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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

3つある「死の秘宝」の中でも「ニワトコの杖」は数え切れないほどの証拠があり最も容易に跡を追えるんだそうです。ところがハーマイオニーが口にした「ペベレル家」という名前がゼノフィリウス氏をひどく驚かせハリーは記憶の片隅が揺さぶられたというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.驚くゼノフィリウス氏
秘宝の中でも「ニワトコの杖」は数え切れないほどの証拠があり最も容易に跡を追える。ゼノフィリウス氏はこう言って数々のケースを挙げました。それを受けてハリーはハーマイオニーをちらりと見たというわけですよね。

ハーマイオニーは顔をしかめてゼノフィリウス氏を見ていましたが異を唱えはしませんでした。ここでロンが「それじゃニワトコの杖は今どこにあるのかなぁ?」と訊きゼノフィリウス氏は窓の外を眺めつつこう言いました。

「嗚呼(ああ)誰ぞ知るや?ニワトコの杖がどこに隠されているか誰が知ろう?アーカスとリビウスの所で跡が途絶えているのだ」

何でもロクシアスを打ち負かして「ニワトコの杖」を手に入れたのがアーカスなのかリビウスなのか分からないんだそうです。またそのどちらかを別の誰かが打ち負かしたかもしれないが歴史は語ってくれないのだそうです。

「ラブグッドさん。ペベレル家と死の秘宝は何か関係がありますか?」

一瞬の沈黙の後ハーマイオニーが切り口上にこう質問をしました。するとゼノフィリウス氏は度肝を抜かれた顔をしてハリーは記憶の片隅が揺さぶられましたがそれが一体全体何なのかははっきりとは思い出せませんでした。

「何とお嬢さん。私は今まで勘違いをしていたようだ!」

ハリーはペベレル家の名前をどこかで聞いた事があると考えていましたがゼノフィリウス氏のほうはこう言うと椅子にしゃんと座り直して驚いたようにハーマイオニーを見ていました。そしてこう言ったというわけですよね。

「君を秘宝の探求の初心者とばかり思っていた!探求者たちの多くはペベレルこそ秘宝の全てを。全てを!握っていると考えている!」

3-2.ペベレル家の三兄弟こそが
ロンが「ペベレルって誰?」と訊くとハーマイオニーは「ゴドリックの谷にその印がついた墓石があったの。その墓の名前よ。イグノタス・ペベレル」とゼノフィリウス氏をじっと見たままで答えたというわけなんですよね。

「いかにもその通り!イグノタスの墓の死の秘宝の印こそ決定的な証拠だ!」

ゼノフィリウス氏はひとくさり論じたそうに人差し指を立ててこう言いました。それを聞いてロンは「何の?」と尋ねました。するとゼノフィリウス氏は物語の三人兄弟とペベレル家の三人兄弟についての説明を始めました。

物語の三兄弟とは実在するペベレル家の兄弟アンチオクにカドマスにイグノタスであるという証拠なんだそうです。この3人が「死の秘宝」の最初の持ち主だという証拠なのだそうです。ゼノフィリウス氏は立ち上がりました。

ゼノフィリウス氏はまたしても窓の外に目を走らせてから立ち上がり盆を取り上げて螺旋階段に向かいました。再び階下に姿を消したゼノフィリウス氏が「夕食を食べて行ってくれるだろうね?」と言うのが聞こえました。

「誰でも必ず川プリンピースープのレシピを訊くんだよ」

ゼノフィリウス氏がこう言うのを聞いてロンはこっそりと「多分聖マンゴの中毒治療科に見せるつもりだぜ」と言いました。ハリーは下の台所でゼノフィリウス氏が動き回る音が聞こえて来るのを待ってから口を開きました。

ハリーはハーマイオニーに「どう思う?」と訊きました。するとハーマイオニーはうんざりしたように馬鹿馬鹿しいの一言と答えました。あの三角の印の本当の意味がこんな話のはずではないとハーマイオニーは言うのです。

ラブグッド独特のへんてこな解釈に過ぎない。ここに来たのは時間の無駄だったとハーマイオニーは言いました。ロンも同意見のようで「しわしわ角スノーカックを世に出した奴のいかにも言いそうな事だぜ」と言いました。

