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出て行け!出て行け!とっくの昔にそうすべきだった!バーノン叔父さんはハリーに対して最後通告を突きつけました。この14年間で溜まりに溜った欝憤を一気に爆発させて叔父さんはハリーに「出て行け!」と言いました。ところがそこにペチュニア叔母さん宛ての「吼えメール」が届いて・・・(全3項目)

3-1.激しく猛烈にハリーに迫るバーノン叔父さん
バーノン叔父さんに「小僧!この家を出て行って貰うぞ!」と言われハリーは「えっ?」と驚きました。叔父さんがさらに大声で「聞こえたろう。出て行け!」と言うのでペチュニア叔母さんもダドリーも飛び上がりました。

出て行け!出て行け!とっくの昔にそうすべきだった!ふくろうはここを休息所扱い。デザートは破裂するわ客間の半分は壊されるわダドリーに尻尾だわマージは膨らんで天井をポンポンするわと叔父さんは列挙の嵐でした。

最後に言ったのは空飛ぶフォード・アングリアの件でした。それからさらに二度叔父さんは「出て行け!」と言い放ちました。もうお終いだ。お前の事は全て終わりだ。狂った奴がお前を追けているならここに置いておけん。

お前のせいで妻と息子を危険に曝(さら)させはせんぞ。もうお前に面倒を持ち込ませはせん。お前が碌でなしの両親と同じ道を辿るのならわしはもう沢山だ。こう言うと叔父さんは最後にまたも「出て行け!」と言いました。

「何があろうとも決して家を離れてはいけない。叔父さん叔母さんの家を離れないよう」

アーサー氏とシリウスから届いた手紙にはこう書かれていました。ハリーはその場に根が生えたように立っていました。ハリーとて出て行きたいのは山々なんでしょうが2人がそう書いて来ていたので動くに動けませんでした。

叔父さんが「聞こえたな!」と言うと今度はのしかかって来ました。巨大な赤紫色の顔がハリーの顔にぐんと接近し唾が顔に降りかかるのをハリーは感じました。叔父さんはさらにハリーに向かってこう言って来たのでした。

「行けばいいだろう!30分前はあんなに出て行きたがったお前だ!大賛成だ!出て行け!二度とこの家の敷居を跨ぐな!そもそも何でわしらがお前を手元に置いたのか分からん」

「マージの言う通りだった。孤児院に入れるべきだった。わしらがお人好し過ぎた。あれをお前の中から叩き出してやれると思った。しかしお前は根っから腐っていた。もう沢山だ。ふくろうだ!」

ここで五羽目のふくろうが煙突を急降下して来ました。

3-2.五通目の手紙は「吼えメール」
五羽目のふくろうは煙突を急降下して来たので勢い余って床にぶつかり大声でギーギー鳴きながら再び飛び上がりました。ハリーは手を上げて真っ赤な封筒に入った手紙を取ろうとしましたがハリーは受け取れませんでした。

ふくろうはハリーの頭上をまっすぐ飛び越して叔母さんのほうへと一直線に向かいました。叔母さんは悲鳴を上げて両腕で顔を覆って身をかわしました。ふくろうは真っ赤な封筒を叔母さんの頭に落とすと方向転換しました。

そしてそのまま煙突に戻って行きました。ハリーは手紙を拾おうとして飛びつきました。しかし叔母さんが先に手紙を拾いました。しかし自分が拾っても叔母さんが拾っても結果は同じだという事をハリーは知っていました。

「開けたきゃ開けてもいいよ。でもどうせ中身は僕にも聞こえるんだ。それ吼えメールだよ」

叔父さんは「ペチュニア手を離すんだ!触るな。危険かもしれん!」と喚きましたが叔母さんは声を震わせつつ「私宛だわ。私宛なのよバーノン。ほらプリベット通り4番地。台所。ペチュニア・ダーズリー様」と言いました。

叔母さんは真っ青になって息を止めました。真っ赤な封筒が燻(くすぶ)り始めたのです。ハリーは「開けて!済ましてしまうんだ!どうせ同じ事なんだから」と促しましたが叔母さんは「嫌よ」と開封する事を拒否しました。

