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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ロンドンの魔法省に連れて行ったら手柄を横取りされてしまうという事でグレイバックはハリーを他の捕虜もろともヴォルデモートが滞在している「マルフォイの館」に連れて来ました。ところがそこでもハリーをハリーと確認するのに手間取る事となり更なる邪魔者が入って来てしまって・・・(全3項目)

3-1.客間へ
顔がむくんでいるのは判ってはいるがこいつはハリーだ。グレイバックがこう言うとスカピオールが口を挟み傷痕が見えると言いました。スカピオールはハーマイオニーを示してだからハリーなのは間違いないと言いました。

ナルシッサ夫人は顔が腫れ上がったハリーを確かめるようにして眺めました。スカピオールはハリーから取り上げた杖をナルシッサ夫人に押しつけナルシッサ夫人は眉を吊り上げましたが人さらい一味にこう言ったのでした。

「その者たちを中に入れなさい」

ハリーたちは広い石の階段を追い立てられ蹴り上げられながら肖像画の並ぶ玄関ホールに入りました。ナルシッサ夫人は「従いて来なさい」と言うと先に立ってホールを横切りました。そして人さらい一味にこう言いました。

「息子のドラコがイースターの休暇で家にいます。これがハリー・ポッターなら息子には判るでしょう」

外の暗闇の後では客間の明かりが眩しく感じました。ほとんど目の開いていないハリーでさえも部屋の広さが理解できました。クリスタルのシャンデリアが天井から下がり深紫色の壁にはここも何枚もの肖像画がありました。

人さらいたちが捕虜を部屋に押し込むと見事な装飾の大理石の暖炉の前に置かれた椅子から2つの姿が立ち上がりました。嫌というほど聞き覚えのある「何事だ?」と言うルシウス・マルフォイ氏の気取った声が聞こえました。

ハリーは急に恐ろしくなりました。逃げ道がない。しかし恐れが募る事でヴォルデモートの想念を遮断し易くはなりました。それでも傷痕の焼けるような疼きだけは続いていました。ナルシッサ夫人は冷たくこう言いました。

「この者たちはポッターを捕まえたと言っています。ドラコここへ来なさい」

3-2.興奮するルシウス氏に怯えるドラコ
ハリーはドラコを真正面から見る気になれず顔を背けて横目で見ました。肘掛椅子から立ち上がったドラコはハリーより若干背が高くてプラチナブロンドの髪の下に顎の尖った青白い顔がハリーにはぼやけて見えていました。

グレイバックは再び捕虜たちを回しハリーがシャンデリアの真下に来るようにすると「さあ坊ちゃん?」と確認するよう促しました。ハリーは暖炉の上にある繊細な渦巻き模様の見事な金縁の鏡に顔を向けていたんですよね。

ハリーはグリモールド・プレイス12番地を離れて以来初めて鏡に映る自分の姿を見ました。ハーマイオニーの呪いで顔は膨れ上がりピンク色に光って顔の特徴が全て歪められていました。黒い髪は肩まで伸びていたのでした。

顎の周りにはうっすらと髭が生えています。そこに立っているのが自分だと知らなければ自分の眼鏡を掛けているのは誰かと訝った事でしょう。ハリーはきっと正体がばれてしまうので絶対にしゃべるまいと決心をしました。

それでもハリーは近づいて来るドラコと目を合せるのを避けました。今度は父親のルシウス氏が上ずった声で「さあドラコ?そうなのか?ハリー・ポッターか?」と言って息子に確認するよう促したというわけなんですよね。

ドラコは「分らない。自信がない」と言いました。ドラコはグレイバックから距離を取りハリーがドラコを見るのを恐れるのと同じくらいハリーを見るのが恐ろしいといった様子でした。するとルシウス氏がこう言いました。

「しかしよく見るんださあ!もっと近くに寄って!」

ハリーはこんなに興奮したルシウス氏の声を初めて聞きました。ルシウス氏はさらに「ドラコもし我々が闇の帝王にポッターを差し出したとなれば何もかも許され」と言いました。グレイバックは脅すようにこう言いました。

「いいやマルフォイ様こいつを実際に捕まえたのが誰かをお忘れではないでしょうな?」

ルシウス氏は「もちろんだ。もちろんだとも!」ともどかしげに言い自分自身でハリーに近づきました。あまりに近寄って来たのでハリーの腫れ上がった目でもいつもの物憂げな青白い顔がはっきり細かい所まで見えました。

