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ハリーは当初背筋に冷たいものが走って悪い知らせなのではと思ってしまいましたがルーピンが持って来たのは赤ん坊が生まれたという吉報でした。そしてルーピンが去った後にハリーは台所でビルからアドバイスを受ける事となりました。その内容というのが・・・(全3項目)

3-1.ハリーを抱き締めると
ルーピンはテーブルをぐるっと回っていの一番にしかもハリーをしっかりと抱き締めました。グリモールド・プレイス12番地の厨房での出来事が嘘のようでした。ハリーを離すとルーピンはハリーに向かってこう言いました。

「君が名付け親になってくれるか?」

ハリーは「ぼ-僕が?」と言う舌が縺れました。ルーピンは「そう君だもちろんだ-ドーラも大賛成なんだ。君ほどぴったりの人はいない」と応えハリーは「僕-ええ-うわぁ」と言いながら感激し驚いてうれしいと思いました。

ビルはワインを取りに走りフラーはルーピンに一緒に飲みましょうと勧めていました。ルーピンは「あまり長くはいられない。戻らなければならないんだ」と言いながら全員ににっこりと笑いかけていたというわけですよね。

ハリーがこれまで見たルーピンより何歳も若く見えました。ビルは間もなく全員のゴブレットを満たしてルーピンは「ありがとうありがとうビル」とお礼を言いました。みんなが立ち上がると杯を高く掲げたというわけです。

「テディ・リーマス・ルーピンに。未来の偉大な魔法使いに!」

ルーピンが音頭を取りこう言いました。フラーが赤ちゃんはどちらに似ていますかと訊いてルーピンは私はドーラに似ていると思うんだがドーラは私に似ていると言うんだと答えました。何でも髪の毛が少ないんだそうです。

生まれた時は黒かったのに1時間くらいで間違いなく赤くなったのだそうです。自分が戻る頃はブロンドになっているかもしれない。祖母のアンドロメダはトンクスの髪も生まれたその日に色が変わり始めたと言ったそうです。

ルーピンはゴブレットを飲み干しビルがもう一杯注ごうとすると笑顔を見せながら「ああそれじゃいただくよ。もう一杯だけ」と言って受けました。ビルはすぐにワインをもう1本開けルーピンの報せは一同を夢中にしました。

しばしの間は包囲されている事も忘れさせました。新しい生命の吉報が心を躍らせたというわけです。

3-2.ルーピンが去った後に
しかしグリップフックだけは突然のお祭り気分に無関心な様子で暫くするとこっそりと今や1人で占領している寝室へと戻って行きました。ハリーは自分だけがそれに気づいていると思いましたが実はビルもだったんですよね。

やがてハリーはビルの目が階段を上がるグリップフックを追っている事に気がつきました。一方ルーピンはもう一杯と勧められるワインを「いや。いや。本当にもう帰らなければ」と断ってとうとう立ち上がったんですよね。

ルーピンは再び旅行用マントを着て「さようならさようなら。2~3日の内に写真を持って来るようにしよう。家の者たちも私がみんなに会ったと知って喜ぶだろう」と別れの挨拶をするとマントの紐を締めたというわけです。

そしてルーピンは女性を抱き締め男性とは握手をして満面の笑顔のまま風の吹き荒れる夜へと戻って行きました。テーブルを片付けるのを手伝いハリーと一緒に台所に入りながらビルがハリーに向かってこう言ったんですよね。

「名付け親ハリー!本当に名誉な事だ!おめでとう!」

ハリーは手に持った空のゴブレットを下に置きました。ビルは背後の扉を引いて閉めルーピンがいなくなっても祝い続けている一同の話し声を締め出しました。そしてビルはハリーにこう声をかけて来たというわけですよね。

「君と2人だけで話をしたかったんだよハリー。こんなに満員の家ではなかなかチャンスがなくてね」

こう言った後ビルは一旦言い淀んでハリーに「君はグリップフックと何か計画しているね」と言いました。疑問ではなく確信のある言い方でした。ハリーは敢えて否定はせずにビルの顔をただ見詰めて次の言葉を待ちました。

ビルは自分は小鬼の事を知っている。ホグワーツを卒業してからずっとグリンゴッツで働いて来たんだ。魔法使いと小鬼の間に友情が成り立つ限りに於いてだが自分には小鬼の友人がいると言えるとハリーに言ったのでした。

さらにビルは少なくとも自分がよく知っていてしかも好意を持っている小鬼がいるとも言いました。ここでビルは再び言い淀んでハリーに「グリップフックに何を要求した?見返りに何を約束した?」と今度は質問しました。

