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さて!本日から13週間52回に渡って第7巻「死の秘宝」のアルバス・ダンブルドアの第3弾をお届けする事にします。ハリーはグロスター州のディーンの森でロンと奇跡の再会を果たしヴォルデモートの分魂箱を破壊する事ができました。それから一夜が明けたのですが・・・(全3項目)

3-1.奇跡の再会を果たして
グロスター州のディーンの森でハリーはロンとの奇跡の再会を果たしました。加えて池の底にあった「グリフィンドールの剣」でヴォルデモートの分魂箱を破壊する事もできました。まさに一挙両得というわけなんですよね。

ハリーはロンに命を助けられて借りを返して貰いましたがハーマイオニーは突然戻って来たロンに怒りを爆発させました。そんなハーマイオニーの怒りが一夜にして収まるとはハリーもまた全く期待していなかったのでした。

そのため翌朝ハーマイオニーが怖い目つきをしたり当てつけがましく黙り込んだりして意思表示をする事にハリーは別に驚きもせずにそれに応えてロンもハーマイオニーがいる所では生真面目な態度を頑なに守っていました。

引き続き後悔をしている事を形に現すためにロンらしくもない行動をしているというわけです。事実3人でいるとハリーは唯一自分1人だけが会葬者の少ない葬式で哀悼の意を表していない人間のような気がしたというわけです。

しかしロンは水を汲みに行くとか下生えの間に茸を探すなどのハリーと2人だけになる数少ない機会を得ると破廉恥なほどに陽気になりました。やはりらしくない態度を取っているのでその反動が来るという事なんでしょうね。

「誰かが僕たちを助けてくれたんだ。その人があの牝鹿をよこしたんだよ。誰か味方がいるんだ。分魂箱一丁上がりだぜ。おい!」

ロンは何度もこう言いました。ロケットを破壊した事で意を強くした3人は他の分魂箱の在り処を話し合い始めました。それはこれまで何度も話し合った事でしたが楽観的になったハリーは最初の突破口に続き次々進展がある。

そうに違いないと感じていました。ハーマイオニーがすねていてもハリーの高揚した気持ちを損ないませんでした。突然運が向いて来て不思議な牝鹿が現れ「グリフィンドールの剣」が手に入りました。そして何よりでした。

ロンが戻って来た大きな幸福感でハリーは笑顔を見せずにはいられなかったというわけです。その日の午後遅くハリーはロンと一緒に不機嫌なハーマイオニーの前からクロイチゴの実を探すという口実で再び退出しました。

そして何もない生垣の中にありもしない実を漁りながら引き続き互いのニュースを交換し合いました。最初にハリーがゴドリックの谷で起こった詳細を含めてハーマイオニーとの2人の放浪の旅の全てを話し終えたのでした。

次にロンが2人と離れていた何週かの間に知った魔法界全体の事をハリーに話したというわけなんですよね。

3-2.全てお見通しだった?
マグル生まれたちが魔法省から逃れるために必死に手を尽くしているという話をした後ロンが「それで君たちはどうやって禁句の事が判ったんだ?」と訊いてハリーが「何のこと?」と訊き返したのでロンはこう言いました。

「君もハーマイオニーも例のあの人の名前を言うのを辞めたじゃないか!」

これにハリーは「ああそれか。まあね悪い癖がついてしまっただけさ。でも僕は名前を呼ぶのに問題はないよ」と応えると「ヴォ」とヴォルデモートの名前を言いかけましたがロンが大声で「駄目だ!」と言ったのでした。

ハリーは思わず生垣に飛び込んでしまいました。テントの入口で本に没頭していたハーマイオニーは怖い顔でハリーとロンを睨みました。ロンはハリーをクロイチゴの茂みから引っ張り出しながら「ご免」と謝ったのでした。

