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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

アーサー氏が入院した聖マンゴ魔法疾患障害病院に行くには近くて便利という事でハリーにウィーズリー家一行は引き続きグリモールド・プレイス12番地に滞在する事になりました。そしてそれはクリスマス休暇最終日の事でした。何とスネイプがハリーに会うために訪ねて来たのです。その要件は?(全3項目)

3-1.グリモールド・プレイス12番地にハリーを訪ねて
ジニーのお陰とさらにはハーマイオニーとロンの口添えもあって自分にヴォルデモートは取り憑いてはいないという事で決着したはずだったのですがダンブルドアは残念ながら更なる措置が必要と考えたというわけですよね。

それはクリスマス休暇最終日の事でした。ハリーはウィーズリーおばさんにスネイプが話す事があるので厨房に来て欲しいとそう言われて恐怖で口があんぐりと開く事になってしまったのでした。ロンはこう言って来ました。

「一体君に何の用だ?何かやらかしてないだろうな?」

ハリーは憤然として「やってない!」と言いましたがスネイプがわざわざグリモールド・プレイス12番地に自分を訪ねて来るとは自分は一体何事をやらかしたのだろうとハリーはそう考え込んでしまったというわけですよね。

スネイプはダンブルドアに命じられてここ12番地へと来たんだそうです。その場にはシリウスもいました。校長がハリーに伝えるようにとスネイプをよこしたのだそうです。それはハリーが「閉心術」を学ぶ事を望んでいる。

「閉心術」とは外部からの侵入に対して心を防衛する魔法なんだそうです。世に知られていない分野の魔法ですが非常に役に立つのだそうです。ハリーの心臓は急速に鼓動を始めました。どうして自分がそんな魔法を学ぶ?

自分はヴォルデモートに取り憑かれていないとみんなが認めた。それなのにどうして自分はそんな魔法を学ばなくてはならないのか?ハリーは思わずスネイプにそう質問しました。スネイプはこう答えたというわけですよね。

「何故なら校長がそうするのがよいとお考えだからだ」

ところが教えるのがスネイプだと聞いてハリーは腸が溶けて行くような恐ろしい感覚に襲われました。スネイプと課外授業なんて自分は何でこんな目に遭わなくてはならないんだ。ハリーは助けを求めてシリウスを見ました。

「どうしてダンブルドアが教えないんだ?何で君が?」

こう訊くシリウスにスネイプは「多分あまり喜ばしくない仕事を委譲するのは校長の特権なのだろう」と答えました。さらに続けてスネイプは「言っておくが我輩がこの仕事を懇願したわけではない」とも言ったんですよね。

こうしてハリーはダンブルドア校長の肝煎りでクリスマス休暇明けから「閉心術」という魔法を学ぶためにスネイプの課外授業を受ける事になったのでした。

3-2.どうして閉心術を?
教える側のスネイプと教わる側のハリーの双方が気が進まないという奇妙な構図の課外授業になったのですが最初の授業の冒頭はまず「閉心術」とはいかなる魔法なのかという教えるスネイプの説明から始まったんですよね。

「さて閉心術だ。君の大事な名付け親の厨房で言ったようにこの分野の術は外部からの魔法による侵入や影響に対して心を封じる」

スネイプが改めてこう説明してハリーはスネイプが果たして答えてくれるんだろうかと訝りながらダンブルドア校長は何故自分に「閉心術」が必要だと思うのかと訊きました。ハリーのこの問いにスネイプはこう答えました。

「君のような者でももう判ったのではないかな?ポッター。闇の帝王は開心術に長けている」

開心術とは何か?ハリーのこの問いにスネイプは「他人の心から感情や記憶を引っ張り出す能力だ」と答えました。ハリーが即座に「人の心が読めるんですか?」と訊くとスネイプはハリーにこう答えたというわけですよね。

「繊細さの欠片もないなポッター。微妙な違いが君には理解できない。その欠点のせいで君は何とも情けない魔法薬作りしかできない」

スネイプによれば「読心術」はマグルの言い種なんだそうです。心は書物ではなく好きな時に開いたり暇な時に調べたりするものなのではないのだそうです。少なくとも大多数の心とは複雑で重層的なものとの事だそうです。

「開心術」を会得した者は一定の条件の下で獲物の心の中に見つけたものを解釈できる。例えば闇の帝王つまりはヴォルデモートは誰かが嘘をつくとほとんど必ず見破る。しかし「閉心術」に長けた者だけは見破られない。

嘘とは裏腹な感情も記憶も閉じ込める事ができヴォルデモートの前で虚偽を口にしても見破られる事がないというわけなんですよね。こう言われてハリーは「開心術」は「読心術」のようなものに思えたというわけですよね。

「それじゃあの人はたった今僕たちが考えている事が判るかもしれないんですか?先生」

ハリーのこの問いに対してスネイプはヴォルデモートは相当遠くにいる。しかもホグワーツの壁も敷地も古くからの様々な呪文で護られているので中に住む者の体並びに精神的安全が確保されているとそう答えたんですよね。

魔法では時間と空間が物を言う。往々にして「開心術」では目を合わせる事が重要となるのだそうです。それならばヴォルデモートは遥か遠くに離れているのにどうしてハリーは「閉心術」を習得しなければならないのか?

