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監督生の話が一区切りするとパーティは様々な話題が盛り沢山になりました。一方隅のほうではフレッドにジョージとマンダンガスが何やら怪しげな商談の真っ最中でした。ところがそんなフレッドとジョージの所に行った事がきっかけでハリーは思わぬ気持ちを抱く結果になってしまい・・・(全3項目)

3-1.パーティは個々の話が盛り沢山で
今宵の宴はロンとハーマイオニーの監督生就任披露パーティという事で誰が監督生になれて誰がなれなかったのかという話で盛り沢山でしたが主役の1人のロンはと云えば口を極めての新品の箒自慢だったというわけですよね。

「10秒でゼロから120キロに加速だ。悪くないだろ?コメット290なんかゼロからせいぜい100キロだもんな。しかも追い風でだぜ。賢い箒の選び方にそう書いてあった」

一方監督生の話が一区切りしてハーマイオニーは屋敷しもべ妖精の権利についてルーピンに自分の意見をとうとうと述べていました。ルーピンは狼人間なのでハーマイオニーはその問題と照らし合わせてこう言ったのでした。

「だってこれは狼人間の差別とおんなじようにナンセンスでしょう?自分たちが他の生物より優れているなんていう魔法使いの馬鹿な考え方に端を発してるんだわ」

ウィーズリーおばさんとビルはいつもの髪型論争をしていておばさんは「本当に手に負えなくなってるわ。あなたはとってもハンサムなのよ。短い髪のほうがずっと素敵に見えるわ」と毎度お馴染みの主張の繰り返しでした。

するとここでおばさんは「そうでしょうハリー?」とハリーに同意を求めて来ました。急に意見を求められハリーは若干面食らい「あ。僕分んない」と答えておばさんとビルのそばをそっと離れて隅っこのほうに行きました。

そこではマンダンガスとフレッドにジョージが密談の真っ最中でした。マンダンガスはハリーを見ると口を閉じましたがフレッドがウィンクしてハリーにそばに来いと招き寄せました。そしてマンダンガスにこう言いました。

「大丈夫さ。ハリーは信用できる。俺たちのスポンサーさ」

3-2.フレッドとジョージが去って
ジョージが「見ろよダングが持って来てくれた奴」と言うとハリーに手を差し出しました。萎びた黒い豆の鞘のような物を手一杯に持っていました。完全に停止しているのにその中から微かにガラガラという音が聞こえます。

「有毒食虫蔓の種だ。ずる休みスナックボックスに必要なんだ。だけどこれは取引禁止品目Cクラスで手に入れるのにちょっと問題があってね」

ジョージがこう説明してくれました。するとフレッドが「じゃ全部で10ガリオンだねダング」と言いました。それに対しマンダンガスは「俺がこンだけ苦労して手に入れたンにか?」と言うと目を見開きこう言ったのでした。

「お気の毒さまーだ。20ガリオンからびた1クヌートもまけらンねえ」

これを受けてフレッドがハリーに「ダングは冗談が好きでね」と言って今度はジョージが「全くだ。これまでの一番はナールの針のペン一袋で6シックルさ」と言いました。するとハリーがこっそりとこう注意したんですよね。

「気をつけたほうがいいよ」

これを聞いてフレッドが「何だ?お袋は監督生ロンにお優しくするので手一杯さ。俺たちゃ大丈夫だ」と言いましたがハリーは「だけどムーディがこっちに目をつけてるかもしれないよ」と指摘したというわけなんですよね。

するとマンダンガスがおどおどと振り返り「ちげえねえ。そいつぁ」と唸り「よーし兄弟。10でいい。今すぐ引き取っちくれンなら」と言ってポケッドを引っくり返しフレッドとジョージが差し出した手に中身を空けました。

マンダンガスはせかせかと食べ物のほうに行きました。フレッドが「ありがとさんハリー!こいつは上に持って行ったほうがいいな」とうれしそうに言うと上のほうへと行きました。ハリーはそれを見ていたというわけです。

ハリーは2人が上に行くのを見ながら少し後ろめたい思いが胸をよぎるのを感じました。ウィーズリー夫妻はどうしたって最終的にはフレッドとジョージの悪戯専門店の事を知ってしまう。問題になるのは開業資金ですよね。

その時はフレッドとジョージがどうやって資金をやり繰りしたのかを知ろうとするだろう。あの時は三校対抗試合の優勝賞金を2人に提供するのがとても単純な事に思えました。でもそれがまた家族の争いを引き起こしたら?

