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顔の膨れ上がった男がハリー・ポッターだとようやく確認できたと思ったらそこにベラトリックス・レストレンジが現れて内輪揉めを引き起こした上にその場を取り仕切り始めました。ハーマイオニーだけが客間に残されハリーとロンは客間の真下にある地下牢へと移されたのですが・・・(全3項目)

3-1.ハリーとロンは地下牢へ
ハーマイオニーを残すとベラトリックスが言ったのでグレイバックは満足気に鼻を鳴らしました。するとロンが「辞めろ!代わりに僕を残せ。僕を!」と叫びました。するとベラトリックスはロンの顔を激しく殴りました。

その音は部屋中に響いてベラトリックスは「この子が尋問中に死んだら次はお前にしてやろう」と言いました。何でも「血を裏切る者」は「穢れた血」の次に気に入らないそうです。だから次に尋問するのはロンだそうです。

ベラトリックスはグレイバックに捕虜を地下へ連れて行って逃げられないようにするんだ。ただし今の所はそれ以上は何もするなとそう指示をしました。そう言うとベラトリックスはグレイバックに杖を投げ返したのでした。

ベラトリックスはローブの下から銀の小刀を取り出すとハーマイオニーを他の捕虜から切り離し髪の毛を掴んで部屋の真ん中に引きずり出しました。グレイバックは前に突き出した杖から抵抗し難い見えない力を発しました。

その力で捕虜たちを無理やり歩かせ暗い通路に押し込みました。捕虜に通路を歩かせながらグレイバックは歌うように「用済みになったらあの女は俺に娘を味見させてくれると思うか?」と訊いてロンにこう言ったのでした。

「一口か二口という所かなどうだ赤毛?」

ハリーはロンの震えを感じました。捕虜たちは急な階段を無理やり歩かされ背中合わせに縛られたままなので今にも足を踏み外して転落し首を折ってしまいそうでした。階段下に頑丈な扉があってどうやら地下牢のようです。

グレイバックは杖で叩いて開錠し湿っぽくて黴臭い部屋に捕虜たちを押し込んで真っ暗闇の中に取り残しました。地下牢の扉が閉まってその響きがまだ消えない内に真上の客間から恐ろしい悲鳴が長々と聞こえて来たのでした。

ロンが大声で「ハーマイオニー!」と言い縛られているロープを振り解こうとして身悶えを始めました。同じロープに縛られているハリーはよろめきました。ロンは何度も何度も繰り返し「ハーマイオニー!」と叫びました。

3-2.地下牢には先客が
そんなロンにハリーは「静かにして!」とか「黙って。方法を考えなくては」とか「計画が必要なんだ。叫ぶのは辞めてくれ」などと懸命に訴えました。するとハリーが「このロープを解かなくっちゃ」と言ったその時です。

「ハリー?ロン?あんたたちなの?」

暗闇からこう囁く声がしてロンは叫ぶのを辞めました。近くで何かが動く音がしてハリーは近づいて来る影を見ました。その声の主は再び「ハリー?ロン?」と問いかけて来てハリーは「ルーナ?」と問い返したんですよね。

「そうよあたし!あああんただけは捕まって欲しくなかったのに!」

ハリーたち3人がアズカバンにいるに違いないと言っていたルーナ・ラブグッドが何と「マルフォイの館」の地下牢にいたのです。ハリーはルーナに「ロープを解くのを手伝ってくれる?」と言って当然ルーナは快諾しました。

「あ。うん。できると思う。何か壊す時のために古い釘が1本あるもン。ちょっと待って」

頭上の客間からまたハーマイオニーの叫び声が聞こえました。ベラトリックスが叫ぶ声も聞こえましたが何を言っているのかは聞き取れませんでした。ロンがまたハーマイオニーの名前を連呼したからです。一方ルーナは?

「オリバンダーさん?オリバンダーさん釘を持ってる?ちょっと移動してくだされば。確か水差しの横にあったと」

ルーナはすぐに戻って来て「じっとしてないと駄目よ」と言いました。ハリーはルーナが結び目を解こうとしてロープの頑丈な繊維に穴を空けようとしているのを感じました。今度はベラトリックスの声が聞こえて来ました。

「もう一度訊くよ!剣をどこで手に入れた?どこだ?」

ハーマイオニーは「見つけたの。見つけたのよ。辞めて!」と答えるとまた悲鳴を上げました。ロンはますます激しく身をよじり釘が滑ってハリーの手首に当たりました。そのためルーナは小声でこう注意して来たのでした。