ハリーの膨れ上がった顔は仮面のようでハリーはまるで籠の籤(ひご)の間から外を覗いているような感じがしました。今度はルシウス氏がグレイバックに向かってハリーの腫れ上がった顔の事をこう訊いたというわけです。

「一体こいつに何をしたのだ?どうしてこんな顔になったのだ?」

グレイバックは「我々がやったのではない」と答えてルシウス氏は「むしろ蜂刺しの呪いのように見えるが」と言うとハリーの額を舐めるように見てルシウス氏は「ここに何かある。傷痕かもしれない」と小声で言いました。

そしてルシウス氏は「随分引き伸ばされている」と言うと「ドラコここに来てよく見るのだ!どう思うか?」と言って再び息子に確認をするようにと迫りました。そう言われてドラコは父親の真横へとやって来たんですよね。

ハリーは今度は父親のルシウス氏の顔のすぐ横にドラコの顔を近々と見ました。しかし興奮で我を忘れている父親のルシウス氏と比べてドラコの表情はまるで気の進まない様子で怯えているようにさえ見えたというわけです。

ドラコは再び「分らないよ」と言うと母親のナルシッサ夫人が立って見ている暖炉のほうへと歩き去ってしまったんですよね。

3-3.確認に手間取っている内に
ナルシッサ夫人が引き続き冷たくはっきりとした声で「確実なほうがいいわルシウス」とルシウス氏に話しかけました。ナルシッサ夫人はナルシッサ夫人で本当にハリー・ポッターなのかと不安を感じているというわけです。

「闇の帝王を呼び出す前にこれがポッターである事を完全に確かめたほうがいいわ。この者たちはこの杖がこの子の物だと言うけれど」

ナルシッサ夫人はスカピオールから渡されたハリーの杖を念入りに眺めていました。ハリーはゴドリックの谷に行った際に柊と不死鳥の杖がハーマイオニーの「爆発呪文」で折れてしまったので別の杖を使っていたのでした。

「でもこれはオリバンダーの話とは違います。もしも私たちが間違いを犯せばもしも闇の帝王を呼び戻しても無駄足だったら。ロウルとドロホフがどうなったか覚えていらっしゃるでしょう?」

するとグレイバックが唸るように「それじゃこの穢れた血はどうだ?」と言いました。人さらい一味が再び捕虜たちをぐいと回して今度はハーマイオニーへと明かりが当たるようにしました。ハリーは倒れそうになりました。

足をすくわれたのです。ナルシッサ夫人は今度は鋭く「お待ち。そう。そうだわ。この娘はポッターと一緒にマダム・マルキンの店にいたわ!この子の写真を予言者で見ましたわ!」と言うとドラコにこう言ったんですよね。

「ご覧ドラコこの娘はグレンジャーでしょう?」

母親にそう言われてドラコは「僕。そうかもしれない。ええ」と答えました。するとルシウス氏は縛り上げられた捕虜たちの周りを大股で歩いてロンの前に来ると「それならこいつはウィーズリーの息子だ!」と叫びました。

「奴らだ。ポッターの仲間たちだ。ドラコこいつを見るんだ。アーサー・ウィーズリーの息子で名前は何だったかな?」

父親にこう言われてドラコは捕虜たちに背を向けたままで「ああ。そうかもしれない」と答えました。これで顔が膨らんだ男はハリー・ポッターだとほぼ確認されました。ところがここで邪魔者が乱入して来てしまいました。

ハリーの背後で客間の扉が開いたかと思うと女性の声がしました。その声はハリーの恐怖をさらに強めました。現れたのはベラトリックス・レストレンジだったのです。

今日の最後に
ハリーたちが身柄を拘束された人さらい一味のリーダーは狼人間のフェンリール・グレイバックだった。このお陰でハリーたちには思わぬ恵みがもたらされる事となりましたね。ドラコの非協力という恵みだったんですよね。

ドラコは狼人間に対して多大なる嫌悪感と恐怖心を抱いていたのでハリーをハリーと確認する作業についても極めて消極的でした。さらにハリーをハリーだと確認するのに更なる障害が加わっていたというわけなんですよね。

前述のようにハリーの杖だと言ってスカピオールがナルシッサ夫人に渡した杖が柊と不死鳥の杖ではありませんでした。その杖はハリーがゴドリックの谷に行った際にハーマイオニーの「爆発呪文」で折れてしまったのです。

そのため今はハリーが17才の誕生日にハグリッドから貰ったモークトカゲの巾着袋に入っています。これがためにマルフォイ一家はハリーをハリーと確認するのに手間取りました。さらにそこに邪魔者が乱入して来ましたね。

ベラトリックス・レストレンジです。

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