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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

魔法省の役人がやって来るかもしれないのでハリーは耳をそばだて外の物音を聞き逃さないようにしました。そんなハリーにバーノン叔父さんは矢継ぎ早に質問して来ました。それでも結局は叔父さんの出す結論はとことん息子のダドリー本位というわけなんですよね。(全3項目)

3-1.ダドリーに向かって
「いまいましいふくろうどもは誰からなんだ?」こうガミガミ訊くバーノン叔父さんにハリーは「最初のは魔法省からで僕を退学にした」と冷静に答えました。ハリーは耳をそばだて外の物音を聞き逃さないようにしました。

魔法省の役人が近づいて来るかもしれないからです。それに叔父さんの質問に答えているほうが叔父さんを怒らせて吠えさせているより楽だったし静かだったからでした。二通目の手紙についてハリーはこう説明をしました。

「2番目のは友人のロンのパパから。魔法省に勤めているんだ」

これを聞いて叔父さんは大声で「魔法省?お前たちが政府に?ああそれで全て判ったぞ。この国が荒廃するわけだ」と言いました。ハリーが黙っていると叔父さんはハリーをぎろりと睨んで吐き捨てるようにこう言いました。

「それでお前は何故退学になった?」

これにハリーは「魔法を使ったから」と答えました。すると叔父さんは「はっはーん!」と冷蔵庫のてっぺんを拳で叩きながら吠えました。すると冷蔵庫の扉が開いてダドリーの低脂肪おやつが飛び出し引っくり返りました。

そして床へと広がりました。そこで叔父さんはハリーに向かって「それじゃお前は認めるわけだ!一体ダドリーに何をした?」と言って来ました。ダドリーがハリーにやられたと言ったのだからあくまでもダドリーを信じる。

息子の言う事は絶対というわけです。ハリーは若干冷静さを失いながら「何にも。あれは僕がやったんじゃない」と答えました。すると出し抜けにダドリーが「やった」と呟き叔父さんと叔母さんは揃って同じ事をしました。

すぐさま手でシッシッと叩くような仕種をしてハリーを黙らせダドリーに覆いかぶさるようにして覗き込みました。そして叔父さんは「坊主続けるんだ。あいつは何をした?」と言い叔母さんは「坊や話して」と囁きました。

ダドリーは「杖を僕に向けた」とモゴモゴ言いました。ハリーは怒って「ああ向けた。でも僕使っていない」と言いましたが叔父さんと叔母さんが同時に「黙って!」と吼えると叔父さんは口髭を怒りで波立たせたのでした。

そして「坊主続けるんだ」と同じ言葉を繰り返したのでした。

3-2.その問いに答えたのはハリーではなく
するとダドリーはかすれ声で身震いしながら「全部真っ暗になった。みんな真っ暗。それから僕き聞いた。何かを。ぼ僕の頭の中で」と言いました。これを聞いて叔父さんと叔母さんは恐怖そのものの目を見合せたのでした。

2人にとってこの世で一番嫌いなのは魔法で2番目に嫌いなのは散水ホース使用禁止を自分たちより上手くごまかすお隣さんたちです。でもありもしない声が聞こえるのは間違いなくワースト10に入るというわけなんですよね。

2人はダドリーが正気を失いかけていると思ったようです。叔母さんは蒼白になって目に涙を浮かべ囁くように「かわい子ちゃんどんなものが聞こえたの?」と訊きました。しかしダドリーは何も言う事ができないようでした。

もう一度身震いをし頭を横に振りました。最初のふくろうが到着した時からハリーは恐怖で無感覚になってしまっていました。それでも少し好奇心が湧きました。吸魂鬼は誰にでも人生最悪の時をまざまざと思い出させます。

甘やかされわがままでいじめっ子のダドリーには一体何が聞こえたのだろうとハリーは思いました。一方叔父さんは不自然なほどに静かな声で「坊主どうして転んだりした?」と訊いてダドリーは震えながらこう答えました。

「つ躓(つまず)いた。そしたら」

叔父さんは重病人の枕許ならこんな不自然な静かな声を出すのかもしれないとハリーは思いました。そしてダドリーはこう言うと自分の胸を指差しました。ダドリーは望みや幸福感が吸い取られる時の感覚を思い出している。

じっとりとした冷たさが肺を満たす感覚というわけです。ハリーにはそれが判りました。ダドリーはかすれた声で「おっかない。寒い。とっても寒い」と言い叔父さんは「よしよし」と無理に冷静な声を出していたのでした。

そして叔母さんは心配そうにダドリーの額に手を当てて熱を測りました。それから叔父さんはダドリーに「それからどうした?」と訊いたのでした。父親にそう訊かれてダドリーはこのように答えたというわけなんですよね。

