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ハリーは「死の秘宝」にすっかり取り憑かれてしまったため自分の考えに夢中になるあまり1人孤立する事になってしまいました。その代わりに今度はロンが指揮を執る事になりました。そして毎晩ロンはラジオを叩いて「ポッターウォッチ」という番組を聞こうとしていました。(全3項目)

3-1.死の秘宝に取り憑かれてしまい
分魂箱か?それとも「死の秘宝」か?この議論は結局ロンがハーマイオニーについてしまったので「死の秘宝」は忘れるべきという意見で決着してしまいました。しかしハリーはその晩ほとんど眠れなかったというわけです。

「死の秘宝」にすっかり取り憑かれその考えが心を揺り動かし頭の中で渦巻いている内は気が休まりませんでした。ハリーの脳裏に渦巻いていた考えはスニッチに浮かんだ「私は終わる時に開く」という文言だったのでした。

「ニワトコの杖」に「蘇りの石」に「透明マント」の全てを所有できさえすればハリーは勝利者になれるというわけです。でも終わる時って何だ?どうして今すぐ「蘇りの石」が手に入らないのだろうとハリーは考えました。

「蘇りの石」さえあればダンブルドアに直接言葉の意味を質問できるからというわけです。ハリーはスニッチに向かって呪文を唱えてみました。蛇語も試すなどできる事は全部やってみましたがスニッチは開こうとしません。

それに「ニワトコの杖」です。どこに隠されているのだろうとハリーは思いました。ヴォルデモートは今どこを探しているのだろうと思いました。ハリーは額の傷痕が疼きヴォルデモートの考えが見えればいいと思いました。

自分とヴォルデモートが初めて全く同じ物を望むという事で結ばれたからです。ハーマイオニーはもちろんこういう考えを嫌うだろう。しかしそもそもハーマイオニーは「死の秘宝」を最初から信じてなどいないんですよね。

ある意味でゼノフィリウス氏は正しい事を言ったとハリーは思いました。想像力が限られている。偏狂で頑迷だ。本当の所ハーマイオニーは「死の秘宝」という考えが怖いのだとハリーは思いました。特に「蘇りの石」がです。

ハリーは再びスニッチに口を押しつけキスをしてほとんど飲み込むという事までやってみましたがスニッチは頑として屈伏せず開きませんでした。そして明け方近くになってハリーはルーナの事を思い出したというわけです。

アズカバンの独房でたった1人だけ吸魂鬼に囲まれている姿です。ハリーは自分が急に恥ずかしくなりました。ルーナのほうは「秘宝」の事を考えるのに夢中ですっかり忘れていたからです。何とか助け出したいと思いました。

しかしあれだけの数の吸魂鬼では事実上攻撃する事はできないとハリーは思いました。それに考えてみるとロンが人さらいから奪って来たこの杖ではハリーは「守護霊の呪文」を試した事がなかったというわけなんですよね。

朝になったら試してみなければとハリーは思い同時にもっと良い杖を得る手段があればいいのにともそう思ったというわけです。すると「ニワトコの杖」すなわち不敗で無敵の「死の杖」への渇望が飲み込んでしまいました。

3-2.自分の考えに没頭するハリー
翌朝ハリーたち3人はテントをたたんで憂鬱な雨の中を移動しました。土砂降りの雨はその晩テントを張った海岸地方まで追って来てハリーにとっては気の滅入るような荒涼たる風景を水浸しにしながら1週間も降り続きました。

ハリーは「死の秘宝」の事しか考えられませんでした。まるで胸に炎が点されたようでハーマイオニーのにべもない否定もロンの頑固な疑いをしてもその火を消す事はできませんでした。ハリーの喜びは薄れるばかりでした。

それは「秘宝」への想いが燃えれば燃えるほどでした。ハリーはロンとハーマイオニーを恨みました。2人の断固たる無関心ぶりが容赦ない雨と同じくらいハリーの意気を挫きました。ところがだったというわけなんですよね。

そのどちらもハリーの確信を弱められずハリーの信念は絶対的でした。ハリーの「秘宝」に対する信念と憧れがハリーの心を奪っていたので分魂箱への執念を持つロンとハーマイオニーからは孤立しているように感じました。

ある晩ハリーが不用意にその言葉を口にするとハーマイオニーが低く激しい声で「執念ですって?」と言いました。他の分魂箱を探す事に関心がないとハーマイオニーがハリーを叱りつけた後の事だったというわけですよね。

「執念に取り憑かれているのは私たち2人のほうじゃないわハリー!私たちはダンブルドアが私たち3人にやらせたかった事をやり遂げようとしているだけよ!」

しかしハリーは遠回しな批判は受け付けませんでした。ダンブルドアは「秘宝」の印をハーマイオニーに遺して解読させるようにした。また自分には「蘇りの石」をスニッチに隠して遺したという確信は揺るぎませんでした。

一方が生きる限り他方は生きられぬ。死を制する者。ロンもハーマイオニーもどうしてそれが分らないのだろうとハリーは思いました。そしてハリーは「最後(いやはて)の敵なる死もまた亡ぼされん」と静かに引用しました。

私たちの戦うはずの敵は「例のあの人」つまりヴォルデモートだと思ったけど?ハーマイオニーがこう切り返したのを聞いてハリーはハーマイオニーを説得するのを諦めました。ハリーにとっては重要なのは1つだけでした。

