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ハリーが階段の一番下の段に足を掛けた所でダドリーが声を取り戻し「あいつ」と口走ったためハリーも台所に行く羽目になりました。ハリーが事の次第を説明しようとするとそこにコノハズクがやって来て魔法省からの手紙を届けました。さらにアーサー氏からも手紙が届いて・・・(全3項目)

3-1.コノハズクが手紙を持って来て
「やってない!僕はダドリーに何にもしていない。僕じゃない」こう言った後ハリーが事の次第を説明しようとしているちょうどその時にコノハズクが台所の窓から入って来てバーノン叔父さんの頭のてっぺんを掠めました。

そして台所の中をスィーッと飛んで嘴にくわえていた大きな羊皮紙の封筒をハリーの足元に落とすと優雅に向きを変えて羽の先端で冷蔵庫の上を軽く払って再び外へと滑空して庭を横切ると飛び去って行ったというわけです。

バーノン叔父さんは「ふくろうめ!」と喚くとこめかみに毎度お馴染みの怒りの青筋をピクピクさせて台所の窓をピシャリと閉めました。それから「またふくろうだ!わしの家でこれ以上ふくろうは許さん!」と言いました。

しかしハリーは既に封筒を破り中から手紙を引っ張り出していました。ハリーの心臓は喉仏のあたりで強く脈打っていました。手紙は「親愛なるポッター殿」で始まり魔法省の魔法不適正使用取締局から届いていたのでした。

何でも我々の把握した情報によれば貴殿つまりハリーは今夜9時23分過ぎにマグルの居住地区にてマグルの面前で「守護霊の呪文」を行使した。この事は「未成年魔法使いの妥当な制限に関する法令」の重大な違反だそうです。

そのためにハリーはホグワーツ魔法魔術学校を退学処分となるんだそうです。さらに魔法省の役人がまもなくハリーの住居に出向いてハリーの杖を破壊するであろうとの事でした。加えてそれだけでは済まないのだそうです。

ハリーにはもう既に「国際魔法戦士連盟機密保持法」の第13条違反の前科があるため遺憾ながら魔法省の懲戒尋問への出席が要求されるんだそうです。尋問は8月12日の午前9時から魔法省にて行われるとの事なんだそうです。

3-2.二羽目のふくろうが
ハリーは手紙を二度読みました。ハリーは叔父さんと叔母さんが話しているのをぼんやりとしか感じ取れませんでした。頭の中が冷たくなって痺れていました。唯一1つだけの事が毒矢のように意識を貫いて痺れさせました。

自分はホグワーツを退学になった。全てお終いだ。もう戻れない。ハリーはダーズリー親子を見ました。叔父さんは顔を赤紫色にして叫び拳を振り上げていて叔母さんは両腕をダドリーに回しダドリーは再び嘔吐しています。

一時的に麻痺していたハリーの脳が再び目覚めたようでした。魔法省の役人がまもなく貴殿つまり自分の住居に出向き杖を破壊するであろう。道はただ1つだ。すぐに逃げるしかない。しかしどこに行けばいいのか分からない。

それでも1つだけはっきりしているのはホグワーツだろうとそれ以外だろうと自分には杖が必要だ。ハリーはほとんど夢遊病のように杖を引っ張り出すと台所を出ようとしました。すると叔父さんがこう叫んだというわけです。

「一体どこに行く気だ?」

ハリーが答えないでいると叔父さんは台所の向こうからドスンドスンとやって来て玄関ホールへの出入り口を塞ぎ「話はまだすんどらんぞ小僧!」と言いました。そんな叔父さんにハリーは静かに「どいてよ」と言いました。

叔父さんは「お前はここにいて説明するんだ」と言いましたが「息子がどうして」とまで言った所でハリーは「どかないと呪いをかけるぞ」と言い杖を上げました。叔父さんは凄んでハリーに向かってこう反論したのでした。

「その手は食わんぞ!お前が学校とか呼んでいるあの馬鹿騒ぎ小屋の外ではお前は杖を使う事を許されていない」

これにハリーは「その馬鹿騒ぎ小屋が僕を追い出した。だから僕は好きな事をしていいんだ。3秒だけ待ってやる」と言い放つと数を数え始めました。ところがハリーが2つまで数えた所でバーンという音が鳴り響いたのでした。