ロンの意見を聞いてハリーは「君も信用していないんだね?」と言いました。ロンは「三人兄弟の物語」は子供たちの教訓になるようなお伽噺の1つだと言うのです。君子危うきに近寄らず喧嘩はするな寝た子を起こすな。

目立つな余計なお節介をやくな。それで万事オッケーというわけです。さらにロンは「そう言えば」と言葉を続け「ニワトコの杖が不幸を招くってあの話から来てるのかもな」と言ってハリーは「何の話だ?」と訊きました。

「迷信の1つだよ。真夏生まれの魔女はマグルと結婚する。朝に呪えば夕べには解ける。ニワトコの杖永久(とこしえ)に不幸。聞いた事があるはずだ。僕のママなんか迷信どっさりさ」

ロンはこう答えハーマイオニーが「ハリーも私もマグルに育てられたのよ。私たちの教えられた迷信は違うわ」と言ってロンの勘違いを正しました。その時階下の台所からはかなりの刺激臭が漂って来たというわけですよね。

ハーマイオニーは「食べたくない」と言いたげに深い溜め息をつきました。ゼノフィリウス氏に対する苛立ちで幸いな事にハーマイオニーはロンへの苛立ちを忘れてしまいハーマイオニーはロンにこう言ったというわけです。

「あなたの言う通りだと思うわ。単なる道徳話なのよ。どの贈り物が一番良いかは明白だわ。どれを選ぶべきかと言えば」

3人は同時に声を出しました。ところが何とハーマイオニーは「透明マント」でロンは「ニワトコの杖」でハリーは「蘇りの石」と3人が口にしたのは全く別の秘宝でした。3人は驚きとおかしさが半々で顔を見合せたのでした。

3-3.死の秘宝を巡って
何故3人が口にした秘宝がバラバラになったのか?ロンは「マントと答えるのが正解だろうとは思うけど」と前置きをした上で「ニワトコの杖」があれば透明になる必要はない。それはこの杖が無敵だからとロンは言うのです。

ハリーが「蘇りの石」を選んだのは自分たちにはもう「透明マント」がある。だから選ぶとしたら残りの2つからという事になる。そこでハリーは「蘇りの石」を選んだのです。ハーマイオニーは「透明マント」を選びました。

自分たちは「透明マント」には随分と助けられた。忘れたとは言わせない。それがハーマイオニーが「透明マント」を選んだ理由でした。その一方で「ニワトコの杖」は間違いなく面倒を引き起こす運命にあるのだそうです。

しかしロンはそれは大声で宣伝すればの話だと言うのです。間抜けにも杖を高々と掲げて振り回しながら踊り回って「無敵の杖を持ってるぞ。勝てると思うならかかって来い」なんて歌わなければ大丈夫だとそう言うのです。

口にチャックをしておけば面倒を引き起こさない。でもハーマイオニーは「ええ」とロンの言い分を認めつつも「でも口にチャックしておくなんてできるかしら?」と疑わしげに言ったのでした。ところがだったんですよね。

何でもハーマイオニーによればゼノフィリウス氏の話の中で1つだけ真実があったとの事です。ハリーが「あったの?」と訊くとハーマイオニーはひどく苛立った顔をしました。認めたくないという気持ちだったんでしょうね。

それがいかにもハーマイオニーらしくて憎めない顔だったのでハリーとロンは顔を見合せてにやりとしました。その話というのは「死の杖」に「宿命の杖」などと名前の違う杖が何世紀にも渡って時々現れるんだそうです。

大概が闇の魔法使いの持つ杖で持ち主が杖の自慢をしているのだそうです。ビンズ先生が何度か話したとの事でした。しかしハーマイオニーはそんな杖の自慢話は全てナンセンスと一刀両断に切り捨てたというわけですよね。

何故なら杖の力はそれを使う魔法使いの力次第だからだそうです。魔法使いの中には自分の杖が他のより大きくて強いと自慢したがる人がいるという事だけだとハーマイオニーは言うのです。それにハリーはこう言いました。

