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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ロンは戻って来ましたがロンの事をまだ許せないハーマイオニーは完全無視を決め込んでいました。そんなハーマイオニーがリータ・スキーター著の「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」を持ってハリーの所に来るとハリーにとっては予想外の申し入れをして来ました。(全3項目)

3-1.テントに戻ると
ロンは人さらい一味から逃げる際に杖を2本奪って来ました。そこでハリーがその内の1本を譲り受けて使っているのですがかつて使っていた柊と不死鳥の杖と比べると何やら効きが弱いようなのです。杖が問題なのではない。

練習が必要なだけだ。要するに自信の問題だとハーマイオニーは言いました。ハリーは口まで出かかった反論の言葉を呑み込みました。何も違わないと思うのならハーマイオニーがこの杖を持てばいいと言いたかったのです。

代わりに自分がハーマイオニーの杖を持つと言いたかったのです。しかし3人の仲が一刻も早く元通りになる事を願う気持ちが強かったハリーは逆らいませんでした。ここでロンはハーマイオニーに遠慮がちに笑いかけました。

ハーマイオニーはつんけんしながら行ってしまい再び本の陰へと顔を隠してしまいました。暗くなって来ると3人はテントに戻りハリーが最初に見張りに立ちました。入口に座ってハリーは足元の石を浮上させようとしました。

しかしハリーの魔法は相変わらず以前よりぎこちなく効き目が弱いように思えました。ハーマイオニーはベッドに横たわり本を読んでいました。ロンはおどおどしながら何度もちらちらとハーマイオニーを見上げていました。

やがてロンはリュックサックから小さな木製のラジオを取り出して来ると周波数を合わせ始めました。ロンは声を落としてハリーにラジオの説明をし始めました。本当のニュースを伝えている所が一局だけあるんだそうです。

他の局は全部が「例のあの人」つまりはヴォルデモート側で魔法省の受け売りなのだそうです。でもこの局だけは聞いたら判るとの事でした。凄いんだそうです。ただ毎晩は放送できないし頻繁に場所を変えないといけない。

手入れがあるといけないからなのだそうです。それに選局するにはパスワードが必要で問題なのはロンが最後の放送を聞き逃したからだそうです。ロンは小声で思いつくままの言葉を言いながらラジオの上を杖で叩きました。

軽くトントンと叩きながらロンは何度もハーマイオニーを盗み見ました。明らかにハーマイオニーが突然怒り出す事を恐れての事だと判りました。しかしハーマイオニーはそこにいないかのようにロンの事は完全無視でした。

10分ほどはロンはラジオの周波数合わせでハーマイオニーは本のページをめくりハリーは新しい杖の練習を続けていました。やがてハーマイオニーがベッドから降りて来ました。ロンはすぐさま周波数合わせを止めました。

3-2.ハーマイオニーの突然の意外な申し入れ
ロンは緊張を高めながら「君が気になるなら僕すぐ辞める!」と言いましたがハーマイオニーは引き続きロンの事は完全無視でハリーに近づきました。そしてハリーに向かって「お話があるの」とそう言って来たんですよね。

ハリーはハーマイオニーが持っていた本がリータ・スキーター著の「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」だったため「なに?」と心配そうに訊きました。その本に自分に関する章があるらしいからでした。

リータ・スキーター版の自分とダンブルドアの関係を聞く気になれるかどうかの自信がハリーはなかったからです。しかし「なに?」とハリーが訊いたハーマイオニーの答えは全くハリーの予想外だったというわけですよね。

「ゼノフィリウス・ラブグッドに会いに行きたいの」

ハリーは目を丸くしてハーマイオニーを見ると「何て言った?」と訊きハーマイオニーは「ゼノフィリウス・ラブグッド。ルーナのお父さんよ。会って話がしたいの!」と答えてハリーは「あー。どうして?」と訊きました。

