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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ついについにアンブリッジは教師を1人解雇しました。最初の犠牲者はトレローニー先生でした。ところがそれだけでは済まず何とダンブルドアがホグワーツを去る事になってしまいました。代わりにアンブリッジが校長になりました。一方ハリーは好奇心に負けてしまい・・・(全3項目)

3-1.ついにトレローニー先生が
そんなハリーのインタビュー記事が「ザ・クィブラー」誌に掲載された事を知らされて怒り心頭に達したアンブリッジだったのですがついについに決して絶対に越えてはならない線を越えてしまったというわけなんですよね。

トレローニー先生を解雇したのです。しかしトレローニー先生は引き続き北塔に留まる事になり加えてダンブルドアは「占い学」の新しい先生を見つけて来ました。それは何とケンタウルスのフィレンツェだったんですよね。

「占い学を辞めなきゃよかったって今きっとそう思ってるでしょう?ハーマイオニー?」

トレローニー先生が解雇された2日後の朝食の時でした。パーバティ・パチルがにんまりと笑いながらこう言いました。パーバティは睫毛を杖に巻きつけてカールし仕上がり具合をスプーンの裏に映して確かめていたのでした。

午前中にフィレンツェの最初の授業がある事になっていました。ハーマイオニーは「日刊予言者新聞」を読みながら興味がなさそうに「そうでもないわ。元々馬はあんまり好きじゃないの」とそう答えたというわけですよね。

新聞をめくりコラム欄にざっと目を通すハーマイオニーにラベンダー・ブラウンがショックを受けたような声で「あの人は馬じゃないわ。ケンタウルスよ!」と言ってパーバティはこう言うと溜め息をついたというわけです。

「目の覚めるようなケンタウルスだわ」

そんなパーバティとラベンダーに対しハーマイオニーは「どっにしろ脚は4本あるわ」と冷たく言ったかと思うと「ところであなたたち2人はトレローニーがいなくなってがっかりしてると思ったけど?」とそう訊いたのでした。

「してるわよ!私たち先生の部屋を訪ねたの。ラッパ水仙を持ってね。スプラウト先生が育てているラッパを吹き鳴らす奴じゃなくてきれいな水仙をよ」

ラベンダーがこう答えました。ハリーが「先生どうしてる?」と訊くとラベンダーが気の毒そうに「お可哀想にあまりよくないわ」と答えました。泣きながらアンブリッジがいるこの城を永久に去りたいと言ってるそうです。

アンブリッジがトレローニー先生にひどい事をしたから無理もないのだそうです。するとハーマイオニーが暗い声で「あの程度のひどさはまだ序の口だという感じがするわ」と言うのでそれにロンがこう反論をしたのでした。

「有り得ないよ。あの女これ以上悪くなりようがないだろ」

大皿盛りの卵とベーコンに食らいつきながらこう言うロンにハーマイオニーは「まあ見てらっしゃい。ダンブルドアが相談もなしに新しい先生を任命した事であの人仕返しに来るわ」と言うと新聞を閉じてこうも言いました。

「しかも任命したのがまたしても半人間。フィレンツェを見た時のあの人の顔見たでしょう?」

そして朝食を終えるとハーマイオニーは「数占い」へハリーとロンはパーバティとラベンダーと一緒に「占い学」の教室へと向かったというわけなんですよね。フィレンツェの授業は北塔ではなくて11番教室で行われました。

3-2.ハリーが「憂いの篩」で見た光景は?
こうしてついにトレローニー先生を解雇したアンブリッジだったのですがそれを上回る恐ろしい出来事が起きてしまいました。何とダンブルドアがホグワーツを去ってそれに代わってアンブリッジが校長の座に就いたのです。

マリエッタ・エッジコムが裏切ってダンブルドア軍団の事をアンブリッジに密告しついにその存在を知られてしまったのですがダンブルドアが身代わりになってハリーを救いそれがためにホグワーツを去ったというわけです。

