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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ふくろう試験は2週目に入り月曜日は「魔法薬学」で火曜日は「魔法生物飼育学」でした。水曜日の午前中には「天文学」の筆記試験が行われ当然の如く実技試験は夜の11時から始まりました。ところがそこで大波乱の展開が待ち受けていて誰もが試験はそっちのけになってしまいました。(全3項目)

3-1.ハリーもロンも惨憺たる結果だったのは?
ふくろう試験は2週目に入り月曜日は「魔法薬学」で翌日火曜日に行われたのは「魔法生物飼育学」でした。午後の実技試験では12匹のハリネズミの中に隠れているナールを正確に見分けるという問題が出題されたんですよね。

見分けるコツは順番にミルクを与える事でした。ナールの針には色々な魔力があって非常に疑い深くてミルクを見ると自分を毒殺するつもりだと疑って狂暴になる事が多いのです。次はボウトラックルの正しい扱い方でした。

それに大火傷を負わずに火蟹に餌をやり小屋を清掃する事に沢山ある餌の中から病気のユニコーンに与える食餌を選ぶ事でした。ハグリッドが小屋の窓から心配そうに覗いているのが見えました。試験官は知らない人でした。

この日の試験官はぽっちゃりした小柄な魔女でした。微笑みかけてもう行ってよろしいと言った時ハリーは城に戻るその前にハグリッドに向かって「大丈夫」と言いたげに親指をさっと上げて見せたというわけなんですよね。

水曜日の午前中は「天文学」の筆記試験で十分な出来でした。木星の衛星の名前を全部正しく書いたかどうかは自信がありませんでしたが少なくともどの衛星にも小ネズミは棲んでいないという確信がハリーにはありました。

実技試験は夜まで待たなくてはならなかったので午後から行われたのは「占い学」でした。ハリーの「占い学」に対する期待は元々低かったのですがそうは言っても結果は惨憺たるもので水晶玉は頑として何も見えません。

机の上で絵が動くのを見る努力をしたほうがまだましだと思いました。さらに「茶の葉占い」では完全に頭に血が上りマーチバンクス教授はまもなく丸くて黒いびしょ濡れの見知らぬ者と出会う事になると予言したのでした。

大失敗の極め付きは「手相学」で生命線と知能線を取り違えマーチバンクス教授は先週の火曜日に死んでいたはずだと告げた事でした。ロンもまたハリーと同じく惨憺たる結果だったようでがっくりしてこう言ったのでした。

「まあなこいつは落第する事になってたんだよ」

3-2.真夜中過ぎの校庭に
ロンの打ち明け話でハリーは少し気分が軽くなっていました。ロンは水晶玉に鼻に疣(いぼ)がある醜い男が見えると試験官に詳しく描写したんだそうです。ところが目を上げてみたらその醜い男は何と目の前にいたそうです。

何故ならロンは水晶玉に映った試験官本人の顔を説明していた事に気づいたのだそうです。ハリーは「こんな馬鹿げた学科はそもそも最初から取るべきじゃなかったんだ」と言いロンはそれにこう応えたというわけですよね。

「でもこれでもう辞められるぞ」

これにハリーは「ああ木星と天王星が親しくなり過ぎたらどうなるかと心配するふりはもう辞めだ」と応えロンは茶の葉が「死ねロン死ね」なんて書いても気にしない。然るべき場所つまりゴミ箱に捨ててやると言いました。

ロンがそう言うのを聞いてハリーは笑いました。その時に後ろからハーマイオニーが走って来てハリーとロンに追いつきました。癇に障るのはまずいとハリーはすぐに笑うのを止めました。しかしそれは取り越し苦労でした。

「ねえ数占いは上手く行ったと思うわ。じゃ夕食の前に急いで星座図を見直す時間があるわね」

ハーマイオニーがこう言ったのでハリーとロンはほっと溜め息をつきました。そして「天文学」の塔のてっぺんに着いたのは11時でした。星を見るのには打ってつけの雲のない静かな夜で校庭は銀色の月光を浴びていました。

夜気が少し肌寒く感じました。生徒はそれぞれ望遠鏡を設置してマーチバンクス教授の合図で配布されていた星座図に書き入れ始めました。マーチバンクス教授にトフティ教授が生徒の間をゆっくり回って見ていたのでした。

生徒たちは恒星や惑星を観測して正しい位置を図に書き入れていました。羊皮紙が擦れる音と時折望遠鏡と三脚の位置を調整する音に何本もの羽根ペンが走る音以外はあたりは静まり返っていました。やがて1時間経ちました。

城の窓灯りが1つずつ消えて行くと眼下の校庭に映っていた金色に揺らめく小さな四角い光が次々に暗くなりました。ハリーがオリオン座を星座図に書き入れ終わったその時の事です。ハリーが立つ壁の真下に当たる所でした。

正面玄関の扉が開いて石段とその少し前の芝生まで明かりがこぼれました。ハリーは望遠鏡の位置を少し調整しながらちらりと下を見ました。明るく照らし出された芝生に5~6人の細長い影が動くのが見えて来たのでした。

それから扉は閉じたので芝生は再び元の暗い状態に戻りました。ハリーはまた望遠鏡に目を当て焦点を合わせ直して今度は金星を観測しました。そして星座図を見下ろし金星を書き入れようとしましたが何かが気になります。

羊皮紙の上に羽根ペンをかざしたままハリーは目を凝らし暗い校庭を見ました。5つの人影が芝生を歩いているのが見えました。影が動き月明かりがその頭を照らしてなければその姿は足下の芝生に呑み込まれていたでしょう。

こんな距離からでもハリーには何故かしら集団を率いているらしい一番ずんぐりした姿の歩き方に見覚えがありました。真夜中過ぎにアンブリッジが散歩をする理由は思いつきません。増してや4人を従えているんですよね。

