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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ヴォルデモートをこの14年間になかったほど大喜びさせた出来事は一体何だったのか?その答えは早速翌朝に配達された「日刊予言者新聞」に掲載されました。何と10人もの死喰い人がアズカバンから集団脱獄したのです。その中の1人のオーガスタス・ルックウッドがヴォルデモートに有用な情報をもたらしました。(全3項目)

3-1.早速次の日の朝に
ヴォルデモートをこの14年間になかったほど大喜びさせた出来事は一体何だったのか?ハリーのこの疑問に対する答えは早速翌日の朝に出ました。配達された「日刊予言者新聞」を広げたハーマイオニーが悲鳴を上げました。

周りの生徒が何事かと振り返って見つめハリーとロンは同時に「どうした?」と訊きました。ハーマイオニーは答える代りに新聞を2人の前のテーブルに広げると一面に載っている10枚の写真を指差したというわけですよね。

魔法使い9人に魔女は1人でした。何人かは黙って嘲り笑いを浮かべ他は傲慢な表情で写真の枠を指で叩いています。各々の写真に名前とアズカバン送りになった罪名が書いてありました。アズカバンから集団脱獄したのです。

面長で捻じ曲がった青白い顔のアントニン・ドロホフはギデオンにフェービアン・プルウェットを惨殺した罪で痘痕面の脂っこい髪のオーガスタス・ルックウッドは魔法省の秘密をヴォルデモートに漏洩した罪だそうです。

しかしハリーの目はそれよりも唯一の魔女に引きつけられていました。それはフランクにアリス・ロングボトムつまりネビルの両親を拷問にかけ廃人にした罪でアズカバンに入っていたベラトリックス・レストレンジでした。

アズカバンから集団脱獄
魔法省の危惧-かつての死喰い人ブラックを旗頭に結集か?


ハーマイオニーに肘を突かれハリーは写真の上の大見出しを初めて見ました。ハリーが大声で「まさかシリウスが?」と言いそうになったのでハーマイオニーが「シィーッ!」と言ったその後に慌ててこう囁いたんですよね。

「そんなに大きな声出さないで。黙って読んで!」

ロンは恐れ入ったように「おいこれだよハリー。昨日の夜あの人が喜んでたのはこれだったんだ」と言いました。昨夜寝室でハリーの額の傷痕に激痛が走ったのはヴォルデモートの配下がアズカバンを集団脱獄したからでした。

3-2.ブロデリック・ボードの死
ファッジの奴は脱獄はシリウスのせいなんてとんでもない事を言っている。こう怒るハリーにハーマイオニーは苦々しげに「他に何と言える?とても言えないわよ」とそう言ったというわけです。いたしかたないんですよね。

何せ魔法大臣コーネリウス・ファッジはヴォルデモートの復活を認めてないのでダンブルドアがこういう事態を警告していたのですがアズカバンの看守がヴォルデモート一味に加担したとは到底言えないというわけですよね。

ハーマイオニーは勢いよく新聞をめくり中の記事を読み始めました。そして新聞から目を離さずに不思議そうな声で「まあ何て」と言いました。ハリーは神経がピリピリしていたので即座に「まだあるのか?」と訊きました。

「これって。ひどいわ」と言いながらハーマイオニーはショックを受けていました。10面を折り返してハリーとロンに新聞を渡しました。ハーマイオニーが2人に見せたのは「魔法省の役人、非業の死」と題する記事でした。

魔法省の役人ブロデリック・ボード氏が鉢植え植物に首を絞められて聖マンゴ魔法疾患障害病院のベッドで死亡しているのが見つかったという内容でした。植物は無害な「ひらひら花」ではなく「悪魔の罠」だったそうです。

ブロデリック・ボード氏は言語並びに運動能力が改善していて植物は快方に向かっていたボード氏が触れた途端にボード氏を絞めて殺害してしまったんだそうです。実はハリーたちはこのボード氏には会っていたんですよね。

クリスマスにアーサー氏を見舞いに行った時にマグル式の治療に手を出したアーサー氏にウィーズリーおばさんが激怒してハリーたちは6階の喫茶室を目指しました。ところがその途中で思わぬ足止めを食らったんですよね。

かつての「闇の魔術に対する防衛術」の教師で自分で自分に「忘却術」をかけてしまったギルデロイ・ロックハートと遭遇しました。担当の癒者が見舞い客だとあまりに喜ぶので喫茶室に行く途中だと言えなくなったのです。

