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ハリーはハーマイオニーの口から「ペベレル家」という名前を聞いた時に記憶の片隅が揺さぶられました。ところがついに「どこでその名前を聞いたのか?」を思い出したのです。そして「死の秘宝」は確かに存在すると確信するに至りました。しかし例によって例の如くハーマイオニーが・・・(全3項目)

3-1.思い出した!
ハーマイオニーの顔に恐怖の表情を見て取ったハリーは自分が正気だとそう思わせるようにきっぱりとした声で急いで話題を変えたのでした。そこでハリーはハーマイオニーに対してこう問いかけたというわけなんですよね。

「それでゴドリックの谷に墓のあるあのペベレル家の人の事だけどその人のこと何も分からないの?」

ハーマイオニーは話題が変わってほっとしたような顔をしました。そして「ええ。墓石にあの印があるのを見た後で私その人の事を調べたの」と答えました。有名な人か何か変な事をした人なら本に載っているとそう思った。

持って来た本のどれかに絶対に載っているはずだとそう思ったんだそうです。それがようやく見つけたものの「ペベレル」という名前は「生粋の貴族-魔法界家系図」という本で1ヵ所だけしかなかったとの事なのだそうです。

この本はクリーチャーから借りたとの事でした。男子の血筋が現在では絶えてしまっている純血の家系のリストなんだそうです。ペベレル家は早くに絶えてしまった血筋の1つと聞いてロンがこう尋ねたというわけですよね。

「男子の血筋が絶える?」

この問いにハーマイオニーは「つまり氏(うじ)が絶えてしまったという意味よ」と答えました。ペベレル家が絶えたのは何世紀も前なのだそうです。子孫はまだいるかも知れないが違う姓を名乗っているというわけですよね。

ハーマイオニーがそう言った途端にハリーの頭に閃くものがありました。ペベレルの姓を聞いた時に揺さぶられた記憶です。魔法省の役人の鼻先で醜い指輪を見せびらかしていた汚らしい老人。ハリーは思い出したのでした。

ついにようやくペベレルの名前をどこで聞いたのかを思い出したのです。ハリーは「マールヴォロ・ゴーント!」と叫んだのでした。それを聞いてロンとハーマイオニーは同時に「えっ?」と訊き返したというわけですよね。

3-2.マールヴォロ・ゴーントだ!
マールヴォロ・ゴーントだ!「例のあの人」つまりヴォルデモートの祖父だ!「憂いの篩」の中で!ダンブルドアと一緒に!マールヴォロ・ゴーントが自分はペベレルの子孫だと言っていた!ハリーはこう叫んだんですよね。

あの指輪。分魂箱になったあの指輪だ。マールヴォロ・ゴーントが魔法省の役人の前でペベレルの紋章がついていると言っていた。それを振って見せていた。ハリーはこうも言いました。ところがだったというわけですよね。

ロンとハーマイオニーは当惑した顔でした。ハリーが「ペベレルの紋章」と言うのを聞いてハーマイオニーは「ペベレルの紋章ですって?どんなものだったか見えたの?」と訊きハリーは「いやはっきりとは」と答えました。

そして思い出そうとしながら「僕の見た限りでは何にも派手なものはなかった。引っ掻いたような線が2~3本だったかもしれない。本当によく見たのは指輪が割れた後だったから」と言いハーマイオニーは目を見開きました。

それを見てハリーはハーマイオニーが何を理解したのかを悟りました。ロンは驚いてハリーとハーマイオニーを交互に見て「おっどろき。それがまたしても例の印だって言うのか?秘宝の印だって?」とそう言ったのでした。

ハリーは興奮し「そうさ!」と言いました。そしてマールヴォロ・ゴーントの事を説明しました。ハリーはマールヴォロ・ゴーントは豚みたいな暮らしをしていた無知な老人で唯一自分の家系だけが大切だったと言いました。

あの指輪が何世紀にも渡って受け継がれて来た物だとしたならゴーントはそれが本当は何なのかを知らなかったのかもしれない。あいつは間違っても子供にお伽噺を聞かせるようなタイプじゃなかったから知らなかったんだ。

そのため石の引っ掻き傷を紋章だと思いたかったんだろう。ゴーントにしてみれば純血だという事は貴族であるのも同然だったんだ。ハリーがマールヴォロ・ゴーントの事をそう説明するとハーマイオニーはこう言いました。

「ええ。それはそれでとても面白い話だわ。でもハリーあなたの考えている事が私の想像通りなら」

慎重な物言いのハーマイオニーにハリーは逆に慎重さを投げ捨て「そうそうだよ。そうなんだ!」と言い応援を求めるようにロンを見て「あれが石だったんだ。そうだろう?もしもあれが蘇りの石だったら?」と言いました。

