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ハリーたち3人は杖職人のオリバンダー翁と話して杖の忠誠心と所有者は力ずくで奪う事により変わり移動する事を学び取りました。そしてハリーはオリバンダー翁にヴォルデモートが探し求めていた「あの杖」の事を訊いたというわけです。そのやり取りを聞いていたハーマイオニーは?(全3項目)

3-1.深遠なる質問
力ずくで奪い勝ち取った杖なら他の杖よりもよく命令を聞き良い仕事をするであろう。この説明を受けてハリーが「そしてその事は全ての杖に通用するのですね?」と訊くとオリバンダー翁はそうだと思うと答えたのでした。

そしてオリバンダー翁は「ポッターさん。あなたは深遠なる質問をする。杖の術は魔法の中でも複雑で神秘的な分野なのじゃ」と言いました。そんなオリバンダー翁にハリーは今度はこう質問をしたというわけなんですよね。

それでは杖の真の所有者になるためには前の持ち主を殺害する必要はないのですね?オリバンダー翁はごくりと唾を飲んで「必要?」と言うといいや殺害する必要があるとは言いますまいと答えハリーはこう言ったのでした。

「でも伝説があります。1本の杖の伝説です。数本の杖かもしれません。殺人によって手から手へと渡されて来た杖です」

こう言いながらハリーの動悸はさらに高まり額の傷痕の痛みはますます激しくなっていました。ヴォルデモートが考えを実行に移す決心をしたのだとハリーは確信しました。その一方オリバンダー翁は青ざめていたのでした。

雪のように白い枕の上でオリバンダー翁の顔色は薄い灰色に変わり巨大な目は恐怖からか血走って飛び出していたのでした。オリバンダー翁は「それはただ1本の杖じゃと思う」と囁くように言いハリーはこう訊いたのでした。

そして「例のあの人」つまりヴォルデモートはその杖に興味があるのですね?オリバンダー翁は「わしは。どうして?」と言う声が掠れロンとハーマイオニーに助けを求めるように目を向けました。ハリーはこう言いました。

「あの人はあなたにどうすれば僕とあの人の杖の結びつきを克服できるのかを言わせようとした」

オリバンダー翁は怯えた目をしました。

3-2.借り物の杖を折られてヴォルデモートは?
そして「わしは拷問されたのじゃ。判ってくれ!磔の呪文でわしは-わしは知っている事をそうだと推定する事をあの人に話すしかなかった!」と言いました。そう言うオリバンダー翁にこう言ってハリーは理解を示しました。

「判ります。あの人に双子の杖芯の事を話しましたね?誰か他の人の杖を借りれば良いと言いましたね?」

オリバンダー翁はハリーがあまりにもよく知っている事にぞっとして金縛りにあったように見えました。ゆっくりとオリバンダー翁は頷きました。ハリーは話し続けそしてずっと分らなかったあの疑問をぶつけたんですよね。

「でもそれが上手く行かなかった。それでも僕の杖は借りた杖を打ち負かした。何故なのかお判りになりますか?」

ハリーのこの問いにオリバンダー翁は頷いた時と同じくらいゆっくりと首を横に振って自分はそんな話を聞いた事がなかった。あの晩ハリーの杖は何か独特な事をした。双子の芯が結びつくのも信じられないほどに稀な事だ。

しかし何故ハリーの杖が借り物の杖を折ったのか自分には分らぬとオリバンダー翁は答えたのでした。するとハリーは「さっき別の杖の事を話しましたね。殺人によって持ち主が変わる杖の事です」と言い話題を変えました。

「例のあの人」つまりヴォルデモートが自分の杖が何か不可解な事をしたと気づいた時あなたの所に戻りその別の杖の事を訊きましたねとハリーは質問しオリバンダー翁は「どうしてそれを知っているかね?」と訊きました。

ハリーはオリバンダー翁のその問いには答えませんでした。オリバンダー翁は囁くように「確かにそれを訊かれた」と答えました。色々な名前で知られる「死の杖」に「宿命の杖」や「ニワトコの杖」について知りたがった。

ヴォルデモートはその杖についてオリバンダー翁が知っている事を全て知りたがったんだそうです。ここでハリーはハーマイオニーをちらりと横目で見ました。ハーマイオニーはびっくり仰天した顔をしていたんですよね。

オリバンダー翁は怯えたように話しました。闇の帝王つまりヴォルデモートは自分が作った杖でずっと満足をしていた。イチイの木と不死鳥の尾羽根34センチ。でもそれは双子の芯の結びつきを知るまでだったのだそうです。

今は別のもっと強力な杖を探しているとの事でした。そしてそれはハリーの杖を征服する唯一の手段として探しているんだそうです。ところがここでハリーは柊の木と不死鳥の尾羽根の杖についての大問題を指摘したのです。

