から当時1才3ヵ月の幼子だったハリーを連れ出しサレー州リトル・ウィンジングのプリベット通り4番地に住むダーズリー一家の所に送り届けたというわけですよね。

その時ハグリッドは後に無実の罪でアズカバンに12年もの間収監され脱獄するハリーの名付け親のシリウスとここで会って空飛ぶバイクを貰い受けるなんて事もありました。そのバイクは後にハリーを運ぶのに使われました。

そんな地にハリーは足跡を記したというわけなんですよね。

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