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ヴォルデモートの分魂箱がグリンゴッツのレストレンジ家の金庫に隠されていると判った。何故ヴォルデモートは分魂箱をグリンゴッツに隠したのか?その理由をハリーはロンとハーマイオニーに説明しました。それから今度は杖職人のオリバンダー翁と会ったんですよね。(全3項目)

3-1.次は杖職人のオリバンダー翁と
あいつはグリンゴッツの金庫の鍵を持つ者を羨ましく思ったのでは?あの銀行が魔法界に属している真の象徴に見えたと思う。こう言った後ハリーはヴォルデモートがグリンゴッツに分魂箱を隠した理由をこう説明しました。

「それに忘れてならないのはあいつがベラトリックスとその夫を信用していたという事だ。2人ともあいつが力を失うまで最も献身的な信奉者だったしあいつが消えてからも探し求め続けた」

ハリーは最後に「あいつが蘇った夜にそう言うのを僕は聞いた」と言うと額の傷痕を擦りました。さらにハリーの説明は続き「だけどベラトリックスに分魂箱を預けるとは言わなかったと思う」とそう言ったというわけです。

何故ならルシウス・マルフォイ氏にも日記に関する本当の事は一度も話していなかったからです。ベラトリックスも多分ヴォルデモートは大切な所持品だから金庫に入れておくようにと頼んだのだろうとハリーは言いました。

ハグリッドが自分に何かを安全に隠しておくにはホグワーツ以外ならグリンゴッツが一番だと教えてくれた。こう言ってハリーが話し終えるとロンは頷きながらハリーは本当にヴォルデモートの事が判っていると言いました。

「あいつの一部だ。一部だけなんだ。僕ダンブルドアの事もそれくらい理解できていたら良かったのに。でもその内に」

ロンにこう応えハリーは「さあ。今度はオリバンダーだ」と言いました。ロンとハーマイオニーは当惑顔でしたが感心したようにハリーの後に従いて小さな踊り場を横切りました。ビルとフラーの寝室の向かい側の扉でした。

ハリーがノックすると「どうぞ!」という弱々しい声が答えて杖職人のオリバンダー翁は窓から一番離れたツインベッドに横たわっていました。地下牢に1年以上閉じ込められハリーの知る限り最低一度は拷問を受けています。

痩せ衰え黄ばんだ肌からは顔の骨格がくっきり突き出ています。大きな銀色の目は眼窩が落ち窪み巨大に見えました。毛布の上に置かれた両手は骸骨の手と言ってもよかったほどです。ハリーは空いたベッドに腰掛けました。

ロンとハーマイオニーも並んで腰掛けました。ここからは昇る朝日は見えませんでした。部屋は崖の上に作られた庭と掘られたばかりのドビーの墓とに面していました。ハリーはオリバンダー翁にこう声を掛けたんですよね。

「オリバンダーさん。お邪魔してすみません」

3-2.オリバンダー翁に杖を調べて貰って
オリバンダー翁はか細い声で「いやいやあなたはわしらを救い出してくれた。あそこで死ぬものと思っていたのに。感謝しておるよ。いくら感謝しても。し切れないぐらいに」と言いました。ハリーはこう言葉を返しました。

「お助けできて良かった」

ハリーの額の傷痕が疼きました。ヴォルデモートよりも先に目的地に行くにしてもヴォルデモートの試みを挫くにしてももはやほとんど時間がない事をハリーは知っていたというよりもむしろ確信をしていたというわけです。

ハリーは突然恐怖を感じました。しかしグリップフックと先に話をするという選択をした時にハリーの心は決まっていたのです。ハリーは無理に平静を装い首から掛けたモークトカゲの巾着袋から折れた杖を取り出しました。

ハリーが「助けて欲しいんです」と言うとオリバンダー翁は引き続き弱々しい声で「何なりと何なりと」と答えました。ハリーは「これを直せますか?可能ですか?」と言うとオリバンダー翁の手の平にその杖を置きました。

オリバンダー翁は震える手を差し出して折れて辛うじて1つに繋がっている杖を受け取りました。そして緊張気味に震える声で「柊と不死鳥の尾羽根。28センチ良質でしなやか」と言いました。ハリーはこう言ったんですよね。

「そうです。できますか?」

オリバンダー翁は囁くように「いやすまない。本当にすまない。しかしここまで破壊された杖はわしの知っておるどんな方法をもってしても直す事はできない」と答えました。ハリーはそうだろうと心の準備はしていました。

それでもやはり落胆しました。2つに折れた柊と不死鳥の尾羽根の杖を引き取りハリーは巾着袋に戻しました。オリバンダー翁はハリーが折れた杖を巾着袋に戻すのを見詰め続け2本の杖を取り出すまで目を逸らしませんでした。