その時誰かが背後で咳をしてハリーは試験の真っ最中だという事を思い出しました。金星がどこにあったのかをすっかり忘れてしまいました。ハリーは望遠鏡に目を押しつけて金星を再び見つけ出し書き入れようとしました。

その時です。怪しい物音に敏感になっていたハリーの耳に遠くでノックをする音が人の気配のない校庭を伝わって響いて来ました。その直後には大型犬の低い吠え声が聞こえました。ハリーは思わず顔を上げてしまいました。

心臓が早鐘を打っていました。ハグリッドの小屋の窓に灯りが点って先程芝生を横切って行くのを見た人影が今度はその灯りを受けてシルエットを見せています。扉が開いて輪郭がはっきり判る5人の姿が敷居を跨ぎました。

扉が再び閉まって静かになりました。ハリーは気が気ではありませんでした。ロンとハーマイオニーも自分と同じように気づいているかどうかを見ようとしてハリーはあたりをちらちらと見回しました。しかしその時でした。

マーチバンクス教授が背後に巡回して来たので誰かの答案を盗み見ていると思われてはまずいとハリーは急いで自分の星座図を覗き込み何かを書き加えているふりをしました。実はハリーはハグリッドの小屋を見ていました。

影のような姿は今は小屋の窓を横切って一時的に灯りを遮っていました。マーチバンクス教授の視線を首筋に感じてハリーはもう一度望遠鏡に目を押し当て月を見上げましたが月の位置はもう1時間も前に書き入れていました。

マーチバンクス教授が離れて行った時ハリーは遠くの小屋からの吠え声を聞きました。その声は闇を衝いて響き渡って天文学塔のてっぺんまで聞こえて来ました。ハリーの周りの数人が望遠鏡の後ろから顔を出して来ました。

そしてハグリッドの小屋のほうを見ました。

3-3.もはや試験どころではない
するとトフティ教授がまた軽く咳をして「皆さん気持ちを集中するんじゃよ」と優しく言い大多数の生徒は望遠鏡に戻りました。ハリーが左側を見るとハーマイオニーが放心したようにハグリッドの小屋を見つめていました。

トフティ教授が「ゥォホン。あと20分」と告げたのでハーマイオニーは飛び上がってすぐに星座図に戻りました。ハリーも自分の星座図を見ました。金星を間違えて火星と書き入れていた事に気づいて屈んで訂正したのでした。

その時の事でした。校庭にバーンと大音響がしました。慌てて下を見ようとした何人かが望遠鏡の端で顔を突いてしまい「アイタッ!」と叫びました。ハグリッドの小屋の扉が勢いよく開いて中からは光が溢れ出て来ました。

その光でハグリッドの姿がはっきりと見えました。5人に取り囲まれ巨大な姿が吠え両の拳を振り回しています。5人が一斉にハグリッドめがけて細い赤い光線を発射しています。どうやら失神させようとしているようでした。

ハーマイオニーが「辞めて!」と叫びました。トフティ教授が咎めるように「慎みなさい!試験中じゃよ!」と言いました。しかしもう誰もが星座図など見てはいません。小屋の周りでは赤い光線が飛び交い続けていました。

でも何故か光線はハグリッドの体で撥ね返されているようでした。ハグリッドは依然としてがっしりと立ちハリーの見る限りまだ戦っていました。怒号と叫び声が校庭に響き渡って男がハグリッドに向かってこう叫びました。

「おとなしくするんだハグリッド!」

これにハグリッドは「おとなしくが糞喰らえだ。ドーリッシュこんな事で俺は捕まらんぞ!」と吠えました。ファングの姿が小さく見えました。ハグリッドを護ろうとして周りの魔法使いに何度も飛びかかっていたのでした。

しかしついに「失神光線」に撃たれてばったりと倒れました。ハグリッドは怒りに吠えファングを倒した犯人を体ごと持ち上げて投げ飛ばしました。男は数メートルも吹き飛びました。そしてそのまま起き上りませんでした。

ハーマイオニーは両手で口を押さえ息を呑みました。ハリーがロンを振り返るとロンも恐怖の表情を浮かべていました。ハリーもロンもハーマイオニーも今までハグリッドが本気で怒った所を見た事などなかったんですよね。

手摺壁から身を乗り出していたパーバティが金切り声で「見て!」と言うと城の真下を指差しました。正面扉が再び開いていました。暗い芝生にまた光がこぼれると1つの細長い影が芝生を波立たせて進んで行ったのでした。

「ほれほれ!あと16分しかないのですぞ!」

トフティ教授が気を揉んでこう言いました。

今日の最後に
ハーマイオニーは金曜日に「古代ルーン語」の試験を受けました。試験が終了して寮に戻って来るその途中で何者かがアンブリッジの部屋にニフラーを入れてアンブリッジが物凄い剣幕で叫んでいたのを見たんだそうですね。

アンブリッジはハグリッドがやったと思うとハーマイオニーはそう言いました。それに対してハリーはハグリッドは今授業中だからハグリッドのせいにはできないと反論しました。するとハーマイオニーはこう言ったのです。

「まあハリーったら時々とってもお人好しね。アンブリッジが証拠の挙がるのを待つとでも思うの?」

悪意に解釈すれば自分が授業中の時にやればアリバイが成立するからとハグリッドがそう指示をした。実行犯は別にいたとアンブリッジが考えればハグリッドを疑う事はできますよね。ハーマイオニーの懸念は的中しました。

アンブリッジは4人の闇祓いを引き連れハグリッドの小屋に行きハグリッドを逮捕しようとしました。そしてハグリッドを本気で怒らせてしまったんですよね。この後さらに火に油を注ぐ展開が待ち受けていたというわけです。

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