何でもロンが言うには「ヴォルデモート」のこの名前には呪いがかかっているんだそうです。それで追跡する。この名前を呼ぶと保護呪文が破れる。ある種の魔法の乱れを引き起こすのだそうです。だからだというわけです。

連中はその手で自分たちをトテナム・コート通りで見つけたとの事でした。ハリーが「僕たちがその名前を使ったから?」と訊くとロンは「その通り!なかなかやるよな。論理的だ」と答えるとその理由をこう説明しました。

「あの人に対して真剣に抵抗しようとする者だけが例えばダンブルドアだけど名前で呼ぶ勇気があるんだ。だけど連中がそれを禁句にしたからその名を言えば追跡可能なんだ」

これは騎士団のメンバーを見つけるには早くて簡単な方法なんだそうです。キングズリー・シャックルボルトも危うく捕まる所だったのだそうです。ハリーが「嘘だろ?」と言うとロンはそれにはこう答えたというわけです。

「本当さ。死喰い人の一団がキングズリーを追い詰めたってビルが言ってた。でもキングズリーは戦って逃げたんだ。今では僕たちと同じように逃亡中だよ」

それならという事でハリーが「キングズリーがあの牝鹿を送ったとは思わないか?」と訊くとロンは「彼の守護霊はオオヤマネコだ。結婚式で見たの覚えてるだろ?」と答えてハリーは納得して「ああそうか」と言いました。

ハリーとロンはなおも生垣に沿ってテントつまりはハーマイオニーから離れるように移動しました。ここでロンはハリーに「ダンブルドアの可能性があるとは思わないか?」と訊いて来てハリーはそれにこう答えたのでした。

「ダンブルドアがどうしたって?」

ロンは少しきまりが悪そうでしたが小声で「ダンブルドアが。牝鹿とか?だってさ」と言うとハリーを横目でじっと見ました。そして「本物の剣を最後に持っていたのはダンブルドアだ。そうだろ?」と訊いて来たのでした。

ハリーはロンを笑えませんでした。質問の裏にあるロンの願いが痛いほど判ったからです。実はダンブルドアがどうにかして自分たちの所に戻って来て見守っていると考えれば何とも表現し難い安心感が湧くというわけです。

「ダンブルドアは死んだ。僕はその場面を目撃したし亡骸も見た。間違いなく逝ってしまったんだ。いずれにせよダンブルドアの守護霊は不死鳥だ。牝鹿じゃない」

ハリーは首を横に振ってロンにこう言いました。ところがロンはなおも粘りました。ロンは「だけど守護霊は変わる。違うか?トンクスのは変わった。だろ?」と言って来ました。ハリーはそれにこう答えたというわけです。

「ああ。だけどもしダンブルドアが生きてるならどうして姿を現さないんだ?どうして僕たちに剣を手渡さないんだ?」

ハリーが示した疑問にロンは「そんなの分るわけないよ」と答えました。そしてそれは生きている内にハリーに剣を渡さなかったのと同じ理由じゃないかとロンは言いました。ダンブルドアはハリーに古いスニッチを遺した。

ハーマイオニーには子供の本を遺した。それと同じ理由じゃないかとロンは言うのです。ハリーは答え欲しさにロンを真正面から見て「その理由って何だ?」と訊きました。するとロンが言うにはこういう事なんだそうです。

ロンは時々苛立って堪らない時なんかにダンブルドアが陰で笑っているんじゃないかと思う事があったんだそうです。あるいはもしかしたらわざわざ事を難しくしたがっているんじゃないかとそう思う事があるのだそうです。

でも今はそうは思わないとの事でした。それは「灯消しライター」を自分にくれた時ダンブルドアは全てお見通しだったんだ。ダンブルドアは自分がハリーを見捨てて逃げ出す事を知っていたに違いないとロンは言うのです。

3-3.気まずそうなロンに
気まずそうに真っ赤になったロンにハリーは「違うね。ダンブルドアは君が始めからずっと戻りたいと思い続けるだろうって判っていたに違いないよ」と言いました。ハリーのこの言葉にロンは救われたような顔をしました。