パーシーのように仲違いになったら?フレッドとジョージに手を貸しおばさんがふさわしくないと思っている仕事を始めさせたのが自分と判ったらそれでもおばさんは自分を息子同然と思うのかとハリーは心配になりました。

フレッドとジョージが立ち去ってハリーは独りぼっちで立っていました。胃の腑にのしかかった罪悪感の重みだけがハリーに付き合っていました。ふと自分の名前が耳に入りました。キングズリー・シャックルボルトでした。

その深い声が周囲のおしゃべり声をくぐり抜けて聞こえて来ました。

3-3.込み上げて来た思い
「ダンブルドアは何故ポッターを監督生にしなかったのかね?」こう訊くキングズリーにルーピンが「あの人にはあの人の考えがあるはずだ」と答えました。するとキングズリーはこう反論をしたというわけなんですよね。

「しかしそうする事でポッターへの信頼を示せたろうに。私ならそうしただろうね。特に日刊予言者新聞が3日に上げずポッターをやり玉に挙げているんだし」

ハリーは振り向きませんでした。ルーピンとキングズリーに自分が聞いてしまったと悟られたくなかったからでした。ほとんど食欲もありませんでしたがハリーはマンダンガスの後からテーブルへと戻って行ったんですよね。

父親が監督生じゃなかったと知ってパーティが楽しいと思ったのも突然湧いた感情でしたがフレッドとジョージに悪戯専門店の開業資金を提供した事に対する後悔の念が湧き同じぐらい突然に喜びが消えてしまったのでした。

上に戻ってベッドに潜りたいとハリーは思いました。マッド・アイ・ムーディが僅かに残った鼻でチキンの骨つき腿肉の臭いを嗅いでいました。どうやら毒は全く検出されなかったらしく次の瞬間歯で食いちぎったのでした。

「柄はスペイン樫で呪い避けワックスが塗ってある。それに振動コントロール内臓だ」

ロンがトンクスにこう説明していました。相変わらずロンが口にしていたのは新品の箒自慢でした。一方ウィーズリーおばさんは大欠伸をするとこう言って厨房を出て行きました。ハリーに1つの思いが込み上げて来ました。

「さて寝る前にまね妖怪を処理して来ましょう。アーサーみんなをあんまり夜更かしさせないでね。いいこと?お休みハリー」

ハリーに込み上げて来た思いとは皿を下に置いて自分もみんなの気づかない内におばさんについて行けないかという事だったんですよね。

今日の最後に
フレッドとジョージは昨年の新学期初日にダンブルドア校長の口から百年以上ぶりにホグワーツに於いて三大魔法学校対抗試合が復活開催されると聞いた瞬間に代表選手への立候補の意志を露にしたというわけなんですよね。

それはもちろん優勝賞金の一千ガリオンを獲得し悪戯専門店の開業資金にするためだったのです。2人は親友のリー・ジョーダンと共に代表選手に名乗りを上げようとしましたが残念ながらそれは叶わなかったというわけです。

それは今回に限って代表選手には新たに「17才以上」という年齢制限が設けられたからでした。16才のフレッドとジョージは老け薬を飲んでダンブルドアが引いた年齢線を越えようとしましたが阻まれてしまったんですよね。

その時には3人のいずれかが代表選手になって優勝した際には賞金の一千ガリオンは山分けにすると言っていました。ところがそれがハリーが優勝賞金を丸々全部渡してしまったので一千ガリオン全てが転がり込んで来ました。

しかしだからと言ってフレッドとジョージは俺たちの懐には一千ガリオンあると言って決して有頂天にはならずにハリーから貰った優勝賞金の一千ガリオンを大事に使ってマンダンガスともちゃんと値段の交渉をしています。

取引禁止品目Cクラスの有毒食虫蔓の種をマンダンガスが「20ガリオン」と言い張っているのを「10ガリオン」と言っています。そこでハリーがマッド・アイ・ムーディが目をつけているかもしれないと言って手助けしました。

ハリーの口添えでフレッドとジョージは有毒食虫蔓の種を希望通りの値段の「10ガリオン」で獲得できたというわけなんですよね。
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