ロンは口をあんぐり開けて「おっどろきー。だけどダンブルドアが壊したのならまだ効き目があるかなぁ」と言いました。しかしここでハーマイオニーはついに自分の考えを明らかにしてこう言ったというわけなんですよね。

「効き目?効き目ですって?ロン一度も効いた事なんかないのよ!蘇りの石なんていう物はないの!」

ハーマイオニーは苛立ちと怒りを顔に出して勢いよく立ち上がりまた。そしてハリーに向かって「あなたは何もかも秘宝の話に当て嵌めようとしているわ」と言い放ったのでした。それにハリーはこう言い返したんですよね。

「何もかも当て嵌める?ハーマイオニー自然に当て嵌まるんだ!あの石に死の秘宝の印があったに決まってる!ゴーントはペベレルの子孫だって言ったんだ!」

ハーマイオニーは「ついさっき石の紋章をちゃんと見なかったって言ったじゃない!」と反論しました。するとここでハーマイオニーとは違ってハリーの主張を信じかけているロンがハリーにこう訊いて来たというわけです。

「その指輪。今どこにあると思う?ダンブルドアは指輪を割った後どうしたのかなぁ?」

ハリーの頭の中はロンやハーマイオニーよりもずっと先を行っていました。3つの品つまり「秘宝」はもし3つを集められれば持ち主は死を制する者となるだろう。制する者。征服者。勝者。最後の敵なる死もまた亡ぼされん。

3-3.これが答え?
そしてハリーは「秘宝」を所有する者としてヴォルデモートと対決する自分の姿を想い浮かべました。分魂箱は秘宝に敵わない。一方が生きる限り他方は生きられぬ。秘宝対分魂箱。これがその答えという事なんだろうか?

自分が最後に勝利者になる確実な方法があったという事なんだろうか?自分は「死の秘宝」の持ち主になれば安全なんだろうか?ハリーは自分の考えに没頭していてハーマイオニーの言う事をほとんど聞いていませんでした。

ハリーは「透明マント」を引っ張り出して指の間を滑らせました。水のように柔軟で空気のように軽い布だ。魔法界に入ってほぼ7年の間これと同じ物は見た事がない。この「透明マント」はゼノフィリウス氏の説明通りだ。

本物の「透明マント」は着ると間違いなく完全に透明にしてくれるし永久に長持ちする。どんな呪文をかけても見通せないしいつでも間違いなく隠してくれる。その時ハリーは思い出した事があり思わず息を呑んだのでした。

「ダンブルドアが僕のマントを持っていた!僕の両親が死んだ夜に!」

ハリーは声が震え頭に血が上るのを感じましたが構うものかと思いました。そして「母さんがシリウスにそう教えてた。ダンブルドアがマントを借りてるって!何故借りたのかが判った!」とそう言ったというわけですよね。

「ダンブルドアは調べたかったんだ。3番目の秘宝じゃないかと思ったから!イグノタス・ペベレルはゴドリックの谷に埋葬されている。イグノタスは僕の先祖だ!僕は3番目の弟の子孫なんだ!それで全部辻褄が合う!」

ハリーは興奮のあまりテントの中を無意識に歩き回っていました。真実の広大な展望が新しく目の前に開けて来たような気がしました。ハリーは「秘宝」を信じる事で確実に武装されて来たような感じがしたというわけです。

「死の秘宝」を所有すると考えただけで守られるかのように感じました。ハリーはうれしくなってロンとハーマイオニーを振り返りました。ハリーはハーマイオニーに何度呼びかけられてもその事に全く気づきませんでした。

ハリーは激しく震える指でモークトカゲの巾着袋を開けると「読んで」と言ってハーマイオニーの手に母リリーがシリウスに出した手紙を押しつけたというわけなんですよね。

今日の最後に
ついにハリーは思い出しましたね。自分が「ペベレル家」という名前を聞いたのはダンブルドアの最初の個人教授の時で「憂いの篩」の中で魔法省の役人にヴォルデモートの祖父マールヴォロ・ゴーントが口にしていたんだ。

この最初の個人教授の時ダンブルドアは「ペベレル家」については一言も言及しませんでした。そしてもちろん「死の秘宝」の事も全く口にしませんでした。何故生きている時に「死の秘宝」を教えなかったんでしょうね?

それは「死の秘宝」の事を教えたらハリーが夢中になる事が判っていたからなんでしょうね。ハリーが分魂箱の事を放り出してしまって「死の秘宝」に夢中になっていたらロンもハーマイオニーも同行するとは言わなかった。

そこでハーマイオニーに「吟遊詩人ビードルの物語」の「三人兄弟の物語」の蔵書を遺贈してハリーとロンとハーマイオニーの3人が分魂箱を探す旅に出てからハリーが「死の秘宝」の事を知るように措置を講じたのでした。

そういう事だったんですよね。
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