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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハリーが禁句の「ヴォルデモート」を口走ってしまったため保護呪文が破れてハリーたち3人は人さらい一味に捕まる事となりました。今回の人さらい一味は鋭くロンの嘘を見破りました。そして何と一味のリーダーは狼人間のフェンリール・グレイバックだったのでした。(全3項目)

3-1.身の毛のよだつ聞き覚えのある声
ハリーは2人を振り返りましたが暗闇の中では輪郭しか見えません。ハーマイオニーが杖を上げテントの外ではなく自分の顔に向けているのが見えました。バーンという音と共に白い光が炸裂してハリーは激痛に襲われました。

そしてがっくりと膝を折りました。何も見えません。両手で覆った顔が瞬時に膨れ上がって行くのが判りました。それと同時に重い足音がハリーを取り囲んで「立て虫けらめ」と言ったかと思うと荒々しく引っ張り上げました。

抵抗する間もなく誰かがハリーのポケットを探って杖を取り上げました。ハリーはあまりの痛さに顔を強く押さえていましたが押さえる指の下の顔は目鼻も見分けがつかないほど膨れ上がりパンパンに腫れていたんですよね。

まるでひどいアレルギーでも起こしたかのようです。目は押しつぶされて細い筋のようになりほとんど見えません。手荒にテントから押し出された拍子に眼鏡が落ちてしまい4~5人のぼやけた姿がようやく見えるだけでした。

その4~5人のぼやけた姿がロンとハーマイオニーを無理やり外に連れ出していてロンが「放せ。その女(ひと)を。放せ!」と叫ぶのが聞こえました。すると紛れもなく握り拳で殴りつける音が聞こえてロンは痛みに呻きました。

ハーマイオニーは悲鳴を上げ「辞めて!その人を放して。放して!」と言いました。聞き覚えのある声が「お前のボーイフレンドが俺のリストに載っていたらもっとひどい目に遭うぞ」と言いハリーは胃袋が宙返りしました。

「うまそうな女だ。何というご馳走だ。俺は柔らかい肌が楽しみでねぇ」

身の毛のよだつその声の主が誰なのかが判りました。残忍さを買われて死喰い人のローブを着る事を許された狼人間のフェンリール・グレイバックでした。別の声が「テントを探せ!」と言ってハリーは放り投げられました。

そして地べたにうつ伏せに倒れたのでした。

3-2.名前を訊かれて
ドスンと音がしてロンが自分の横に投げ出された事が判りました。足音や物がぶつかり合う音に椅子を押し退けてテントの中を探し回る音がしました。ハリーの頭上でグレイバックが満足気にこう言う声が聞こえて来ました。

「さて獲物を見ようか」

ハリーは仰向けに転がされました。杖灯りがハリーの顔を照らしグレイバックは笑うと「こいつを飲み込むにはバタービールが必要だな。どうしたんだ醜男?」と言いました。その問いにハリーはすぐには答えませんでした。

グレイバックは「聞いてるのか!」と言うと鳩尾を殴って来てハリーは痛さに体をくの字に曲げました。グレイバックは再び「どうしたんだ?」と繰り返しハリーは「刺された。刺されたんだ」と呟いたというわけですよね。

すると2番目の声が「ああそう見えらぁな」と言いました。グレイバックは唸るように「名前は?」と訊いてハリーが「ダドリー」と答えるとグレイバックは「苗字じゃなくて名前は?」と訊いて来てハリーはこう答えました。

「僕。バーノン。バーノン・ダドリー」

これを聞いてグレイバックは「リストをチェックしろスカピオール」と言いました。そしてグレイバックは今度は横に移動してロンを見下ろしたようで「赤毛。お前はどうだ?」と訊いてロンは即座にこう答えたんですよね。

「スタン・シャンパイク」

これを聞いてスカピオールと呼ばれた男が「でまかせ言いやがって。スタン・シャンパイクならよぅ俺たち知ってるんだぜ。こっちの仕事をちぃとばっかしやらせてんだ」と言いました。今回の人さらい一味は鋭いようです。

残念な事にロンの嘘を見抜いてしまいました。そこでロンはとっさに名前をでっち上げ「バーネー・ウィードリー」と言いました。それを聞いてグレイバックは「ウィーズリー一族か」と言うと続けてこう言ったんですよね。

「それなら穢れた血でなくともお前は血を裏切る者の親戚だ。さーて最後お前の可愛いお友達」

舌なめずりするような声にハリーは鳥肌が立ちました。周りの嘲り笑いを縫ってスカピオールが「急くなよグレイバック」と言うのが聞こえてグレイバックは今度はハーマイオニーに取りかかるとこう言ったというわけです。

