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さて!今週は久方ぶりにこのシリーズをやってみる事にしました。ふと気づいてみたらこのニンファドーラ・トンクスの名場面集をやっていませんでした。まず本日はハリーとトンクスが初対面を果たした場面を紹介する事にします。(全3項目)

3-1.突然の訪問で
ハリーがニンファドーラ・トンクスと出会ったのはヴォルデモートが復活したからでした。不死鳥の騎士団が再結成されトンクスがメンバーになり先発護衛隊の1人としてプリベット通り4番地にハリーを迎えに来たからです。

その出会いは突然でした。ダーズリー一家が出かけてしまい1人残されたハリーが自分の部屋にいるとやおら階下の台所で何かが壊れる音がはっきりとしました。ハリーはベッドから飛び起き耳を澄ませたというわけですよね。

実はその壊れる音を立てたのはトンクスでした。1階でお皿を割ってしまったんですよね。おっちょこちょいなためにプリベット通り4番地に到着した直後にやってしまったとハリーは本人からそれを聞かされたというわけです。

当初ハリーは「泥棒だ」と思いました。しかし次の瞬間には泥棒なら声を潜めているはずだと気づきました。台所を動き回っているのが誰であれ声を潜めようとしていない事は確かです。ハリーが階段の踊り場に出た時です。

心臓が喉まで跳び上がりました。下の薄暗いホールに玄関のガラス戸を通して入って来る街灯の明かりを背に10人近くの人影が見えます。ハリーの見る限り全員が自分を見上げていてやがて見知らぬ女性の声が聞こえました。

「私たちどうしてこんな暗い所に立ってるの?」

その女性が「ルーモス!光よ!」と唱えると杖先に灯りが点ってホールを照らし出しました。ハリーは目を瞬きました。階段下に寄り集まった人たちが一斉にハリーを見上げていました。トンクスは杖灯りを高く掲げました。

「わぁぁあ私の思ってた通りの顔をしてる」

トンクスはこう言いました。色白のハート型の顔でキラキラと光る黒い瞳で髪は短くて強烈な紫でつんつん突っ立っていて「よっハリー!」と声をかけて来ました。これがニンファドーラ・トンクスとハリーの出会いでした。

3-2.ダーズリー一家が出かけた理由は?
迎えに来た一同がまだ自分を見詰めている事をはっきりと感じながらハリーは階段を下りました。下りながら杖をジーンズの尻ポケットに仕舞おうとするとマッド・アイ・ムーディがハリーに向かってこう怒鳴って来ました。

「おいそんな所に杖を仕舞うな!火が点いたらどうする?お前さんよりちゃんとした魔法使いがそれでケツを失くしたんだぞ!」

するとトンクスが「ケツを失くしたって一体誰?」と興味津々で尋ねました。それにマッド・アイは「誰でもよかろう。とにかく尻ポケットから杖を出しておくんだ!杖の安全の初歩だ。近頃は誰も気にせん」と唸りました。

「それにわしはこの目でそれを見たんだからな」

トンクスが「やれやれ」と言いたげに天井を見上げたのでマッド・アイは苛立ちながらこう付け加えました。ハリーは一同にダーズリー一家が外出していて本当にラッキーだったと言いました。するとだったというわけです。

「ラッキー?へ!フ!ハッ!私よ。奴らを誘き出したのは。マグルの郵便で手紙を出して全英郊外芝生手入れコンテストで最終候補に残ったって書いたの。今頃授賞式に向かってるわ。そう思い込んで」

トンクスがこう言ってダーズリー一家が出かけた理由をハリーに教えてくれました。バーノン叔父さんは何故自分たちが出かけるのかの理由をハリーに説明してくれなかったんですよね。これで理由が判ったというわけです。

「全英郊外芝生手入れコンテスト」がないと知った時のバーノン叔父さんの顔がチラッとハリーの目には浮かびました。ハリーが「出発するんだね?すぐに?」と訊くとリーマス・ルーピンがこう答えたというわけですよね。

「まもなくだ。安全確認を待っている所だ」

さらにハリーがそうだといいのにと思いながら「どこに行くの?隠れ穴?」と訊くとルーピンは「いや隠れ穴じゃない。違う」と答えました。何でも「隠れ穴」は危険過ぎるんだそうです。だから別の所に行くのだそうです。

暫くはかかったが不死鳥の騎士団の本部は見つからない所に設置したとの事でした。ここでハリーはルーピンから迎えに来た不死鳥の騎士団の先発護衛隊を紹介されて初めてトンクスの名前を知ったというわけなんですよね。

3-3.ハリーの部屋で
ルーピンが台所の窓に目を走らせながら「私たちは今出発しても安全だという合図を待っている所なんだがあと15分ほどある」と言いました。するとここでトンクスが興味深げに台所を見回しこう言ったというわけですよね。

「すっごく清潔なのね。ここのマグルたち。ね?私のパパはマグル生まれだけどとってもだらしない奴で魔法使いもおんなじだけど人によるのよね?」

その後ルーピンがハリーに合図が来た時に出発できるようにしておきたいから部屋に戻って荷造りしたほうがいいと言いトンクスが明るい声で「私手伝いに行くわ」と申し出てハリーはトンクスと部屋に戻る事となりました。