そしてハリーはクリスマス休暇明けからそのダンブルドアの肝煎りで行われていたスネイプの閉心術という魔法を習得するための課外授業がついには打ち切りという事になりました。そのきっかけを作ったのはハリーでした。

スネイプはハリーに見られたくない過去の記憶を「憂いの篩」に移していました。そして訓練を始めようとしたその時にドラコ・マルフォイがやって来てモンタギューが5階のトイレで見つかったとスネイプに告げたのでした。

フレッドとジョージが2階の「姿をくらます飾り棚」に突っ込んだのです。スネイプはマルフォイと一緒に行きました。ハリーは「憂いの篩」をじっと見ました。好奇心が湧き上がって来る。ハリーは負けてしまったのでした。

「憂いの篩」の中身を軽く突くと透明になりハリーは天井の丸窓から覗き込むような形で1つの部屋を覗いていました。あまり見当違いでなければそこは大広間だ。強い誘惑に駆られてこんな事をするのは正気の沙汰じゃない。

スネイプは今にも戻って来るかもしれない。しかしハリーはどうにでもなれと向こう見ずな気持ちになっていました。ハリーは大きく息を吸い込むと顔をスネイプの想いに突っ込みました。そこはやはり大広間だったのです。

ハリーは大広間の真ん中に立っていました。しかし4つの寮のテーブルはなく代わりに百以上の小机が同じ方向を向いて並んでいました。それぞれに生徒が座りうつむいて羊皮紙の巻紙に何かを書いていたというわけですよね。

聞こえる音と云えば羽根ペンの音と時々誰かが羊皮紙をずらす音だけでした。試験の時間に違いありません。高窓から太陽の光が流れ込んでうつむいた頭に射しかかり明るい光の中で髪の毛が様々な色で輝いていたのでした。

ハリーは注意深く周りを見回しました。これはスネイプの記憶なのだからスネイプがどこかにいるはずだ。ハリーはすぐ後ろの小机にスネイプを見つけて目を見張りました。十代のスネイプは筋張って生気のない感じでした。

暗がりで育った植物のようで髪は脂っぽくだらりと垂れて机の上で揺れています。鉤鼻を羊皮紙にくっつけんばかりにして何かを書いています。ハリーはスネイプの背後に回ると試験の題をみました。こう書かれていました。

「闇の魔術に対する防衛術-普通魔法レベル」

するとスネイプは15才か16才で今のハリーとほぼ同い年という事になります。スネイプの手は羊皮紙の上を飛ぶように動いていて少なくとも一番近くにいる生徒たちより30センチも長く字も細かくびっしりと書かれています。

「あと5分!」というその声でハリーは飛び上がりました。振り向くと少し離れた所に机の間を動くフリットウィック先生の頭のてっぺんが見えます。フリットウィック先生はくしゃくしゃな黒髪の男子の脇を通り過ぎました。

ハリーは素早く動きました。

3-3.大広間を駆け抜けると
あまりに速くてもし体があったら机を幾つか倒していたかもしれません。しかしそうはならずハリーは夢の中のようにするすると机の間の通路を2つ過ぎて3つ目に移動しました。黒髪の男子の後頭部が段々近づいて来ました。

背筋を伸ばし羽根ペンを置き自分の書いた答案を読み返すのに羊皮紙の巻物をたぐり寄せています。ハリーは机の前で止まり15才の父親をじっと見下ろしました。胃袋の奥で興奮が弾けました。自分自身を見ているようです。

しかしわざとそうしたような違いが幾つかありました。ジェームズの目はハシバミ色で鼻はハリーより少し高く額には傷痕がありません。でもハリーと同じ細面で口も眉も同じでした。髪は全く同じに後頭部で立っています。

両手はハリーの手と言ってもいいぐらいでジェームズが立ち上がれば背丈は数センチと違わないだろうと見当がつきます。ジェームズは大欠伸をすると髪を掻きむしってますますくしゃくしゃにしてしまったというわけです。

それからフリットウィック先生をちらりと見て椅子に座ったまま振り返り4列後ろの男子を見て笑いを浮かべました。ハリーはまた興奮でドキッとしました。シリウスがジェームズに親指を上げオーケーの合図をしていました。

