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こうしてハリーたち3人の3年目がスタートを切りましたがハリーとロンの2人が最初に受けた授業は「占い学」でした。ところがここでハリーは別の意味で注目を集める事になってしまいました。そんなハリーに対し直後の授業でマクゴナガル先生はハリーに向かって・・・(全3項目)

3-1.初めて受けた「占い学」の授業で
こうしてハリーたち3人の3年目がスタートを切ったというわけですがハリーとロンの2人が最初に受けたのが「占い学」でした。そして最初の授業で行われたのが紅茶の葉を読む事によって行う占いだったというわけですよね。

2人ずつ組になって棚から紅茶のカップを取り担当教授のトレローニー先生に紅茶を注いで貰う。そして最後に滓(おり)が残る所まで飲み左手でカップを持って滓をカップの内側に沿って3回回してカップを受け皿の上に伏せる。

最後の一滴が切れるのを待って自分のカップを相手に渡して教科書の「未来の霧を晴らす」の5~6ページを見て葉の模様を読むんだそうです。トレローニー先生は生徒たちの中を移動して助けたり教えたりするのだそうです。

ロンがハリーの紅茶の葉を読んでいる時です。ロンが何か動物みたい。これが頭ならカバかな。いや羊かもと言いハリーは思わず吹き出しました。するとトレローニー先生がくるりと振り向いて咎めるようにこう言いました。

「あたくしが見てみましょうね」

トレローニー先生はすーっとやって来てハリーのカップをロンから素早く取り上げました。トレローニー先生はハリーのカップを時計と反対方向に回しながら中をじっと見ました。生徒たちは静かになって見つめたのでした。

「棍棒。攻撃。おやまあこれは幸せなカップではありませんわね」

ハリーのカップを回している内トレローニー先生はこう言い始めました。ロンは「それは山高帽だと思ったけど」と反論しました。するとトレローニー先生は今度は「髑髏。行く手に危険が。まああなた」と言い出しました。

最後にもう一度カップを回すとトレローニー先生はハッと息を呑んで悲鳴を上げました。トレローニー先生は空いていた肘掛椅子に身を沈め手を胸に当てて目を閉じていました。そしてハリーに向かってこう言ったのでした。

「おお。可哀想な子。いいえ。言わないほうがよろしいわ。ええ。お訊きにならないで頂戴」

ディーン・トーマスがすぐさま「先生どういう事ですか?」と訊きました。トレローニー先生は閉じていた目をドラマチックに見開きハリーに向かって「あなたにはグリムが取り憑いています」とそう告げたというわけです。

「グリムあなた死神犬ですよ!墓場に取り憑く巨大な亡霊犬です!可哀想な子。これは不吉な予兆。大凶の前兆。死の予告です!」

「何がですって?」と訊くハリーにトレローニー先生はこう答えました。最初の「占い学」の授業でハリーはトレローニー先生に死を宣告されたのです。

3-2.その直後は「変身術」の授業
トレローニー先生は消え入るような声で「またお会いする時まで皆様が幸運でありますよう」と言って授業の終了を宣言して「あああなた」とネビルを指差しました。そしてネビルに向かってこう言ったというわけですよね。

「あなたは次の授業に遅れるでしょう。ですから授業についていけるよう特によくお勉強なさいね」

ハリーたち3人は無言で梯子を下り曲がりくねった階段を下ってマクゴナガル先生の「変身術」の教室へと向かいました。教室を探し当てるのに随分と時間がかかってしまい「占い学」の教室を早く出た割にはぎりぎりでした。

ハリーは教室の一番後ろの席を選びましたがそれでも眩しいスポットライトに晒されているような気がしました。生徒全員がいつ何時ハリーがばったりと死ぬか分からないと言わんばかりにちらりちらりと盗み見していました。

マクゴナガル先生が自由に動物に変身できる「動物もどき」の魔法使いについて話しているのもほとんど耳に入りません。マクゴナガル先生は生徒の目の前で目の周りにメガネと同じ形の縞があるトラ猫に変身していました。

