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ハリーは「死の秘宝」は実在するとの結論を出しました。しかし例によって例の如くハーマイオニーが異を唱えて激論になりました。いつもの事ですがハーマイオニーは目の前に揺るがしようのない根拠を示さないと頑なに否定するのです。そして最後の最後には・・・(全3項目)

3-1.興奮も希望も幸福感も
ハリーは母リリーの手紙をハーマイオニーの手に押しつけると「それを読んで!」と言いました。ダンブルドアが「透明マント」を持っていたんだ。どうしてマントが欲しかったのか他には理由がないだろうとも言いました。

ダンブルドアはマントなど必要なかった。強力な「目くらまし術」を使いマントなんかなくとも完全に透明になれたのだから。すると何かが床に落ちて光りながら椅子の上を転がりました。手紙を取り出した時だったのです。

手紙を引っ張り出した時にダンブルドアから遺贈されたスニッチを落としてしまったのです。ハリーは屈んで拾い上げました。するとたった今見つけたばかりの素晴らしい発見の泉がハリーにまたも別の贈り物をくれました。

「ここにあるんだ!ダンブルドアは僕に指輪を遺した。このスニッチの中にある!」

衝撃と驚きが体の中から噴き出してハリーはこう叫びました。ロンは不意を衝かれたような顔をして「そ-その中だって?」と言いましたがハリーには何故ロンがそんな顔をするのか理解する事ができなかったというわけです。

判り切った事じゃないか。はっきりしてるじゃないか。何もかも当て嵌まる。何もかもだ。自分の「透明マント」は3番目の「秘宝」でありスニッチの開け方が判った時には2番目の「秘宝」も手に入る。残る品は1つだけだ。

後は第1の「秘宝」である「ニワトコの杖」を見つければよいだけだ。ところがハリーが「そうすれば」と考えたその時でした。きらびやかな舞台の幕がそこで突然下りたかのようです。ハリーの興奮も希望も幸福感もでした。

それが一挙に消えました。輝かしい呪文は破れハリーは1人暗闇に佇んでいました。奴が狙っているのはそれだ。ヴォルデモートが追っているのが「ニワトコの杖」だとハリーはそれが判ってしまったというわけなんですよね。

3-2.死の秘宝は実在する
ハリーの声の調子が変った事でロンもハーマイオニーもますます怯えた顔になりました。張り詰めた疑わしげな顔の2人に背を向けてハリーは「これが真実だ」と思いました。ハリーには確信がありました。全ての辻褄が合う。

ヴォルデモートは新しい杖を求めていたのではなく古い杖しかもとても古い杖を探していたのだ。ハリーはテントの入口まで歩き夜の闇に目を向けてロンやハーマイオニーがいる事も忘れてヴォルデモートの事を考えました。

ヴォルデモートはマグルの孤児院で育てられた。だからハリーと同様で子供の時には誰からも「吟遊詩人ビードルの物語」を聞かされていないはずだ。そして「死の秘宝」を信じる魔法使いはほとんどいない。という事は?

ヴォルデモートが「秘宝」の事を知っているという可能性はあるのだろうか?そう考えながらハリーは闇をじっと見詰めました。もしヴォルデモートが「死の秘宝」の事を知っていたのなら間違いなくそれを求めただろう。

手に入れるためには何でもしたのではないだろうかとハリーは考えました。所有者を死を制する者にする3つの品なのだ。ヴォルデモートが「死の秘宝」の事を知っていたなら始めから「分魂箱」など必要としなかっただろう。

「秘宝」の1つを手に入れながらそれを分魂箱にしてしまったという単純な事実を見ても魔法界のこの究極の秘密をヴォルデモートが知らなかったという事は明らかなのではとハリーはそう思いました。もしそうだとすれば?

ヴォルデモートは「ニワトコの杖」の持つ力を完全には知らずに探している事になる。3つの品の内の1つだという事を知らずに探している。杖は隠す事ができない「秘宝」だからその存在は最もよく知られているんですよね。

「ニワトコの杖」の血の軌跡は魔法史のページに点々と残っている。そう考えながらハリーは夜空を見上げました。ヴォルデモートは「死の秘宝」の事を知らずに「ニワトコの杖」を探しているとハリーには判ったのでした。

ハリーは自分の発見した事に驚いて呆然自失状態でした。ハリーはテントの中へと戻りました。するとロンとハーマイオニーがさっきと全く同じ場所に立っているのを見てひどく驚きました。ロンは少し心配そうな顔でした。

ハーマイオニーはまだリリーの手紙を持っていました。この数分間に自分たちがどれほど遠くまでやって来たのかにロンとハーマイオニーは気づいていないのだろうかとハリーは思いました。そこで2人にこう言ったのでした。