「ロンお願いだからじっとしてて!あたし手元が見えないんだもン」

するとロンが「僕のポケット!僕のポケットの中。灯消しライターがある。灯りが一杯詰まってるよ!」と言いました。数秒後カチッと音がしてテントのランプから吸い取った光の玉が幾つも地下牢へと飛び出して来ました。

元々の出所に戻る事のできない光の玉は小さな太陽のようにあちらこちらに浮かび地下牢には光が溢れました。ハリーはルーナを見ました。長い間太陽の光を浴びていないようで顔は白く目ばかりが大きく見えたんですよね。

杖職人のオリバンダー翁が部屋の隅で身動きもせずに身を丸めているのが見えました。ハリーが首を回して後ろを見てみると一緒に縛られている仲間が見えました。それはディーン・トーマスと小鬼のグリップフックでした。

グリップフックは人と一緒に縛られているロープに支えられ何とか立ってはいましたがほとんど意識がないように見えました。ルーナは「ああ。ずっと良くなったわ。ありがとうロン」と言い再び縄目を解きにかかりました。

ここでルーナはディーンがいる事に気がつき「あらこんにちはディーン!」と挨拶をしました。

3-3.じっとしていられないロンとハリー
上からはベラトリックスの声が響いていて「お前は嘘をついている。穢れた血め。私には判るんだ!お前たちはグリンゴッツの私の金庫に入ったんだろう!本当の事を言え本当の事を!」とハーマイオニーを追及しています。

またしても恐ろしい叫び声が聞こえて来てロンは思わず「ハーマイオニー!」と叫びました。ハリーたちはグリンゴッツのレストレンジ家の金庫になど入っていないのにベラトリックスはそう決めてかかっているんですよね。

「他には何を盗んだ?他に何を手に入れたんだ?本当の事を言え。さもないといいかこの小刀で切り刻んでやるよ!」

一方地下牢ではルーナが「ほーら!」と言ってハリーはロープが落ちるのを感じて手首をさすりながら振り向きました。ロンは低い天井を見上げると撥ね戸はないかと探しながら地下牢を走り回っていたというわけですよね。

ディーンは傷を負い血だらけの顔でルーナに「ありがとう」と礼を言い震えながらその場に立っていました。しかしグリップフックはふらふらと右も左も分らない有り様で床に座り込み顔には幾筋もミミズ腫れが見えました。

ロンは今度は杖なしのまま「姿くらまし」しようとしていてルーナはそんな無駄なあがきをしているロンに出る事はできない。地下牢は完全に逃亡不可能になっている。自分も最初はやってみたとそう言ったというわけです。

オリバンダー翁は長くいるからもう何もかも試してみたのだそうです。ハーマイオニーがまた悲鳴を上げその声は肉体的な痛みとなってハリーの体を突き抜けました。額の傷痕は相変わらず激しく痛んでいたというわけです。

でもそれはほとんど意識せずにハリーも地下牢を駆け回り始めました。何を探しているのか自分でも分らないままハリーは壁という壁を手探りしましたが心の奥では無駄な事と判っていました。また上から声が聞こえました。

「他には何を盗んだ?答えろ!クルーシオ!苦しめ!」

今日の最後に
ベラトリックス・レストレンジはハリーたち3人がグリンゴッツの自分の金庫つまりレストレンジ家の金庫に侵入して「グリフィンドールの剣」を盗んだとそう思い込んでハーマイオニーに自供をするようにと責め立てました。

実際にはハリーたちが「グリフィンドールの剣」を手に入れたのはグロスター州のディーンの森という所の池の底に沈められていたんですよね。本物だという事はヴォルデモートの分魂箱を破壊して確認したというわけです。

この場面を振り返ってみて思うのはベラトリックスに夫のロドルファスと弟のラバスタンそれにバーテミウス・クラウチ・ジュニアがネビルの両親のロングボトム夫妻を責め立てて廃人にした時も同じ構図だという事ですね。

つまりベラトリックスたちが事実と反する事をそうだと思い込みロングボトム夫妻にそれを自供するよう責め立てて結局はロングボトム夫妻を廃人にしてしまったというわけです。こうしてあの悲劇は引き起こされたのです。

そしてここではロンがダンブルドアに遺贈された「灯消しライター」が役に立ちましたね。真っ暗な地下牢でルーナがハリーたちを縛っているロープを解くのを手助けしさらにハリーが偶然持っていた物が役立つんですよね。
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