そのブロデリック・ボード氏もロックハートと同じ長期療養の病棟にいました。そして何とハリーたちは担当癒者がベッド脇の収納棚の上にその問題の鉢植えを置くのを見ていました。クリスマス・プレゼントだったのです。

「僕たちどうして悪魔の罠だって気づかなかったんだろう?前に一度見てるのに。こんな事件。僕たちが防げたかもしれないのに」

こう言うハリーにハーマイオニーはこれは巧妙な手口の殺人だと言いました。鉢植えの贈り主が匿名ならば犯人は絶対に分らないだろうともハーマイオニーは言いました。しかしハリーは全く別の事を考えていたんですよね。

8月12日の懲戒尋問の時にハリーはこのブロデリック・ボード氏に会っているのです。アトリウムの階からエレベーターに乗って来ました。ハリーがその事を言うとロンがあっと口を開けました。そしてこう言ったんですよね。

「僕パパが家でボードの事を話すのを聞いた事がある。無言者だって。神秘部に勤めてたんだ!」

3人は一瞬顔を見合わせたというわけです。

3-3.オーガスタス・ルックウッドの情報
ハリーは暗いカーテンを巡らせた部屋に立っていました。小さな燭台が1本だけ部屋を照らしています。蝋燭に照らし出された床に黒いローブを着た男が跪いています。ハリーの声は甲高く冷たく怒りが脈打っていたのでした。

「どうやら俺様は間違った情報を得ていたようだ」

跪(ひざまず)いた男はどうやら震えているようで嗄(しわが)れ声で「ご主人様どうぞお許しを」と言いました。ハリーは冷たく残忍な声で「お前を責めるまいルックウッド」と言うと床に縮こまる男へと近づいて行きました。

「ルックウッド。お前の言う事は確かな事実なのだな?」

暗闇の中で男の真上に覆いかぶさるように立ち普段の自分よりずっと高い所から男を見下ろすとハリーはこう訊きました。男は言葉を途切れがちにしながら自分は何しろあの部に勤めていたとそう答えたというわけですよね。

「ボードがそれを取り出す事ができるだろうとエイブリーが俺様に言った」

男は「ご主人様ボードは決してそれを取る事ができなかったでしょう。ボードはできない事を知っていたのでございましょう。間違いなく。だからこそマルフォイの服従の呪文にあれほど激しく抗ったのです」と言いました。

ハリーが囁くように「立つがよいルックウッド」と言うと跪いていた男は慌てて命令に従おうとして転びかけました。男は少し前屈みのままで立ち上がると半分お辞儀をするような格好でハリーの顔をちらりと見上げました。

「その事を俺様に知らせたのは大儀。仕方あるまい。どうやら俺様は無駄な企てに何ヵ月も費やしてしまったらしい。しかしそれはもうよい。今からまた始めるのだ」

ハリーはルックウッドに礼を言いさらに「お前の助けが必要だ。俺様にはお前の持てる情報が全て必要なのだ」と言いました。ルックウッドは何なりとと言いハリーはルックウッドに最後にこう言ったというわけですよね。

「よかろう。下がれ。エイブリーを呼べ」

ハリーはヴォルデモートでした。

今日の最後に
ハリーは8月12日の懲戒尋問の際に魔法省の「神秘部」に勤めるブロデリック・ボード氏に会いました。その時魔法省の地下9階にはルシウス・マルフォイ氏がいました。例の「武器」を手に入れるために地下9階にいたのです。

ルシウス氏はその時に地下9階の「神秘部」の入口の扉を見張っていた騎士団員のスタージス・ポドモアに「服従の呪文」をかけましたが同時にその時出勤して来たブロデリック・ボード氏にも「服従の呪文」をかけたのです。

スタージス・ポドモアは捕まってアズカバンに送られました。そのため「武器」を手に入れる事はできませんでした。そこでルシウス氏は今度はブロデリック・ボード氏に「武器」を奪わせようとしましたが駄目でしたよね。

アズカバンを脱獄した10人の内の1人のオーガスタス・ルックウッドは本人も言っているようにかつては魔法省の「神秘部」に勤めていました。だからこそボード氏が「武器」を取れなかった理由を知っていたというわけです。

エイブリーが間違った情報をヴォルデモートに伝えたのです。アズカバンを脱獄したオーガスタス・ルックウッドがヴォルデモートに正しい情報を教えました。そのためヴォルデモートはルックウッドに礼を言ったのでした。

そこでヴォルデモートは「武器」を手に入れるために策略を講じる事にしたというわけなんですよね。

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