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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハリーが「貝殻の家」に入るとビルが一同に説明していました。もはやロンがハリーと一緒だと死喰い人に知られてしまったためウィーズリー家の人々は仕事に行けなくなってしまったんだそうです。その一方ハリーは分魂箱かそれとも死の秘宝かの選択を迫られる事になったんですよね。(全3項目)

3-1.ハリーが「貝殻の家」に入ると
ハリーは暫く自分の手作りの墓を見下ろした後その場を離れました。傷痕はまだ少し疼いていましたが頭の中は墓穴の中で浮かんだ考えで一杯でした。闇の中ではっきりして来た考えは心を奪う一方で恐ろしくもありました。

ハリーが小さな玄関ホールに入った時一同は居間にいました。話をしているビルに一同が注目していました。柔らかい色調の可愛い居間で暖炉は流木を薪にした小さな炎が明るく燃えていてハリーは入口に立って聞きました。

絨毯に手についた泥を落としたくなかったからです。ビルによればジニーが休暇中で幸いだったんだそうです。ホグワーツにいたら我々が連絡する前にジニーは捕まっていたかもしれない。ジニーも今は安全なのだそうです。

「僕はみんなを隠れ穴から連れ出しているんだ。ミュリエルの所に移した。死喰い人はもうロンが君と一緒だという事を知っているから必ずその家族を狙う。謝らないでくれよ」

ビルは振り返ってハリーがそこに立っているのに気づき一同にこう説明しました。ハリーの表情を読んだビルは最後に一言「謝らないでくれよ」と付け加えました。ビルの説明は続きビルはさらにこう言ったというわけです。

「どのみち時間の問題だったんだ。父さんが何ヵ月も前からそう言っていた。僕たち家族は最大の血を裏切る者なんだから」

ハリーが「どうやってみんなを守っているの?」と訊くとビルは「忠誠の呪文」と答えました。アーサー氏が「秘密の守人」なんだそうです。この「貝殻の家」にも同じ事をしてビルが「秘密の守人」との事なのだそうです。

誰も仕事に行く事はできないけれど今はそんな事は枝葉末節なんだそうです。オリバンダー翁とグリップフックはある程度回復したなら2人ともミュリエルの所に移すんだそうです。ここではあまり場所がないのだそうです。

ミュリエルの所なら十分あるんだそうです。フラーが「骨生え薬」を飲ませたのでグリップフックの脚は治りつつある。ところがビルが「多分2人を移動させられるのは1時間後ぐらいで」と言ったその時だったんですよね。

ハリーは「駄目!」と言いました。

「あの2人にはここにいて欲しい。話をする必要があるんだ。大切な事で」

3-2.手を洗いながら
ハリーの言葉にビルは驚いたような顔をしました。ハリーは自分の声に力があり確信に満ちた目的意識がこもっているのを感じました。ドビーの墓を掘っている時に意識した目的でした。でも他の人たちは違ったようでした。

みんなは一斉に「どうしたのだろう?」という顔をハリーへと向けました。そのハリーはまだ泥とドビーの血がついている両手を見ながらビルに「手を洗って来るよ。その後すぐに僕は2人に会う必要がある」と言いました。

ハリーは小さな台所まで歩いて行き海を見下ろす窓の下にある流しに向かいました。暗い庭で浮かんだ考えの糸を再びたどりながら手を洗っていると水平線から明け始める空が桜貝色と淡い金色に染まって行ったんですよね。

ドビーはもう誰に言われて地下牢に来たのかを話してくれる事はない。しかしハリーは自分の見たものが何か判っていました。鏡の破片から心を見通すような青い目が輝いていた。そしてドビーという救いがやって来ました。

「ホグワーツでは助けを求める者には必ずそれが与えられる」

ハリーは手を拭きました。窓から見える美しい景色にも居間から聞こえて来る低い話し声にもハリーは心を動かされませんでした。夜明けのこの瞬間にハリーは今までになく強く自分が全ての核心に迫っていると感じました。

しかし額の傷痕はまだ疼いていました。ハリーにはヴォルデモートもその核心に近づいている事が判っていました。でも頭では判っていましたが納得していたわけではありませんでした。本能と頭脳が別々の事を促している。

頭の中のダンブルドアが祈りの時のように組み合わせた指の上からハリーを観察しながら微笑んでいます。あなたはロンに「灯消しライター」を与えた。あなたはロンを理解していた。あなたがロンに戻る手段を与えたのだ。

