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ハリポタ通の館(やかた)
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ハリー・ポッターの夏休み「不死鳥の騎士団」後編(5)(24回シリーズ)
シリウスはクリーチャーが守ろうとしていた壁一杯に掛かるタペストリーのほうへと歩いて行きました。それはブラック家の家系図でした。しかしシリウスの名前は16才の時にシリウスが家出をした時に母親が抹消してしまったんだそうです。さらにその家系図には・・・(全3項目)

3-1.家系図から抹消されたシリウス
シリウスは壁のほうへと歩いて行きました。そこにはクリーチャーが守ろうとしていたタペストリーが壁一杯に掛かっていました。ハリーも他の面々もシリウスについて行きました。タペストリーは古色蒼然としていました。

色褪せドクシーが食い荒らしたらしい跡があちらこちらにありました。しかし縫い取りをした金の刺繍糸が家系図の広がりを未だに輝かせていました。時代はハリーの知る限り中世まで遡り一番上に大きな文字がありました。

高貴なる由緒正しきブラック家
純血よ永遠なれ


家系図の一番下をざっと見てハリーが「おじさんが載っていない!」と言いました。するとシリウスは「かつてはここにあった」と言ってタペストリーの小さな丸い焼け焦げを指差しました。タバコの焼け焦げのようでした。

「お優しい我が母上が私が家出した後に抹消してくださってね。クリーチャーはその話をブツブツ話すのが好きなんだ」

こう言うシリウスにハリーが「家出したの?」と訊くとシリウスは「16の頃だ。もう沢山だった」と答えました。ハリーは「どこに行ったの?」と訊いてシリウスをじっと見つめシリウスは「君の父さんの所だ」と答えました。

ハリーのおじいさんとおばあさんは本当によくしてくれたんだそうです。シリウスを二番目の息子のように扱ってくれたのだそうです。だから学校が休みになるとハリーのお父さんの所に転がり込んだとの事なんだそうです。

そして17才になると1人で暮らし始めた。叔父のアルファードがシリウスにかなりの金貨を残してくれていたのだそうです。その叔父もこの家系図から抹消されているそうです。理由は多分その金貨を残した事なんだそうです。

とにかくシリウスはそれ以来自分独りでやって来たのだそうです。ただし日曜日の昼食はいつでもポッター家で歓迎されたとの事でした。そんなシリウスにハリーは「だけど。どうして?」と問いかけたというわけですよね。


3-2.ブラック家の家系図を見ながら
「家出したか?」こう言うとシリウスは苦笑いをして櫛を通していない髪を指で梳(す)きました。そしてその理由の説明を始めたというわけですよね。何故ならばシリウスはこの家の者全員を憎んでいたからなんだそうです。

両親は狂信的な純血主義者でブラック家が事実上王族だと信じていた。愚かな弟は軟弱にも両親の言う事を信じていたのだそうです。シリウスは「それが弟だ」と言って家系図の一番下の名前を突き刺すように指差しました。

「レギュラス・ブラック。弟は私よりも良い息子だった。私はいつもそう言われながら育った」

シリウスが指差す先には生年月日の後に約15年ほど前の死亡年月日が書かれていました。それを見てハリーが「でも死んでる」と言うとシリウスが「そう馬鹿な奴だ。死喰い人に加わったんだ」と応えたというわけですよね。

ハリーが「嘘でしょう!」と言うとシリウスは「おいおいハリーこれだけこの家を見れば私の家族がどんな魔法使いだったか。いい加減判るだろう」と苛立たしげに言いました。そこでハリーはこうも訊いたというわけです。

「ご-ご両親も死喰い人だったの?」

この問いにシリウスは「いや違う」と答えました。ところが続けてシリウスが言う所によれば何とシリウスの両親はヴォルデモートが正しい考え方をしていると思っていたのだそうです。魔法族の浄化に賛成だったそうです。

マグル生まれを排除し純血の者が支配する事に賛成だった。それはシリウスの両親だけでなくヴォルデモートが本性を現すまでは随分多くの魔法使いがヴォルデモートの考え方が正しいと思っていたとシリウスは言いました。

そういう魔法使いはヴォルデモートが権力を得るために何をしようとしているかに気づくと怖気づいたそうです。シリウスの両親も初めの内は奴らに加わったレギュラスの事をまさに小さな英雄と思ったらしいんだそうです。

弟さんは闇祓いに殺害されたのとハリーが遠慮がちに訊くとシリウスは「いいや違う」と答えました。ヴォルデモートに殺害されたというよりヴォルデモートの命令で殺害されたと言ったほうがいいとシリウスは言いました。

レギュラスはヴォルデモート自身が手を下すには小者過ぎたのだそうです。何でもこれは死んでから判ったそうなんですが弟はある程度まで入り込んだ後に命令をされて自分がやっている事に恐れを成して身を引こうとした。

