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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ヴォルデモートの分魂箱を奪うためグリンゴッツに向けて出発する日がついにやって来ました。しかし一体どうやってグリフィンドールの剣を渡さずにグリップフックと別れるのかという問題の答えは出ないままでハリーの心は不安と拭い切れない疑いでぐらついていたんですよね。(全3項目)

3-1.準備完了!
計画は立てられて準備は完了しました。一番小さい寝室のマントルピースに置かれた小瓶にはマルフォイの館でハーマイオニーの着ていたセーターに落ちてつまんだ長くて硬い黒髪が丸まって入っていたというわけですよね。

「それに本人の杖を使うんだもの。かなり説得力があると思うよ」

ハリーは鬼胡桃の杖を顎でしゃくりながらこう言いました。ハーマイオニーは杖を取り上げながら杖が刺したり噛みついたりするのではないかと怯えた顔をしました。そしてその鬼胡桃の杖についてこう低い声で言いました。

「私これ嫌だわ。本当に嫌よ。何もかもしっくり来ないの。私の思い通りにならないわ。あの女の一部みたい」

ハリーは自分がロンが最初に捕まった人さらい一味から奪って来て貰い受けたリンボクの杖を嫌った時ハーマイオニーが一蹴した事を否が応でも思い出しました。何故あの杖が思い通りにならなかったのかが判ったからです。

ハーマイオニーは自分の杖と同じように機能しないのは気のせいに過ぎないと主張し練習あるのみだとハリーに説教しました。しかしその言葉をそっくりそのままハーマイオニーに返すのをハリーは思い留まったんですよね。

グリンゴッツに押し入ろうとする前日にハーマイオニーの反感を買うのはまずいと感じたからです。するとロンが「でもあいつに成り切るのには役に立つかもしれないぜ。その杖が何をしたかを考えるんだ!」と言いました。

「だってそれこそが問題なのよ!この杖がネビルのパパやママを拷問したんだし他に何人を苦しめたか分からないでしょう?」

ハーマイオニーはこう言い最後にこの鬼胡桃の杖がシリウスを殺害したと言いました。ハリーはその事を考えていませんでした。杖を見下ろすと急に「へし折ってやりたい」という残忍な思いが突き上げて来てしまいました。

脇の壁に立て掛けたグリフィンドールの剣で真っ二つに折りたいと思いました。ハーマイオニーは惨めな声で「私の杖が懐かしいわ。オリバンダーさんが私にも新しいのを1本作ってくれてたら良かったのに」と言いました。

3-2.問題は解決しないまま出発前夜になり
その日の朝オリバンダー翁はルーナに新しい杖を送って来ていました。今ルーナは裏の芝生に出て遅い午後の太陽の光の中で杖の能力を試していて人さらいに杖を奪われたディーンが相当憂鬱そうに練習を見詰めていました。

ハリーはドラコ・マルフォイの物だったサンザシの杖を見下ろしました。ハリーにとってはその杖が少なくともハーマイオニーの杖と同じ程度には役に立つ事が判り驚くと共にうれしいとそう思ったというわけなんですよね。

オリバンダー翁が自分たち3人に教えてくれた杖の技の秘密を思い出してハリーはハーマイオニーの問題が何なのかが判るような気がしました。ハーマイオニーは自分でベラトリックスから杖を奪ったわけではないんですよね。

そのため鬼胡桃の杖の忠誠心を勝ち得ていないというわけです。寝室の扉が開いてグリップフックが入って来ました。ハリーは反射的にグリフィンドールの剣の柄を掴んで引き寄せましたがすぐに後悔する羽目になりました。

その動きをグリップフックに気づかれた事が判ったのです。気まずい瞬間を取り繕うとしてハリーはグリップフックにこう言いました。出発前にハーマイオニーがベラトリックスに変身するのでこの点は譲らなかったのです。

「グリップフック最終チェックをしていた所だよ。ビルとフラーには僕たちが明日発つ事を知らせてわざわざ早起きして見送ったりしないように言っておいた」

それにこれから自分たちがやろうとしている事をビルとフラーは知らないほうが良いし怪しまないほうが良いのです。もうここには戻らないという事も説明をしました。人さらいに捕まった夜にテントを失ってしまいました。

そこでビルが貸してくれた別のテントがハーマイオニーのビーズバッグに納まっていました。ハリーは後で知って感心したのですがハーマイオニーはビーズバッグを片方の靴下に突っ込むというとっさの機転を利かせました。

そうして賊から守ったのです。ビルにフラーとそれにルーナやディーンと別れるのは寂しかったしこの数週間満喫をしていた家庭の温もりを失うのももちろん辛かったんですよね。しかしいい事ばかりではなかったのでした。

その一方でハリーは「貝殻の家」に閉じ込められた状態から抜け出すのも待ち遠しいと思いました。盗み聞きされないように気を使う事にも小さな暗い部屋に閉じこもる事にもハリーはもううんざりしていたというわけです。

特にグリップフックを厄介払いしたくて堪らなかったのです。しかしいつどのようにしてしかもグリフィンドールの剣を渡さずにグリップフックと別れるのかは未解決の問題でハリーは答えを持ち合わせてはいませんでした。

