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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

やっとこさ荷造りを終えてハリーはダンブルドアとプリベット通り4番地を出ました。ハリーはダンブルドアが迎えに来てくれてもちろんうれしかったのですが手放しでうれしいというわけではありませんでした。いざ2人でプリベット通りを歩き始めてみると気詰まりな気持ちだったのです。その理由は?(全3項目)

3-1.プリベット通りの端に来ると
3日前に手紙が届いてからというものハリーは目覚めている時は一瞬も休まずダンブルドアが迎えに来てくれますようにと必死に願い続けていました。でもこうして一緒にプリベット通りを歩き始めるととても気詰まりでした。

迎えに来て欲しいと必死に願っていたのにも関わらず今こうして顔を合わせると気詰まりな思いなのはこれまでホグワーツの外でダンブルドア校長と会話らしい会話を交わした事がハリーはなかったからというわけですよね。

いつも机を挟んで話をしていたからです。その上最後に面と向かって話し合った時の記憶が蘇り気まずい思いをいやが上にも強めていました。あの時にハリーは散々怒鳴ったばかりか校長室で所狭しと暴れ回ったんですよね。

ダンブルドアが大切にしていた物を幾つか力任せに打ち砕いてしまったのです。しかしダンブルドアのほうは全くゆったりしたものでハリーに「杖を準備しておくのじゃ」と朗らかに言いハリーはこう訊いたというわけです。

「でも先生僕は学校の外で魔法を使ってはいけないのではありませんか?」

するとダンブルドアは「襲われた場合はわしが許可する。君の思いついた反対呪文や呪い返しを何なりと使うが良いぞ」と答える一方で「しかし今夜は襲われる事を心配せずとも良かろうぞ」とも言ったというわけですよね。

ハリーが「どうしてですか先生?」と訊くとダンブルドアはさらりと「わしと一緒じゃからのう」と答えました。そしてダンブルドアは「ハリーこのあたりで良かろう」と言いプリベット通りの端で急に立ち止まったのでした。

ダンブルドアは「君はまだ当然姿現わしテストに合格しておらんの?」と訊きハリーは「はい。17才にならないと駄目なのではないですか?」と訊き返してダンブルドアは「その通りじゃ」とそう答えたというわけですよね。

「それではわしの腕にしっかり掴まらねばならぬ。左腕にしてくれるかの-気づいておろうがわしの杖腕は今多少脆くなっておるのでな」

ダンブルドアがこう言いハリーはダンブルドアが差し出した左腕をしっかり掴みました。ダンブルドアは「それで良い」と言うと「さて参ろう」と言って「姿くらまし」を始めたというわけなんですよね。

3-2.生まれて初めての「姿現わし」
まるでダンブルドアの腕が捻れて抜けて行くような感じがしてハリーは腕をますます固く握り締めました。気がつくと全てが闇の中でした。四方八方からぎゅうぎゅう押さえつけられています。さらに加えて息ができません。

鉄のベルトで胸を締めつけられているようです。眼球が顔の奥に押しつけられて鼓膜が頭蓋骨深く押し込められて行くようでした。そしてハリーは冷たい夜気を胸一杯吸い込んで涙目になった目を開けたというわけですよね。

たった今細いゴム管の中を無理やり通り抜けて来たような感じでした。暫くしてようやくプリベット通りが消えている事に気づきました。今はハリーはダンブルドアと2人でどこかの寂れた村の小さな広場に立っていました。

広場の真ん中には古ぼけた戦争記念碑が立ちベンチが幾つか置かれています。遅ればせながら理解が感覚に追いついて来ました。たった今ハリーは生まれて初めて「姿現わし」したのです。するとだったというわけですよね。

「大丈夫かな?この感覚には慣れが必要でのう」

気遣わしげにハリーを見下ろしながらダンブルドアがこう言いました。ハリーは「大丈夫です」と答えると耳をこすりました。何だか耳がプリベット通りを離れるのを相当渋ったような感覚でハリーはこうも言ったのでした。

「でも僕は箒のほうがいいような気がします」

ダンブルドアは微笑んで旅行用マントの襟元をしっかり合わせ直して「こっちじゃ」と言いました。そしてダンブルドアはきびきびした歩調で空っぽの旅籠や何軒かの家を通り過ぎました。近くの教会には時計がありました。

それを見るとほとんど真夜中でした。ここでダンブルドアが「ところでハリー。君の傷痕じゃが-近頃痛むかな?」と訊いて来ました。ハリーは思わず額に手を上げて稲妻形の傷痕をさすり「いいえ」と答えたというわけです。