「どういう杖か見ていただけますか?」

ハリーがこう頼みオリバンダー翁はまずは1本を取り弱った目の近くにかざし関節の浮き出た指の間で転がして少し曲げ「鬼胡桃とドラゴンの琴線32センチ頑固。この杖はベラトリックス・レストレンジの物だ」と答えました。

ハリーが「それじゃこっちは?」と訊くとオリバンダー翁は同じように調べ「サンザシとユニコーンのたてがみ。きっちり25センチ。ある程度弾力性がある」と答えた後「これはドラコ・マルフォイの杖だった」と言いました。

ハリーが「だった?」と繰り返し「今でもまだドラコのものでしょう?」と訊くとオリバンダー翁は「多分違う。あなたが奪ったのであれば」と答えハリーは「ええそうです」と言いその杖をドラコから奪った事を認めました。

3-3.杖が魔法使いを選ぶ
それならこの杖はあなたの物であるかもしれないとオリバンダー翁はハリーに言いました。もちろんどんな風に手に入れたのかが関係して来るんだそうです。杖そのものに負う所もまた大きいとオリバンダー翁は言いました。

しかし一般的に言うならば杖を勝ち取ったのであれば杖の忠誠心は変わるのだそうです。部屋は静かでした。遠い波の音だけが聞こえていました。オリバンダー翁がそう言うのを聞いてハリーはこう言葉を返したんですよね。

「まるで杖が感情を持っているような話し方をなさるんですね。まるで杖が自分で考える事ができるみたいに」

オリバンダー翁は「杖が魔法使いを選ぶのじゃ。そこまでは杖の術を学んだ者にとって常に明白な事じゃった」と言いました。それならばとばかりにハリーはオリバンダー翁に対してこんな疑問をぶつけたというわけですね。

「でも杖に選ばれなかったとしてもその杖を使う事ってできるのですか?」

ハリーのこの問いにオリバンダー翁は「ああできますとも。いやしくも魔法使いならほとんどどんな道具を通してでも魔法の力を伝える事はできる」と答えました。しかしそれは状況によっては変化するというわけですよね。

最高の結果は必ず魔法使いと杖との相性が一番強い時に得られるはずなんだそうです。こうした繋がりは複雑なものがある。最初に惹かれ合いそれから互いに経験を通して探求する。最後にオリバンダー翁はこう言いました。

「杖は魔法使いから魔法使いは杖から学ぶのじゃ」

ハリーは「僕はこの杖をドラコ・マルフォイから力ずくで奪いました」と言い「僕が使っても安全でしょうか?」と訊きました。ハリーのこの問いに対しオリバンダー翁はこう答えて使っても安全だと認めたというわけです。

「そう思いますよ。杖の所有権を司る法則には微妙なものがあるが克服された杖は通常新しい持ち主に屈伏するものじゃ」

オリバンダー翁とハリーのこのやり取りを受けロンが「それじゃ僕はこの杖を使うべきかなぁ?」と訊きました。そしてマルフォイの館の地下牢でワームテールから力ずくで奪った杖を取り出しオリバンダー翁に渡しました。

この杖は「栗とドラゴンの琴線。23.5センチ。脆い」で誘拐されてからまもなくの時オリバンダー翁がピーター・ペティグリューのために無理やり作らされた杖なのだそうです。オリバンダー翁はロンにこう言ったのでした。

「そうじゃとも君が勝ち取った杖じゃから他の杖よりもよく君の命令を聞き良い仕事をするじゃろう」

そこでハリーは「そしてその事は全ての杖に通用するのですね?」と訊きオリバンダー翁は「そうじゃろうと思う」と答えたというわけなんですよね。

今日の最後に
あーそうか。そうだったんだ!気がついてみて私はそう思いましたね。ダンブルドアは杖職人のオリバンダー翁を助けようと思えば助ける事ができた。しかし敢えて助けずその手柄をハリーに譲ったというわけなんですよね。

オリバンダー翁は何とかあのマルフォイの館の地下牢を脱出しようと色々試してみたんだそうですね。ハリーとロンが来た時にルーナが自分も試してみたしオリバンダー翁はもっと長くいるから色々試したと言っていました。

でも屋敷しもべ妖精は「姿現わし」で出入りできます。ダンブルドアはドビーを雇っていたのですからドビーに助けに行くよう命じればオリバンダー翁を助けられました。その後はホグワーツ内で保護すれば良かったのです。

ダンブルドアは「ニワトコの杖」はいずれヴォルデモートが手にする事になると判っていたんでしょう。そのため既に事前に対策は施してあるというわけです。その理由は後にハリーも知る事になるというわけなんですよね。
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