それは額の傷痕が痛み出した事でした。ロンとハーマイオニーが議論したがった銀色の牝鹿の不思議でさえ今のハリーにはあまり重要とは思えずそこそこ面白い付け足しの余興に過ぎないような気がしてしまったんですよね。

ただしロンとハーマイオニーには気づかれないよう全力を尽くして痛み出す毎に1人になろうとしましたがハリーはそこで見たイメージには失望しました。ハリーとヴォルデモートが共有する映像は質が変わってしまいました。

焦点が合ったり合わなかったりするようにぼやけて揺れ動くのです。髑髏のような物やら実体のない影のような山などがほんやりと見分けられるだけなのです。現実のような鮮明なイメージにハリーは慣れていたんですよね。

ハリーはこの変化に不安を感じました。自分とヴォルデモートとの間の絆が壊れてしまったのではと心配でした。絆はハリーにとって恐ろしいものであるのと同時にハーマイオニーに何と言ったかは別にして大切なものでした。

こんなぼんやりした不満足なイメージしか得られない事をハリーは何故か自分の杖が折れた事に関係づけヴォルデモートの心を以前のようにはっきりと見る事ができないのは借り物の杖のせいだと思ってしまったんですよね。

3-3.ハリーの代わりにロンが
何週間かがじわじわと過ぎてハリーが自分の考えに夢中になっている内にどうやらロンが指揮を執っている事に気づかされる羽目になりました。ハリーとハーマイオニーを置き去りにした事の埋め合わせをする決意なのか?

それともハリーの熱意のなさが眠っていたロンの指揮能力に活を入れたのか?今やロンがハリーとハーマイオニーを励ましたり説き伏せたりして行動させていました。ロンは何度も「分魂箱はあと3個だ」と言ったのでした。

「行動計画が必要だ。さあさあ!まだ探してない所はどこだ?もう一度復習しようぜ」

孤児院にダイアゴン横丁にホグワーツにリドルの館さらにはボージン・アンド・バークスの店にアルバニアなどとそれからトム・リドルのかつての住み処に職場と訪れた所に殺人の場所など判っている所などというわけです。

それらの所をロンとハーマイオニーは拾い上げ直しました。ハリーはハーマイオニーにしつこく言われるのでしかたなく参加しました。ハリーはロンが単に自分たちを動かし続けるためにそうしているのだと判っていました。

ハリーは1人黙りヴォルデモートの考えを読んだり「ニワトコの杖」についてさらに調べたりしていればそれで満足でした。しかしロンはますます可能性がなさそうな場所に旅を続けようと言い張ったというわけなんですよね。

「何だってありだぜ」がロンの口癖でした。ロンはアッパー・フラグリーは魔法使いの村だからヴォルデモートがそこに住みたいと思ったかもしれない。だからちょっとほじくりに行こうとそう言った時もあったんですよね。

こうして魔法使いの領域を頻繁に突つき回している内にハリーたち3人は時々人さらいを見かける事がありました。ロンによれば死喰い人と同じぐらいのワルもいるんだそうです。自分を捕まえた一味は若干お粗末な奴らだった。

ロンはビルから凄く危険な連中もいると聞いたのだそうです。でも「ポッターウォッチ」で聞いたけどとロンが言うのを聞いてハリーは「何て言った?」と訊き返しました。するとロンからはこんな言葉が返って来ました。

「ポッターウォッチ。言わなかったかなそう呼ばれてるって?僕がずっと探しているラジオ番組だよ。何が起こっているかについて本当の事を教えてくれる唯一の番組だ!」

ロンが続けて言う所によれば「例のあの人」つまりヴォルデモート路線に従っている番組がほとんどだが「ポッターウォッチ」だけは違うとの事でした。ハリーたちに聞かせたいが周波数を合わせるのが難しいんだそうです。

ロンは毎晩のように様々なリズムでラジオのてっぺんを叩いてダイアルを回していました。しかしなかなか周波数は合わず「ポッターウォッチ」を聞く事はできませんでした。しかしロンは努力を続けていたというわけです。

するとだったのです。

今日の最後に
現時点での「死の秘宝」に対する考えはハリーは100%信じる。つまり実在する。そしてハーマイオニーは100%信じない。つまり存在しない。そしてロンは実在するとも存在しないとも言えない。つまり気持ちは半々ですよね。

そしてロンは自分たちは分魂箱をやっつける事になっていると思う。そう言ってハーマイオニーにつきました。それは「死の秘宝」の3つの品の中で確かに存在すると判っているのが「透明マント」のみだからというわけです。

それにしてもハリーのダンブルドアに対する気持ちは激変しましたよね。リータ・スキーター著の「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」を読んだ直後はもう最悪中の最悪で嫌悪感は極地に達しましたね。

自分たちと同じ歳の時にダンブルドアは新しい親友のグリンデルバルドと組んでマグルの支配者になる企みを巡らせていたとハリーはダンブルドアの事をそれはもう激しく非難していました。ところがだったというわけです。

今度はハリーはダンブルドアは「死の秘宝」の印をハーマイオニーに遺して解読させるようにした。また自分には「蘇りの石」をスニッチに隠して遺したのだと確信したのです。その確信は揺るぎないものだったんですよね。

半端ないほどの激しい乱高下ですよね。
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