「ああまだいただきはしない。バーニーよりは少し早く名前を思い出すかどうか訊いてみるか。お譲さんお名前は?」

ハーマイオニーは怯えていたものの説得力のある声で「ペネロピー・クリアウォーター」と答えてグレイバックが「お前の血統は?」と訊くと「半純血」と答えました。ハリーたち3人を見てスカピオールはこう言いました。

「チェックするのは簡単だ。だがこいつらみんなまだオグワーツ年齢みてえに見えらぁ」

ここでロンが「辞めたんだ」と言いスカピオールはロンに辞めたのか?そいでキャンプでもしてみようと決めたのか?それで面白いから闇の帝王の名前でも呼んでみようと思ったのかとロンドン訛りで訊いたというわけです。

ロンは面白いからじゃない。事故だと答えました。すると「事故?」と繰り返す声が聞こえて来て嘲り笑いの声がさらに大きくなりました。グレイバックはロンに向かってこう質問を投げかけて来たというわけなんですよね。

「ウィーズリー闇の帝王を名前で呼ぶのが好きだった奴らを知っているか?不死鳥の騎士団だ。何か思い当たるか?」

3-3.疑われるハリー
ロンが「別に」と答えるとグレイバックは「いいか奴らは闇の帝王に敬意を払わない。そこで名前を禁句にしたんだ。騎士団の何人かはそうやって追跡した」と言うと「まあいい」と言って仲間にこう指示を出したのでした。

「さっきの2人の捕虜と一緒に縛り上げろ」

誰かがハリーの髪の毛を強く掴んで立たせるとすぐ近くまで歩かせて地べたに座らせ他の囚われ人と背中合わせに縛り始めました。ハリーは眼鏡もないその上に顔が腫れ上がっていたのでほとんど何も見えない有り様でした。

縛り上げた男が行ってしまってからハリーは他の捕虜に小声で「誰かまだ杖を持っている?」と話しかけてロンとハーマイオニーがハリーの両脇で「ううん」と答えました。ハリーはロンとハーマイオニーにこう謝りました。

「僕のせいだ。僕が名前を言ったばっかりに。ご免」

すると別な声しかも聞き覚えのある声がハリーの真後ろのハーマイオニーの左側に縛られている誰かから聞こえて来ました。その声は「ハリーか?」と訊いてハリーが「ディーン?」と訊くとその声はこう答えたんですよね。

「やっぱり君か!君を捕えた事にあいつらが気づいたら!連中は人さらいなんだ。賞金稼ぎに学校に登校していない学生を探しているだけの奴らだ」

グレイバックがハリーの近くを歩きながら「一晩にしては悪くない上がりだ」と言いました。テントの中からは家捜しする音がますます激しく聞こえて来ました。捕まえた捕虜たちを見ながらグレイバックはこう言いました。

「穢れた血が1人。逃亡中の小鬼が1人。学校を怠けている奴が3人。スカピオールまだこいつらの名前をリストと照合していないのか?」

最後のグレイバックの問いにスカピオールは「ああバーノン・ダドリーなんてぇのは見当たらねえぜグレイバック」と答えました。グレイバックは「面白い。そりゃあ面白い」と言うとハリーのそばに屈み込んだんですよね。

ハリーは腫れ上がった瞼の間の僅かな隙間からグレイバックの顔を見ました。満月の日に噛んでリーマス・ルーピンを狼人間にしてアルバス・ダンブルドアが死んだ時にはグレイバックはその場にいたのでハリーは見ました。

「それじゃバーノン。お前はお尋ね者じゃないと言うわけか?それとも違う名前でリストに載っているのかな?ホグワーツではどの寮だった?」

ハリーは反射的に「スリザリン」と答えました。するとスカピオールが「おかしいじゃねえか。捕まった奴ぁみんなそう言やぁいいと思ってる。なのに談話室がどこにあるか知ってる奴ぁ1人もいねえ」と言ったんですよね。

今日の最後に
天文台塔のてっぺんでアルバス・ダンブルドアが死んだ時その場には6人の死喰い人がいました。実はハリーは不思議な運命の巡り合わせでその6人の死喰い人と顔を合わせていますね。1人目はヤックスリーだったんですよね。

ドローレス・アンブリッジがマンダンガス・フレッチャーから没収した分魂箱を奪うために魔法省に潜入をした時に会っています。ヤックスリーは魔法法執行部の部長になっていました。2人目が今回のグレイバックでした。

そしてこの直後に3人目で会うのがドラコ・マルフォイで4人目がアレクト・カローで5人目がアミカス・カローでした。この4人目と5人目のカロー兄妹はホグワーツのレイブンクローの談話室でハリーは顔を合せるんですよね。

そして最後に6人目に「叫びの屋敷」で顔を合わせるのがアルバス・ダンブルドアをハリーの目の前で殺害したセブルス・スネイプというわけです。しかし激しく憎んでいたそのスネイプを極めて意外な形で見る事になります。

それはもうハリーも全くの予想外な形でした。

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