叔母さんは手を激しく震わせながらどこか逃げ道はないかと台所中を見回しましたがもう手遅れでした。封筒は燃え上がり叔母さんは再び悲鳴を上げると封筒を取り落としました。恐ろしい声が流れて台所中に広がりました。

「私の最後のあれを思い出せ。ペチュニア」

この声は狭い部屋の中で反響しました。叔母さんは気絶するかのように見えました。両手で顔を覆ってダドリーのそばの椅子に沈むように座り込みました。沈黙の中で封筒の残骸が燻り灰になって行ったというわけですよね。

「何だこれは?何の事か。わしにはとんと。ペチュニア?」

叔父さんは嗄(しわが)れ声でこう言いました。叔母さんは何も言いません。ダドリーは口を呆然と開け馬鹿面で母親を見つめています。ハリーは呆気に取られて叔母さんを見ていました。頭は割れんばかりに痛んでいました。

「ペチュニアや?ペ、ペチュニア?」

叔父さんはおどおどとこう声をかけました。

3-3.自分の妻に圧倒されて
叔母さんはまだ激しく震えながら顔を上げました。叔母さんはごくりと生唾を飲み「この子。この子はバーノンここに置かないといけません」と言い叔父さんが「な何と?」と驚き訊くと「ここに置くのです」と答えました。

叔母さんはハリーの顔を見ずに言いました。叔母さんは再び立ち上がり「こいつは。しかしペチュニア」と言う叔父さんにまだ青い顔でしたがいつものつっけんどんでぶっきらぼうな物言いを急速に取り戻しこう言いました。

「私たちがこの子を放り出したとなればご近所の噂になりますわ。面倒な事を聞いて来ますよ。この子がどこに行ったか知りたがるでしょう。この子を家に置いておくしかありません」

叔父さんは「しかしペチュニアや」と言いながら中古タイヤのように萎んで行きました。叔母さんは叔父さんを無視してハリーのほうを向くとこう言ったのでした。しかしハリーは動きはしなかったというわけなんですよね。

「お前は自分の部屋にいなさい。外に出てはいけない。さあ寝なさい」

ハリーは「吼えメールは誰からだったの?」と訊きましたが叔母さんはぴしゃりと「質問はしない」と言って回答を拒否しました。それでもハリーは叔母さんになおも「叔母さんは魔法使いと接触してるの?」と訊きました。

その問いにも叔母さんは当然答えず「寝なさいと言ったでしょう!」と言いさらにハリーが「どういう意味なの?最後の何を思い出せって?」と訊くと叔母さんは「寝なさい!」と言いハリーは「どうして?」と訊きました。

「叔母さんの言う事が聞こえないの!さあ寝なさい!」

叔母さんにこう激しく叱責されてハリーは自分の部屋に戻って行ったというわけなんですよね。そして叔父さんのハリーを我が家から追い出してやるという気概は自分の妻に木っ端微塵にされて尻切れトンボに終わりました。

最後に
バーノン叔父さんにしてみれば「何でいつもこうなるんだ!」という展開が待ち受けているんですよね。特にハリーがホグワーツに入ってからは「何でここまでの事が起こるんだ!」という出来事が起きているんですよね。

ハリー11才の誕生日にはハグリッドという大男が現れてダドリーのお尻に尻尾を生やしてしまいました。翌年には我が家にふくろうが舞い込んで来てお客様を激怒させてしまい商談がまとまらなかったなんて事になりました。

その翌年には我が家に滞在したマージ叔母さんが風船のように膨らむ事件が起きました。さらに次の年には居間の暖炉が吹き飛ばされるわ息子のダドリーの舌が1メートルもの長さになるなんて事も起きてしまったのでした。

しかし今回はこれまでとは全く性質の違うアクシデントが発生しました。ハリーを我が家から追い出す千載一遇のチャンスが訪れたと叔父さんがそう思ったら何と身内で妻のペチュニア叔母さんに阻止されてしまいましたね。

叔父さんにとってはやり切れない思いでしょう。さらにこの4日後には一張羅の背広を着込んで出かけて行ったら「全英郊外芝生手入れコンテスト」がなかったというまさに「泣きっ面に蜂」なんて出来事があったんですよね。

叔父さんにとっては憤懣やるかたない思いだったでしょうね。
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