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午前1時にマクゴナガル先生が命令してパーティはお開きとなりましたがマクゴナガル先生は再びグリフィンドールの談話室に戻って来る羽目になりました。ロンがとてつもなく長くて大音声の悲鳴を上げたからです。誰も信じようとはしませんでしたが真実に勝るものはなかったのでした。(全3項目)

3-1.ロンが叫んで
「ああああああああああああああアアアアアアァァァァァァっっっッッッッッ!やめてえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」と悲鳴が響きハリーは顔面にパンチを受けたような気分で突然目を覚ましたというわけですよね。

真っ暗な中で方向感覚を失いハリーはカーテンを闇雲に引っ張りました。周りで人が動く音が聞こえ部屋の向こうからシェーマス・フィネガンが「何事だ?」と言う声が聞こえて来ました。そしてだったというわけですよね。

ハリーは寝室の扉が音を立てて閉まるのを聞いたような気がしました。ようやくカーテンの端を見つけてハリーはカーテンを勢いよく開けました。それと同時にディーン・トーマスが部屋にランプを点けたというわけです。

ロンがベッドに起き上がっていました。カーテンが片側から切り裂かれロンは恐怖で引きつった顔をしていました。そしてロンが発した言葉に誰もが驚愕して到底信じられないという思いで言葉を返したというわけですよね。

「ブラックだ!シリウス・ブラックだ!ナイフを持ってた!」

「エーッ?」と訊くディーンにロンは「ここに!たった今!カーテンを切ったんだ!それで目が覚めたんだ!」と言いました。ディーンは「夢でも見たんじゃないのかロン?」と訊きましたがロンはこう答えたんですよね。

「カーテンを見てみろ!本当だ。ここにいたんだ!」

みんな急いでベッドから飛び出しました。ハリーが一番先に扉の所に行き誰もが階段を転がるように走りました。後ろのほうで扉が幾つも開く音が聞こえてその後には眠そうな声が追いかけて来ました。例えばこんな言葉です。

「叫んだのは誰なんだ?」

「君たち何してるんだ?」

3-2.再び談話室に戻って来て
談話室には消えかかった暖炉の残り火が仄明るくパーティの残骸がまだ散らかったままでした。誰もいません。ロンは「本当に夢じゃなかった?」という問いに「ほんとだってば。ブラックを見たんだ!」とそう答えました。

そこに「何の騒ぎ?」とか「マクゴナガル先生が寝なさいっておっしゃったでしょう!」などと言いながら女子寮から何人かがガウンを引っかけ欠伸をしながら階段を下りて来ました。それは男子寮からもだったんですよね。

フレッドが陽気に「いいねえ。また続けるのかい?」と言いました。パーシーが「みんな寮に戻るんだ!」と言いながら急いで談話室に下りて来ました。そう言いながらパーシーは首席バッジをパジャマに止めつけています。

そんなパーシーにロンが「パース。シリウス・ブラックだ!」と弱々しく言いました。さらにロンが「僕たちの寝室に!ナイフを持って!僕起こされた!」と言うと談話室は静まり返りました。そしてだったというわけです。

パーシーはとんでもないという顔をして「ナンセンス!ロン食べ過ぎたんだろう。悪い夢でも」と言いました。誰もが口を揃えてロンが見たシリウス・ブラックは夢だと言い絶対信じようとはしなかったというわけですよね。

しかしロンは「本当なんだ」と言いました。するとそこに「お辞めなさい!全くいい加減になさい!」と言う声が聞こえて来ました。肖像画の扉をバタンといわせて談話室に戻って来たのはマクゴナガル先生だったのでした。

「グリフィンドールが勝ったのは私もうれしいです。でもこれでははしゃぎすぎです。パーシーあなたがもっとしっかりしなければ!」

怖い顔でみんなを睨みつけるとマクゴナガル先生はこう言いました。しっかりしろと言われてパーシーはマクゴナガル先生に自分はこんな事は許可していませんと応え憤慨して体が膨れ上がりました。そしてこう言いました。

「僕はみんなに寮に戻るように言っていただけです。弟のロンが悪い夢にうなされて」

パーシーがこう言った所でロンは「悪い夢なんかじゃない!」と叫びました。そしてロンはマクゴナガル先生に向かってこう訴えたのでした。絶対に間違いないと自信を持っているからこそのロンのこの言葉なんでしょうね。

「先生。僕。目が覚めたらシリウス・ブラックがナイフを持って僕の上に立ってたんです」

マクゴナガル先生はロンをじっと見据えました。そして「ウィーズリー冗談はおよしなさい。肖像画の穴をどうやって通過できたというんです?」と訊いてロンはその問いにカドガン卿の絵の裏側を震える指で示すと・・・

「あの人に聞いてください!あの人が見たかどうか聞いてください」

3-3.同時に愕然
ロンを疑わしそうな目で睨みながらマクゴナガル先生は肖像画を裏から押して外に出て行きました。談話室にいた全員が息を殺して耳をそばだてました。そしてマクゴナガル先生はカドガン卿に向かってこう訊いたのでした。

「カドガン卿。今しがたグリフィンドール塔に男を1人通しましたか?」

カドガン卿は「通しましたぞ。ご婦人!」と叫びました。談話室の外と中とが同時に愕然として沈黙しました。沈黙を破りマクゴナガル先生が「と-通した?あ-合言葉は!」と言うとカドガン卿は誇らしげにこう言いました。

「持っておりましたぞ!ご婦人1週間分全部持っておりました。小さな紙切れを読み上げておりました!」

マクゴナガル先生は肖像画の穴から戻りみんなの前に立ちました。驚きのあまり声も出ないみんなの前でマクゴナガル先生は血の気の引いた蝋のような顔でした。ロンの言う通りだった。真実に勝るものはなかったのでした。

「誰ですか。今週の合言葉を書き出してその辺に放っておいた底抜けの愚か者は誰です?」

マクゴナガル先生がこう訊き咳払い1つすら出ない静けさを破ったのは「ヒッ」という小さな悲鳴でした。小さな悲鳴の主は頭のてっぺんからふわふわのスリッパに包まれた足の爪先まで激しく震えていたネビルだったのです。

ネビルがそろそろと手を挙げていたのでした。

今日の最後に
マクゴナガル先生のネビルに対する怒りは凄まじく今後一切ホグズミードに行く事を禁止して罰を与え他の生徒にネビルには合言葉を教えてはならないと言い渡しました。そのためネビルは1人では寮に入れなくなりました。

面目丸つぶれの哀れなネビルは毎晩誰かが一緒に入れてくれるまで談話室の外で待つ羽目になりました。加えてネビルの元にはシリウス・ブラック侵入事件の2日後におばあさんから「吼えメール」が届けられたんですよね。

でも実はネビルは合言葉を書いた羊皮紙をその辺に放っておいたわけではなく無実だったのです。寝室のベッド脇の小机からクルックシャンクスが盗み出しシリウス・ブラックに届けていたというのが真相だったんですよね。

それにしてもここでもやはりマクゴナガル先生の危機管理能力のなさが露呈する事となってしまいましたね。攻め方に回っている時には半端なく強いが守りに回ると徹底して弱い。それが唯一にして最大の弱点なんですよね。
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