「けれど今はまだ知らなくともあの人にはもうすぐ判る事です。僕の杖が折れて直しようがないという事を」

こう言うハリーの口調は静かでしたがハーマイオニーは怯え切ったように「辞めて!」と言いました。判るはずない。ヴォルデモートにどうして判るとハリーは言うのかとハーマイオニーは言いました。しかしだったのです。

ハリーは「直前呪文だ」と言いました。ハーマイオニーの杖とハリーがロンから貰って代わりに使っていた杖をマルフォイの館に残して来た。連中がきちんと調べて最近使った呪文を再現すればその事が判るというわけです。

そうすればハーマイオニーの杖が自分の杖を折った事が判るだろうしハーマイオニーが自分の杖を直そうとしても直せなかった事も知るだろう。そして自分がずっと違う杖を使っていた事も知るだろうとハリーは言いました。

この「貝殻の家」に到着し少しは赤みが注していたハーマイオニーの顔からさっと血の気が引きました。ロンはハリーを非難するような目で見て「今はそんなこと心配するのはよそう」と言いました。ところがだったのです。

ここでオリバンダー翁が口を挟みました。

3-3.ニワトコの杖に対する様々な思い
オリバンダー翁はヴォルデモートはもはやハリーを滅ぼすためにだけ「ニワトコの杖」を求めているのではないと言いました。絶対に所有をすると決めている。そうすれば自分が真に無敵になると信じているからだそうです。

「そうなのですか?」

ハリーがこう訊くとオリバンダー翁は「ニワトコの杖の持ち主は常に攻撃される事を恐れねばならぬ」と答えました。その一方でしかしながら「死の杖」を所有したヴォルデモートはやはり恐るべき強大さだとも言いました。

ハリーは最初にオリバンダー翁に会った時あまり好きになれない気がした事を突然思い出しました。ヴォルデモートに拷問され牢に入れられた今になってもあの闇の魔法使いが「死の杖」つまり「ニワトコの杖」を所有する。

その事はオリバンダー翁にとっては嫌悪感を催す以上にゾクゾクするほど強く心を奪われるようなのです。するとここでハーマイオニーがオリバンダー翁に「ニワトコの杖」が本当に存在すると思っているのかと訊きました。

ハーマイオニーのこの問いにオリバンダー翁は「ああそうじゃ」と答えました。その杖がたどった跡を歴史上追う事は全くもって可能なんだそうです。もちろん歴史の空白はあってしかも長い空白期間もあったのだそうです。

その事によって一時的に失われたり隠されたりして杖が姿を消した事があった。しかし必ずまた現れる。この杖は杖の術に熟達した者なら必ず見分ける事ができる特徴を備えているんだそうです。それだけではないそうです。

不明瞭な記述も含めてだが文献も残っていて自分たち杖作りの仲間はそれを研究する事を本文としているのだそうです。そうした文献には確実な信憑性があるんだそうです。ハーマイオニーは未練がましくもこう訊きました。

「それじゃあなたは-お伽噺や神話だとは思わないのですね?」

オリバンダー翁は「そうは思わない」と答えました。オリバンダー翁は殺人によって受け渡される必要があるかどうかは知らないのだそうです。その杖の歴史は血塗られてはいる。その事は確かに事実との事なんだそうです。

ただそれは単にそれほどまでに求められる品であり魔法使いの血をそれほどまでに駆り立てる物だからかもしれないのだそうです。計り知れぬ力を持ち間違った者の手に渡れば危険にもなるのがこの杖との事なのだそうです。

我々つまりオリバンダー翁を含めた杖の力を学ぶ者の全てにとっては信じ難いほどの魅力を持った品との事だそうです。それが「ニワトコの杖」というわけなんですよね。

今日の最後に
先回の記事で指摘したようにダンブルドアは屋敷しもべ妖精のドビーの雇い主だったのですから杖職人のオリバンダー翁を助け出そうと思えばできた。しかし敢えて助けずその手柄をハリーに譲ったというわけなんですよね。

何故ならばそれはハリーたちにオリバンダー翁と話をさせる事によって杖の忠誠心と所有権は前の持ち主を殺害しなくても杖を力ずくで奪いさえすれば変わり移動するという事を学び取らせるためだったというわけですよね。

加えてオリバンダー翁をマルフォイの館に留まらせたのはヴォルデモートの「ニワトコの杖」に関する質問の数々に答えさせるためだったと私はそう思いますね。ヴォルデモートにその事に一点集中させるためだったのです。

こうしてヴォルデモートの頭の中は「ニワトコの杖」の事で一杯になり他の事は一切考えませんでした。それはハリーたちがヴォルデモートの分魂箱を探し出し破壊しようとしている事を気づかせないためだったんですよね。

ヴォルデモートはハリーが逃げているのは自分に始末されたくないだけだとそう思っているんでしょうね。他に目的があるなどとは一考だにしていないんでしょうね。
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