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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハリーたち3人が分魂箱を探し求めている事をついにヴォルデモートが知ってしまいました。ヴォルデモートは怒り同時に恐れていました。何故ハリーが分魂箱の事を知ったのかが理解できなかったからです。その事態を受けてヴォルデモートは?そしてハリーたち3人は?(全3項目)

3-1.その事実を知ってヴォルデモートは?
ついにハリーたち3人が自身の分魂箱を探し求めている事を知りヴォルデモートの思いはハリーは果たして分魂箱をもう既に破壊してしまったのかに移って行きました。気づかぬはずはないとヴォルデモートはそう思いました。

確かに日記帳が破壊された時には感じなかった。しかしあれは感じるべき肉体を持たずゴースト以下の存在だったからだ。いや間違いない。他の物は安全だ。他の分魂箱は手つかずだ。ヴォルデモートはそう思ったのでした。

それでも同時にヴォルデモートは知っておかねばならぬ。確かめねばと思いました。ヴォルデモートは部屋を行き来しながら小鬼の死体を蹴飛ばしました。煮えくり返った頭にはぼんやりとしたイメージが燃え上がりました。

湖。小屋。そしてホグワーツ。

僅かに残された冷静さが今ヴォルデモートの怒りを鎮めていました。あの小僧がゴーントの小屋に指輪が隠してあると知るはずがあろうか?自分がゴーントの血筋であると知る者は誰もいない。その繋がりは隠し通して来た。

あの当時の殺人もこの俺様が突き止められる事はなかった。あの指輪は間違いなく安全だ。それにあの小僧だろうが誰だろうが洞窟の事を知る事も守りを破る事もできはすまい?ロケットが盗まれると考えるのは愚の骨頂だ。

学校はどうだ。分魂箱をホグワーツのどこに隠したかを知る者は俺様ただ1人だ。自分だけがあの場所の最も深い場所を見抜いたのだから。それにまだナギニがいる。これからは身近に置かねばなるまいとそう考えたのでした。

もう俺様の命令を実行させるのは辞め俺様の庇護の下に置くのだ。しかし確認のために万全を期すためにそれぞれの隠し場所に戻らねばならぬ。分魂箱の守りをさらに強化せねばなるまいとヴォルデモートはそう思いました。

ニワトコの杖を求めた時と同様この仕事は俺様1人でやらねばならぬとヴォルデモートは考えました。そこでヴォルデモートの思いは「どこを最初に訪ねるべきか?最も危険なのはどれだ?」へと移って行ったというわけです。

3-2.最後の隠し場所は「ホグワーツ」
昔の不安感がヴォルデモートの脳裏を掠めました。ダンブルドアは俺様の二番目の姓を知っている。ダンブルドアがゴーントとの関係に気づいたかもしれぬ。隠し場所としてあの廃屋は多分一番危ないとそう考えたのでした。

最初に行くべきはあそこだ。その次にヴォルデモートが思い浮かべたのは「湖」です。絶対に不可能だ。もっともダンブルドアが孤児院を通じて自分の過去の悪戯を幾つか知った可能性は僅かにある。一抹の不安はあります。

それにホグワーツ。しかしあそこの分魂箱は安全だと判り切っている。ポッターが網にかからずしてホグズミードに入る事は不可能だし増してや学校は尚更だ。万が一のためにスネイプに警告をしておくのが賢明かもしれぬ。

小僧つまりハリーが城に潜入しようとするやもしれぬと。小僧が戻って来る理由をスネイプに話すのは無論愚かしい事だ。ベラトリックスやマルフォイの奴らを信用したのは重大な過ちだったとヴォルデモートは考えました。

あいつらの馬鹿さ加減と軽率さを見れば判る。そもそも信用するなぞということ自体いかに愚かしい事かを証明しているではないかとヴォルデモートはそう思いました。そこでヴォルデモートは最初に行く場所を決めました。

まずはゴーントの小屋を訪ねるのだ。ナギニも連れて行く。もはやこの蛇とは離れるべきではない。そう考えるとヴォルデモートは荒々しく部屋を出て玄関ホールを通り抜けて噴水が水音を立てて落ちる暗い庭へと出ました。

ヴォルデモートが蛇語で呼ぶ声に応えてナギニが長い影のように傍らに寄って来ました。ここでハリーは自分を現実に引き戻してぱっと目を開けました。太陽が沈みかけていてハリーは湖のほとりに横たわっていたのでした。

ロンとハーマイオニーがハリーを見下ろしていました。2人の心配そうな表情や額の傷痕が痛み続けている事から考えると突然ヴォルデモートの心の中に旅をしていた事が2人に気づかれてしまったらしいとハリーは思いました。

