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「闇の魔術に対する防衛術」の自習グループは最大の障害だった練習場所が見つかり「ダンブルドア軍団」と名付けられてついに活動を開始しました。お陰でハリーはアンブリッジの罰則を食らわなくなりましたがそれで引っ込むアンブリッジではありませんでした。また新しい教育令を発布させて・・・(全3項目)

3-1.クリスマス休暇明けの初日に
「闇の魔術に対する防衛術」の自習グループは最大の障害だった練習場所が見つかって「ダンブルドア軍団」と名付けられてついに活動を開始しました。そのお陰でハリーはアンブリッジの罰則を食わなくなったんですよね。

ハリーは胸の中に魔除けの護符を持っているような気持ちでした。輝かしい秘密のお陰でアンブリッジの授業にも耐えられそればかりではなくアンブリッジのぞっとするような目を直視しても穏やかに微笑む事ができました。

ところがです。それはクィディッチの開幕戦グリフィンドール対スリザリンで事は起きました。ドラコ・マルフォイの挑発に乗ってハリーはジョージと2人がかりでそのドラコ・マルフォイに襲いかかってしまったんですよね。

アンブリッジは魔法大臣コーネリウス・ファッジに高等尋問官はホグワーツの生徒に関する全ての処罰に制裁並びに特権の剥奪に最高の権限を持つものとするという「教育令第25号」の制定をさせたというわけなんですよね。

その上でハリーにフレッドとジョージの3人に対してクィディッチの終身禁止を言い渡しました。ロンが「生涯で最悪の気分だ」と言うとハリーが苦々しく「仲間が増えたよ」と言いました。しかしいい事もあったんですよね。

ハグリッドが帰って来たのです。ところがでした。ハグリッドは「魔法生物飼育学」の教職へと復帰しましたがそこにアンブリッジが査察にやって来ると差別意識満載の事柄をクリップボードに書きつけて行ったんですよね。

「原始的な身振りによる言葉に頼らなければならない」とか「記憶力が弱く直前の事も覚えていないらしい」などです。授業終了後ハーマイオニーは「あの腐れ嘘つき根性曲がり怪獣婆ぁ!」と気炎を吐いたというわけです。

そしてそれはクリスマス休暇明け初日の事でした。ハリーはダンブルドア校長の肝煎りで「閉心術」という魔法を習うためにスネイプの課外授業を受ける事になりました。ハリーが談話室を出て寝室に到着したその時でした。

誰かが頭のてっぺんに鋭い切れ込みを入れたようにハリーは激痛を感じました。こんな幸福な気分になったのは久しぶりだ。素晴らしい事が起きた。ふと気付くとハリーは天井を見上げ心配そうにロンが覗き込んでいました。

奴つまりヴォルデモートがとっても喜んでいる。何かいい事が起こったんだ。ベッドに入ってからハリーはヴォルデモートをこの14年間になかったほど大喜びさせた出来事は何だったのかと考えて戦慄がぞくっと走りました。

3-2.ハリーの疑問の答えは早速翌朝に
ハリーの疑問に対する答えは何と早速翌朝に出ました。配達された「日刊予言者新聞」を広げ一面を見たハーマイオニーが急に悲鳴を上げて周りの生徒が何事かと振り返りハリーとロンが「どうした?」と同時に訊きました。

答える代りにハーマイオニーは新聞を2人の前のテーブルに広げ一面に載っている10枚の写真を指差しました。魔法使い9人と魔女が1人です。何人かは黙って嘲り笑いを浮かべ他は傲慢な表情で写真の枠を指で叩いていました。

1枚1枚に名前とアズカバン送りになった罪名が書かれていました。面長で捻じ曲がった顔の青白い魔法使いはアントニン・ドロホフで嘲笑っていてギデオン並びにフェービアン・プルウェットを惨殺した罪と書いてあります。

痘痕面の脂っぽい髪の魔法使いで退屈そうに写真の縁に寄り掛かっているのはオーガスタス・ルックウッドで魔法省の秘密を「名前を呼んではいけないあの人」つまりはヴォルデモートに漏洩した罪とそう書かれていました。

ハリーの目はそれよりも唯一の魔女に引きつけられていました。一面を見た途端その魔女の顔が目に飛び込んで来ました。写真では長い黒髪に櫛も入れずばらばらに広がっていましたがハリーはそうではないのを見ています。

滑らかでふさふさと輝いていました。写真の魔女は腫れぼったい瞼の下からハリーをぎろりと睨みました。唇の薄い口元に人を軽蔑したような尊大な笑いを漂わせていてこの魔女もかつては素晴らしく整っていたようでした。

シリウスと同様昔の顔立ちの名残を留めていましたが何かがつまりおそらくアズカバンがその美しさのほとんどを奪い去っていてそれはネビルの両親ロングボトム夫妻を拷問し廃人にしたベラトリックス・レストレンジです。

アズカバンから集団脱獄
魔法省の危惧-かつての死喰い人ブラックを旗頭に結集か?


