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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

今夜は考える事があまりに色々起って到底眠れそうにない。何時間も悶々と目を覚ましているだろう。そう思ったハリーでしたがいつの間にか眠ってしまい気がついた時には朝になっていました。そんなハリーが駆り出されたのが客間のドクシー退治でした。(全3項目)

3-1.気がついた時には朝
今夜は考える事があまりに色々起って到底眠れそうにない。何時間も悶々と目を覚ましているだろう。そんなハリーでしたが思いとは裏腹にいつの間にか眠りに落ちてしまい夢の中にはハグリッドが出て来てこう言いました。

「どうだ美しいじゃねえか。え?ハリー?今学期は武器を勉強するぞ」

ハリーはその生き物が頭に大砲を持っていて自分のほうを振り向いたのを見ました。ハリーは身をかわしました。その次に気がついた時にはハリーはベッドの中でぬくぬくと丸まっていてジョージの大声が部屋中に響きました。

「お袋が起きろって言ってるぞ。朝食は厨房だ。それから客間に来いってさ。ドクシーが思ったよりどっさりいるらしい。それにソファーの下に死んだバフスケインの巣を見つけたんだって」

30分後急いで着替え朝食を済ませたハリーとロンは客間に入って来ました。2階にあり天井が高く長い部屋でオリーブグリーンの壁は汚らしいタペストリーで覆われていて絨毯は誰かが一歩踏み締める毎に埃を巻き上げました。

埃はまるで小さな雲のように巻き上がりました。モスグリーンの長いビロードのカーテンはまるで姿の見えない蜂が群がっているようにブンブンと唸っていました。その周りに総勢5人が鼻と口を布で覆って集まっていました。

そんな奇妙な格好をして手に手に黒い液体が入った噴射用ノズルつきの瓶を持っていたのはウィーズリーおばさんにハーマイオニーとジニーにフレッドとジョージでした。ハリーとロンを見るなりおばさんがこう言いました。

「顔を覆ってスプレーを持って」

紡錘形(ぼうすいけい)の脚をしたテーブルに黒い液体の瓶があと2つありおばさんはそれを指差していました。おばさんはハリーとロンに「ドクシー・キラーよ」と言った後に咎めるようにこう言ったというわけなんですよね。

「こんなにひどく蔓延(はびこ)っているのは初めて見たわ。あの屋敷しもべ妖精はこの10年間一体何をしてた事やら」

3-2.客間でドクシー退治
ハーマイオニーの顔の半分はキッチンタオルで隠れていましたが間違いなくおばさんに咎めるような目を向けたのをハリーは見ました。それから案の定という感じでハーマイオニーはクリーチャーを庇う言葉を口にしました。

「クリーチャーはとっても歳を取ってるもの到底手が回らなくって」

するとそこにちょうどシリウスが入って来て「ハーマイオニー。クリーチャーが本気になれば君が驚くほど色々な事に手が回るよ」と言いました。シリウスは血に染まった袋を抱えていました。ハリーは怪訝な顔をしました。

死んだネズミが入っているようです。ハリーのその表情を見てシリウスが「バックビークに餌をやっていたんだ。上にあるお母上様の寝室で飼ってるんでね」と言いました。それから「ところで。この文机か」とも言いました。

シリウスはネズミ袋を肘掛椅子に置くと鍵の掛かった文机の上から屈み込むようにして調べました。机が少しガタガタ揺れているのにハリーはその時初めて気づきました。鍵穴から覗き込みながらシリウスがこう言いました。

「うんモリー。私もまね妖怪に間違いないと思う。だが中から出す前にマッド・アイの目で覗いて貰ったほうがいい。何しろ私の母親の事だからもっと悪質なものかもしれない」

これにおばさんは「判ったわシリウス」と応えました。シリウスもおばさんも慎重に何気ない丁寧な声で話をしていました。それがむしろかえって2人とも昨夜の諍いを忘れていない事を物語っているとハリーは思いました。

昨日の晩の夕食後に騎士団の活動内容をハリーに話すか話さないかでおばさんとシリウスは激しく口論したのでした。すると下の階でカランカランと大きなベルの音がして途端に耳を覆いたくなる大音響が聞こえて来ました。

昨夜トンクスが傘立てを引っくり返した時に引き起こしたシリウスの母親の肖像画が嘆き叫ぶあの声です。シリウスは憤慨をして「扉のベルは鳴らすなとあれほど言ってるのに」と言うと急いで部屋から出て行ったのでした。

「不名誉な汚点。穢らわしい雑種。血を裏切る者。汚れた子らめ」

シリウスが嵐のように階段を下りて行きブラック夫人の金切り声がたちまちこう家中に響き渡るのが聞こえて来ました。するとおばさんが「ハリー扉を閉めて頂戴」と言って来てハリーは開いていた扉を閉めようとしました。

