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復活直後のヴォルデモートとの決闘の際に使った事でこの「武装解除の術」はハリーにとってまさに命を繋ぎ止める魔法になりました。そして雌雄を決する最後の対決にして決着をつける時にもハリーが使ったのはこの魔法だったというわけですよね。(全3項目)

3-1.時を経て
こうして「武装解除の術」はハリーにとってまさに命を繋ぎ止める魔法になりました。それからおよそ1年後の5年生の学期末にもハリーは魔法省でヴォルデモートと顔を合せる事になりましたが戦う事にはなりませんでした。

その前にアルバス・ダンブルドアが立ち塞がったからです。その戦いはヴォルデモートは全く歯が立たずダンブルドアが圧倒しました。ヴォルデモートは魔法省の大勢の職員に目撃されてついに復活が公になったんですよね。

その直後にハリーは何故ヴォルデモートが1才3ヵ月の幼子の自分を殺害しようとしたのかの理由をダンブルドアから聞かされました。トレローニー先生がハリーとヴォルデモートに関する予言をしたからというわけですよね。

その予言を聞いてハリーは自分は最後にヴォルデモートと戦わなくてはならない運命である事を知りました。さらに翌年度の6年生の時ダンブルドアはハリーにヴォルデモートを真に滅ぼすにはどうするかを教えてくれました。

ヴォルデモートは複数の分魂箱を作っていた。それは4つ残っていてその全てを破壊しなければヴォルデモートを真に滅ぼす事はできない。ダンブルドアは個人教授でそれをハリーに伝え学期末に死んで行ったというわけです。

ハリーは翌年度は学校には戻らないと決心しました。ヴォルデモートの4つの分魂箱を探し出して破壊するためです。ロンとハーマイオニーも同行すると言ってくれました。ハリー17才の誕生日の翌日に3人は旅立ったのでした。

最後に残った分魂箱は蛇のナギニでした。意外な事にはそれを破壊したのはハリーでもロンでもハーマイオニーでもなく加えて当の本人はそれが分魂箱だという事すら知りませんでした。それはネビル・ロングボトムでした。

それから死喰い人たちとホグワーツの防衛隊が雌雄を決するために行われたホグワーツの戦いの舞台は大広間へと移されました。そして最後の最後に決着をつける戦いに挑んだのがハリーとヴォルデモートだったんですよね。

3-2.ハリー・ポッター対ヴォルデモート
衝撃の叫びや歓声にあちらこちらから「ハリー!」や「ハリーは生きている!」という叫びが沸き起こりました。しかしその叫びは瞬時に消えました。ヴォルデモートとハリーは睨み合い同時に円を描いて動き出したのでした。

「誰も手を出さないでくれ。こうでなければならない。僕でなければならないんだ」

ハリーは大声でこう言いました。水を打ったような静けさの中でハリーの声はトランペットのように鳴り響きました。それに対してヴォルデモートは赤い眼を見開いてハリーに向かってこのように言ったというわけですよね。

「ポッターは本気ではない。ポッターのやり方はそうではあるまい?今日は誰を盾にするつもりだポッター?」

ハリーは「誰でもない」と一言で答えると「分魂箱はもうない。残っているのはお前と僕だけだ。一方が生きる限り他方は生きられぬ。2人の内どちらかが永遠に去る事になる」と続けて言いヴォルデモートはこう応えました。

「どちらかがだと?勝つのは自分だと考えているのだろうな?そうだろう?偶然生き残った男の子。ダンブルドアに操られて生き残った男の子」

これに対しハリーは「偶然?母が僕を救うために死んだ時の事が偶然だと言うのか?}と問い返しました。さらに続けてハリーはヴォルデモートに向かってこう問い返しましたがヴォルデモートは「偶然だ!」と叫びました。

「偶然か?僕があの墓場で戦おうと決意した時の事が?今夜身を守ろうともしなかった僕がまだこうして生きていて再び戦うために戻った事が偶然だと言うのか?」

ハリーはヴォルデモートに色々と言いました。お前は過ちから学ぶ事を知らないのかとか自分はお前の知らない事を知っている。お前がまた大きな過ちを犯す前に幾つかでも聞きたいかとも言いました。つまり死ぬ前にです。

「俺様がアルバス・ダンブルドアに死をもたらした!」

こう言うヴォルデモートにハリーはお前の命令で殺害されたのではないと言いました。死ぬ何ヵ月も前にお前が下僕だと思っていた男すなわちセブルス・スネイプと全てを示し合せていたとそう言葉を返したというわけです。