「でもこうは考えられないか?そういう杖は。死の杖とか宿命の杖だけど。同じ杖が何世紀にも渡って名前を変えて登場するって」

するとロンがそれらの杖は全部「死」が作った本物の「ニワトコの杖」だって事かと訊いて来ました。ロンにそう言われてハリーはふと思いついた考えに笑ってしまいました。結局有り得ないとそう思ったからなんですよね。

プリベット通り4番地を出たあの晩ヴォルデモートに追われた時ハリーの杖はルシウス・マルフォイ氏の杖を破壊しました。しかしその杖は柊でニワトコではないしオリバンダー翁が作った杖なんだとそう気づいたからでした。

それに無敵だったら折れてしまうわけがないとハリーはそう自分に言い聞かせたというわけなんですよね。

今日の最後に
ハリーはハーマイオニーが口にした「ペベレル家」という名前を聞いて記憶の片隅が揺さぶられました。しかし一体全体どこでこの「ペベレル家」という名前を聞いたのか思い出す事はできなかったというわけなんですよね。

ハリーが聞いたのは昨年度の6年生の学期が始まって最初に行われたダンブルドアの個人教授でした。ハリーは「憂いの篩」で魔法法執行部に勤めていたボブ・オグデンという人の「記憶」を見てそこで聞いたというわけです。

ヴォルデモートの祖父マールヴォロ・コーントが嵌めていた指輪を突きつけボブ・オグデン氏に「石にペベレル家の紋章が刻まれた」と口にしているのをハリーは聞きました。この時「ペベレル家」という名を聞いたのです。

ダンブルドアが最初の個人教授でこのボブ・オグデン氏の「記憶」を見せたのはハリーに「ペベレル家」の名前を聞かせるためでもあったんでしょうね。これが「蘇りの石」だとハリーに気がつかせるためだったんですよね。

そういう事だったのです。

コメント

はじめまして、トキメキぼーいさん。
自分は小学校時代から、ハリポタシリーズを読んでいたモォ~ルデヴォートというものですが。このブログをみると、世間一般から「児童小説」として分類されてる。このハリポタシリーズも、トキメキさんの分析を通すと大人でも楽しめる要素を発見したりと面白いです。
今回はラブグッド氏が、『その「3人兄弟の物語」は、一定の真実がふくまれている』とおっしゃっていましたが、我々すなわちハリポタシリーズ世界でいう「マグル」のお伽話も、「3人兄弟の物語」同様に実際あったことをモデルにしている作品もあるんですね、例えば童話の「青髭」は、百年戦争後の少年誘拐で悪名高い「ジル・ド・レェ」事件をモデルにしたといわれていますし、童話に狼が悪役になることが多いのは、ヨーロッパの狼が家畜や人に害を与えたり、児童を狙う犯罪者を「狼」や「狼人間」という俗語で呼ばれて(狼人間グレイバックと彼の性格のモチーフになったと思います)いたという背景からなんですね。
ひょっとしたら、Jkローリングさんは、上記の件を意識したかもしれませんね。
後、最後に質問なのですが、誠に勝手ながら、このブログを見るうちに自分の考えが沢山出て、このブログの古い記事(例えば2009年度の記事)にもコメントしても構わないのでしょうか?また、1日このブログのコメントの投稿回数はどこまでがよろしいのでしょうか?
どうか、よろしくお願いたします。

2019.03.17  モォ~ルデヴォート  編集

そうなんですか!

モォ~ルデヴォートさん初めまして!コメントありがとうございました!

私はこのハリーポッター・シリーズが児童文学などと思った事は一度もありませんね。この作品の醍醐味は「ここまで考えているのか!」と驚くほどに深く数々の設定がされているので大人も十二分に楽しめるんですよね。

我々マグルのお伽話も実際にあった事件をモデルにしているとか童話で狼が悪役になる事が多い理由など大変興味深く読ませていただきました。そういう理由だったんですね。

それと過去の記事へのコメントも全く構いません。ただできれば1日1回にして欲しいです。コメントには必ず返事をする事にしているのでその作業が大変になってしまうんですよね。よろしくお願いしますね。

2019.03.19  トキメキぼーい  編集

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