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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ダンブルドアに対する憤りが最高潮に達しているその時にリータ・スキーターの著書「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」がハリーの燃え盛る怒りの炎にさらに油を注いでくれました。本の内容を巡ってハリーとハーマイオニーは激しい議論を繰り広げたのでした。(全3項目)

3-1.残る数々の疑問
アリアナ・ダンブルドアの葬儀に参列した数少ない者しか知らない事ですが棺を前にしてのこの恐ろしい争いは幾つかの疑問を呈しています。アバーフォースは一体何故妹アリアナの死に関しアルバスを責めたのだろうか?

バチルダが言い張るように単なる悲しみの表れだったのだろうか?それともその怒りにはもっと具体的な理由があったのか?同窓生たちを攻撃し殺害しかけた事件でグリンデルバルドはダームストラングを放校になりました。

そのグリンデルバルドはアリアナの死から数時間後にイギリスから逃げ去りました。そしてアルバスは恥からかそれとも恐れからか?魔法界の懇願に応えやむなく顔を合せるまで二度とグリンデルバルドに会いませんでした。

ダンブルドアもグリンデルバルドも少年時代の短い友情に関して後年一度たりとも触れる事はなかったと思われるんだそうです。しかしながら死傷者や行方不明者が続出した大混乱の期間は5年もの期間に及んだのだそうです。

ダンブルドアがゲラート・グリンデルバルドへの攻撃を先延ばししていた事は疑いようがない。ダンブルドアを躊躇させていたのはグリンデルバルドに対する友情の名残だった?一度は出会えた事をあれだけ喜んだ相手です。

かつては親友だった事が明るみに出るのを恐れたからだったのか?その男を取り抑えに出向くのはダンブルドアにとっては気の進まない事だったのか?そして妹アリアナはどのようにして死んだのか?数々の疑問が残ります。

アリアナは闇の儀式の予期せぬ犠牲者だったのか?2人の若者が栄光と支配を目指しての試みの練習中にアリアナは偶然にも不都合な何かを見てしまったのか?アリアナが「より大きな善のため」の最初の犠牲者だったのか?

そんな事は有り得るだろうかという文章でこの「より大きな善のために」の章は終わっていたのでした。

3-2.ダンブルドアを巡って激しい議論に
ハリーが目を上げるとハーマイオニーはもう既にページの下まで読み終えていました。ハリーの表情に若干どきりとしたようにハーマイオニーは本をハリーの手からぐいと引っ張り不潔な物を隠すように見もせず閉じました。

ハーマイオニーは「ハリー」と名前を呼んで何かを言いかけましたがハリーは首を振りました。ハリーの胸の中で確固とした何かが崩れ落ちました。ロンが去ってしまったその時に感じた気持ちと全く同じだったんですよね。

自分はダンブルドアを信じていた。ダンブルドアこそ善と知恵そのものであると信じていた。全ては灰燼に帰した。これ以上失うものがあるだろうか?それがロンに不死鳥の尾羽根の杖。そしてダンブルドアというわけです。

「ハリー聞いて頂戴。これ。この本は読んで楽しい本じゃないわ」

ハーマイオニーはまるでハリーの心の声が聞こえたかのようにこう言いました。ハリーは「ああそうみたいだね」と応えました。するとハーマイオニーはハリーにこう言いました。鵜呑みにするなとそう言いたいんでしょう。

「でも忘れないでハリーこれはリータ・スキーターの書いたものよ」

ハリーは「君もグリンデルバルドへの手紙を読んだろう?」と反論しました。ハーマイオニーは動揺した表情で「ええ。私。読んだわ」と口ごもりました。しかしハーマイオニーはあれが最悪の部分と思うとそう言うのです。

バチルダはあれが机上の空論に過ぎないと思ったに違いない。でも「より大きな善のために」はグリンデルバルドのスローガンになって後年の残虐な行為を正当化するために使われた。その源はダンブルドアだったそうです。

ダンブルドアがグリンデルバルドにその考えを植えつけたみたいだとハーマイオニーはそう言うのです。何でも「より大きな善のために」はヌルメンガードの入口にも刻まれていると言われている。ハリーはこう訊きました。

「ヌルメンガードって何?」

この問いにハーマイオニーはグリンデルバルドが敵対する者を収容するために建てた監獄と答えました。しかしダンブルドアに捕まってからは自分が入る羽目になったんだそうです。そしてさらにはこうも言ったんですよね。

とにかくダンブルドアの考えがグリンデルバルドの権力掌握を助けたなんて考えるだけで恐ろしい。でももう一方ではさすがのリータ・スキーターでさえも2人が知り合ったのは一夏のほんの2ヵ月だった事を否定できない。

しかしこの後ハーマイオニーが言った「2人ともとても若い時だった」にハリーが「君はそう言うだろうと思った」と噛みつきました。ハーマイオニーに自分の怒りのとばっちりを食わせたくはないとハリーはそう思いました。

でも静かな声で話すのは難しかったんですよね。ハリーは「2人は若かったってそう言うと思ったよ」と繰り返したその後「でも今の僕たちと同じ歳だった」と言いました。さらにこうダンブルドアへの怒りをぶちまけました。

「それに僕たちはこうして闇の魔術と戦うために命を賭けているのにダンブルドアは新しい親友と組んでマグルの支配者になる企みを巡らせていたんだ」

ハリーはもはや怒りを抑えていられませんでした。少しでも怒りを発散させようとしてハリーは立ち上がって歩き回りました。そんなハリーに対してハーマイオニーはこう反論しあくまでもダンブルドアを擁護したのでした。

