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ハリーたちはトロッコから投げ出されましたがハーマイオニーの「クッション呪文」で何とか無事に全員が着地できたようです。ハリーたちが目指していたレストレンジ家の金庫は歩いて程ない所にありました。そしてついに金庫に入ってヴォルデモートの分魂箱探しが始まりました。(全3項目)

3-1.盗人落としの滝
「ク・・・クッション呪文」ロンに助け起こされたハーマイオニーが咳き込みながらこう言いました。そのハーマイオニーを見てハリーは大変だと思いました。そこにベラトリックスの姿はなかったからというわけですよね。

ぶかぶかのローブを着てずぶ濡れの完全に元に戻ったハーマイオニーが立っていました。ロンも赤毛で鬚なしになっていました。2人とも互いの顔を見てそれから自分の顔を触ってそれに気づいていたというわけなんですよね。

「盗人落としの滝!呪文も魔法による隠蔽も全て洗い流します!グリンゴッツに偽者が入り込んだ事が判って我々に対する防衛手段が発動されたのです!」

よろよろと立ち上がったグリップフックが水浸しの線路を振り返りながらこう言いました。今になってハリーはそれが単なる水ではなかった事に気づきました。ハーマイオニーはビーズバッグがまだあるかどうか調べました。

それを見てハリーも急いで上着に手を突っ込み「透明マント」がなくなっていない事を確かめました。振り返るとボグロッドが当惑顔で頭を振っているのが見え「盗人落としの滝」は「服従の呪文」をも解くのが判りました。

「彼は必要です。グリンゴッツの小鬼なしでは金庫に入れません。それに鳴子も必要です!」

ハリーは再び「インペリオ!服従せよ!」と唱えました。その声は石のトンネルに反響して同時に頭から杖に流れる陶然とした強い制御の感覚が戻って来ました。ボグロッドはまたハリーの意思に従うようになったのでした。

まごついた表情が礼儀正しい無表情に変わりました。ロンは金属の道具が入った革袋を急いで拾いました。

3-2.ここで「鳴子」の出番
ハーマイオニーが「ハリー誰か来る音が聞こえるわ!」と言うとベラトリックスの杖を滝に向けて「プロテゴ!護れ!」と叫び「盾の呪文」がトンネルを飛んで行って魔法の滝の流れを止めるのが見えたというわけですよね。

それを見てハリーは「いい思いつきだ」と言いグリップフックに「道案内してくれ」とそう言ったんですよね。グリップフックの後を暗闇に向かって急いで歩きながらロンが「どうやってここから出るんだ?」と訊きました。

ボグロッドは年老いた犬のように激しい息遣いで後に従いて来ました。ロンの問いにハリーは「いざとなったら考えよう」と答えました。近くで何かが音を立てて動き回っている気配を感じてハリーは耳を澄ましていました。

ハリーがグリップフックに「あとどのくらい?」と訊くと「もうすぐです。ハリー・ポッターもうすぐ」という言葉が返って来ました。それから角を曲がった途端でした。ハリーが警戒していたものが目に入ったんですよね。

予想していたとは言え全員がやはり棒立ちになりました。巨大なドラゴンが行く手の地面に繋がれて最も奥深くにある4つか5つの金庫に誰も近づけないよう立ちはだかっていました。長い間地下に閉じ込められていたのです。

そのせいで色の薄れた鱗は剥げ落ち易くなり両眼は白濁したピンク色です。両方の後脚には足枷が嵌められて岩盤深く打ち込まれた巨大な杭に鎖で繋がれていました。棘のある大きな翼は閉じられ胴体に折り畳まれています。

しかし広げればその洞を塞いでしまうでしょう。ドラゴンは醜い顔をハリーたちに向けて吠えその声は岩を震わせるほどでした。口を開くと炎が噴き出してハリーたちは走って退却しグリップフックがこう説明したのでした。

「ほとんど目が見えません。しかしそのためにますます獰猛になっています。ただ我々にはこれを抑える方法があります。鳴子を鳴らすと次にどうなるかをドラゴンは教え込まれています」

