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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

入口の最初の関門の「潔白検査棒」はハリーが2人の門番に「錯乱の呪文」をかけて通過しました。しかしまだまだ難関がハリーたちを待ち受けています。次の関門はカウンターで応対する小鬼でした。そこにさらにグリンゴッツに一緒に来た死喰い人のトラバースも加わってハリーが使った魔法は?(全3項目)

3-1.第一関門突破!
2人の門番がビクッとしたのを見て取ってハーマイオニーはハリーが「錯乱の呪文」をかけたと察したようです。一方の門番が金の棒を上げながら「マダムお待ちください」と言いましたがハーマイオニーはこう応えました。

「たった今済ませたではないか!」

ハーマイオニーはベラトリックスの傲慢な命令口調で言いました。トラバースが眉を吊り上げて振り向きました。門番は混乱して細い金の「潔白検査棒」をじっと見下ろした後それからもう1人の門番を見たというわけですよね。

「ああマリウスお前はたった今この方たちを検査したばかりだよ」

相方は少しぼーっとした声でこう言いました。ハーマイオニーはロンと並んで威圧するように素早く進みハリーとグリップフックは透明のまま2人の後から小走りに進んで敷居を跨いでからハリーはちらりと振り返りました。

2人の門番は頭をかいていました。これで第一関門突破というわけですね。内扉の前には2人の小鬼が立っていました。銀の扉には盗人は恐ろしい報いを受けると警告した詩が書いてあってハリーはそれを見上げたんですよね。

その途端ハリーの心に思い出がくっきりと蘇りました。11才の誕生日でした。人生で一番素晴らしい誕生日にハリーはこの同じ場所に立っていました。ハリーをここに連れて来てくれたハグリッドが脇に立ちこう言いました。

「言ったろうが。ここから盗もうなんて狂気の沙汰だわい」

あの日のグリンゴッツは不思議の国に見えました。魔法のかかった宝の山の蔵。ハリーの物だとは全く知らなかった黄金。そのグリンゴッツに盗みに入って来ようとはあの時は夢にも思わなかった。その次の瞬間の事でした。

ハリーたちは広々とした大理石のホールに立っていました。

3-2.今しかない!これしかない!
細長いカウンターの向こう側で脚高の丸椅子に座った小鬼たちがその日の最初の客に応対していてハーマイオニーにロンとトラバースの3人は片眼鏡を掛け1枚の分厚い金貨を吟味している年老いた小鬼のほうに向かいました。

ハーマイオニーはロンにホールの特徴を説明するという口実でトラバースに先を譲りました。年老いた小鬼は手にしていた金貨を脇に放り投げ誰に言うともなく「レプラコーンの偽金貨だ」とそう言ったというわけですよね。

それからトラバースに挨拶して渡された小さな金の鍵を調べて持ち主に返しました。そしてハーマイオニーが進み出ました。年老いた小鬼は「マダム・レストレンジ!」と名前を呼びながら明らかに度肝を抜かれたようです。

「何と!な-何のご用命でございましょう?」

この問いに対しハーマイオニーは「私の金庫に入りたい」と答えました。年老いた小鬼は若干後退りしたように見えました。ハリーは素早くあたりを見回しました。トラバースはまだその場に残って見詰めていたんですよね。

そればかりではありません。他の小鬼も数人が仕事の手を止めて顔を上げるとハーマイオニーをじっと見ていました。年老いた小鬼が「あなた様の。身分証明書はお持ちで?」と訊いて来てハーマイオニーはこう答えました。

「身分証明書?こ-これまでそんな物を要求された事はない!」

グリップフックがハリーの耳に「連中は知っている!名を騙る偽者が現れるかもしれないと警告を受けているに違いない!」と囁きました。年老いた小鬼は「マダムあなた様の杖で結構でございます」とそう言ったのでした。

年老いた小鬼は微かに震える手を差し出しました。ハリーはその途端に気がついてぞっとしました。グリンゴッツの小鬼たちはベラトリックスの杖が盗まれた事を知っているのです。グリップフックがこう囁いたのでした。

「今だ。今やるんだ。服従の呪文だ!」

耳元でこう囁かれてハリーは「透明マント」の下でドラコ・マルフォイのサンザシの杖を上げると年老いた小鬼に向かって生まれて初めて「インペリオ服従せよ」と呪文を囁きました。奇妙な感覚がハリーの腕を流れました。

暖かい物がジンジン流れるような感覚でどうやらそれは自分の心から流れ出て筋肉や血管を通り杖と自分を結びつけ今かけた呪いへと流れ出て行くようです。小鬼はハーマイオニーから杖を受け取り念入りに調べていました。

しかしやがて「ああ新しい杖をお作りになったのですねマダム・レストレンジ!」と言いました。

3-3.トラバースにも
ハリーが応対している年老いた小鬼に「服従の呪文」をかけているという事の次第が理解できないハーマイオニーは「何?いやいやそれは私の」と言いトラバースも「新しい杖?」と言い再びカウンターに近づいて来ました。

周り中の小鬼がまだ見詰めています。トラバースは「しかしそんな事がどうしてできる?どの杖作りを使ったのだ?」と訊きました。トラバースは杖職人のオリバンダー翁がハリーたちと一緒に逃げた事を知っていたのです。

ハリーは考えるより先に行動していました。トラバースに杖を向けてもう一度小声で「インペリオ服従せよ」と唱えました。ハリーに「服従の呪文」をかけられたトラバースはベラトリックスの杖を見下ろしこう言いました。

「ああなるほどそうだったか。なるほど見事な物だ。それで上手く機能しますかな?杖はやはり少し使い込まないと馴染まないというのが私の持論だがどうですかな?」

ハーマイオニーは「全くわけが分らない」という顔でしたが結局この不可解な成り行きを何も言わず受け入れたのでハリーはほっとしました。年老いた小鬼がカウンターの向こうで両手を打つと若手の小鬼がやって来ました。

年老いた小鬼が「鳴子の準備を」と言いつけると若い小鬼はすっ飛んで行ってガチャガチャと金属音のする革袋を手にすぐに戻って来て袋を上司の年老いた小鬼に渡しました。いよいよレストレンジ家の金庫に向かうのです。

今日の最後に
グリンゴッツに潜入するのに当たってハリーは2つの魔法を使いました。1つ目は「錯乱の呪文」で入口で「潔白検査棒」を持っている2人の門番の魔法使いに使いました。そして2つ目は何と「服従の呪文」だったんですよね。

1つ目の「錯乱の呪文」は今まで何度もその名前が登場して来ていました。不死鳥の騎士団が魔法省内にハリーの偽の移動情報を流す際に闇祓いのドーリッシュにかけたのがこの「錯乱の呪文」だったというわけなんですよね。

それからハリーが応対した年老いた小鬼と死喰い人のトラバースにかけた2つ目の魔法が「服従の呪文」でした。ハリーたちが4年生の時にマッド・アイ・ムーディから教わった「許されざる呪文」の3つの内の1つなんですよね。

残りの2つは「磔の呪文」と「死の呪文」でマッド・アイは同類である人間に対し3つの内の1つだけをかけるだけでアズカバンで終身刑を受けるに値すると教えました。そういう魔法をハリーは使ったというわけなんですよね。

ヴォルデモートの分魂箱を奪うためなら手段は選んでいられないというわけです。

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