ハーマイオニーは意を決したように深呼吸をすると「あの印なの。吟遊詩人ビードルにある印。これを見て!」と言いました。ハーマイオニーはハリーが見たくもないと思っているリータ・スキーターの本を突き出しました。

そこにはダンブルドアがグリンデルバルドに宛てた手紙の写真が載っていました。見慣れた細長い斜めの文字で間違いなくダンブルドアが書いてリータ・スキーターのでっち上げではないという証拠を見せつけられるのです。

ハリーはそれが嫌でした。しかしハーマイオニーが見せたかったのは署名だったのです。ハーマイオニーは「署名よ。ハリー署名を見て!」と言いました。ハリーは言われる通りにしましたが当初さっぱり分りませんでした。

しかし杖灯りをかざしてよく見るとダンブルドアはアルバスの頭文字の「A」の代わりに「吟遊詩人ビードルの物語」に描かれているのと同じ三角印のミニチュア版を書いているのです。ここでロンが口を挟んで来たのでした。

ロンは恐る恐る「えー。君たち何の話を?」と訊きかけましたがハーマイオニーは一睨みで押さえ込みハリーに「あちこちにこれが出て来ると思わない?」と言いました。それはビルとフラーの結婚式の時の事だったのです。

これは「グリンデルバルドの印」だとビクトール・クラムが言っていた。でもゴドリックの谷の古い墓にも間違いなくこの印があったしあの墓石はグリンデルバルドの時代よりずっと前だとハーマイオニーはそう言うのです。

さらにダンブルドアがグリンデルバルドに宛てて書いた手紙にも「この印」がある。しかしこの印がとういう意味なのかはダンブルドアには訊けないしグリンデルバルドが生きているのかさえも分らないのでやはり訊けない。

でもゼノフィリウス・ラブグッド氏なら結婚式の時「この印」を身に着けていたから訊けるとハーマイオニーは言うのです。ハーマイオニーは「これは絶対に大事な事なのよ!」とハリーに力説したというわけなんですよね。

ハリーはすぐには応えませんでした。やる気十分の決然としたハーマイオニーの顔を見詰めそれから外の暗闇を見ながら考えました。つまりじっくり考えたというわけです。暫くしてハリーはこう応えたというわけですよね。

「ハーマイオニーもうゴドリックの谷の二の舞はご免だ。自分たちを説得してあそこに行ったけど。その結果」

ハリーがここまで言った所でハーマイオニーは「この印は何度も出て来るわ!」と言いました。ダンブルドアが自分に「吟遊詩人ビードルの物語」を遺したのは自分たちに「この印」の事を調べるようにという意味なのよ。

そう言うハーマイオニーにハリーは少し腹が立ち「またか!僕たち何かと言うとダンブルドアが秘密の印とかヒントを遺してくれたに違いないって思い込もうとしている」と反論しました。それもまた深読みというわけです。

ここで急にロンが口を挟んで来て「灯消しライターはとっても役に立ったぜ。僕はハーマイオニーが正しいと思うな。僕たちラブグッドに会いに行くべきだと思うよ」と言ってハリーはロンを睨んだというわけなんですよね。

ロンがハーマイオニーの味方をするのは三角の印の意味を知りたいという気持ちとは無関係だとはっきり判るからです。

3-3.多数決で
ロンはゴドリックの谷みたいな事にはならないと言うのです。何故ならばゼノフィリウス・ラブグッド氏はハリーの味方で雑誌「ザ・クィブラー」はずっとハリーを助けるべきだとそう書き続けているとの事なんだそうです。

ハーマイオニーは今度は熱を込めて「これは絶対に大事な事なのよ!」と言いました。それでもハリーは「でももしそうならダンブルドアが死ぬ前に僕に教えてくれていたと思わないか?」との疑問を示したというわけです。