「こういう事なんだ。これで全て説明がつく。死の秘宝は実在する。そして僕はその1つを持っている。2つかもしれない」

ハリーは自分でも驚くほどの確信の光の中にロンにハーマイオニーを引き入れようとしました。ハリーはスニッチを掲げて2人に「例のあの人」つまりヴォルデモートは3番目を追っているが「秘宝」は知らないと告げました。

ハリーがあいつはそれを知らない。強力な杖だと思っているだけだと告げるとハーマイオニーが近づいて来てリリーの手紙を返しながらハリーに「気の毒だけどあなたは勘違いしているわ。何もかも勘違い」と言いました。

ハリーは「でもどうして?これで全部辻褄が」と言いました。ハリーが「合う」と言うその前にハーマイオニーは「いえ合わないわ。合わないのよハリー。あなたはただ夢中になっているだけ。お願いだから」と言いました。

ハーマイオニーはハリーに「お願いだから答えて」と言いました。ハーマイオニーはもしも「死の秘宝」が実在しダンブルドアが知っていて3つの品を所持する者が死を制すると知っていたら生前にハリーに話すと言うのです。

どうして「死の秘宝」の事をあなたに話さなかったの?どうして?ハーマイオニーはこう訊きましたがハリーには答える準備ができていました。

3-3.またも激論の末に
ハリーは「だってハーマイオニー。君が言ったじゃないか。自分で見つけなければいけない事だって!これは探求なんだ!」と答えました。するとハーマイオニーは極度に苛立った声でこう叫んだというわけなんですよね。

「でも私はラブグッドの所に行くようにあなたを説得したくてそう言ったに過ぎないのよ!そう信じていたわけじゃないわ!」

ハリーは引き下がらず「ダンブルドアはいつも僕自身に何かを見つけ出させた。自分の力を試し危険を冒すようにしむけた。今度の事もダンブルドアらしいやり方だという感じがするんだ」とそう反論をしたというわけです。

それに対しハーマイオニーは「これはゲームじゃないのよ。練習じゃないわ!本番なのよ」と言いました。ハーマイオニーはダンブルドアはあなたに分魂箱を見つけ出して壊すというはっきりした指示を遺したと言いました。

あの印は何の意味もない。だから「死の秘宝」の事は忘れて頂戴。寄り道している暇はないとハーマイオニーはハリーに言ったのでした。しかしハリーはハーマイオニーの言う事をほとんど聞いていなかったというわけです。

スニッチが開いて「蘇りの石」が現れ自分が正しい事と合わせて「死の秘宝」が実在する事を証明してくれないかと半ば期待しながらハリーは手の中でスニッチを何度も引っくり返していました。するとここでだったのです。

「あなたは信じないでしょう?」

ハーマイオニーはロンにこう訴えました。ハリーは思わず顔を上げました。ロンは躊躇していました。ハリーとハーマイオニーのどちらにつくのかを迷っていたのです。ロンは「分らないよ」と正直に胸の内を明かしました。

何故ならハリーの「死の秘宝」は実在するという主張もある程度は合っているからなんだそうです。ロンは答えにくそうでした。しかしロンは「だけど全体として見ると」と言うと意を決するようにして息を深く吸いました。

そしてハリーに「僕たちは分魂箱をやっつける事になっていると思う。ダンブルドアが僕たちに言ったのはそれだ。多分。多分この秘宝の事は忘れるべきだろう」と言いました。迷った末にハーマイオニーについたのでした。

「ありがとうロン。私が最初に見張りに立つわ」

ハーマイオニーはこう言うと意気揚々とハリーの前を通り過ぎてテントの入口に座り込み「死の秘宝」の件にぴしゃりと終止符を打ちました。でもハリーが納得したわけではないので万事解決という事にはなりませんでした。

今日の最後に
「ニワトコの杖」に「蘇りの石」と「透明マント」の3つの品が「死の秘宝」である。そして3つの品を所有した者は死を制する者となる。そしてシビル・トレローニーはハリーとヴォルデモートに関してこう予言しましたね。

「一方が生きる限り他方は生きられぬ」

ハリーは「死の秘宝」の3つの品の所有者になれば最後は自分が勝利者になる確実な方法という事になりトレローニー先生のこの予言が実現されヴォルデモートではなく自分のほうが生き残れるのではと考えたというわけです。

しかしいつものように目の前に確固たる事実や根拠などを示されないと頑なにそれを否定するハーマイオニーとの話し合いは平行線になってハーマイオニーは決して「死の秘宝」が実在する事を認めようとはしませんでした。

結局最後はロンがハーマイオニーについて取りあえずは「死の秘宝」の事は忘れるという事になったというわけなんですよね。
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