叔母さんは悲鳴を上げ叔父さんも叫び声を上げて身をかわしました。しかしハリーは自分が原因ではない騒ぎの源を探していました。それはすぐに見つかりました。台所の窓の外側に羽毛を逆立てたメンフクロウがいました。

目を白黒させながら止まっていました。叔父さんが閉じた窓に衝突したのです。叔父さんがいまいましげに「ふくろうめ!」と叫ぶのを無視してハリーは走って行って窓をこじ開けました。ふくろうは脚を差し出しました。

そこに小さく丸めた羊皮紙が括りつけられていました。ふくろうは羽毛をブルブルッと震わせました。ハリーが手紙を外すとふくろうはすぐに飛び去りハリーは震える手で二通目の手紙を開きました。アーサー氏からでした。

3-3.豹変したハリー
大急ぎで書いたらしく黒インクの文字が滲んでいました。何でもダンブルドアがたった今魔法省に着いて何とか収拾をつけようとしているんだそうです。次にはプリベット通り4番地を離れないようにとそう書かれていました。

そして最後には「これ以上魔法を使ってはいけない。杖を引き渡してはいけない」と書かれていました。その手紙を読んでハリーは「ダンブルドアが収拾をつけるってどういう意味?」とそう思ったというわけなんですよね。

その次には「ダンブルドアはどのぐらい魔法省の決定を覆す力を持っているのだろう?それじゃホグワーツに戻るのを許されるチャンスはあるのだろうか?」と思いハリーの胸には小さな希望が芽生えたというわけですよね。

しかしそれもたちまち恐怖で捻じれました。魔法を使わずに杖の引き渡しを拒むなんてどうやったらいいんだと思ったからでした。杖を渡すのを拒むのなら魔法省の役人と決闘をしなくてはならないとそう思ったからでした。

でもそんな事をしたら奇跡でも起こらなければ退学どころかアズカバン行きだ。ハリーの頭には次々と色々な考えが浮かびました。逃亡して魔法省に捕まる危険を冒すか踏み止まってここで魔法省に見つかるのを待つのか?

ハリーは最初の逃亡するという道を取りたいという気持ちのほうがずっと強かったのでした。しかしアーサー氏が自分にとって最善の道を考えている事をハリーは知っていました。それにダンブルドアの事があるんですよね。

結局ダンブルドアはこれまでにももっと悪いケースを収拾してくれた。最後にそう思ったハリーは「いいよ。考え直した。僕ここにいるよ」と言うとさっとテーブルの前に座ってダドリーに叔母さんと向き合ったんですよね。

ダーズリー夫妻はハリーの気が突然変わったので唖然としていました。叔母さんは絶望的な目つきで叔父さんをちらりと見ました。叔父さんの赤紫色のこめかみでは青筋のひくひくが一層激しくなったというわけですよね。

「いまいましいふくろうどもは誰からなんだ?」

こうガミガミと訊く叔父さんにハリーは「最初のは魔法省からで僕を退学にした」と冷静に答えたんですよね。

今日の最後に
実はバーノン叔父さんはふくろうにはとてつもなく苦い思い出があるんですよね。それは3年前で我が家にお金持ちで土建屋のメイソン夫妻がやって来たのですが人生最大の商談成立のチャンスをふくろうにつぶされたのです。

叔父さんを含めたダーズリー一家は知らなかったのですがハリーの元に屋敷しもべ妖精のドビーがやって来てハリーにホグワーツに戻ってはいけないと言いましたがハリーがそれを拒否したためドビーは浮遊術を使いました。

ペチュニア叔母さんの傑作デザート「山盛りのホイップクリームとスミレの砂糖漬け」は木っ端微塵になりハリーは魔法省から公式警告状を受け取りました。その際にプリベット通り4番地にふくろうが訪れたというわけです。

メイソン夫人はギャーッと叫び声を上げ「ダーズリー一家は狂っている」と喚きながら家を飛び出して行きました。メイソン氏は妻は鳥と名がつくものはどんな形でも大きさでも死ぬほど怖がる。これは冗談のつもりかね?

文句を言うだけ言うとメイソン氏は出て行きました。こんな事があったので叔父さんはふくろうが大嫌いなんですよね。でもハリーも後に言う事なんですが例えどんなにいまいましくてもふくろうが来るのは止められません。

それをバーノン叔父さんは全く理解していないんですよね。
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