「全く今日はみんなどうしたんですか?」

ところが誰も見てもいないのでポンという軽い音と共に元の姿に戻るとマクゴナガル先生は生徒たちにこう問いかけると生徒たちを見回しました。そしてマクゴナガル先生は生徒たちに向かってこうも言ったというわけです。

「別に構いませんが私の変身がクラスの拍手を浴びなかったのはこれが初めてです」

マクゴナガル先生の本音は「構う」と私はそう思うのですが生徒たちは一斉にハリーのほうを振り向いて誰もしゃべりません。するとここでハーマイオニーが手を挙げてマクゴナガル先生にその理由をこう説明したのでした。

「先生。私たち占い学の最初のクラスを受けて来たばかりなんです。お茶の葉を読んでそれで」

するとマクゴナガル先生は「ああそういう事ですか」と言って顔をしかめました。そして「ミス・グレンジャーそれ以上は言わなくて結構です。今年は一体誰が死ぬ事になったのですか?」とそう訊いたというわけですよね。

生徒全員が一斉にマクゴナガル先生を見つめました。

3-3.毎年恒例の事?
暫くしてハリーが「僕です」と答えるとマクゴナガル先生は「判りました」と言葉を返しました。そしてきらりと光る目でハリーをしっかりと見ました。それからマクゴナガル先生はハリーに向かってこう言ったんですよね。

「ではポッター教えておきましょう。シビル・トレローニーは本校に着任してからというもの1年に1人の生徒の死を予言して来ました。未だに誰1人として死んではいません」

続けてマクゴナガル先生は「死の前兆を予言するのは新しいクラスを迎える時のあの方のお気に入りの流儀です」と言って「私は同僚の先生の悪口は決して言いません。それでなければ」と言った所で一瞬言葉を切りました。

「占い学というのは魔法の中でも一番不正確な分野の1つです。私があの分野に関しては忍耐強くないという事を皆さんに隠すつもりはありません。真の予言者は滅多にいません。そしてトレローニー先生は」

生徒たちはマクゴナガル先生の鼻の穴が大きく膨らむのを見ました。それからマクゴナガル先生は少し落ち着きを取り戻してこう言いました。マクゴナガル先生は再び言葉を切り至極当たり前の調子でこう言ったんですよね。

「ポッター私の見る所あなたは健康そのものです。ですから今日の宿題を免除したりいたしませんからそのつもりで。ただしもしあなたが死んだら提出しなくても結構です」

ハーマイオニーは吹き出しハリーは少しだけ気分が軽くなりました。トレローニー先生の教室の赤い仄暗い灯りとぼーっとなりそうな香水から離れてみれば紅茶の葉ごときに恐れを成すのはむしろおかしいように思えました。

しかし誰もがそう思ったわけではありませんでした。ロンはまだ心配そうでした。ラベンダー・ブラウンは「でもネビルのカップはどうなの?」と囁きました。トレローニー先生はネビルがカップを割るのを予言したのです。

「変身術」の授業が終わりハリーたち3人はどやどやと昼食に向かう生徒たちに混じって大広間に移動したというわけなんですよね。

今日の最後に
シビル・トレローニーは本校に着任してからというもの1年に1人の生徒の死を予言して来た。未だに誰1人として死んではいない。死の前兆を予言するのは新しいクラスを迎える時のあの方のお気に入りの流儀なんだそうです。

こう言った後マクゴナガル先生は「占い学」というのは魔法の中でも一番不正確な分野の1つだと言いました。さらには「真の予言者は滅多にいません。そしてトレローニー先生は」とこう言った所で再び言葉を切りましたね。

つまりはマクゴナガル先生はシビル・トレローニーは真の予言者ではないとそう考えているというわけです。そしてハーマイオニーもまたマクゴナガル先生と同意見で「占い学」はとってもいい加減だと一蹴したんですよね。

ところがだったんですよね。後にハリーは自分の人生を大きく変えたのがシビル・トレローニーその人だと知る事になるのです。
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