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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

クリスマス休暇明け直後の「日刊予言者新聞」には10人もの死喰い人がアズカバンを脱獄したという記事が掲載されました。さらに10面には魔法省の役人ブロデリック・ボード氏の死亡記事が載りました。するとハーマイオニーは唐突に「手紙を出しに」と言い出しました。その相手とは?(全3項目)

3-1.ブロデリック・ボード氏の死亡記事を読んで
クリスマス休暇明け2日目の「日刊予言者新聞」の10面には魔法省の役人のブロデリック・ボード氏の死亡記事が載っていて聖マンゴ病院のスポークス魔ンの声明が紹介されていました。ボード氏は順調に健康を回復していた。

記事によれば我々つまり聖マンゴ病院は病棟の飾りつけに関しては厳しい基準を定めているんだそうです。しかしストラウト癒者はクリスマスの忙しさにボード氏のベッド脇のテーブルに置かれた植物の危険性を見落とした。

そう見られるのだそうです。ボード氏は言語並びに運動能力が改善していたためストラウト癒者は植物が無害な「ひらひら花」ではなく「悪魔の罠」の切り枝だったと気づかずボード氏自身が世話をするよう勧めたそうです。

植物は快方に向かっていたボード氏が触れた途端たちまちボード氏を絞め殺害したそうです。聖マンゴではこの植物が病棟に持ち込まれた事について未だに事態が解明できていないとの事なんだそうです。そこでだそうです。

全ての魔法使いと魔女に対して情報提供を呼びかけているのだそうです。この記事を読み終えてロンが口を開いて「ボードか。聞いた事があるな」と言ってハーマイオニーが「私たちこの人に会ってるわ」とそう囁きました。

クリスマス休暇にアーサー氏を見舞うためにハリーたちは聖マンゴに行きました。ボード氏はロックハートの反対側のベッドで横になったまま天井を見つめていました。ハリーたちは「悪魔の罠」が置かれたのを見たのです。

あの魔女つまり癒者がクリスマス・プレゼントだと言っていた。ハーマイオニーがこう言ってハリーはもう一度記事を見ました。恐怖感が苦い胆汁のように喉に込み上げて来ました。ハリーはこう言ったというわけですよね。

「僕たちどうして悪魔の罠だって気づかなかったんだろう?前に一度見てるのに。こんな事件僕たちが防げたかもしれないのに」

しかしロンは「悪魔の罠」が鉢植えに成り済まして病院に現れるなんて誰も予想できないときっぱり言うのです。だから自分たちの責任じゃないのだそうです。自分が何を買ったのかよく確かめないなんて馬鹿なのだそうです。

するとロンが言った事を聞いてハーマイオニーが「まあロンしっかりしてよ!」と言うと身震いをしたのでした。

3-2.悪い知らせが次々と
ハーマイオニーは「悪魔の罠」を鉢植えにしておいて触れる者を誰彼構わず絞めて殺害するとは思わなかったなんて人はいない。これは巧妙な手口の殺人だと言うのです。鉢植えの贈り主が匿名だったら絶対に分りはしない。

ハーマイオニーはこう断言しましたがハリーは「悪魔の罠」の事を考えてはいませんでした。8月12日の懲戒尋問の際にエレベーターで地下9階まで下りた時の事を思い出していました。その時ハリーはボード氏に会ったのです。

あの時アトリウムの階から乗り込んで来た土気色の顔の魔法使いです。ハリーはゆっくりと「僕ボードに会ってる。君のパパと一緒に魔法省でボードを見たよ」と言うとロンがあっと口を開けました。そしてこう言いました。

「僕パパが家でボードの事を話すのを聞いた事がある。無言者だって。神秘部に勤めてたんだ!」

3人は一瞬顔を見合せました。それからハーマイオニーが新聞を自分のほうに引き寄せて畳み直し一面の10人の脱走した死喰い人を一瞬睨みつけましたがやがて勢いよく立ち上がるのでロンがびっくりしてこう訊いたのでした。

「どこに行く気だ?」

ハーマイオニーはカバンを肩に放り上げながら「手紙を出しに。これって。うーんどうか分からないけど。でもやってみる価値はあるわね。それに私にしかできない事だわ」と答えました。ハリーとロンも立ち上がりました。

「まーたこれだ。嫌な感じ。一体何をやるつもりなのか一度ぐらい教えてくれたっていいじゃないか?大した手間じゃないし10秒もかからないのにさ」

ハーマイオニーよりゆっくりと大広間を出ながらロンがハリーにこうぶつくさ言いました。するとハグリッドが大広間の出口の扉の脇に立ちレイブンクロー生の群れが通るのをやり過ごしていたのでロンがこう挨拶しました。

「やあハグリッド!」

ハグリッドは未だに巨人の所への使いから戻った当日と同じぐらいひどい怪我をしていました。しかも鼻っ柱を真一文字に横切る生々しい傷がありました。ハグリッドは「2人とも元気か?」と挨拶を返すと笑おうとしました。

しかしせいぜい痛そうに顔をしかめたようにしか見えません。レイブンクロー生の後から歩いて行くハグリッドを追ってハリーが「ハグリッド大丈夫かい?」と訊くとハグリッドは「大丈夫だ。だいじょぶだ」と答えました。