ハリーは肌がまだ濡れているのに漠然と驚き震えながら何とか体を起こしました。目の前の草の上には何も知らぬげに金のカップが転がり深い青色の湖は沈む太陽の金色に染められていました。ハリーはこう言ったのでした。

「あの人は知っている。あいつは知っているんだ。そして他の分魂箱を確かめに行く。それで最後の1個はホグワーツにある。そうだと思っていた。そうだと思っていたんだ」

こう言いながらハリーはもう立ち上がっていました。ヴォルデモートの甲高い叫びの後では自分の声の低さが不思議でした。ハリーが突然そう言い出しロンは「えっ?」と言いながらぽかんとしてハリーを見詰めたのでした。

ハーマイオニーは膝立ちで心配そうな顔をしていて「何を見たの?何故それが判ったの?」と訊きました。ハリーは自分が今見た光景の説明を始めました。あいつつまりヴォルデモートがカップの事を聞かされる様子を見た。

ハリーは「あいつは」と言いながら殺戮の場面を思い出しあいつは本気で怒っていた。それに恐れていた。どうして自分たちが知ったのかをあいつは理解できない。それでこれから他の分魂箱が安全かどうか調べに行くんだ。

最初は指輪。あいつはホグワーツにある品が一番安全だと思っている。スネイプがあそこにいるし見つからずに入り込む事がとても難しいだろうから。あいつはその分魂箱を最後に調べると思うとハリーはそう説明しました。

「それでも数時間の内にはそこに行くだろう」

こう言ってハリーの説明は終わりました。

3-3.必要なのは進む事だ
ロンもまた今や急いで立ち上がりながら「ホグワーツのどこにあるか見たか?」と訊いて来てハリーは「いや。スネイプに警告するほうに意識を集中していて正確にどこにあるかは思い浮かべていなかった」と答えました。

ロンが分魂箱を取り上げてハリーが「透明マント」を引っ張り出すとハーマイオニーが「待って待ってよ!」と叫び「ただ行くだけじゃ駄目よ。何の計画もないじゃないの。私たちに必要なのは」と例の如く反対をしました。

「僕たちに必要なのは進む事だ。指輪とロケットがなくなっている事に気づいたらあいつが何をするか想像できるか?ホグワーツの分魂箱はもう安全ではないと考えてどこかに移してしまったらどうなる?」

ハリーはきっぱりとこう言いました。ハリーは眠りたいと思いました。ビルが提供してくれた新しいテントに入るのが楽しみでした。しかしそれはもうできません。ハーマイオニーはハリーにこう訊いて来たというわけです。

「だけどどうやって入り込むつもり?」

ハーマイオニーのこの問いにハリーは「ホグズミードに行こう。そして学校の周囲の防衛がどんなものかを見てから何とか策を考える」と答えハーマイオニーに「透明マント」に入ってとそう言ったというわけなんですよね。

今度はみんな一緒に行きたいんだと言うハリーにハーマイオニーが「でも入り切らないし」と反論しましたがハリーは「暗くなるよ。誰も足なんかに気づきやしない」と応えました。するとその時の事だったというわけです。

暗い水面に翼の音が大きく響きました。心行くまで水を飲んだドラゴンが空に舞い上がったのです。3人は支度の手を止めるとドラゴンが段々高く舞い上がって行くのを眺めました。その姿が消えるまで3人は見送っていました。

急速に暗くなる空を背景に黒い影のようにドラゴンは飛んで近くの山の向こうに消えました。それからハーマイオニーが進み出てハリーとロンの真ん中に立ちました。それから3人は一緒に「姿くらまし」したというわけです。

今日の最後に
ベラトリックス・レストレンジはハリーたちがグリフィンドールの剣を持っているのを見て勝手にハリーたちがグリンゴッツの自分つまりレストレンジ家の金庫を破ったとそう思い込んでハーマイオニーを拷問にかけました。

ところがその尋常ならざるベラトリックスの様子を見てハリーはグリンゴッツのレストレンジ家の金庫にはヴォルデモートの分魂箱が隠されていると見抜いて今度は本当にグリンゴッツの金庫破りをしてしまったんですよね。

要するにベラトリックスがした事は「藪をつついて蛇を出す」以外の何物でもなかったというわけです。しかしハリーたちも秘密裏にヴォルデモートの知らない間に分魂箱を奪うなんて事はできなかったというわけですよね。

こうしてついにハリーたちが分魂箱を探し求めている事をヴォルデモートは知ってしまいました。しかしこれで良かったのです。ハリーはヴォルデモートの心の中を覗き最後の隠し場所が「ホグワーツ」だと判ったからです。

そこでハリーたちはホグズミードへと旅立ったというわけなんですよね。

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