シリウスは椅子をそっくり返らせて2本脚で支えてのんびりもたれかかっていました。とてもハンサムで黒髪がジェームズもハリーも絶対に真似できないやり方ではらりと優雅にかかっています。すぐ後ろに女の子がいました。

気を引きたそうな目で見ていましたがシリウスは気づかない様子でした。その女の子の横の2つ目の席にリーマス・ルーピンがいたのでハリーの胃袋がまたもうれしさにくねりました。かなり青白くてまるで病気のようでした。

満月が近いのでしょうか?試験に没頭しています。答えを読み返しながら羽根ペンの先で顎を掻いて少し顔をしかめています。という事はワームテールことピーター・ペティグリューもいるはずだとハリーは探したのでした。

やっぱりいた。すぐに見つかりました。鼻の尖ったくすんだ茶色の髪の小さな子で爪を噛んで答案をじっと見ながら足の指で床を引っ掻いていて不安そうでした。時々あわよくばと周りの生徒の答案を盗み見ていたのでした。

ハリーは暫くワームテールを見ていましたがやがてジェームズに視線を戻しました。今度は羊皮紙の切れ端に落書きをしています。スニッチを描き「L.E」という文字をなぞっています。何の略字だろうとハリーは思いました。

フリットウィック先生が「はい羽根ペンを置いて!こら君もだよステビンズ!答案羊皮紙を集める間。席を立たないように!」と言うと「アクシオ来い!」と唱えて百巻き以上の羊皮紙が宙を飛んだというわけなんですよね。

そしてフリットウィック先生が伸ばした両腕に飛び込みフリットウィック先生を反動で吹き飛ばしました。何人かの生徒が笑いました。前列の数人が立ち上がりフリットウィック先生の肘を抱え込んで助け起こしたのでした。

フリットウィック先生は喘ぎながら「ありがとう。ありがとう。さあ皆さん出てよろしい!」と言いました。ハリーは父親を見下ろしました。すると落書きで色々と飾り模様をつけていた「L.E」を乱暴に消してしまいました。

そして勢いよく立ち上がるとカバンに羽根ペンと試験用紙を入れて肩にかけシリウスが来るのを待ちました。試験を終えたスネイプにジェームズとシリウスそれにルーピンとワームテールはこの後校庭に出て行ったのでした。

そこでハリーはスネイプに対し悪辣ないじめを2人がかりでするジェームズとシリウスを見てしまったというわけです。そしてスネイプから課外授業の打ち切りを通告される事となってしまいまさに泣きっ面に蜂だったのです。

今日の最後に
アンブリッジはトレローニー先生を解雇し予期せぬ形でダンブルドアがホグワーツを去る事になったがためについに校長職にまで登り詰める事となりました。ところがそれはアンブリッジが校長になった最初の日の事でした。

フレッドとジョージが「ウィーズリーの暴れバンバン花火」を城内に放ったのです。すると先生方は校長なしでは花火を追い払えないと呼び出したためアンブリッジは学校中を飛び回る羽目になってしまったというわけです。

線香花火はもちろん自分でも退治できたのですが何しろそんな権限があるかどうかははっきり分らなかった。フリットウィック先生はアンブリッジに呼び出した理由をこう説明しました。これは実にしたたかな戦略ですよね。

アンブリッジは花火の後始末は先生方に任せるのでどうぞ勝手に退治してくださいと言えば良かったのです。でも権力欲が極めて強いアンブリッジは先生方の自主性を認めるなんて事は絶対にそして到底できないんですよね。

校長になる事でホグワーツに於ける権限は全てアンブリッジに集中する事になりました。当のアンブリッジ自身は大いに満足したというわけです。でもそのために弊害もあります。校長が全てを取り仕切らなくてはならない。

そのため花火の後始末のために学校中を駆け回らなくてはならなくなった。その自分の愚かさにアンブリッジは全く気づいていないんですよね。

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