「ダンブルドアの書いた事を擁護しようとは思わないわ。支配する権利なんて馬鹿げたこと魔法は力なりとおんなじだわ。でもハリー母親が死んだばかりでダンブルドアは1人で家に縛りつけられて」

これにハリーは「1人で?1人なもんか!弟と妹が一緒だった。監禁し続けたスクイブの妹と」と再びハーマイオニーに噛みつきました。するとハーマイオニーも「私は信じないわ」と言うと立ち上がりさらにこう言いました。

「その子のどこかが悪かったにせよスクイブじゃなかったと思うわ。私たちの知っているダンブルドアは絶対そんな事を許すはずが」

ハーマイオニーがここまで言った所でハリーは「僕たちが知っていると思っていたダンブルドアは力ずくでマグルを征服しようなんて考えなかった!」と大声で言いました。ハリーのその声は何もない山頂を越え響きました。

そのため驚いた数羽のクロウタドリが鳴きながら空にくるくると舞い上がって行ったのでした。ハーマイオニーはまたも反論しました。ダンブルドアは変わった。それだけの事なのよ。17才の時にはこういう事を信じていた。

そうかもしれないけどそれ以後の人生は闇の魔術と戦う事に捧げた!ダンブルドアこそグリンデルバルドを挫いた人。マグルの保護とマグル生まれの権利を常に支持した人。最初からヴォルデモートと戦い打倒しようとした。

そして命を落とした人なのよとハーマイオニーはハリーに向かって言ったというわけなんですよね。2人の間に落ちているリータ・スキーターの著書からアルバス・ダンブルドアの顔が2人に向かって悲しげに微笑んでいました。

3-3.激論は終わったが
「ハリー言わせて貰うわ。あなたがそんなに怒っている本当の理由はここに書かれている事をダンブルドア自身が一切あなたに話さなかったからだと思うわ」ハーマイオニーはさらにハリーに向かってこう言ったんですよね。

ハリーは「そうかもしれないさ!」と叫ぶと両腕で頭を抱え込みました。怒りを抑えようとしているのか?それとも失望の重さから自分自身を護ろうとしているのか?ハリー自身でさえ分らなかったというわけなんですよね。

「ハーマイオニー。ダンブルドアが僕に何を要求したか言ってやる!命を賭けるんだハリー!何度も!何度でも!わしが何もかも君に説明するなんて期待するな!ひたすら信用しろ」

「わしは何もかも納得ずくでやっているのだと信じろ!わしが君を信用しなくともわしの事は信用しろ!真実の全てなんて一度も!一度も!」

こう言いながらハリーは神経が高ぶり声がかすれました。真っ白な何もない空間でハリーとハーマイオニーは立ったまま見つめ合っていました。この広い空の下でハリーは自分たちが取るに足りない存在だとそう感じました。

「ダンブルドアはあなたの事を愛していたわ。私にはそれが判るの」

ハーマイオニーが囁くようにこう言うとハリーは両腕を頭から離しました。そしてハーマイオニーに「ダンブルドアが誰の事を愛していたのか僕には分らない。でも僕の事じゃない。僕なんかじゃない」とそう応えました。

「こんなめちゃくちゃな状態に僕を置き去りにしてダンブルドアは僕なんかよりゲラート・グリンデルバルドによっぽと多く本当の考えを話していたんだ」

そしてその理由をこう説明するとハリーは先程雪の上に落としたハーマイオニーの杖を拾い上げ再びテントの入口に座り込んでハーマイオニーにこう言いました。そう言われてハーマイオニーは躊躇したというわけですよね。

「紅茶を有難う。僕見張りを続けるよ。君は中に入って暖かくしていてくれ」

でもハーマイオニーは1人にしてくれと言われたのだと悟り本を拾い上げてハリーの横を通りテントに入ろうとしました。その時ハーマイオニーはハリーの頭のてっぺんを軽く撫でました。ハリーは感触を感じ目を閉じました。

こんなめちゃくちゃな状態に自分を置き去りにしてダンブルドアは自分なんかよりゲラート・グリンデルバルドによほど多く本当の考えを話していた。口に出してはこう言いながらハリーは心の中では願っていたんですよね。

ハーマイオニーの言う事が真実であって欲しい。ダンブルドアは本当に自分の事を大切に思っていてくれたのだ。ハリーはそう願う自分を憎みました。決して納得したわけではなく怒りの炎は完全には消えていなかったのです。

今日の最後に
私はハーマイオニーもダンブルドアがゲラート・グリンデルバルドに宛てて書いたマグルを支配する旨の内容の手紙を読んでショックと衝撃を受け決して手放しで100%ダンブルドアを支持してはいなかったとそう思いますね。

それでもハーマイオニーは徹底的にダンブルドアを擁護し言葉を尽くしてハリーを説得しハリーの燃え盛る怒りの炎を消そうと努めました。第1にはこの本の著者がリータ・スキーターだったからという理由が考えられますね。

ダンブルドアにとって都合のいい事や功績などは何と言っても著者があのリータ・スキーターなのだから省略してしまっているだろう。ダンブルドアに対する不信感よりもリータ・スキーターに対するそれのほうが上回った。

だからハーマイオニーはダンブルドアを徹底して擁護したというわけです。同時にハーマイオニーはダンブルドアが何故ホグワーツの校長に留まり何度要請されても魔法大臣にならなかったのかの理由も理解したと思います。

権力を持つ自分自身は信用できない。この事をグリンデルバルドと出会って学び取ったんだとハーマイオニーは知ったのだと私はそう思いますね。

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