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グリンゴッツの金庫破りを手伝ってもいいが代償としてグリフィンドールの剣が欲しいとグリップフックが言い出したためハリーたちは一旦一番小さい寝室を出て話し合いました。ハリーが解決策を思いついたのですがハーマイオニーが承諾せず一致団結というわけには行かなかったのでした。(全3項目)

3-1.雇う対価として剣を要求されて
グリンゴッツの金庫破りを手伝ってもいいが代償としてゴドリック・グリフィンドールの剣が欲しいとグリップフックが言い出してハリーたち3人取り分けロンとの間でまたしても激論になるという展開になってしまいました。

純血の魔法使いのロンは小鬼に対して根強い不信感があるからです。ロンが「僕たちはグリフィンドール生だしそれはゴドリック・グリフィンドールの」とまで言った所でグリップフックは姿勢を正してこう問い詰めました。

「ではグリフィンドールの前は誰の物でしたか?」

ロンが「誰の物でもないさ。剣はグリフィンドールのために作られた物だろ?」と自分の見解を述べるとグリップフックは苛立って長い指をロンに向けながら「違う!」と叫びました。そしてさらにこうも言ったんですよね。

「またしても魔法使いの傲慢さよ!あの剣はラグヌック一世の物だったのをゴドリック・グリフィンドールが奪ったのだ。これこそ失われた宝。小鬼の技の傑作だ!小鬼族に帰属する品なのだ!」

続けてグリップフックは「この剣は私を雇う事の対価だ。嫌ならこの話はなかった事にする!」と言うとハリーたちを睨みつけました。ハリーはロンとハーマイオニーをちらりと見てグリップフックにこう言ったんですよね。

「グリップフック。僕たち3人で相談する必要があるんだけどいいかな。少し時間をくれないか?」

グリップフックはむっつりと頷きました。1階の誰もいない居間でハリーは眉根を寄せどうしたものかと考えながら暖炉まで歩きました。その後ろで前述のように小鬼には悪感情を抱いているロンがこう言ったというわけです。

「あいつ腹の中で笑ってるんだぜ。あの剣をあいつにやる事なんてできないさ」

一方ハリーはハーマイオニーに「本当なの?あの剣はグリフィンドールが盗んだ物なの?」と訊きました。その問いにハーマイオニーはどうしようもないわという調子で「分らないわ」と答えました。何故そう答えるのか?

ハーマイオニーによれば魔法史では魔法使いたちが他の魔法生物に何かをした事についてはよく省いてしまうんだそうです。でもハーマイオニーが知る限りはグリフィンドールが剣を盗んだとはどこにも書いてないそうです。

3-2.議論の末に
ロンはまた「また小鬼お得意の話なんだよ。魔法使いはいつでも小鬼を上手く騙そうとしているってね。あいつが僕たちの杖のどれかを欲しいと言わなかっただけまだ運が良かったと考えるべきだろうな」と言ったのでした。

そんな小鬼への不信感と嫌悪感バリバリのロンにハーマイオニーが「ロン。小鬼が魔法使いを嫌うのにはちゃんとした理由があるのよ。過去に於いて残忍な扱いを受けて来たの」と言って諌めようとしました。しかしでした。

「だけど小鬼だってふわふわのちっちゃなウサちゃんというわけじゃないだろう?」

ロンも負けてはいません。あいつらつまり小鬼たちも魔法使いを随分殺害した。あいつらだって汚い戦い方をして来たんだ。ロンが小鬼について口を開けば悪口ばかりなのでハーマイオニーはこう言ったというわけですよね。

「でもどっちの仲間のほうがより卑怯で暴力的だったかなんて議論した所でグリップフックが私たちに協力する気になってくれるわけでもないでしょう?」

どうしたら問題が解決できるかを考えようと3人とも暫く黙り込みました。ハリーは窓からドビーの墓を見ました。ルーナが墓石の脇にジャムの瓶を置きイソマツを活(い)けている所でした。ロンが何か考えが浮かんだようです。

ロンが「オッケー」と言うのでハリーは振り返ってロンの顔を見ました。ロンは「こういうのはどうだ?グリップフックには剣は金庫に入るまで僕たちが必要だと言う。その後であいつにやると言う」とそう言ったのでした。

それからロンは「金庫の中に贋物があるんだろう?それと入れ替えてあいつに贋物をやる」と提案しました。しかしハーマイオニーが「ロン。グリップフックは私たちよりも見分ける力を持っているのよ!」と反論しました。

さらにハーマイオニーは「どこかで交換されていると気づいたのはグリップフックだけだったのよ!」と言いましたがロンは「うーんだけど奴が気づく前に僕たちがずらかれば」とそう言ったというわけです。しかしでした。

ハーマイオニーに一睨みされロンは怯(ひる)みハーマイオニーは静かに「そんなこと卑劣だわ。助けを頼んでおいて裏切るの?ロン小鬼は魔法使いが何故嫌いなのかってそれでもあなたは不思議に思うわけ?」と言いました。

