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ビルにグリップフックとオリバンダー翁の「どちらと先に話したい?」と訊かれて迷った末にハリーが選んだのはグリップフックでした。ハリーはグリップフックにロンとハーマイオニーも驚愕して顔を見合わせる申し入れをしたというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.グリップフックと
ハリーは「君たち2人にも来て欲しいんだ!」とロンとハーマイオニーに呼びかけ3人でグリップフックと会う事になりました。ハリーは「気分はどう?」と問いかけた後ハーマイオニーにこう言ったというわけなんですよね。

「君って凄いよ。あの女が散々君を痛めつけていた時にあんな話を思いつくなんて」

ハーマイオニーは弱々しく微笑みロンは片腕でハーマイオニーを強く抱き寄せました。そしてハリーに「今度は何をするんだ?」と訊いてハリーは「今に判るよ。さあ」と答えてビルに従いて急な階段を上がって行きました。

ビルとハリーたち3人は小さな踊り場に出ました。そこは3つの扉へと続いていました。ビルは「ここで」と言うと自分たちの寝室の扉を開きました。そこからも海が見えて昇る朝日が海を点々と金色に染めていたんですよね。

ハリーは窓に近寄り壮大な風景に背を向け額の傷痕の疼きを意識しながら腕組みをして待ちました。ハーマイオニーは化粧テーブル脇の椅子に腰掛けロンは椅子の肘掛けに腰を下しました。そこにビルが再び姿を現しました。

ビルは小柄なグリップフックを抱えて再び現れベッドにそっと下しました。グリップフックは呻き声で礼を言いました。ビルは扉を閉めて立ち去りました。ハリーはグリップフックにこう声をかけたというわけなんですよね。

「ベッドから動かしてすまなかったね。脚の具合はどう?」

グリップフックは「痛い。でも治りつつある」と答えました。グリップフックはまだグリフィンドールの剣を抱えたままでした。そして半ば反抗的で半ば好奇心に駆られた2つの感情が混じる不可思議な表情をしていました。

ハリーは小鬼の土気色の肌や長くて細い指それから黒い瞳に目を止めました。フラーが靴を脱がせていたのでグリップフックの大きな足が汚れているのが見えました。屋敷しもべ妖精よりは大きいものの少し大きいだけです。

半球状の頭は人間の頭より大きかったんですよね。ハリーは「君は多分覚えていないだろうけど」と切り出してグリップフックとの話を始めたのでした。するとグリップフックからは意外な言葉が返って来たというわけです。

3-2.ハリーがグリップフックと話したかったのは?
グリップフックはハリーに「あなたがグリンゴッツを初めて訪れた時に金庫にご案内した小鬼が私だという事ですか?覚えていますよハリー・ポッター。小鬼の間でもあなたは有名です」と言いました。覚えていたのでした。

ハリーとグリップフックは見詰め合い互いの腹の中を探りました。ハリーの額の傷痕はまだ疼いていました。ハリーはグリップフックとの話し合いを早く終えたかったのですが同時に誤った動きをしてしまう事を恐れました。

自分の要求をどう伝えるのが最善かと決めかねているとグリップフックが先に口を開いて意外にも恨みがましい口調で「あなたは妖精を埋葬した。隣の寝室の窓からあなたを見ていました」とそう言ったというわけですよね。

ハリーが「そうだよ」と言うとグリップフックは吊り上がった暗い目でハリーを盗み見て「あなたは変わった魔法使いですハリー・ポッター」と言いました。ハリーは無意識に額の傷痕を擦りつつ「どこが?」と訊きました。

グリップフックは「墓を掘りました」と答えハリーが「それで?」と訊くとグリップフックは答えませんでした。ハリーは自分がマグルのような行動を取った事を軽蔑されているような気がしました。しかしだったんですよね。

グリップフックがドビーの墓を受け入れようが受け入れまいがハリーにとってはあまり重要な事ではありませんでした。ハリーは攻撃に出るため意識を集中させました。しかしハリーの思い通りにはならなかったんですよね。

ハリーがグリップフックに「僕聞きたい事が」と言うとグリップフックは「あなたは小鬼も救った」と言い不意を衝かれたハリーが「えっ?」と言うとグリップフックはハリーに向かってこう言って来たというわけですよね。

「あなたは私をここに連れて来た。私を救った」

ハリーは少し苛立ちながら「でも別に困らないだろう?」と言ってグリップフックは「ええ別にハリー・ポッター」と言うと指1本を絡ませて細く黒い顎鬚を捻ったというわけです。やはりハリーはとっても変なんですよね。

グリップフックは「でもとても変な魔法使いです」と言いました。グリップフックも実際にこうしてつぶさに行動を見る機会ができてハリーがとても変な魔法使いなので戸惑っているんでしょう。だから顎髭を捻ったのです。