グリップフックがハリーたち3人だけを残して5分以上いなくなる事は滅多になかったのでその問題をどう解決するかを決めるのはもう不可能でした。グリップフックの長い指はあまりにも頻繁に扉の端から現れるんですよね。

そのためにロンは唸るように「あいつママより一枚上手だぜ」と言いました。ハリーはビルの教訓を思い出してグリップフックがペテンにかけられる事を警戒しているのではないかと疑う事を余儀なくされたというわけです。

ハーマイオニーが裏切り行為の計画には徹底的に反対だったのでハリーは上手く切り抜ける方法についてハーマイオニーの頭脳を借りる事をとっくに諦めていました。ロンと2人だけなら僅か数分間を掠め取る事ができました。

しかしロンの考えはせいぜい「出たとこ勝負さ。おい」でした。

3-3.ついに出発の時が来て
その晩ハリーはよく眠れませんでした。朝早く目が覚めて横になったままでハリーは魔法省に侵入する前夜に感じた興奮にも似た決意を思い出しました。今回は不安と拭い切れない疑いとでハリーの心はぐらついていました。

何もかも上手く行かないのではないかという不安を振り払う事ができませんでした。ハリーは計画は万全と繰り返し自分を納得させました。グリップフックは立ち向かう相手を知っているとハリーは自分に言い聞かせました。

遭遇しそうな困難な問題には全て十分に備えたとそう思いました。それでもハリーは落ち着きませんでした。一度か二度ロンが転々と寝返りを打つ音が聞こえてハリーはロンもまた眠れずにいるに違いないとそう思いました。

しかし同じ部屋にディーンが寝ているのでハリーは何も言いませんでした。6時になってハリーは救われる思いがしました。ロンと2人で寝袋から抜け出すとまだ薄暗い中で着替えを済ませてそれから手筈通りに庭へと出ました。

そこでハーマイオニーとグリップフックに落ち合うためです。夜明けは肌寒かったもののもう5月ともなれば風はほとんどありません。ハリーは暗い空にまだ青白く瞬いている星を見上げ岩に寄せては返す波の音を聞きました。

この音が聞けなくなるのは寂しいと思いました。ドビーの眠る赤土の塚からはもう緑の若芽が萌えい出ていて1年も経てば塚は花で覆われるだろう。ドビーの名を刻んだ白い石は既に風雨にさらされたような趣が出ていました。

ドビーを埋葬するのにこれほど美しい場所は他になかっただろうとハリーは改めてそう思いました。それでもドビーをここに置いて行くと思うと悲しさで胸が痛みました。墓を見下ろしながらまたしても疑問が浮かびました。

ドビーは一体どうやって助けに来る場所を知ったのかという事です。ハリーの指が無意識に首から下げたモークトカゲの巾着袋に伸びシリウスの形見の両面鏡のギザギザの手触りを感じました。あの時は確かに見たと思った。

鏡の中にダンブルドアのブルーの目があった。ハリーがそんな事に思いを馳せていると扉が開く音がしてハリーは振り返りました。ベラトリックス・レストレンジがグリップフックを従えてこちらへと向かって来ていました。

グリモールド・プレイス12番地から持って来た古着の1枚を着て堂々と芝生を横切って来る所でした。歩きながらビーズバッグをローブの内ポケットへと仕舞い込んでいました。ハリーはおぞましさで思わず身震いをしました。

ポリジュース薬で変身したハーマイオニーだと判っていてもでした。ベラトリックスはハリーより背が高く長い黒髪を背中に波打たせて厚ぼったい瞼の下からハリーを蔑むような目で見ました。ところがだったんですよね。

話し始めると違いました。

今日の最後に
グリンゴッツのレストレンジ家の金庫に隠されたヴォルデモートの分魂箱を奪うため「貝殻の家」の庭に出て来たハリーの脳裏にはドビーは一体どうやって助けに来る場所を知ったのかという疑問が再び浮かんだんですよね。

首から下げたモークトカゲの巾着袋に入れておいたシリウスの形見の両面鏡に向かってハリーが「助けて!僕たちはマルフォイの館の地下牢にいます。助けて!」と必死に叫ぶと明るいブルーの目が瞬いて消えたんですよね。

そしてドビーが「姿現わし」して地下牢にやって来ました。実は両面鏡のシリウス側のほうをとある人物がマンダンガス・フレッチャーから買い取って持っていたのです。その人物がドビーを送り届けたというわけですよね。

以前にも指摘したようにドビーとウィンキーは2人一緒にダンブルドア校長の元を訪れホグワーツで働く事になりましたがドビーは給料を欲しがったため雇い主はアルバス・ダンブルドア個人になったというわけなんですよね。

ウィンキーとホグワーツで働く屋敷しもべ妖精たちは給料を欲しがらないので学校法人のホグワーツ魔法魔術学校にはそんな予算枠はありません。そのためドビーの給料はダンブルドアの懐から出ていたというわけですよね。

そこでドビーはアルバス・ダンブルドアの遺言により別のそのハリーたちのいるマルフォイの館にドビーを送り込んだ人物に譲られたんでしょうね。ダンブルドアの遺言で何かを譲り受けたのはハリーたちだけではなかった。

そういう事だったのです。実はハリーたちはこの日の夜にその人物に会う事になるんですよね。

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