その際にハリーは変に思われないぎりぎりの線でできるだけゆっくりと扉を閉めました。下で何が起こっているのかを聞きたかったのです。シリウスはどうやら母親の肖像画のカーテンを何とか閉める事ができたようでした。

肖像画は叫ぶのを辞めました。そしてシリウスがホールを歩く足音が聞こえ玄関の鎖が外れるカチャカチャという音に聞き覚えのあるキングズリー・シャックルボルトの深い声が聞こえました。その声はこう言っていました。

「ヘスチアが今私と代わってくれたんだ。だからムーディのマントは今ヘスチアが持っている。ダンブルドアに報告を残しておこうと思って」

頭の後ろにおばさんの視線を感じハリーはしかたなく扉を閉めてドクシー退治部隊に戻りました。おばさんはソファの上に開いて置かれた「ギルデロイ・ロックハートのガイドブック-一般家庭の害虫」を覗き込んでいました。

「さあみんな気をつけるんですよ。ドクシーは噛みつくし歯に毒があるの。毒消しはここに1本用意してあるけどできれば誰も使わなくて済むようにしたいわ」

おばさんはドクシーに関するページを確かめるとこう言って体を起こしカーテンの真正面で身構えて一同に前に出るよう合図をしました。そして「私が合図したらすぐに噴射してね」と言うと続けてこうも言ったんですよね。

「ドクシーはこっちをめがけて飛んで来るでしょう。でもたっぷり1回シューッとやれば麻痺するってスプレー容器にそう書いてあるわ。動けなくなった所をこのバケツに投げ入れて頂戴」

おばさんは一同がずらりと並んだ噴射線から慎重に一歩踏み出しました。そして自分のスプレー瓶を高く掲げました。そして「用意」と言ったその後に「噴射!」と言いました。こうして客間のドクシー退治が始まりました。

3-3.ドクシー退治をしながら
ハリーがほんの数秒噴霧したかというその時に1匹の成虫のドクシーがカーテンの襞(ひだ)から飛び出して来ました。妖精に似た胴体はびっしりと黒い毛で覆われ輝くコガネムシのような羽を震わせ歯を剥き出しにしています。

歯は針のように鋭く小さく怒りで4つの小さな拳を握り締めて飛んで来ます。ハリーはその顔にまともにドクシー・キラーを噴きつけました。ドクシーは空中で固まりズシンとびっくりするほど大きな音を立て床に落ちました。

そのまますり切れた絨毯の上に落ちたドクシーをハリーは拾ってバケツに投げ込みました。するとおばさんが鋭い声で「フレッド何やってるの?すぐそれに薬をかけて投げ入れなさい!」と言うのでハリーは振り返りました。

フレッドは親指と人差し指で暴れるドクシーを何と摘まんでいました。しかし「がってん承知」と朗らかに答えるとドクシーの顔に薬を噴きかけ気絶させました。しかしおばさんが向こうを向いた途端の事だったんですよね。

フレッドはその気絶させたドクシーをポケットに突っ込みウィンクしました。ジョージが声を潜めて「ずる休みスナックボックスのためにドクシーの毒液を実験したいのさ」とハリーに言いました。それを聞いてハリーは?

「ずる休みスナックボックスって何?」

鼻めがけて飛んで来た2匹のドクシーを器用にまとめて仕留めるとハリーはジョージのそばに移動しこっそりとこう訊きました。するとジョージはおばさんの背中を油断なく見張りながらハリーの質問にこう答えてくれました。

「病気にしてくれる菓子諸々。と言っても重い病気じゃないさ。さぼりたい時にクラスを抜け出すのには十分な程度に気分が悪くなる。フレッドと2人でこの夏ずっと開発してたんだ」

何でもジョージが引き続き説明する所によればこの「ずる休みスナックボックス」は2色の噛みキャンディで両半分の色が暗号になっているんだそうです。さらにハリーはフレッドとジョージにこの菓子の事を聞いたのでした。

今日の最後に
クリーチャーは歳を取っているから到底手が回らない。客間のカーテンにドクシーが大量に蔓延っているのを見てウィーズリーおばさんが屋敷しもべ妖精のクリーチャーを咎めるのを聞いてハーマイオニーはこう言いました。

「ハーマイオニー。クリーチャーが本気になれば君が驚くほど色々な事に手が回るよ」

するとシリウスがこう言ってクリーチャーの事を庇いました。後にも先にもシリウスが屋敷しもべ妖精のクリーチャーの事を庇い「クリーチャーはやればできるんだ!」と高く評価したのはこれが最初で最後の事でしょうね。

ロンドンのグリモールド・プレイス12番地はシリウスの生家でシリウスはかつてはここに家族と共に住んでいました。だからシリウスは他の家族に対しては驚くほど色々な事に手が回るクリーチャーを見ていたんでしょうね。

本気になったクリーチャーは驚くほど色々な事に手が回る。今は到底想像できませんがハリーにロンとハーマイオニーは2年後に本気のクリーチャーを見る事になるんですよね。

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