そしてあなたはワームテールをも理解していた。僅かにどこかに後悔の念がある事を理解していた。もしあなたが彼らを理解していたとすれば自分の事は何を理解していたのですか?ハリーはダンブルドアにこう問いました。

自分は知るべきだった。でも求めるべきではなかったのですね?自分にとってそれがどんなに辛い事かあなたには判っていたのですね?だからあなたは何もかもこれほどまでに難しくしたのですね?ハリーは問いかけました。

自分で悟る時間をかけさせるためにそうなさったのですね?そしてハリーは自問自答をしたというわけですよね。ハリーは水平線に昇り始めた眩しい太陽の金色に輝く縁をぼんやりと見詰めながらじっと佇んでいたのでした。

それからきれいになった両手を見下ろしてその手にタオルが握られているのにふと気づいて驚きました。ハリーはタオルをそこに置き居間に戻りました。その時額の傷痕が怒りに疼くのを感じました。ほんの一瞬の事でした。

水面に映るトンボの影のようにハリーがよく知っているあの建物の輪郭が心を過(よぎ)りました。

3-3.今こそ決心をすべき時だ
ビルとフラーが階段の下に立っていてハリーが「グリップフックとオリバンダーに話がしたいんだけど」と言うとフラーがいけません。もう少し待たないと駄目です。2人とも病気で疲れているからとそう言ったんですよね。

ハリーは冷静で「すみません」と謝ると「でも待てない。今すぐ話す必要があるんです。秘密に。1人別々に。急を要する事です」と言いました。するとビルが「ハリー一体何が起こったんだ?」と矢継ぎ早に言って来ました。

君は死んだしもべ妖精と半分気絶した小鬼を連れて現れたしハーマイオニーは拷問を受けたみたいに見える。それにロンも何も話せないと言い張るばかりだとビルは言いました。このビルの驚き方は当然の事と言えますよね。

自分たちが何をしているかは話せません。でもビルは騎士団のメンバーだからダンブルドアが自分たちにある任務を残した事は知っているはずです。その任務の事は話さない事になっているとハリーはきっぱりと言いました。

フラーは苛立ったような声を漏らしましたがビルはフラーのほうを見ずにハリーをじっと見ていました。深い傷痕に覆われたビルの顔からその表情を読むのは難しかったんですよね。暫くしてビルはようやくこう言いました。

「判った。どちらと先に話したい?」

ハリーは迷いました。自分の決定に何がかかっているのかを知っていたからです。残された時間はほとんどない。今こそ決心をすべき時だ。分魂箱か?秘宝か?ハリーの心臓は早鐘を打っていました。ハリーはこう答えました。

「グリップフック。グリップフックと先に話をします」

ハリーの心臓の早鐘の打ち方は全速力で走って来ると今しがた大きな障害物を越えたかのようでした。ハリーの返事を聞いてビルは「それじゃこっちだ」と案内しました。階段を2~3段上がった所でハリーは立ち止りました。

振り返るとハリーは居間の入口で半分隠れてこそこそとしていたロンとハーマイオニーに「君たち2人にも来て欲しいんだ!」と呼びかけました。2人は奇妙にほっとしたような顔で明るみへと出て来たというわけなんですよね。

今日の最後に
ハリーは頭の中で自分を観察しながら微笑むダンブルドアを思い浮かべて自問自答しました。あなたはロンに「灯消しライター」を与えた。あなたはロンを理解していた。あなたがロンに戻る手段を与えたのだと考えました。

そしてあなたはワームテールをも理解していた。僅かにどこかに後悔の念がある事を理解していた。もしあなたが彼らを理解していたとすれば自分の事は何を理解していたのですか?ハリーはそう自問自答をしたんですよね。

ダンブルドアは遺言でハリーに初めて取った古いスニッチと「グリフィンドールの剣」を遺贈しました。剣のほうは分魂箱を破壊するために必要と判りました。しかし何故古いスニッチを遺贈したのかの理由は謎のままです。

そしてハリーはビルにグリップフックとオリバンダー翁のどちらと先に話すのかと問われて「分魂箱なのか?それとも死の秘宝なのか?」の選択を迫られる事になってハリーはビルにグリップフックと先に話すと答えました。

迷った末にハリーが選んだのは「分魂箱」だったというわけなんですよね。

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