ハーマイオニーはハリーを肘で突つき写真の上のこの大見出しを指しました。ハリーはベラトリックスばかりに気を取られていてそれをまだ読んでいませんでした。ハリーは大声で「まさかシリウスが?」と言いかけました。

ハーマイオニーは慌てて「シーッ!そんなに大きな声出さないで。黙って読んで!」と囁きました。何でも記事によれば魔法省が昨夜遅くアズカバンから集団脱獄があったと発表したのだそうです。特別監視下の囚人でした。

魔法大臣コーネリウス・ファッジが大臣室で記者団に対し10人のその囚人が昨夕脱獄した事を確認し既にマグルの首相にこれらの10人は危険人物であると通告したと語ったそうです。さらにファッジはこうも語ったそうです。

「まことに残念ながら我々は二年半前殺人犯のシリウス・ブラックが脱獄した時と同じ状況に置かれている。しかもこの2つの脱獄が無関係だとは考えていない」

何故ならこのように大規模な脱獄は外からの手引きがあった事を示唆していて歴史上初めてアズカバンを脱獄したシリウスこそ脱獄の手助けをするにはもってこいの立場にある事を我々は思い出さなくてはならないそうです。

ベラトリックス・レストレンジはシリウスの従姉なので今回の脱獄囚がシリウスを指導者として集結したと考えているとファッジは記者団に語ったそうです。我々つまり魔法省は罪人を一網打尽にすべく全力を尽くしている。

だから魔法界の諸君が警戒と用心をおさおさ怠らないよう切にお願いするとの事でした。どのような事があっても決してこれらの罪人には近づかないようにとファッジは言ったのだそうです。ロンは恐れ入っていたのでした。

そしてハリーに「あの人」つまりヴォルデモートが喜んでいたのはこれだったんだと言いハリーは「こんなのとんでもないよ。ファッジの奴脱獄はシリウスのせいだって?」と唸りましたがハーマイオニーはこう言いました。

「他に何と言える?とても言えないわよ」

ハーマイオニーが苦々しく言うには「皆さんすみません」なんて謝れない。ダンブルドアがこういう事を警告していたのですがアズカバンの看守がヴォルデモート一味に加担したなんてそんな事は到底言えないんだそうです。

ここでハーマイオニーが「ヴォルデモート」と口走ったのでハーマイオニーはロンに「そんな哀れっぽい声を上げないでよ」と言わなくてはなりませんでした。さらに続けてハーマイオニーはこう嘆いたというわけですよね。

「今やヴォルデモートを支持する最悪の者たちも脱獄してしまいましたなんて言えないでしょ。だってファッジは優に6ヵ月以上みんなに向かってあなたやダンブルドアを嘘つき呼ばわりして来たじゃない?」

3-3.他の生徒たちは?教職員テーブルは?
ハーマイオニーは勢いよく新聞をめくり中の記事を読み始めました。一方ハリーは大広間を見回しました。一面記事にこんな恐ろしいニュースが載ったのに他の生徒たちはどうして平気な顔でいられるんだろうと思いました。

少なくとも何故話題にしないんだろうとハリーには理解できませんでした。もっともハーマイオニーのように毎日新聞を取っている生徒はほとんどいません。宿題やクィディッチの事などくだらない話しかしていないのです。

この城壁の外では10人もの死喰い人がヴォルデモートの陣営に加わったというのにホグワーツの生徒たちは危機感がほとんどないという有り様なのです。そこで今度はハリーは教職員テーブルに目を走らせたというわけです。

そこは様子が違っていました。ダンブルドアとマクゴナガル先生は深刻な表情で話し込んでいました。さらにスプラウト先生はケチャップの瓶に「日刊予言者新聞」を立て掛け食い入るようにして新聞を読んでいたのでした。

手にしたスプーンが止まったままでそこから半熟卵の黄身が膝にこぼれ落ちているのに全く気づいていません。テーブルの一番端ではアンブリッジがオートミールを旺盛に掻き込んでいましたがやはり違っていたのでした。

いつもなら行儀の悪い生徒はいないかと大広間を舐め回しているのに今日は食べ物を飲み込む毎に顔をしかめ時々テーブルの中央をちらりと見てダンブルドアとマクゴナガル先生が話しているのを毒々しい目で見ていました。

ハーマイオニーが新聞から目を離さずに不思議そうな声で「まあ何て」と言うので神経がピリピリしていたハリーは「まだあるのか?」と即座に訊き返してハーマイオニーは「これって。ひどいわ」とショックのようでした。

ハーマイオニーは10面を折り返しハリーとロンに新聞を渡しました。それは「魔法省の役人非業の死」と題する記事で魔法省の役人ブロデリック・ボード氏が鉢植え植物に首を絞められ聖マンゴで死亡したという内容でした。

聖マンゴ病院は昨夜徹底的な調査をすると約束したんだそうです。現場に駆けつけた癒者たちはボード氏を蘇生する事ができなかったのだそうです。ボード氏は死の数週間前に職場の事故で負傷をして入院中だったそうです。

事故当時ボード氏の病棟担当だった癒者のミリアム・ストラウトは戒告処分となって昨日はコメントを得られなかったとの事でした。しかし聖マンゴ病院のスホークス魔ンは次のような声明を出したというわけなんですよね。

「聖マンゴはボード氏の死を心からお悔やみ申し上げます。この悲惨な事故が起こるまで氏は順調に健康を回復して来ていました」

今日の最後に
アンブリッジは魔法大臣コーネリウス・ファッジに連絡をして新たに「教育令第25号」を発布させました。ファッジはアンブリッジと全く同意見で高等尋問官は生徒の特権を剥奪する権利を持つべきだと言ったんだそうです。

さもなければ高等尋問官はただの教師より低い権限しか持たない事になる。そこでこの教育令で高等尋問官はホグワーツの生徒に関する全ての処罰に制裁並びに特権の剥奪に最高の権限を持たせるとそう定めたんだそうです。

つまりこの「教育令第25号」でアンブリッジは何と寮監をも凌ぐ権限を手に入れた事になりますよね。つまりこれでホグワーツに於ける「寮監」という地位は事実上何も決められなくなり飾り物の地位と化してしまいました。

つまりこれでアンブリッジは実質的には校長に次ぐ副校長になったも同然になってしまいました。しかもマクゴナガル先生とは大違いで出しゃばりなんですよね。
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