「もしかしたら。もしかしたらそれは自分で見つけなければいけない事なのじゃないかしら」

ハーマイオニーのこの言葉の端には藁にもすがる思いが滲んでいました。するとロンがへつらうように「なるほど。それで辻褄が合う」と言いましたがハーマイオニーは「合わないわ」とぴしゃりと言ったというわけです。

「でもやっぱりラブグッドさんと話すべきだと思うの。ダンブルドアとグリンデルバルドとゴドリックの谷を結ぶシンボルでしょう?ハリー間違いないわ。私たちこれについて知るべきなのよ!」

ハーマイオニーが再びこう力説するとロンがここで「多数決で決めるべきだな。ラブグッドに会う事に賛成の人」と言って手を挙げました。その後にはハーマイオニーも手を挙げましたが疑わしげに唇をひくひくさせました。

良心の呵責に苦しんでいるんでしょうか?ロンは「ハリー多数決だ。悪いな」と言うとハリーの背中を叩きました。ハリーは「判ったよ」と言いつつ可笑しさ半分の苛立ち半分でした。そして2人に向かってこう言いました。

「ただしラブグッドに会ったらその後は他の分魂箱を見つける努力をしよう。いいね?ところでラブグッドたちはどこに住んでるんだ?君たち知ってるのか?」

ハリーの問いにロンが「ああ僕のうちからそう遠くない所だ。正確にはどこだか知らないけどパパやママがあの2人の事を話す時はいつも丘のほうを指差していた。そんなに苦労しなくても見つかるだろ」とそう答えました。

ハーマイオニーがベッドに戻ってからハリーは声を低くしてロンに「ハーマイオニーの機嫌を取りたいから賛成しただけなんだろう?」と言いました。ハリーのこの問いにロンは朗らかにこう答えたというわけなんですよね。

「恋愛と戦争では全てが許される。それにこの場合は両方少しずつだ。元気出せ。クリスマス休暇だからルーナは家にいるぜ!」

翌朝ハリーたち3人は風の強い丘陵地に「姿現わし」してオッタリー・セント・キャッチポール村が一望できる場所にいました。見晴らしの良い地点から眺めると村はおもちゃの家が集まっているかのように見えたんですよね。

3人は手をかざし「隠れ穴」のほうを見ながら1~2分じっと佇みましたが見えるのは高い生垣と果樹園の木だけでした。そういう物のお陰で曲がりくねった小さな家つまり「隠れ穴」はマグルの目から安全に隠されていました。

今日の最後に
ハリーはロンが人さらい一味から奪って来た2本の杖の内の1本を譲り受け折れて使えなくなった柊と不死鳥の杖の代わりにしましたが試してみた呪文がいずれも効き目が弱いように感じられました。上手くかからないのです。

ハーマイオニーは「練習が必要なだけよ。要するに自信の問題なのよ」と言いましたが実はそうではないんですよね。何故呪文の効きが弱いのか?ハリーは後に魔法使いと杖の関係とその理由を知る事になるというわけです。

そしてハーマイオニーはダンブルドアがグリンデルバルドに宛てて書いた手紙にあった署名つまり三角の印の意味を知るべきだとハリーに申し入れて来ました。これはとっても大事な事なんだと力説して来たというわけです。

ビルとフラーの結婚式の時にゼノフィリウス・ラブグッド氏が身に着けていてビクトール・クラムがあれは「グリンデルバルドの印」だと言った。そしてゴドリックの谷の古い墓にもこの三角の印が刻まれていたんですよね。

ハーマイオニーはダンブルドアが自分に「吟遊詩人ビードルの物語」を遺したのは三角印の意味を知って貰うためだと言い多数決でロンとハーマイオニーが賛成しゼノフィリウス・ラブグッド氏に会いに行く事になりました。

ロンが賛成したのはもちろんハーマイオニーの機嫌を取るためでしたがダンブルドアに遺贈された「灯消しライター」が役に立ったからというのがあったればこそというわけなんですよね。それが最大の要因だったのです。

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