グリップフックは「それをこちらにください」と言うとロンから渡された革袋から小さな金属の道具を幾つも引っ張り出しました。その道具を振ると鉄の床に小型ハンマーを打ち下ろすかのような大きな音が響き渡りました。

グリップフックは全員にその道具を1つずつ渡してボグロッドもまた自分の分を素直に受け取りました。グリップフックはハリーとロンとハーマイオニーに「やるべき事は判っていますね」と告げその理由をこう説明しました。

「この音を聞くとドラゴンは痛い目に遭うと思って後退りします。その隙にボグロッドが手の平を金庫の扉に押し当てるようにしなければなりません」

ハリーたちはもう一度角を曲がり直して前進しました。

3-3.金庫に潜入!
鳴子を振ると岩壁に反響した音が何倍にも増幅されてガンガンと響きハリーは頭蓋骨が振動するのを感じました。ドラゴンは再び咆哮を上げましたが今度は後退をしました。ハリーはドラゴンが震えている事に気がつきました。

近づいて見るとドラゴンのその顔に何か所も荒々しく切りつけられた傷痕がありハリーは鳴子の音を聞く毎に焼けた剣を怖がるように躾けられたのだろうと思いました。ここでグリップフックがハリーにこう言ったのでした。

「手の平を扉に押しつけさせてください!」

ハリーは再び杖をボグロッドへと向けました。年老いた小鬼のボグロッドはハリーの命令に従って木の扉に手の平を押しつけました。金庫の扉が溶けるように消えると洞窟のような空間が現れました。様々な物がありました。

天井から床までぎっしり詰まった金貨にゴブレットに銀の鎧に不気味な生き物の皮もありました。長い棘がついている物もありましたし羽根が垂れ下がっている物もあって宝石で飾られたフラスコ入りの魔法薬もありました。

冠を被ったままの頭蓋骨もありました。急いで中に入りながらハリーは「探すんだ早く!」と言いました。ハリーはハッフルパフのカップがどんな物かをロンとハーマイオニーに話しておきました。しかし問題が1つあります。

この金庫に隠されている分魂箱がそれ以外の未知の物なら何を探していいのか分らない事です。ところが全体を見渡す間もなく背後で鈍い音がしたかと思うと金庫の扉が再び現れてハリーたちは閉じ込められてしまいました。

あたりはたちまち真っ暗闇になりロンが驚いて叫び声を上げました。するとグリップフックが「心配いりません。ボグロッドが出してくれます」と言ってハリーたちに杖灯りを点けるようにと言ってそれからこうも言いました。

「それに急いでください。ほとんど時間がありません」

こうしてヴォルデモートの分魂箱探しが始まりました。

今日の最後に
このようにしてハリーたちは苦心惨憺の末ようやくグリンゴッツのレストレンジ家の金庫に辿り着きましたが唯一ヴォルデモートの分魂箱として知っていたのがヘルガ・ハッフルパフの金のカップだったというわけですよね。

この金のカップの事をハリーは事前にロンとハーマイオニーに話しておいたんだそうです。このカップは元々はヘプジバ・スミスという金持ちの魔女が持っていた物でヴォルデモートは例のロケットと一緒に手に入れました。

母メローピーの形見でレギュラス・ブラックと共にクリーチャーが海辺の洞窟からグリモールド・プレイス12番地へと持ち帰ってマンダンガス・フレッチャーが盗み出して今度はドローレス・アンブリッジの手に渡りました。

ハリーたちはロケットを魔法省に潜入して奪いました。この2つの品をヴォルデモートがヘプジバ・スミスから奪ったという事をハリーは6年生の時のダンブルドアの個人教授で知りました。今回こうして役に立ったんですよね。

当然ダンブルドアはこのヘルガ・ハッフルパフの金のカップがグリンゴッツのレストレンジ家の金庫に隠されているという事を知っていたんだと私はそう思います。だからこそ個人教授で取り上げたというわけなんですよね。
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