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ハーマイオニーは「三人兄弟の物語」は単なる道徳話で3つの品が「死の秘宝」だなんてラブグッド独特のへんてこな解釈に過ぎないとそう言うのです。しかしそれならハリーの持っている「透明マント」はどうなんだという話になりました。ところがハリーたちを思わぬ展開が待ち受けていて・・・(全3項目)

3-1.全部は否定できない
ロンがハリーに「それじゃ君はどうして石を選ぶんだ?」と訊いて来てハリーはもし「蘇りの石」で呼び戻せるならシリウスもマッド・アイ・ムーディにダンブルドアとさらに自分の両親を呼び戻すとそう答えたんですよね。

ロンもハーマイオニーも笑いませんでした。今聞いたばかりの話を思い出しながらハリーは「でも吟遊詩人ビードルの物語では死者は戻りたがらないという事だったよね?」と言ってハーマイオニーにこう訊いたんですよね。

「他にも石が死者を蘇らせる話が沢山あるってわけじゃないだろう?」

ハーマイオニーは悲しそうに「ないわ」と答えました。ハーマイオニーは少なからずゼノフィリウス氏に不信感を抱いたので「ラブグッドさん以外にそんな事が可能だと思い込める人はいないでしょうよ」とも言いました。

ハーマイオニーはビードルは多分「賢者の石」から思いついたんだと思うと言いました。つまり不老不死の石の代わりに死を逆戻しにする石にしたというわけです。そして台所からの悪臭はますます強くなって来たのでした。

下着を焼くような臭いです。夕食をご馳走するというせっかくの気持ちを傷つけないようにしたくともどれだけゼノフィリウス氏の料理が食べられるのかハリーは自信がありませんでした。するとロンがこう言って来ました。

「でもさマントはどうだ?あいつの言う事が正しいと思わないか?」

ロンは自分などハリーのマントに慣れっこになっちゃってどんなに素晴らしいかなんて考えた事もないけどハリーの持っているようなマントの話は他に聞いた事がない。絶対確実で着ていて見つかった事はないと言うのです。

ハーマイオニーはロンに「当たり前でしょ。あれを着ていれば見えないのよ」と言いました。しかし「透明マント」に関してはゼノフィリウス氏が言っていたのは本当の事とロンは言うのです。聞いた事があると言うのです。

3-2.ルーナの部屋に入ってみると
二束三クヌートってわけじゃない。全部本当だ!今まで考えてもみなかったけど古くなって呪文の効果が切れたマントの話を聞いた事があるし呪文で破られ穴が開いた話も聞いたとロンはそう言ったというわけなんですよね。

ハリーのマントはお父さんが持っていたのだから厳密には新品じゃない。それなのに完璧だ。こう言うロンにハーマイオニーは「ええそうね」とそれを認めつつも「蘇りの石」は到底信じられないとそう言いたいようですね。

ロンとハーマイオニーが小声でそんな議論をしている間ハリーはそれを聞くともなく聞きながら部屋を歩き回っていました。螺旋階段に近づいて何気なく上を見た途端にハリーはどきりとして一瞬うろたえたというわけです。

自分の顔が上の部屋の天井から見下ろしていたからです。ハリーはそれが鏡ではなく絵である事に気づきました。好奇心に駆られてハリーは階段を上り始めました。それを見てハーマイオニーがハリーにこう注意して来ました。

「ハリー何してるの?ラブグッドさんがいないのに勝手にあちこち見ちゃいけないと思うわ!」

しかしハリーはもう上の階にいました。ルーナは部屋の天井を素晴らしい絵で飾っていました。ハリーにロンとハーマイオニーにジニーとネビルの5人の顔の絵でした。ホグワーツの絵のように動いたりはしていませんでした。

にも関わらず絵には魔法のような魅力がありました。ハリーには5人が息をしているようにさえ思えました。絵の周りには細かい金の鎖が織り込んであり5人を繋いでいました。暫く絵を眺めていたハリーは気がついたのでした。

その鎖が実は金色のインクで「ともだち」と同じ言葉を何度も何度も繰り返し描いていたからです。ハリーはルーナに対して熱いものが一気に溢れ出すのを感じました。部屋を見回すとベッド脇には大きな写真がありました。

小さい頃のルーナとルーナそっくりの顔をした女性が抱き合っています。その写真のルーナはハリーがこれまで見たどのルーナよりもきちんとした身なりをしていました。ところがその写真は埃を被っていたというわけです。

何だか変だと思ってハリーは周りをよく見ました。何かがおかしい。淡い水色の絨毯には埃が厚く積もっている。洋服箪笥には服が一着もないし扉が半開きのままだ。ベッドは冷えてよそよそしく何週間も人の寝た気配がない。

