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さて!ドビーと同じく今月6月はドラコ・マルフォイの誕生月という事で今週はそれに関連してマルフォイ一家の名場面集をお届けする事にしました。ドラコの母ナルシッサは闇の帝王が息子に与えた任務に多大なる懸念を抱いていました。それは杞憂には終わらずやはりという展開になってしまって・・・(全3項目)

3-1.母ナルシッサの懸念
ベラトリックス・レストレンジが小声で悪態をつきながら追いついた時にはナルシッサ・マルフォイはもう扉を叩いていました。暫くして扉の向こう側で動く音が聞こえ僅かに扉が開くと隙間から男の姿が細長く見えました。

「ナルシッサ!これは何と驚きましたな!」

ナルシッサとベラトリックスが訪ねたのはスピナーズ・エンドという所でセブルス・スネイプの自宅でした。ナルシッサが訪れたその理由は闇の帝王が息子ドラコに命じた例のあの計画の事を相談するためだったんですよね。

スネイプは信用できない。あの計画の事をスネイプに話すべきではないとベラトリックスは主張しました。そんなベラトリックスの疑問にことごとく答えベラトリックスを黙らせるとスネイプはナルシッサにこう言いました。

「さて・・・我輩に助けを求めにおいででしたなナルシッサ?」

闇の帝王は自分がその話をする事を禁じました。誰にもこの計画を知られたくないとお望みです。とても厳重な秘密なのです。こう言うナルシッサにスネイプは「あの方が禁じたのなら話してはなりませんな」と言いました。

それを聞いてベラトリックスは勝ち誇ったようにナルシッサにスネイプでさえそう言っているのだから黙っていなさいと言いました。ところがその闇の帝王の秘密の計画をスネイプは知っていました。2人にこう告げたのです。

「たまたまではあるが我輩はあの方の計画を知っている。闇の帝王が打ち明けた数少ない者の1人なのだ」

この言葉を聞いてナルシッサの息遣いは少し楽になり「あなたはきっと知っていると思っていましたわ!」と言いました。しかしベラトリックスは非情にも「ドラコは誇りに思うべきだ」と言い放ち続けてこうも言いました。

闇の帝王はドラコに大きな名誉をお与えになった。それにドラコのためにはっきり言っておきたいがドラコは任務に尻込みをしていない。自分の力を証明するチャンスを喜び期待に心を躍らせている。ところがだったのです。

「それはあの子が16才で何が待ち受けているのかを知らないからだわ!セブルスどうしてなの?どうして私の息子が?危険過ぎるわ!これはルシウスが間違いを犯した事への報復なんだわ。ええそうなのよ!」

ナルシッサはこう言いました。そして闇の帝王がドラコを選んだのはルシウス氏を罰するためだというナルシッサの懸念は当たっていました。闇の帝王は予言を聞けなかった。だから安々とお許しにはならないのだそうです。

我輩がドラコを手助けできるかもしれん。こう言うスネイプにナルシッサは「破れぬ誓い」を結んで欲しいと言いました。ベラトリックスは勝ち誇ったように高笑いしました。スネイプは肝心な時になると上手くすり抜ける。

だからベラトリックスはスネイプは今日もそうするだろうと暗に言いました。ところがでした。スネイプは自分の手を掴んだままのナルシッサの涙に濡れた目を見据えながらこう言いベラトリックスを唖然とさせたのでした。

「いかにも。ナルシッサ破れた誓いを結ぼう」

3-2.アルバス・ダンブルドア対ドラコ・マルフォイ
そしてその日は来ました。それはハリーとダンブルドアが海辺の洞窟にヴォルデモートの分魂箱を取りに行ってホグズミードへと戻って来た時でした。マダム・ロスメルタがこう言うとホグワーツの方角の空を指差しました。

「や-闇の印よアルバス」

この言葉で背筋がぞっと寒くなりハリーは振り返って空を見ました。学校の上空に確かにあの印がありました。ハリーとダンブルドアはマダム・ロスメルタから箒を借り受けると印の浮かぶ天文台の塔の屋上に向かいました。