ハリーが「話せません。ビルご免なさい」と答えると背後の扉が開きフラーが空になったゴブレットを幾つか持って入って来ようとしました。ビルが「待ってくれ。もう少しだけ」と言うとフラーは引き下がって行きました。

ビルは扉を閉め直して言葉を続け「それならこれだけは言っておかなければ」と言いました。グリップフックと何か取引きをしたなら。特に宝に関する取り引きなら特別に用心する必要があるとビルはハリーに言ったのです。

それは小鬼の所有や代償に報酬に関する考え方は人間と同じではないからなんだそうです。ビルにそう言われてハリーは小さな蛇が体の中で動いたような気持ちの悪い微かなくねりを感じてビルにこう訊いたというわけです。

「どういう意味ですか?」

3-3.ビルのアドバイス
ハリーの問いにビルは「相手は種類が違う生き物だ」と答えました。魔法使いと小鬼の間の取り引きには何世紀にも渡ってゴタゴタがつき物だったのだそうです。それは全てを「魔法史」で学んだだろうとビルは言いました。

両方に非があったし魔法使いが無実だったとは決して言えない。しかし一部の特にグリンゴッツの小鬼の間にはその傾向が最も強いそうですが金貨や宝に関して魔法使いは信用できないという不信感があるとの事だそうです。

魔法使いは小鬼の所有権を尊重しないという考え方なんだそうです。ここでハリーは口を開き「僕は尊重」と言いかけましたがビルは首を横に振りました。ビルはハリーには分っていないと言いさらにこう言ったんですよね。

「小鬼と暮らした事のある者でなければ誰も理解できない事だ。小鬼にとってはどんな品でも正当な真の持ち主はそれを作った者であり買った者ではない」

ビルによれば「全て小鬼の作った物は小鬼の目から見れば正当に自分たちの物なのだ」なんだそうです。ハリーが「でもそれを買えば」と反論するとビルは「その場合は金を払った者に貸したと考えるだろう」と応えました。

小鬼にとって小鬼の作った品が魔法使いの間で代々受け継がれるという考えは承服し難いものなのだそうです。グリップフックが目の前でティアラが手渡されるのを見た時の顔を見ただろうとビルはハリーにそう言いました。

承認できないという顔だ。小鬼の中でも強硬派の1人としてグリップフックは最初に買った者が死んだらその品は小鬼に返すべきだと考えていると思うとビルはハリーに言いました。そういう考え方が背景にあったんですよね。

小鬼製の品をいつまでも持っていて対価も支払う事もなく魔法使いの手から手へと引き渡す我々の習慣は盗みも同然だと考えている。ビルにこう言われハリーは今や不吉な予感に襲われていました。ハリーはこう思いました。

ビルは知らないふりをしながら実はもっと多くの事を理解しているのではないか?そのビルは居間への扉に手をかけながらこう言いました。ビルはハリーに小鬼と魔法使いの考え方の違いを説明して最後にはこう言いました。

「僕が言いたいのは小鬼と約束するなら十分注意しろという事だよハリー。小鬼との約束を破るよりグリンゴッツ破りをするほうがまだ危険性が少ないだろう」

ついに居間への扉を開けたビルに向かってハリーは「判りました。ビルありがとう。僕肝に銘じておく」と言いました。ビルの後から一同のいる所に戻りながらハリーはワインを飲んだせいか頭に皮肉な考えが浮かびました。

テディ・ルーピンの名付け親になった自分は自身の名付け親のシリウス・ブラックと同様に向こう見ずな道を歩み出したようだという考えでした。

今日の最後に
グリップフックはハリーたち3人にグリフィンドールの剣を要求するのに当たりこの剣はゴドリック・グリフィンドールがラグヌック一世から奪った物だ。小鬼族に帰属する品なのだ。だから欲しいとハリーたちに言いました。

グリップフックの言う通りでゴドリック・グリフィンドールはあの剣を盗んだのか?ハリーはそう悩みました。でもそれは魔法使いと小鬼では宝の所有権に関する考え方が根本的に全く違っていたのが原因だったんですよね。

それを明確にグリンゴッツに勤めているビルが説明してくれました。小鬼は最初に買った者が死んだらその品は製作者に返すべきだと考えている。つまり小鬼は宝については金を払った者に貸したと考えているんだそうです。

したがってグリフィンドールの剣もまたゴドリック・グリフィンドールが死んだ時点で製作者のラグヌック一世に返すべきだったとグリップフックは考えている。こうしてハリーは「奪った」と言った理由が判ったのでした。

これもハリーが滞在していたのが「隠れ穴」ではなくビルとフラーの新居「貝殻の家」だったからというわけなんですよね。そしてその2人を引き合わせたのがダンブルドアというわけです。
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