一番手近の窓には蜘蛛の巣が張っています。ハリーが下りて行くとハーマイオニーが「どうかしたの?」と訊いて来ました。しかしハリーが答えるその前にゼノフィリウス氏がスープ皿を盆に載せて上がって来たんですよね。

「ラブグッドさん。ルーナはどこですか?」

ハリーがこう訊くとゼノフィリウス氏は「何かね?」と訊き返してハリーは「ルーナはどこですか?」と同じ質問を繰り返しました。ゼノフィリウス氏は階段の一番上ではたと止まってハリーの問いにこう答えたんですよね。

「さ-さっきから言ってる通りだ。端の橋でプリンピー釣りをしている」

ハリーは「それじゃ何故お盆に4人分しかないんですか?」と訊きゼノフィリウス氏は口を開きましたが声が出て来ませんでした。ゼノフィリウス氏は手を震わせ始め持っているお盆がカタカタ鳴ったというわけなんですよね。

「ルーナはもう何週間もここにはいない。洋服はないしベッドには寝た跡がない。ルーナはどこですか?それにどうしてしょっちゅう窓の外を見るんですか?」

ゼノフィリウス氏は盆を取り落としスープ皿が跳ねて砕けました。ハリーたち3人は杖を抜きました。ゼノフィリウス氏は手をポケットに突っ込もうとしてその場に凍りつきました。その途端に印刷機が大きな音を立てました。

3-3.論調が変わった?
「ザ・クィブラー」誌がテーブルクロスの下から床に流れ出て来て印刷機はようやく静かになりました。ハーマイオニーが杖をラブグッド氏に向けたまま屈んで一冊拾い上げて「ハリーこれを見て」と言ったというわけです。

ハリーはごたごたの山の中をできるだけ急いでハーマイオニーのそばに行きました。雑誌「ザ・クィブラー」の表紙にはハリーの写真と共に「問題分子ナンバーワン」の文字が鮮やかに書かれ見出しは賞金額だったのでした。

「ザ・クィブラーはそれじゃ論調が変わったという事ですか?ラブグッドさん庭に出て行った時あなたはそういう事をしていたわけですか?魔法省にふくろうを送ったのですね?」

こう言うハリーにラブグッド氏は囁くように「私のルーナが連れ去られた。私が書いていた記事のせいで。あいつらは私のルーナを連れて行った。どこにいるのか連中がルーナに何をしたのか私には分らない」と言いました。

ラブグッド氏が「しかし私のルーナを返して貰うのにはもしかしたら。もしかしたら」と言うとハーマイオニーが言葉を引き取り「ハリーを引き渡せば?」と言いました。そしてロンはきっぱりとこう言ったというわけです。

「そうはいかない。邪魔するな。僕たちは出て行くんだから」

ラブグッド氏は死人のように青ざめ老けて百歳にも見えました。唇は引きつり凄まじい形相を浮かべていました。どんな事があっても絶対ハリーを逃しはしないと固く決意したというわけです。ラブグッド氏はこう言いました。

「連中は今にもやって来る。私はルーナを救わねばならない。ルーナを失うわけにはいかない。君たちはここを出てはならないのだ」

ラブグッド氏はその場で両手を広げました。ハリーの目に突然自分のベビーベッドの前で同じ行為をした母親のリリーの姿が浮かびました。そんなラブグッド氏に向かってハリーはこう警告を発したというわけなんですよね。

「僕たちに手荒な事をさせないでください。どいてくださいラブグッドさん」

今日の最後に
ハーマイオニーはゼノフィリウス・ラブグッド氏が主張する「三人兄弟の物語」で3人の兄弟が「死」からそれぞれ与えられた3つの品の内の「ニワトコの杖」と「蘇りの石」の2つが使用できないから嘘だとそう言いましたね。

「三人兄弟の物語」は単なる道徳話でここに出て来る3つの品が「死の秘宝」で三角の印はそれを表したものだというゼノフィリウス氏の説は独特のへんてこな解釈に過ぎないと一刀両断に切り捨ててしまったというわけです。

しかし残る1つの「透明マント」については真実味があるとロンが言いましたね。確かにゼノフィリウス氏の言う通りで古くなって呪文の効果が切れたとか呪文で破られて穴が開いたという話も聞いたとロンはそう言うのです。

しかしハリーの「透明マント」はお父さんが持っていたのだからハリーが1年生のクリスマスにダンブルドアから貰った時点で既に新品ではなく相当に古い品だと判ります。しかしハリーたちを完璧に隠してくれたんですよね。

だから現時点ではゼノフィリウス氏の説が絶対に嘘とは言い切れないというわけです。今言えるのはここまでというわけです。1つだけ唯一の拠り所がダンブルドアがハリーに授けた「透明マント」というわけなんですよね。
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