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目の前に現れた白銀の牝鹿を追って行ったら池の底にグリフィンドールの剣が沈んでいるのを見てハリーは驚愕しました。ところが剣を獲得しようと池に飛び込んだら今度はロンに助けられハリーはさらにびっくり仰天する事になりました。そしてついに分魂箱を破壊する時がやって来て・・・(全3項目)

3-1.2本並んで立つナラの木
ロンは自分の両手を見下ろし自分が持っている物を見て今更ながら驚いたようです。そして言わなくとも判る事を言いながらハリーによく見えるようにとグリフィンドールの剣を持ち上げこう言ったというわけなんですよね。

「ああそうだ。僕これを取って来た。君はこのために飛び込んだ。そうだろ?」

ハリーは「うん」と答えると「だけど分らないな。君はどうやってここに来たんだ?どうやって僕たちを見つけたんだ?」と訊きました。ハリーのこの問いにロンは「話せば長いよ」と答えた後にこう言ったというわけです。

「僕何時間も君たちを探してたんだ。何しろ広い森だろう?それで木の下で寝て朝になるのを待とうって考えたのさ。そうしたら牝鹿がやって来て君が追けて来るのが見えたんだ」

ハリーが「他には誰も見なかったか?」と訊くとロンは「見てない」と答えたその後に「僕」と言ったかと思うと数メートル離れた所に2本くっついて立っている木をちらりと見ながら言い淀んだ後にハリーにこう言いました。

「あそこで何かが動くのを見たような気がした事はしたんだけど。でもその時は僕池に向かって走っていたんだ。君が池に入ったきり出て来なかったからそれで回り道なんかしていられないと思って。おい!」

ロンが最後に「おい!」と言ったのはハリーがロンの言葉に即座に反応しロンが示した場所に向かって走ったからです。ナラの木が2本並んで立ち幹と幹の間のちょうど目の高さの所にほんの10センチほどの隙間がありました。

相手から見られずに覗くのには理想的な場所だったのです。

3-2.ついに分魂箱を破壊する
しかし木の根元の周りには雪がなく足跡1つ見つける事はできませんでした。ハリーは剣と分魂箱を持ったまま立って待っているロンの所に戻りました。ロンは「何かあったか?」と訊きハリーはそれに「いや」と答えました。

「それじゃ剣はどうやってあの池に入ったんだ?」

こう訊くロンにハリーは「誰だか分らないけど守護霊を出した人があそこに置いたに違いない」と答えました。そして2人は見事な装飾のある銀のグリフィンドールの剣を見ました。ルビーの嵌った柄が僅かに煌いています。

ハリーがハーマイオニーの杖に灯りを点けたままにしておいたからです。ロンが「こいつ本物だと思うか?」と訊きハリーは「1つだけ試す方法がある。だろう?」と答えました。分魂箱はまだロンの手にぶら下がっています。

そして揺れていました。分魂箱が微かにピクッとしました。ハリーにはロケットの中の魂の欠片が再び動揺したのが判っていました。剣の存在を感じた分魂箱はハリーにそれを持たせるぐらいなら殺害してしまおうと考えた。

だから今は長々と話し込んでいる時ではないとハリーは思いました。今こそ分魂箱を完全に破壊する時だ。ハリーはハーマイオニーの杖を高く掲げて周りを見回しこれという場所を見つけました。ここで分魂箱を破壊しよう。

シカモアの木陰にある平たい岩でした。ハリーはロンに「来いよ」と言って先に立ってそこに行き岩の表面から雪を払い退けました。そして手を差し出して分魂箱を受け取りました。ロンはさらに剣を差し出したんですよね。

ところがハリーは首を振り「いや君がやるべきだ」と言いました。ロンは驚いた顔をして「僕が?どうして?」と訊きました。ロンのその問いにハリーはこう答えて分魂箱を破壊するのはロンだとそう言ったというわけです。

「君が池から剣を取り出したからだ。君がやる事になっているのだと思う」

ハリーは親切心や気前の良さからそう言ったわけではありませんでした。牝鹿が間違いなく危険ではないと思ったのと同様にロンがこの剣を振るうべきだという確信がありました。ダンブルドアはハリーに教えてくれました。

少なくともある種の魔法についてです。ある種の行為が持つ計り知れない力という魔法です。ハリーはロンに「僕がこれを開く」と言いました。そしてさらにロンにこうも言ってロンが分魂箱を破壊するようにと言いました。

「そして君が刺すんだ。一気にだよいいね?中にいるものが何であれ歯向かって来るからね」

そしてハリーは日記の中のリドルの欠片も自分を殺害しようとしたんだと言葉を言い終えました。ロンは怯えた顔をして「どうやって開くつもりだ?」と訊きました。その問いにハリーはこう答えたというわけなんですよね。

「開けって頼むんだ。蛇語で」

3-3.激しく躊躇するロン
その答えはあまりにもすらすらとハリーの口を突いて出て来ました。きっと心のどこかで自分には始めからその事が判っていたのだとハリーは思いました。多分ナギニと数日前に出会った事でそれに気づいたというわけです。

ハリーは緑色に光る石で象嵌された蛇のようにくねる「S」の文字を見ました。岩の上にとぐろを巻く小さな蛇の姿を想像するのは容易い事でした。ところがここでロンがハリーに対しこう言って来たというわけなんですよね。

「駄目だ!開けるな!駄目だ!本当に駄目!」

これにハリーは「どうして?」と訊くとさらにロンに「こんな奴。片付けてしまおう。もう何ヵ月も」と言いましたがロンは「できないよハリー。僕本当に。君がやってくれ」と訴えるのです。ハリーは再びこう訊きました。

「でもどうして?」

この問いにロンは「どうしてかって僕そいつが苦手なんだ!」と岩に置かれた分魂箱から後退りしつつ答えました。ロンはその分魂箱は手に負えないとそう言うのです。あんな風な態度を取った事を言い訳するつもりはない。

でもそいつつまり分魂箱はハリーやハーマイオニーより自分にもっと悪い影響を与えるとロンは言うのです。どっちにせよ自分が考えた事なんだがそいつは自分につまらない事を考えさせた。ロンはハリーにこう言いました。

何もかもどんどん悪い方向に持って行ったんだともロンは言いました。上手く説明できない。それでそいつを外すとまともに考える事ができるんだけど再びそのクソッタレを掛けると。ここまで言ってロンはこう言いました。

「僕にはできないよハリー!」

要は自分には破壊できないとロンは言いたいのです。

今日の最後に
ハリーは2年生の時に組み分け帽子からこのグリフィンドールの剣を取り出し「秘密の部屋」の怪物の毒蛇の王バジリスクを倒しそのバジリスクの牙で分魂箱を破壊しました。不死鳥フォークスが助太刀してくれたんですよね。

フォークスが組み分け帽子をくわえて「秘密の部屋」に姿を現わしバジリスク最大の武器の目の一睨みはフォークスがつぶしてくれました。そしてハリーがグリフィンドールの剣でバジリスクにとどめを刺して倒したのです。

しかしあくまでも2年生の時はフォークスは助太刀で実際に組み分け帽子から剣を取り出したのはハリーなのでバジリスクの牙で分魂箱を破壊したのはハリーだった。この経験を踏まえハリーはロンがするべきと言ったのです。

当然ハリーがそう言ったのは親切心や気前の良さからではないというわけなんですよね。ハリーにそれを学ばせたのはもちろんアルバス・ダンブルドアというわけです。
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