「感じたんだ。感じた。感じた。まるで。まるで」

ハリーは抑揚のない声でその後を続け「まるで二度と幸福にはなれないような」と言ってダドリーはまだ小刻みに震えながら小声で「うん」と言ったのでした。すると叔父さんは上体を起こしてハリーにこう言ったのでした。

「さては!お前は息子にへんてこりんな呪文をかけおって何やら声が聞こえるようにしてそれで。ダドリーに自分が惨めになる運命だと信じ込ませた。そうだな?」

叔父さんの声は完全に大音量を取り戻していました。ハリーは癇癪も声も爆発させて「何度同じ事を言わせるんだ!僕じゃない!吸魂鬼がいたんだ!2人も!」と答えました。すると叔父さんはハリーにこう訊いたんですよね。

「2人の。何だ。そのわけの分らん何とかは?」

ハリーはゆっくりさらにははっきりと「吸-魂-鬼。2人」と発音しました。それを聞いて叔父さんは「それでキューコンキとかいうのは一体全体何だ?」と訊きました。その問いに答えたのは何とハリーではありませんでした。

「魔法使いの監獄の看守だわ。アズカバンの」

こう答えたのはペチュニア叔母さんでした。

3-3.今度はペチュニア叔母さんが!
言葉の後に突然耳鳴りがするような沈黙が流れました。そして叔母さんはまるでうっかりおぞましい悪態をついたかのようにして手で口を覆いました。叔父さんは目を丸くして叔母さんを見てハリーは頭がくらくらしました。

フィッグばあさんもフィッグばあさんですが何と叔母さんの口から「魔法使いの監獄の看守」とか「アズカバン」という言葉が飛び出して来たのでハリーは叔母さんに唖然として「どうして知ってるの?」と訊いたのでした。

叔母さんは自分自身にぎょっとしたようでした。おどおどと謝るような目で叔父さんをチラッと見て口から少し手を下して歯を覗かせました。それから叔母さんはハリーの問いかけにこうぎくしゃくと答えたというわけです。

「聞こえたのよ。ずっと昔。あのとんでもない若造が。あの妹にそいつらの事を話しているのを」

ハリーは大声で「僕の父さんと母さんの事を言ってるのならどうして名前で呼ばないの?」と訊きましたが叔母さんはハリーのこの問いには答えず無視しました。叔母さんはひどく慌てふためいているようだったんですよね。

あまりの事にハリーは呆然としていました。何年か前にたった一度だけ叔母さんはハリーの母親を奇人呼ばわりした事がありました。それ以外に叔母さんが自分の母親の事に触れるのをハリーは聞いた事がありませんでした。

普段は魔法界が存在しないかのように振舞うのに全精力を注ぎ込んでいる叔母さんが魔法界についての断片的情報をこんなにも長い間憶えていた事にハリーは驚愕していました。しかしそれは叔父さんも同じ事だったのです。

むしろ叔父さんのほうがハリーより驚いていたのではないでしょうか?叔父さんは口を開き口を閉じてもう一度開くと閉じました。まるでどうやって話すのかを思い出すのに四苦八苦しているかのようでまた口を開きました。

「それじゃ。じゃ。そいつらは。えー。そいつらは。あー。本当にいるのだな。えー。キューコンなんとかは?」

叔母さんが頷くと叔父さんは自分の妻つまり叔母さんからダドリーそしてハリーと順番に見ました。まるで誰かが「エイプリルフール!」と叫ぶのを期待しているかのようです。しかし残念ながら誰も叫びはしませんでした。

そこで叔父さんはもう一度口を開きました。でも続きの言葉を探す苦労はせずに済みました。今夜三羽目のふくろうが着いたからです。開いたままになっていた窓から羽の生えた砲弾のようにふくろうは飛び込んで来ました。

そしてキッチン・テーブルの上にカタカタと音を立てて降り立ちました。ダーズリー親子3人は怯えて飛び上がりましたがハリーは二通目の公式文書風の封筒をふくろうの嘴からもぎ取ると即座に開封したというわけですよね。

ハリーが開封している間にふくろうは夜空に戻って行きました。

今日の最後に
学校を退学になったのは魔法を使ったからだ。ハリーがこう言うとそれは認めるつまりは信じる。そしてバーノン叔父さんが出した結論はハリーがダドリーにへんてこりんな呪文をかけて何やら声が聞こえるようにしたんだ。

そしてダドリーに自分が惨めになる運命だと信じ込ませた。こう叔父さんに言われてハリーは癇癪も声も爆発させて「何度同じ事を言わせるんだ!僕じゃない!吸魂鬼がいたんだ!2人も!」とそう言ったというわけですよね。

つまりハリーの発言を都合良く解釈し結局出す結論は100%ダドリーの主張が正しいという前提で出すというわけです。でもそんな叔父さんだったのですがペチュニア叔母さんが全てを引っくり返してしまったというわけです。

ハリーの口から返って来るとそう思っていた回答が何と妻のペチュニア叔母さんの口からだったんですよね。

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