ハリーのこの問いにスネイプは「通常の原則はどうやら君には当て嵌らぬ」と答えました。ハリーを殺し損ねた呪いが何らかの絆をハリーとヴォルデモートの間に創り出した。ハリーの心が無防備になった時なんだそうです。

例えば眠っている時などにハリーはヴォルデモートと感情や思考を共有する。それは芳しくない事だ。だからダンブルドアはハリーに「閉心術」を覚えて欲しいんだそうです。ここでもう1つの問題点が浮かび上がって来ます。

でもどうしてダンブルドアはそれを自分に辞めさせたいのか?ハリーとてこんなのは好きじゃない。しかし役に立った。ハリーは蛇がアーサー氏を襲うのを見た。もしもハリーが見なかったら助ける事はできなかったのです。

どうやらごく最近までヴォルデモートはハリーとのこの絆に気づいていなかったらしい。ところがハリーがクリスマス直前に見たあの幻覚はハリーがヴォルデモートの思考にあまりにも強く侵入したという事になるそうです。

あの時ヴォルデモートは蛇に取り憑いていた。そのためハリーがいる事に気づいた。今まではハリーだけがヴォルデモートの感情を感じ思考を共有していたがヴォルデモートもまたハリーとのこの絆に気づいているそうです。

つまりヴォルデモートがその逆すなわちハリーの思考や感情に入り込めると気づいてしまった。そこでハリーに何かをさせようとする可能性がある。それがためにハリーは「閉心術」を習得しなくてはならないんだそうです。

3-3.素晴らしい事が起きた
スネイプは杖で自分の「記憶」を三度引き出すと「憂いの篩」に落としました。それから一言も自分の行動を説明せず「憂いの篩」を慎重に持ち上げて邪魔にならないよう棚に片付けると杖を構えてハリーと向き合いました。

「立てポッター。そして杖を取れ」

スネイプがこう言いハリーは落ち着かない気持ちで立ち上がってこうしてハリーが「閉心術」を覚えるための訓練がいよいよ始まったというわけです。ところがハリーが8月12日の懲戒尋問の記憶を引っ張り出された時でした。

「判った!判ったぞ!」

尋問の開始時間が突然繰り上がりハリーとアーサー氏が魔法省の地下9階の廊下を急いでいる時の光景です。ハリーは気がつくとまたもスネイプの研究室の床に四つん這いになっていましたがこう言う声は勝ち誇っていました。

どうやらスネイプはハリーがまだ抵抗もしない内に術を解いたようです。スネイプは「ポッター何があったのだ?」と訊くと意味ありげな目つきでハリーを見ました。ハリーは喘ぎながらこう言ったというわけなんですよね。

「判った。思い出したんだ。今気づいた」

昨年の夏以来ハリーは突き当たりに鍵の掛かった扉がある窓のない廊下の夢を繰り返し見て来ました。それが現実に存在する場所だと今判ったのです。しかも蛇に襲われた時アーサー氏がいたのもその扉の前だったのでした。

ハリーはスネイプに「神秘部には何があるんですか?」と訊きました。ハリーにとってはうれしい事に低い声で「何と言った?」と言うスネイプがうろたえているのが判りました。ハリーの問いにスネイプはこう答えました。

「ポッター神秘部には様々な物がある。君に理解できるような物はほとんどないしまた関係のある物は皆無だ。これで判ったか?」

ハリーは図書室にいたロンとハーマイオニーに今しがた見た事とヴォルデモートが欲しがっている例の「武器」が魔法省の地下9階の「神秘部」にあるに違いないという自分の推測を話したというわけですよね。そしてです。

寝室の扉を開いて一歩中に入った時でした。ハリーの額の傷痕に鋭い切れ込みを入れたかのような激痛が走りました。狂ったような笑い声がハリーの耳の中で鳴り響きました。こんなにも幸福な気分になったのは久しぶりだ。

素晴らしい事が起きたのだ。気づいてみるとハリーはその笑い声が自分自身の口から出ている事に気づかされたというわけですよね。そしてロンが屈み込んで心配そうに覗き込むと「どうしたんだ?」と訊いて来たのでした。

ハリーはロンに「何かいい事が起こったんだ。何か奴が望んでいた事だ」と答えました。スネイプの課外授業は心の抵抗力をむしろ弱めたのではと思わないわけにはいきませんでした。さらには額の傷痕の激痛も心配でした。

ヴォルデモートをこれほど大喜びさせた出来事が何なのかと考えるとハリーは戦慄が走るのを感じたのでした。

今日の最後に
ダンブルドア校長はハリーが「閉心術」を習得するための課外授業の仕事を何故スネイプに「委譲」したのか?スネイプが言うにはあまり喜ばしくない仕事だから校長の特権で我輩に押しつけたというのが理由だそうですね。

フィニアス・ナイジェラス・ブラックはハリーにダンブルドアの「動くでない」という伝言を言った際にホグワーツの校長が自分の企てをいちいち詳細に明かさないのは多分れっきとした理由があるからだと暗に言いました。

この場面で明らかになった理由は昨年の夏以来ハリーが夢で繰り返し見ていた突き当たりに鍵の掛かった扉がある廊下が魔法省の地下9階にある「神秘部」に続く廊下で例の「武器」があるとハリーに気がつかせるためでした。

ハリーは8月12日の懲戒尋問の時に地下9階まで下りて来て「この扉」を見ました。さらにアーサー氏が蛇に襲われた時に「この扉」を見張っていて見ました。そしてスネイプの課外授業の時に見て気がついたというわけです。

ヴォルデモートが欲しがっている例の「武器」が魔法省の地下9階の「神秘部」にある。それをハリーに気づかせるのが目的の1つだったというわけなんですよね。

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