ロンは耳を真っ赤にして「判った判った!僕はそれしか思いつかなかったんだ!それじゃ君の解決法は何だ?」と言いました。グリフィンドールの剣は絶対渡せない。そこでハーマイオニーはこう言ったというわけですよね。

「小鬼に何か代わりの物をあげる必要があるわ。何か同じくらい価値のある物を」

これを聞いてロンが「素晴らしい。手持ちの小鬼製の古い剣の中から僕が1本持って来るから君がプレゼント用に包んでくれ」とジョークを飛ばしました。しかしジョークを言っている場合ではなく3人ともまた黙り込みました。

同じくらい価値のある何かを提案してみた所でグリップフックは剣以外の物は絶対受け入れないだろうとハリーは思いました。とはいっても剣は自分たちにとって1つしかありません。分魂箱に対するかけがえのない武器です。

ハリーは目を閉じて僅かの間だけ海の音を聞きました。ゴドリック・グリフィンドールが剣を盗んだのかもしれないとそう思うとハリーは嫌な気分でした。ハリーはグリフィンドール生である事をいつも誇りにして来ました。

ゴドリック・グリフィンドールはマグル生まれのために戦った英雄であり純血好きのスリザリンと衝突した魔法使いだった。ハリーは再び目を開けました。グリップフックが納得をしてくれそうな考えが浮かんだからでした。

3-3.苦渋の選択?
ハリーは目を開けると「グリップフックが嘘をついているのかもしれない。グリフィンドールは剣を盗んでいないかもしれない。小鬼側の歴史が正しいかどうかも誰にも分らないだろう?」と言ったというわけなんですよね。

するとハーマイオニーが「それで何か変わるとでも言うの?」と訊きました。ハリーは「僕の感じ方が変わるよ」と答えました。ハリーは深呼吸をしました。それからロンとハーマイオニーにこう告げたというわけですよね。

「グリップフックが金庫に入る手助けをしてくれたらその後で剣をやると言おう。でもいつ渡すかは正確には言わないように注意するんだ」

ロンの顔にゆっくりと笑いが広がりました。しかしハーマイオニーはとんでもないという顔をして「ハリーそんな事できない」と言いました。ハリーは言葉を続けました。これならば問題はないとハリーは考えたんですよね。

「グリップフックにあげるんだ。全部の分魂箱に剣を使い終わってからだ。その時に必ず彼の手に渡す。約束は守るよ」

ハーマイオニーは「でも何年もかかるかもしれないわ!」と言いました。それにハリーは「判っているよ。でもグリップフックはそれを知る必要はない。僕は嘘を言うわけじゃない。と思う」とそう応えたというわけですね。

ハーマイオニーは「気に入らないわ」と言いハリーも「僕だって。あんまり」と苦渋の選択だという事を認めました。しかしロンは大賛成でハリーのその提案を大絶賛しました。ロンは再び立ち上がりながらこう言いました。

「いや僕は天才的だと思う。さあ行って奴にそう言おう」

3人は一番小さい寝室に戻るとハリーは剣を渡す具体的な時を言わないように慎重に言葉を選んで提案しました。ハリーが話している間ハーマイオニーは承服できないとばかりに床を睨みつけていました。これは問題でした。

ハリーはハーマイオニーのせいで計画を読まれてしまうのではないかと苛立ちました。ところが幸いな事にはグリップフックはハリー以外の誰も見てはいなかったんですよね。ハリーの提案を聞いて喜びこう言ったのでした。

「約束するのですねハリー・ポッター?私があなたを助けたらグリフィンドールの剣を私にくれるのですね?」

今日の最後に
今回ここで取り上げるべきは当然グリフィンドールの剣というわけです。ハリーが2年生の時に組み分け帽子から出て来て「秘密の部屋」の怪物の毒蛇の王バジリスクを退治し再び物語の表舞台に登場して来たというわけです。

ダンブルドアが遺言でハリーに譲ると言いましたが翌日に暗殺された当時の魔法大臣のルーファス・スクリムジョールが引き渡しを拒否しハリーとロンがグロスター州のディーンの森で手に入れて以来持っていたんですよね。

この剣はベラトリックス・レストレンジが見て血相を変えグリンゴッツのレストレンジ家の金庫にヴォルデモートの分魂箱が隠してある事が判るという形で役立ち今度はこういう形でハリーたちに恵みをもたらしたのでした。

ハリーたちがこの剣を持っていなかったらグリップフックはグリンゴッツの金庫破りを手伝うとは言わなかったでしょうね。しかし分魂箱を破壊するには必要不可欠な物のためハリーたちは思い悩む事となってしまいました。

グリップフックはゴドリック・グリフィンドールがこの剣を奪ったとハリーたちに言いましたが実は宝に関しては小鬼と魔法使いでは基本的な考え方が違うんですよね。ハリーは金庫破りの前夜にその事を知る事になります。

グリンゴッツに勤めているビルが教えてくれるんですよね。だから現時点で言えるのはここまでというわけです。
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