「おかしなとこね。あんまり清潔過ぎるわ。言ってる事判る?ちょっと不自然よ。ああここはまだましだわ」

トンクスは興味津々でホールから階段へと周りを見回してこう言いながらハリーに従いて来ました。トンクスが最後に「ここはまだましだわ」と言ったのはハリーの部屋に入って明かりを点けたからというわけなんですよね。

ハリーの部屋は確かにこの家のどこよりもずっと散らかっていました。最低の気分で4日間も閉じこもっていたので後片付けなどする気にもなれなかったのでした。本はほとんど全部が床に散らばっているという有り様でした。

気を紛らわそうと次々引っ張り出し放り出していたのです。ヘドウィグの鳥籠は掃除しなかったので悪臭を放ち始めていました。トランクは開けっぱなしでマグルの服やら魔法使いのローブが混じって床にはみ出しています。

ハリーは本を拾い急いでトランクに投げ込み始めました。一方トンクスは開けっ放しの洋箪笥の前で立ち止まり扉の内側の鏡に映った自分の姿を眺めていましたが突っ立った髪を引っ張りながら物思わしげにこう言いました。

「ねえ私紫が似合わないわね。やつれて見えると思わない?」

ハリーはトンクスを見ながら分らないと言いたげに「あー」と生返事をしました。トンクスはこれで決まりとばかりに「うん。そう見えるわ」と言い放つと何かを思い出すのに躍起になったかのように目を強くつぶりました。

そして顔をしかめると次の瞬間トンクスの髪は風船ガムのピンク色に変わりました。ハリーは呆気に取られ「どうやったの?」と訊くとトンクスは「私七変化なの。つまり外見を好きなように変えられるのよ」と答えました。

トンクスの七変化は生まれつきなんだそうです。闇祓いの訓練で全然勉強しなくても「変装・隠遁術」は最高点を取ったんだそうです。1年前に資格を取ったばかりだそうです。ここでハリーはトンクスが闇祓いと知りました。

キングズリー・シャックルボルトも闇祓いとトンクスは教えてくれました。トンクスより少し地位が高いのだそうです。ただおっちょこちょいなのでトンクスは「隠密追跡術」では落第ぎりぎりだったとの事なんだそうです。

ハリーが額の傷痕を隠したいので七変化を習得したいと言うとトンクスは残念ながら難しいと応えました。七変化は滅多にいないし生まれつきなので習得をするものじゃない。魔法使いが姿を変えるのには杖か魔法薬を使う。

でもこうしちゃいられない。自分たちは荷造りをしなきゃいけない。こう言うとトンクスは本を拾い上げているハリーに「もっと早いやり方があるわ」と言うと杖で床を大きく掃(はら)うように振りながらこう叫びました。

「パック!詰めろ!」

本も服も望遠鏡も秤も全てが空中に舞い上がったかと思うとトランクの中へと飛び込みました。トンクスのお母さんならきちんと詰めるコツを知っているのだそうです。この後トンクスは杖をヘドウィグの鳥籠に向けました。

トンクスが「スコージファイ!清めよ!」と唱えると数枚の羽根が糞と一緒に消え去りました。トンクスは家事に関する呪文はどうしてもコツが分らないんだそうです。でも取りあえずはこれで何とか荷造りは終わりました。

トンクスが「ロコモーター・トランク!トランクよ動け!」と唱えるとトランクが床から数センチ浮いてトンクスはヘドウィグの鳥籠を左手に持ち杖を指揮棒のように掲げて浮いたトランクを移動させたというわけですよね。

そして2人は台所に戻って来たというわけなんですよね。

今日の最後に
プリベット通り4番地にハリーを迎えに来た先発護衛隊は総勢9人でその中にはニンファドーラ・トンクスとキングズリー・シャックルボルトの2人の闇祓いがいました。キングズリーはトンクスより少し地位が高いそうですね。

ホグワーツの戦いの後キングズリーは暫定の魔法大臣になります。通常魔法省では魔法大臣が退任すると魔法法執行部の部長が次の魔法大臣に就任し何らかの事情でそれができない場合は闇祓い局の局長がなるみたいですね。

ハリー5年生の学期末には魔法法執行部の部長のアメリア・ボーンズがヴォルデモートに殺害されたために当時闇祓い局の局長だったルーファス・スクリムジョールが魔法大臣になりました。その何らかの事情というわけです。

トンクスのキングズリーは自分より少し地位が高いという発言は今にして思えばキングズリー・シャックルボルトが暫定の魔法大臣になるというローリングさんの伏線だったんですよね。一方トンクスは髪の色を変えました。

紫は似合わない。やつれて見える。そう言ってトンクスは髪の色を紫から風船ガムのピンク色へと変えましたよね。トンクスは恋に目覚めたというわけです。そのお相手はリーマス・ルーピンだったというわけなんですよね。
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