まあしかしヴォルデモートに辞表を提出するなんていうわけにはいかない。一生涯仕えるかさもなくば死だ。シリウスがこう言った所でウィーズリーおばさんが「お昼よ」と言う声が聞こえて来たというわけなんですよね。

おばさんは杖を高く掲げその杖先にサンドイッチとケーキを山盛りにした大きなお盆を載せてバランスを取っていました。おばさんの顔は真っ赤でまだ怒っているようにも見えました。他の一同は一斉にそっちに行きました。

しかしハリーはさらに丹念にタペストリーを覗き込んでいるシリウスと一緒にいました。シリウスの口からは過去に悪行などをした事のあるブラック家の人々の名前が次から次へと紹介されていったというわけなんですよね。

3-3.ブラック家の人々が成した悪行
「もう何年もこれを見ていなかったな」と前置きをしてシリウスが口にしたのが曾曾祖父のフィニアス・ナイジェラスでした。シリウスが言うにはホグワーツの歴代の校長の中では一番人望がなかったとの事なんだそうです。

アラミンタ・メリフルアはシリウスの母親の従姉でマグル狩りを合法化する魔法省令を強行可決しようとしたのだそうです。親愛なる伯母のエラドーラは屋敷しもべ妖精が年老いてお茶のお盆を運べなくなったら首を刎ねる。

その我が家の伝統を打ち立てたのだそうです。当然少しでもまともな魔法使いが出ると勘当をする。何でもトンクスはどうやらここにはいないんだそうです。だからクリーチャーはトンクスの命令には従わないとの事でした。

「トンクスと親戚なの?」

ハリーが驚いてこう訊くとシリウスは「ああそうだ」と答えた後こう説明しました。トンクスの母親のアンドロメダはシリウスの好きな従姉だったのだそうです。シリウスはタペストリーを入念に調べながらこう言いました。

「いやアンドロメダも載っていない。見てご覧」

シリウスはもう1つの小さい焼け焦げを指しました。その焼け焦げはベラトリックスとナルシッサという2つの名前の間にありました。どうしてアンドロメダは載っていないのか?その理由をシリウスはこう説明したのでした。

「アンドロメダの他の姉妹は載っている。素晴らしいきちんとした純血結婚をしたからね。しかしアンドロメダはマグル生まれのテッド・トンクスと結婚した。だから」

シリウスは杖でタペストリーを撃つ真似をして自嘲的に笑いました。しかしハリーは笑いませんでした。他の事に気を取られていたからです。アンドロメダの焼け焦げの右にある名前をハリーはじっと見つめていたのでした。

金の刺繍の二重線がナルシッサ・ブラックとルシウス・マルフォイを結んでいました。その2人の名前から下に1本の金の縦線が伸び「ドラコ」という名前に繋がっていました。それを見てハリーはシリウスにこう言いました。

「マルフォイ家と親戚なんだ!」

これにシリウスは「純血家族はみんな姻戚関係だ」と応えました。何でも娘も息子も純血としか結婚させないというのならあまり選択の余地はないんだそうです。何故なら純血種はほとんど残っていないからなのだそうです。

ウィーズリーおばさんも結婚によりシリウスと従姉弟関係になったんだそうです。それはアーサー氏がシリウスの又従兄の子供か何かに当たるからなのだそうです。しかしウィーズリー家はこのタベストリーに載っていない。

ウィーズリー家をこの家系図で探すのは無駄なんだそうです。血を裏切る者ばかりを輩出した家族がいるとすればそれがウィーズリー家だからとの事なんだそうです。

今日の最後に
シリウスに言わせればこのブラック家の家系図に名前が残っている連中は誰もが碌でもない奴らという事のようですね。むしろ自分を筆頭にこの家系図から名前を抹消された人のほうが胸を張っていいと言いたげなようです。

トンクスの母親のアンドロメダは自分の好きな従姉だったとシリウスは言っています。シリウスが言う所のまともな魔女でマグル生まれのテッド・トンクスと結婚をしたのでブラック家の家系図から抹消されたんだそうです。

逆にホグワーツの歴代校長の1人で家系図に名前が残っている曾曾祖父のフィニアス・ナイジェラスは一番人望がなかったとシリウスは酷評していますね。死喰い人になった弟のレギュラスもまた軟弱呼ばわりしていますよね。

両親と正反対の考え方のシリウスとその従姉のアンドロメダ。それにそのシリウスに相当額の金貨を残した叔父のアルファード。多くのブラック家の人々が狂信的な純血主義者なのに正反対の考えを持つ者がこうして現れる。

これを見て私が思い出したのが屋敷しもべ妖精のドビーなんですよね。シリウスの両親と同様に狂信的な純血主義者のルシウス氏が当主のマルフォイ家に仕えているというのにドビーは全く正反対の考え方の持ち主でしたね。

きっとドビーもまたシリウスと同様に両親からお前はいい息子ではないと罵倒されていたんでしょうね。
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