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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ダンブルドアがグリンデルバルドに宛てて書いた手紙やゴドリックの谷の古い墓にもあの三角の印があった。ダンブルドアが「吟遊詩人ビードルの物語」の蔵書を遺贈したのはこの三角印の意味を知って貰うためだとハーマイオニーに説得されハリーはゼノフィリウス・ラブグッド氏を訪ねる事になったのでした。(全3項目)

3-1.ラブグッド父娘の家を探して
自宅の「隠れ穴」が目の前という事でロンは「こんなに近くまで来て家に帰らないのは変な感じだな」と言いました。すると相変わらずロンへの怒りが収まらないハーマイオニーが冷たくこう言ったというわけなんですよね。

「あら。ついこの間みんなに会ったばかりとは思えない言い方ね。クリスマスに家にいたくせに」

ロンは「隠れ穴なんかにいやしないよ!」と反論してまさかという笑い方をしました。家に戻って自分は君たちを見捨てて帰って来ましたなんて言えない。それこそフレッドやジョージは大喜びするとロンはそう言いました。

それにジニーなんか心底深い理解を示してくれただろう。ロンを責め立てる絶好の口実だからだというわけです。ハーマイオニーは驚いてロンに「だってそれじゃどこにいたの?」と訊きロンはこう答えたというわけですよね。

「ビルとフラーの新居。貝殻の家だ。ビルは今までどんな時も僕をきちんと扱ってくれた。ビルは。ビルは僕のした事を聞いて感心はしなかったけどぐだぐだ言わなかった」

それはロンが本当に後悔してるという事をビルは判っていたからなんだそうです。他の家族はロンが「貝殻の家」にいるとは誰も知らなかったのだそうです。ビルとフラーはクリスマスも「隠れ穴」に帰らなかったそうです。

結婚してから初めての休暇という事で2人きりで過ごしたいから家には帰らないと言ったとの事でした。ビルがクリスマスに「隠れ穴」に帰らなかったのはフラーがセレスティナ・ワーベック嫌いという事もあったからでした。

ロンは「隠れ穴」に背を向けると「ここを行ってみよう」と言って丘の頂上を越える道を先に立って歩きました。ハリーたちは約2~3時間歩きました。ハリーはハーマイオニーの強硬な意見で「透明マント」に隠れていました。

低い丘陵地には一軒の小さなコテージ以外は人家がなく唯一見つかったそのコテージには人影はありませんでした。中はこざっぱりとした台所で窓辺にはゼラニウムが置いてあり覗きながらハーマイオニーがこう言いました。

「これが2人の家かしら。クリスマス休暇で出かけたんだと思う?」

3-2.ラブグッド父娘の家を発見!
ロンはフンと鼻を鳴らして「いいか僕の直感ではラブグッドの家なら窓から覗けば一目でそれだと判るはずだ。別な丘陵地を探そうぜ」と言いました。そこでハリーたちはそこから数キロ北へと「姿くらまし」をしました。

ロンは「ハハーン」と叫びました。ロンは自分たちが現れた丘の一番上を指差していました。そこには世にも不思議な縦に長い家がくっきりと空に聳えていました。巨大な黒い塔のような家の背後には月がかかっていました。

午後の薄明かりの空に月はぼんやりと幽霊のようにかかっていました。ロンは「あれがルーナの家に違いない。他にあんな家に住む奴がいるか?巨大な城だぜ!」と言ってハーマイオニーは顔をしかめてこう言ったのでした。

「何言ってるの?お城には見えないけど」

ロンによれば「城は城でもチェスの城さ。どっちかって言うと塔だけどね」との事だそうです。ロンが一番足が長いので最初に丘の頂上に到着しました。ハリーとハーマイオニーは息を切らして鳩尾を押えて追いつきました。

ハリーとハーマイオニーが追いついた時にはロンは得意気に笑っていて「ズバリあいつらの家だ。見てみろよ」と言いました。そこには3枚の手描きの看板が壊れた門に止めつけてありました。こう書かれていたんですよね。

1枚目は「ザ・クィブラー編集長X・ラブグッド」
2枚目は「ヤドリギは勝手に摘んでください」
3枚目は「スモモ飛行船に近寄らないでください」

開けるとキーキー軋む門を通って入って行くと玄関までのジグザグの道には様々な変った植物が伸び放題でした。ルーナが時々イヤリングにしていたオレンジ色の蕪のような実がたわわな灌木やら近づきたくない物もあります。

ハリーはスナーガラフらしき物を見つけその萎びた切り株から十分な距離を取りました。玄関の両脇に見張りに立つのは風に吹きさらされて傾いた豆リンゴの古木が2本でした。葉は全部落ちて小さな赤い実がびっしりでした。

白いビーズ玉をつけたもじゃもじゃのヤドリギを幾つも冠ののように載せていて重そうでした。鷹のように頭のてっぺんが少しひしゃげた小さなふくろうが枝に止まってじっとロンとハーマイオニーを見下ろしていました。