セブルス・スネイプはお前のものではなかった。スネイプはお前が自分の母を追い始めた時からダンブルドアのものだった。お前がそれに気がつかなかったのはお前が理解できないもののせいだともハリーは言ったのでした。

ハリーは「ニワトコの杖」についてもヴォルデモートに言いました。ヴォルデモートはお前がアルバス・ダンブルドアを殺害したから「ニワトコの杖」の所有権はお前にあるとそう言ってナギニにスネイプを殺害させました。

ところが当の本人はそうとは知らずにアルバス・ダンブルドアから「ニワトコの杖」を奪っていた。すなわち「ニワトコの杖」の真の所有者はドラコ・マルフォイだった。ヴォルデモートの顔は衝撃で一瞬呆然となりました。

ヴォルデモートはハリーが正しいとしてももはやお前には不死鳥の杖はない。我々は杖だけで決闘する。そしてハリーを殺害してからドラコ・マルフォイを始末すると言いました。それに対してハリーはこう言ったのでした。

「遅過ぎたな。お前は機会を逸した。僕が先にやってしまった。何週間も前に僕はドラコを打ち負かした。この杖はドラコから奪った物だ」

こう言った後ハリーはサンザシの杖をそうだと示すように動かしました。つまり自分は「ニワトコの杖」の真の所有者のドラコ・マルフォイを打ち負かした。だから今の「ニワトコの杖」の真の所有者は自分というわけです。

3-3.決着!
ハリーとヴォルデモートの頭上の魔法で空を模した天井に突如として茜色と金色の光が広がり一番近い窓の向こうに眩しい太陽の先端が顔を出しました。夜明けを迎えたというわけです。光は同時に2人の顔に当たりました。

ヴォルデモートの顔が突然ぼやけた炎のようになりました。ヴォルデモートが甲高く「アバダケダブラ」と叫ぶと同時にハリーのほうはドラコ・マルフォイのサンザシの杖で狙いを定めて天に向かって一心込めて叫びました。

「エクスペリアームス!」

大砲のような音と共にハリーとヴォルデモートが回り込んでいた円の真ん中に黄金の炎が噴き出して2つの呪文が衝突した点を示しました。ハリーはヴォルデモートが発した緑の閃光が自分の呪文にぶつかるのを見たのでした。

ニワトコの杖は高く舞い上がり朝日を背にして回転しながら魔法の天井を横切りご主人様のハリーの元へと向かいました。ハリーは空いているほうの手でついにニワトコの杖を捕えたのでした。その一方ヴォルデモートは?

ヴォルデモートは両腕を広げてのけぞり真っ赤な眼の切れ目のように細い瞳孔は裏返りました。トム・リドルはありふれた最期を迎えて床に倒れました。その身体は弱々しく萎びて蝋のような両手には何も持ってはいません。

蛇のような顔は虚ろで何も気づいてはいませんでした。ヴォルデモートは1才3ヵ月のハリーを襲った時と同様に撥ね返った自ら放った「死の呪文」に撃たれて死にました。その時と状況が違うのは分魂箱がないという事です。

ハリーは2本の杖を手にして敵の抜け殻をじっと見下ろしていたのでした。そして身震いするような一瞬の沈黙の後にハリーの周囲が沸き返って見守っていた人々の悲鳴に歓声と叫び声が空気を劈いたというわけなんですよね。

「生き残った男の子」すなわちハリーのお陰でついに終わったのです。

最後に
ハリーは5年生の時にハーマイオニーが発起人になって立ち上げた「闇の魔術に対する防衛術」の自習グループの「ダンブルドア軍団」の先生役になりましたが最初に教えたのがやはりこの「武装解除の術」だったんですよね。

理由はもちろん復活直後のヴォルデモートに対して使ったからでした。しかしこの魔法を使った事が裏目に出てしまった事もありました。それはハリーが17才の誕生日を迎える直前でプリベット通り4番地を出た日の事でした。

自分を追いかけて来た死喰い人の1人が明らかに「服従の呪文」をかけられたスタン・シャンパイクだったため死なせてはいけないと思いハリーが使ったのがこの魔法でした。そのため本物のハリーと気づかれてしまいました。

ハリーはヴォルデモートに追いつかれて一度は死を覚悟しました。しかしハリーの柊と不死鳥の杖が勝手に動いて金色の炎を噴き出してヴォルデモートがルシウス・マルフォイ氏から借り受けた杖を破壊して難を逃れました。

そんな苦い経験をしてしまったこの「武装解除の術」だったのですがヴォルデモートとの最後の対決の際に使ってハリーは勝利を収めたというわけなんですよね。
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