ハリーはそんなグリップフックに「そうかな」と言うと続けて「ところでグリップフック助けが必要なんだ。君にはそれができる」と言いました。しかしグリップフックは先の言葉を促すような様子も見せなかったのでした。

顔をしかめたまま「こんなものを見るのは初めてだ」という目つきでハリーを見ていました。グリップフックの頭の中はきっとハリー・ポッターはとても変な魔法使いだという思いと戸惑いで一杯になっていたんでしょうね。

「僕はグリンゴッツの金庫破りをする必要があるんだ」

ハリーはこんな荒っぽい言い方をするつもりではなかったのに額の稲妻形の傷痕に痛みが走りまたしてもホグワーツの輪郭が見えた途端に言葉が口を突いて出てしまいました。ハリーはしっかりと心を閉じたというわけです。

グリップフックのほうを先に終えてしまわなければならない。ロンとハーマイオニーは「おかしくなったのではないか?」という表情でハリーを見詰めるとハーマイオニーが「ハリー」と名前を呼んで反論しようとしました。

ハーマイオニーの言葉はグリップフックによって遮られました。

3-3.ハリーの度肝を抜かれる申し入れ
グリップフックはベッドで体の位置を変えながらビクッとして「グリンゴッツの金庫破り?不可能です」と言いました。するとロンが「そんな事はないよ。前例がある」と否定しハリーがこう言ったというわけなんですよね。

「うん。君に初めて会った日だよグリップフック。7年前の僕の誕生日」

これにグリップフックは「問題の金庫はその時空でした。最低限の防衛しかありませんでした」とぴしゃりと言いました。グリンゴッツを去ったとはいえ銀行の防御が破られるなんて考えは腹に据えかねるというわけですね。

グリップフックのその心情がハリーには理解できたんですよね。ハリーは「うん僕たちが入りたい金庫は空じゃない。相当強力に守られていると思うよ」と言うと続けてこう言ってロンとハーマイオニーをも驚愕させました。

「レストレンジ家の金庫なんだ」

ロンとハーマイオニーが度肝を抜かれて顔を見合わせるのが目に入りました。しかしグリップフックが答えてくれれば2人にその後で説明する時間は十分あるだろう。これを聞いてグリップフックはにべもなくこう答えました。

「可能性はありません。全くありません。おのれの物にあらざる宝。我が床下に求める者よ」

グリップフックがここまで言った所でハリーが「盗人よ気をつけよ」と言葉を引き継いで完結させると「うん判っている。覚えているよ」と言いその事は百も承知と確認させた上でハリーはグリップフックにこう言いました。

「でも僕は宝を自分の物にしようとしているんじゃない。自分の利益のために何かを盗ろうとしているわけじゃないんだ。信じてくれるかな?」

グリップフックは横目でハリーを見ました。その時額の稲妻形の傷痕が疼きましたがハリーは痛みを無視して引き込もうとする誘いすら拒絶しました。暫くの熟慮のその後にグリップフックはハリーにこう言ったんですよね。

「個人的な利益を求めない人だと私が認める魔法使いがいるとすればそれはハリー・ポッターあなたです。小鬼やしもべ妖精は今夜あなたが示してくれたような保護や尊敬には慣れていません」

そして最後にグリップフックはハリーに「杖を持つ者がそんな事をするなんて」とそう言ったというわけなんですよね。

今日の最後に
グリンゴッツの金庫破りなんて不可能だと言うグリップフックに対してロンが「そんな事はないよ。前例がある」と言ってハリーが「うん。君に初めて会った日だよグリップフック。7年前の僕の誕生日」と言ったんですよね。

ハリーは11才の誕生日にハグリッドに連れられて学用品を購入するお金を下ろすためにグリンゴッツに行きました。その時に前述のようにポッター家の金庫へと案内をしたのがグリップフックだったというわけなんですよね。

その際ハリーにハグリッドとグリップフックは二か所の金庫に立ち寄りました。そのもう1つが問題の金庫でそこには「賢者の石」が預けられていましたがハグリッドが回収してホグワーツに持ち帰り1年間保管されたのでした。

侵入したのはクィレルというハリーにとっては初めての「闇の魔術に対する防衛術」の教師でした。実は私はクィレルがハリー11才の誕生日当日に金庫破りをするようダンブルドアが仕向けて誘導したのではと考えています。

グリンゴッツに「賢者の石」を取りに行きそうな先生方の7月31日のスケジュールをクィレルにそうと気づかれないように漏らしてクィレルに「7月31日に決行しよう!」とそう思わせ金庫破りをさせたというわけなんですよね。

当時ハリーにハグリッドがグリンゴッツから引き取ったのは「賢者の石」だと気づかせると同時にそう安々と忘れないように印象付ける効果も狙っての事だったというわけなんですよね。
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