ラブグッドさんが助けたいのは自分たちじゃなくてあなたなんだからとハーマイオニーに言われてハリーは「透明マント」を取ってハーマイオニーに渡しました。それからハーマイオニーは厚い黒い扉を三度ノックしました。

扉には鉄釘が打ち付けてありドアノッカーは鷲の形をしていました。今は亡き奥さんを含めてラブグッド一家は全員がレイブンクローという事なんでしょうね。ものの10秒も経たない内に扉が開いたというわけなんですよね。

そこにはゼノフィリウス・ラブグッド氏が立っていました。裸足で汚れたシャツ型の寝間着のような物を着ていました。綿菓子のような長くて白い髪は汚れてくしゃくしゃでビルとフラーの結婚式の時とは雲泥の違いでした。

当然結婚式に呼ばれたのでめかし込んでいたというわけです。ゼノフィリウス氏は甲高い苛立った声で「何だ?何事だ?君たちは誰だ?何しに来た?」と叫び最初にハーマイオニーを見てその次にロンを見たというわけです。

そして最後にハリーを見ると途端に口がぱっくりと開いて完璧で滑稽な「O」の形になりました。ハリーは「こんにちはラブグッドさん」と挨拶すると手を差し出し「僕ハリーです。ハリー・ポッターです」と言ったのでした。

3-3.予想外で意外な反応
ゼノフィリウス氏は握手をしませんでした。しかし斜視でないほうの目がハリーの額の傷痕に走りハリーが「中に入ってもよろしいでしょうか?お訊きしたい事があるのですが」と言うとゼノフィリウス氏はこう言いました。

「そ・・・それはどうかな」

ゼノフィリウス氏は囁くような声でこう言うとゴクリと唾を飲み素早く庭を見回して「衝撃と言おうか。何という事だ。私は。私は残念ながらそうするべきではないと」と言いました。予想外で意外な反応だったんですよね。

ハリーは「お時間は取らせません」と言いながらゼノフィリウス氏のこの決して温かいとは言い難い対応に少し失望しました。するとゼノフィリウス氏はこう言ってハリーたちを自宅に迎え入れたというわけなんですよね。

「私は。まあいいでしょう。入りなさい。急いで。急いで!」

敷居を跨ぎ切らない内にゼノフィリウス氏は扉をバタンと閉めました。そこはハリーがこれまで見た事もないへんてこな台所でした。完全な円形の部屋でまるで巨大な胡椒入れの中にいるかのようなそんな気がしたのでした。

何もかもが壁にぴったりと嵌るように曲線になっています。ガスレンジも流し台も食器棚も全部がなのです。さらには全てに鮮やかな原色で花や虫や鳥の絵が描いてあります。ハリーはそれはルーナ好みだとそう思いました。

しかしこういう狭い空間では若干極端過ぎる効果が出ていました。床の真ん中からは上階に向かって螺旋階段が伸びていました。上からは賑やかな機械音が聞こえてハリーはルーナは一体何をしているのだろうと思いました。

「上に行ったほうがいい」と言って先に立って案内しながらゼノフィリウス氏は相変わらずひどく落ち着かない様子でした。案内された2階は居間と作業場を兼ねたような所でそのために台所以上にごちゃごちゃしていました。

かつて様々な物が何世紀にも渡って隠された「必要の部屋」を彷彿とさせました。品々で埋まった巨大な迷路に変わった時のあの忘れられない光景です。もっともここは「必要の部屋」よりも小さくて完全な円筒形でした。

今日の最後に
ハリーたち3人はラブグッド父娘の家を訪ねるため「隠れ穴」のあるオッタリー・セント・キャッチポール村へとやって来ました。ここでロンが明らかにしたのが身を寄せたのが「隠れ穴」ではないという事だったんですよね。

ハリーにハーマイオニーとはぐれた時ロンは自宅の「隠れ穴」ではなくビルとフラーの新居「貝殻の家」に身を寄せていました。自宅の「隠れ穴」に帰ったりしたらどんな歓迎を受けるのかとそう考えたからというわけです。

前述のようにフレッドにジョージとジニーにしてみれば「これ以上ロンを責め立てる絶好の口実はない!」からというわけです。ビルはロンの事をどんな時でもきちんと扱ってくれた。それが身を寄せた理由というわけです。

そもそもビルとフラーを引き合わせたのはダンブルドアでした。三大魔法学校対抗試合の「第3の課題」の際にハリーの家族としてビルとウィーズリーおばさんを呼んでフラーがビルを見初めて2人は結婚をしたというわけです。

そしてビルとフラーの結婚式に首から三角の印をぶら下げたゼノフィリウス・ラブグッド氏が招待されやって来ました。今回ハリーたちはその三角の印の意味を訊くためにゼノフィリウス氏を訪ねたというわけなんですよね。

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