ハグリッドは何でもない風を装ってはいましたが見え透いていました。片手を気軽に振ったつもりが通りがかったベクトル先生を掠(かす)めて危うく脳震盪を起こさせる所でした。ベクトル先生は肝を冷やした顔をしました。

「ほれちょいと忙しくてな。いつもの奴だ。授業の準備。火トカゲが数匹鱗が腐ってな。それと停職候補になった」

ハグリッドは思わず口ごもりました。ロンが大声で「停職だって?」と言うので通りがかった生徒が何事かと振り返りました。そこでロンは今度は声を落とし「ご免。いやあの。停職だって?」と訊いたというわけですよね。

ハグリッドは「ああ」と答えるとこうも言いました。本当の事を言うとこんな事になるんじゃないかと思っていた。ハリーたちには分らなかったかもしれないがアンブリッジの査察は上手くは行かなかったとの事だそうです。

ハグリッドは「まあとにかく」と言うと深い溜め息をつきました。それから火トカゲにもう少し粉トウガラシをすり込んでやらないと次は尻尾が切れてしまうと言って最後にハリーとロンに「そんじゃな」と言ったのでした。

ハグリッドは玄関の扉を出て石段を下るとじめじめした校庭を重い足取りで去って行きました。これ以上あとどれだけ多くの悪い知らせに耐えて行けるのだろうかと訝りながらハリーはハグリッドの後ろ姿を追ったのでした。

3-3.珍しく三人三様の行動に
一体全体ハーマイオニーは誰に手紙を出しに行ったのか?ハリーがそれを知ったのは2月14日バレンタインデーでした。その日は二度目のホグズミード行きの日でハリーはチョウ・チャンと初めてデートをする日だったのです。

そのためハリーは14日の朝は特に念入りに支度をしました。ロンと2人で朝食に行くとふくろう便の到着にちょうど間に合いました。期待していたわけではありませんがヘドウィグはその中にはいなかったというわけですよね。

しかし2人が座った時ハーマイオニーは見慣れないモリフクロウが嘴にくわえた手紙を引っ張っていて「やっと来たわ。もし今日来なかったら」と言い待ち切れないように封筒を破ると小さな羊皮紙を引っ張り出していました。

ハーマイオニーの目が素早く手紙の行を追って何やら真剣で満足気な表情が広がりました。するとハーマイオニーはハリーに「とっても大事な事なの」と言うとお昼頃に「三本の箒」で会えないかとそう言って来たのでした。

ハリーは「うーん。どうかな」と曖昧な返事をしました。何故ならチョウは自分と1日中一緒だと期待しているかもしれない。何をするかは全然話し合ってはいないけどと答えました。するとハーマイオニーはこう言いました。

「じゃどうしてもという時は一緒に連れて来て。とにかくあなたは来てくれる?」

ハーマイオニーは急を要するような言い方をしました。ハリーが「うーん。いいよ。でもどうして?」と言うとハーマイオニーは「今は説明してる時間がないわ。急いで返事を書かなきゃならないの」とそう答えたのでした。

ハーマイオニーは片手に手紙をもう一方にはトーストを1枚掴み急いで大広間を出て行きました。ハリーが「君も来るの?」と訊くとロンはむっつりと首を横に振りました。それからロンはこう答えたというわけなんですよね。

「ホグズミードにも行けないんだ。アンジェリーナが1日中練習するってさ。それで何とかなるわけじゃないのに。僕たちのチームは今までで最低。スローパーとカークを見ろよ。絶望的さ。僕よりひどい」

ロンは大きく溜め息をつくと「アンジェリーナはどうして僕を退部されてくれないんだろう」とこぼしましたがハリーはその声に苛立ちを込めて「そりゃあ調子のいい時の君は上手いからだよ」とそう応えたというわけです。

来たるハッフルパフ戦でプレイできるのなら他には何もいらないとさえ思っているハリーはロンの苦境に同情する気になれませんでした。ロンはハリーの声の調子に気づいたようでクィディッチの事はもう話しませんでした。

それから間もなく互いに「さよなら」を言った時はハリーもロンも何となくよそよそしい雰囲気でした。ロンはクィディッチ競技場に向かいハリーはティースプーンの裏に映る自分の顔を睨んで髪を撫でつけようとしました。

そしてハリーは一体何を話したらいいのやらと不安に思いながらチョウの待つ玄関ホールに向かったというわけなんですよね。

今日の最後に
クリスマス休暇明け直後にハーマイオニーが手紙を出し2月14日バレンタインデーに返事の手紙が届いたのはリータ・スキーターでした。昨年度末に未登録の「動物もどき」だと知られ新聞への寄稿を辞めさせられていました。

ハーマイオニーはスキーターをホグズミードの「三本の箒」に呼び出してハリーのインタビュー記事を書いてルーナのお父さんが発行する雑誌「ザ・クィブラー」に寄稿せよと言いました。スキーターはその通りにしました。

何故ならハーマイオニーが自分の言う通りにしなければ然るべき所にスキーターが未登録の「動物もどき」だと知らせると言ったからでした。しかしその場にチョウ・チャンはいませんでした。実に惜しい事をしましたよね。

ハリーに従いて「三本の箒」に来ていれば「ザ・クィブラー」に載るより遙かに速くしかもハリーの口から直接ヴォルデモートが復活する時の情景や状況を聞く事ができたんですよね。千載一遇のチャンスだったんですよね。

それはもうとてつもなくもったいなかったと私はそう思いますね。

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