防壁の内側には人影もなく争いの跡も死闘が繰り広げられた形跡も死体すらありません。ハリーが「あれは本当の印でしょうか?誰かが本当に-先生?」と問いかけるとダンブルドアは問いには答えずハリーにこう言いました。

「セブルスを起こして来るのじゃ。何があったかを話しわしの所へ連れて来るのじゃ。他には何もするでないぞ。他の誰にも話をせず透明マントを脱がぬよう。わしはここで待っておる」

「でも」と反論しようとするハリーにダンブルドアは「わしに従うと誓ったはずじゃハリー-行くのじゃ!」と言いました。分魂箱を取りに行くのに当たり校長室でダンブルドアから言われた事には必ず従うと約束したのです。

ハリーは螺旋階段の扉へと急ぎました。ところがその時です。扉の向こう側から誰かが走って来る足音が聞こえました。ハリーが振り返るとダンブルドアは退却せよと身振りで示していたのでハリーは後退りをしたのでした。

「エクスペリアームス!武器よ去れ!」

扉が勢いよく開くと誰かが飛び出してこう叫びました。すると何故かハリーは体が硬直して動かなくなり口を利く事もできなくなりました。誰かが叫んだのは武装解除の術で凍結呪文とは違うのにとハリーはそう思いました。

その時「闇の印」の明かりでダンブルドアの杖が弧を描いて飛んで行くのが見えハリーは事態を呑み込みました。ハリーに無言で「凍結呪文」をかけたのはダンブルドアだったのです。そんなダンブルドアはこう言いました。

「こんばんはドラコ」

ドラコ・マルフォイが進み出て素早く周囲に目を配るとダンブルドアと2人だけかどうかを確かめました。2本目の箒を見咎めてドラコは「他に誰かいるのか?」と訊きましたがダンブルドアはこう問い返したというわけです。

「わしのほうこそ訊きたい。君1人の行動かね?」

ドラコはダンブルドアに視線を戻すと「違う。援軍がある。今夜この学校には死喰い人がいるんだ」と答えてダンブルドアは「ほうほう。なかなかのものじゃ。君が連中を導き入れる方法を見つけたのかね?」と言いました。

ドラコは「そうだ。校長の目と鼻の先なのに気がつかなかったろう!」と答えダンブルドアは「よい思いつきじゃ」と言葉を返しました。しかしその一方でダンブルドアはドラコに向かってこうも言ったというわけですよね。

「しかし・・・失礼ながら・・・その連中は今どこにいるのかね?君の援軍とやらはいないようだが」

ドラコは「そっちの護衛に出くわしたんだ。下で戦ってる。追っ付け来るだろう。僕は先に来たんだ。僕には-僕にはやるべき事がある」と答えダンブルドアはそれならそれに取りかからねばなるまいのうと優しく言いました。

沈黙が流れました。ドラコ・マルフォイはアルバス・ダンブルドアをただ見詰めていました。ダンブルドアは何と微笑みドラコに向かって君には人を殺害するなどという事はできないと言いドラコはこう切り返したのでした。

「分るもんか!」

3-3.君の選択肢を話し合おうぞ
その言い方がいかにも子供っぽいと自分でも気がついたようでドラコは顔を赤らめて「僕に何ができるかなど校長に分るものか」と前より力強く言い「これまで僕がして来た事だって知らないだろう!」と言ったんですよね。

しかしダンブルドアは「いやいや知っておる」と穏やかに応えました。ダンブルドアはケイティ・ベルの件もロナルド・ウィーズリーつまりロンの件の事もドラコがした事とお見通しでした。そしてドラコにこう言いました。

「失礼じゃがドラコ全部中途半端な試みじゃったのう。あまりに生半可なので正直言うて君が本気なのかどうかわしは疑うた」

ドラコは「本気だった!この1年僕はずっと準備して来た」と激しい口調で言いましたがダンブルドアが「君には援護など必要ない。わしは今杖を持たぬ。自衛できんのじゃ」と言ってもドラコはダンブルドアを見るだけです。

それからダンブルドアとドラコは色々話しました。壊れて何年も使われていなかった「姿をくらますキャビネット棚」を修理すればボージン・アンド・バークスからホグワーツに入る方法があるだろうと気づいたのは自分だ。