それでもまだきまりが悪そうでした。ここでハリーは話題を変える意味もあってロンに「ダンブルドアと言えばスキーターがダンブルドアについて書いたこと何か耳にしたか?」と訊いてロンは即座にこう答えたんですよね。

「ああ聞いた。みんな随分その話をしてるよ。もち状況が違えばすっごいニュースだったろうな。ダンブルドアがグリンデルバルドと友達だったなんてさ」

だけどロンによれば今はダンブルドアを嫌っていた連中が物笑いの種にしているだけなんだそうです。それとその逆のダンブルドアの事を凄くいい奴と思っていた人にとっては少し横面を張られたみたいな事なのだそうです。

そんなに大した問題じゃないと思う。何故ならグリンデルバルドと仲が良かったのはダンブルドアが本当に若い時だった。しかしその言葉の途中でハリーは「僕たちの年だ」とロンに向かって言い返したというわけですよね。

それはハーマイオニーに言い返したのと同じ調子でした。そしてハリーの表情にはロンが「この話題は続けないほうがいい」と思わせる何かがありました。ハリーはこの件についてはダンブルドアを許せていなかったのです。

クロイチゴの茂みに凍った蜘蛛の巣があって真ん中に大きな蜘蛛がいました。ハリーは前の晩にロンから貰った杖で蜘蛛に狙いを定めると「エンゴージオ肥大せよ」と唱えました。蜘蛛は少し震えて巣の上で若干跳ねました。

もう一度やってみると今度は蜘蛛は少しだけ大きくなりました。するとロンが鋭い声で「辞めてくれ。ダンブルドアが若かったって言って悪かったよ。もういいだろう?」と謝って来ました。ロンは蜘蛛が嫌いだったんだ。

ハリーはそれを忘れていました。ハリーは「ご免」と謝り今度は「レデュシオ縮め」と唱えました。蜘蛛は縮みません。ハリーは改めて昨晩ロンから貰った杖を見ました。どうもその杖は勝手が違うというわけなんですよね。

試してみた簡単な呪文のどれもが柊と不死鳥の杖と比べると効きが弱いような気がするのです。新しい杖は出しゃばりで違和感がありました。自分の腕に誰か他の人の手を縫いつけたかのようだったというわけなんですよね。

「練習が必要なだけよ。ハリー要するに自信の問題なのよ」

音もなくハリーとロンの背後から近づいて来たハーマイオニーが心配そうに見詰めながらハリーに向かってこう言って来ました。ハリーはハーマイオニーが何故杖に問題がない事を願うのかのその理由は判っていたのでした。

ハリーの杖を折った事をまだ苦にしているのです。

今日の最後に
ダンブルドアが遺贈した「灯消しライター」のお陰でハリーとロンは奇跡の再会をする事ができました。そんなロンが一夜明けてハリーに言ったのが実はダンブルドアは生きているのではという願いも込めた言葉でしたよね。

ロンは何故ダンブルドアは生きているとそう口に出してハリーに言ったのか?私はロンは今回の牝鹿の守護霊に導かれてハリーが「グリフィンドールの剣」を見つけた件にダンブルドアの影を感じたからだとそう思いますね。

素直に地面に置いておけばいいものを何故かしら「グリフィンドールの剣」は池の底に沈めてあった。ダンブルドアはわざわざ事を難しくするのが好きだ。このやり方はダンブルドアの手法そのものというわけなんですよね。

実はこの件にはダンブルドアは関わっていました。ハリーは後に誰がどう動いて「グリフィンドールの剣」はグロスター州のディーンの森の池の底に沈められたのかを知る事になります。意外な人物ばかりが動いていました。

それはいずれもハリーたち3人が敵だと思っていた人物ばかりだったんですよね。だからこの時点では予想は不可能というわけなんですよね。
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