「でもそれがおかしいと思っていたんです。ヴォルデモートがまたとても強力になったのだからしょっちゅう焼けるように痛むだろうと思っていました」

こう言ってハリーがちらりと見るとダンブルドアは満足気な表情をしていました。そしてダンブルドアは「わしはむしろその逆を考えておった」と言いました。ダンブルドアがハリーに説明する所ではこういう事だそうです。

ハリーはこれまでヴォルデモートの考えや感情に接近するという経験をして来たがヴォルデモートはやっとそれが危険だという事に気づいた。そこでどうやらヴォルデモートはハリーに対し「閉心術」を使っているそうです。

「なら僕は文句ありません」

ハリーはこう言いました。ハリーは心を掻き乱される夢を見なくなった事もヴォルデモートの心を覗き見てぎくりとするような場面がなくなった事も惜しいとは思いませんでした。そのため文句はないとそう言ったのでした。

3-3.ここに来た目的は?
2人は角を曲がり電話ボックスとバス停を通り過ぎました。ハリーは再びダンブルドアを盗み見て「先生?」と問いかけダンブルドアが「何じゃね?」と問い返して来たのでハリーはダンブルドアにこう訊いたというわけです。

「あの-ここは一体どこですか?」

ダンブルドアは「ここはのうハリー。バドリー・ババートンという素敵な村じゃ」と答えてハリーは「それでここで何をするのですか?」と訊きました。するとダンブルドアはハリーの問いにこう答えたというわけですよね。

「おうそうじゃ。君にまだ話してなかったのう」

ダンブルドアによれば近年何度これと同じ事を言ったか数え切れないほどだがまたしても先生が1人足りぬ。ここに来たのはダンブルドアの古い同僚を引退生活から引きずり出しホグワーツに戻るよう説得するためだそうです。

「先生。僕はどんな役に立つんですか?」

ハリーが今度はこう訊くとダンブルドアは「ああ君が何に役立つかは今に判るじゃろう」と曖昧な言い方をしました。そして「ここを左じゃよハリー」と言って2人は両側に家が建ち並ぶ狭い急な坂を登ったというわけです。

何せほとんど真夜中という事で窓という窓は全て暗かったというわけです。ここ二週間プリベット通りを覆っていた奇妙な冷気がこの村にも流れていました。吸魂鬼の事を考えてハリーは振り返ったというわけなんですよね。

それからハリーはポケットの中の杖を再確認するように握り締めました。次にハリーはダンブルドアに「先生どうしてその古い同僚の方の家に直接姿現わしなさらなかったんですか?」とそう訊いたというわけなんですよね。

ダンブルドアが言うにはそれは玄関の扉を蹴破るのと同じぐらい失礼な事なんだそうです。入室を拒む機会を与えるのが我々魔法使いの間では礼儀というものなのだそうです。さらにそれからそしてというわけなんですよね。

いずれにせよ魔法界の建物はだいたいに於いて好ましからざる「姿現わし」に対して魔法で護られている。ここでダンブルドアが「例えばホグワーツでは」と言いハリーがその後を引き継いでこう言ったというわけですよね。

「建物の中でも校庭でも姿現わしができない。ハーマイオニー・グレンジャーが教えてくれました」

今日の最後に
ハリーは3日前に手紙が届いてからというものダンブルドアが迎えに来てくれますようにと必死に願い続けていました。にも関わらず一緒にプリベット通りを歩き始めてみるととても気詰まりな思いだったというわけですよね。

それはシリウスが死んだ事でハリーは校長室で散々暴れ回ってダンブルドアの持ち物を沢山破壊してしまった。それをした時からまだ僅かしか日にちが経っていなかったからというわけです。つまりは複雑な気持ちだった。

ハリーが荷造りをしなかったのは「絶対に迎えに来て欲しい!」とそう思う一方で「どんな顔をしてダンブルドアを迎えたらいいんだろう?」と思い実は来て欲しくないという気持ちもあり複雑な心理状態だったんですよね。

話はがらりと変わってハリーは生まれて初めて「姿現わし」したと思いました。これは確か当サイトでは紹介済みですがその記事を読んでいない人のために改めて紹介するとハリーは過去に「姿現わし」した事がありました。

その話は第1巻「賢者の石」の第2章に出て来る「学校の屋根事件」です。ダドリー軍団に追いかけられハリーが食堂の外にあった大きな容器の陰に飛び込もうとしたらハリーは気づいたら食堂の屋根の煙突の上に座っていた。

ハリーは自分自身が驚いてジャンプした拍子に風にさらわれたに違いないとそう思いました。しかしハリーはこの時に生まれて初めて食堂の屋根の煙突に「姿現わし」したというわけなんですよね。

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