ダンブルドアに「見事じゃ。賢い計画じゃ。実に賢い。それに君も言うたようにわしの目と鼻の先じゃ」と褒められた事でドラコは「そうだ。そうなんだ!」と応えて皮肉にも勇気と慰めを得たようでした。それからでした。

ドラコはスネイプに対する恨み節も散々口にしたのでした。あいつは自分を助けたいと散々そう持ちかけて来た。全部を自分の手柄にしたかったんだ。だけど自分は「必要の部屋」で何をしているのかをあいつに教えなかった。

明日あいつが目を覚ました時には全部終わっていてあいつはもう闇の帝王のお気に入りじゃなくなるんだ。自分に比べればあいつは何者でもなくなる。ゼロだ!こう言い放つドラコに向かってダンブルドアはこう言いました。

「満足じゃろうな。誰でも一生懸命やった事を褒めて欲しいものじゃ。もちろんのう」

こうして散々話した後にダンブルドアは「いずれにせよ時間がない。君の選択肢を話し合おうぞドラコ」と言いドラコは大声で「僕の選択肢!」と応え自分は杖を持ってここに立ち校長を殺害しようとしていると言いました。

ダンブルドアはドラコに虚仮威しはもうお終いにしようと言いました。そうするつもりなら最初に自分を武装解除した時にそうしていただろうとダンブルドアは指摘をしました。しかしドラコはこう反論したというわけです。

「僕には選択肢なんかない!」

こう言うとドラコは突然ダンブルドアと同じぐらい蒼白になりました。自分はやらなければならない。そうしなければ自分も自分の家族もあの人つまりヴォルデモートに殺害される。でもダンブルドアはこう言ったのでした。

「君の難しい立場はよく判る。わしが今まで君に対抗しなかった理由がそれ以外にあると思うかね?」

ダンブルドアは君を疑っているとヴォルデモートに気づかれてしまえば殺害されてしまうと判っていた。君に与えられた任務の事は知ってはいたがそれについて君と話をする事はできなかったとドラコに言って聞かせました。

何故ならヴォルデモートがドラコに対して「開心術」を使うかもしれなかったからだそうです。何も被害はなかった。君は誰をも傷つけてはいない。ドラコは「できっこない」と言いつつ杖を持つ手が激しく震えていました。

最後の決め言葉になったのはドラコが「だけど僕はここにいる。そして校長は僕の手中にある。杖を持っているのは僕だ。あんたは僕のお情けで」と言ったのに対してダンブルドアが静かに言ったこの一言だったんですよね。

「今大切なのは君の情けではなくわしの情けなのじゃ」

ドラコは無言でした。口を開け杖を持つ手はまだ震えています。ハリーには心なしかドラコの杖が僅かに下がったように見えました。この直後に階段を踏み鳴らして駆け上がって来る足音がして死喰い人が乱入して来ました。

ドラコの杖を持つ手は激しく震えてもはや狙いを定める事さえもできませんてした。アルバス・ダンブルドアはあいつつまりセブルス・スネイプがドラコの目の前で「死の呪文」を放ち死んで行ったというわけなんですよね。

今日の最後に
ベラトリックス・レストレンジはアルバス・ダンブルドア殺害の任務を命じられたドラコ・マルフォイについて「任務を尻込みしていない。自分の力を証明するチャンスを喜び期待に心を躍らせている」と言っていましたね。

それに対して母親のナルシッサ・マルフォイは「それはあの子が16才で何が待ち受けているのかを知らないからだわ!」と反論をしました。そしてその後は母ナルシッサが懸念していた通りの展開になってしまいましたよね。

命を狙われていたダンブルドアでさえも全部中途半端な試みで余りに生半可なので正直言って君が本気なのかと疑ったと言われてしまったというわけです。そして最後にはドラコはダンブルドアの説得に屈してしまいました。

でもやはりドラコがダンブルドアに向かって「死の呪文」を放つ事ができなかったのは両親のマルフォイ夫妻が愛情を注いで育てたからに他ならないと私は思いますね。ドラコはナルシッサ夫人とルシウス氏に愛されていた。

そんなドラコには人を殺害する事など到底できるわけがないのです。
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