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シリウスにドラゴンの攻略法は聞けませんでしたがハリーは何とか「第1の課題」をクリアし「第2の課題」も全く予想外の助けが入って辛うじてクリアする事ができました。そんな「第2の課題」の2日前にシリウスからとっても短い手紙が届いて・・・(全3項目)

3-1.今までで一番短い手紙
ロンに邪魔されてしまってハリーはシリウスからドラゴンの攻略法を聞く事ができませんでした。そんなハリーに救いの手を差し伸べたのが今学期の「闇の魔術に対する防衛術」の教師だったマッド・アィ・ムーディでした。

ムーディにハリーは「自分の強みを生かす試合をしろ」と「効果的で簡単な呪文を使い自分に必要な物を手に入れる」という2つのヒントを貰いファイアボルトを手に入れるために「呼び寄せ呪文」の猛練習を始めたのでした。

その結果ハリーは何とか「第1の課題」をクリアして「第2の課題」もクリスマス休暇の直前からホグワーツで働いていた屋敷しもべ妖精のドビーに助けられて辛うじてクリアできました。ロンもハリーの元に戻って来ました。

「返信ふくろう便で次のホグズミード行きの日を知らせよ」

そんな「第2の課題」の2日前にこの文面の手紙がシリウスから届きました。これまでのシリウスからの手紙の中で一番短い手紙でした。ハリーは他に何かないかと羊皮紙を引っくり返しましたがやはり白紙だったんですよね。

「来週の週末よ。ほら-私の羽根ペン使ってこのふくろうですぐ返事を出しなさいよ」

ハリーの後ろから手紙を読んでいたハーマイオニーがこう囁きました。ハリーはシリウスの手紙の裏に日付を走り書きしてシリウスの手紙を持って来た茶モリフクロウの脚にそれを結びつけ折り返し返事の手紙を送りました。

「ホグズミードから出る道に柵が立っている(ダービシュ・アンド・バングズ店を過ぎた所だ)。土曜日の午後2時にそこにいること。食べ物を持てるだけ持って来てくれ」

シリウスの返信の手紙は金曜日の朝食の時に戻って来てこう書かれていました。要は食べ物が欲しかったというわけですよね。

3-2.シリウスの隠れ家に
シリウスの返信の手紙を読んでロンは「まさかホグズミードに帰って来たんじゃないだろうな?」と言うと信じられないという顔をしてハーマイオニーが「帰って来たみたいじゃない?」と言いハリーはこう言ったのでした。

「そんな馬鹿な。捕まったらどうするつもり」

緊張してこう言うハリーにロンが「これまでは大丈夫だったみたいだ。それにあそこはもう吸魂鬼がウジャウジャというわけじゃないし」とフォローの言葉を言ったというわけですね。それでもハリーにとっては吉報でした。

正直言ってハリーはシリウスに会いたくて堪らなかったからです。翌日の土曜日ハリーたち3人は正午に城を出ました。グラドラグス魔法ファッション店に入りドビーのみやげ用の靴下を買いました。それからというわけです。

手紙で指定された場所に3人が行くと一番高い棚に2本の前脚を載せて新聞らしい物を口にくわえた黒い犬がいました。見覚えのある懐かしい姿。ハリーはそばまで行って「やあシリウスおじさん」と挨拶したというわけです。

黒い犬は食べ物の入っているハリーのカバンを夢中で嗅ぎ尻尾を一度だけ振ると向きを変えて走り出しました。ハリーたち3人は柵を乗り越えて後を追いました。シリウスは3人を山のすぐ下まで導き今度は山を登りました。

およそ30分ハリーたちはシリウスの振る尻尾に従い太陽に照らされて汗をかきながら曲がりくねった険しい石ころだらけの道を登って行きました。そして最後にシリウスがするりと視界から消え3人は消えた所へと行きました。

そこには狭い岩の裂け目がありました。裂け目に体を押し込むようにして入ると中は薄暗くて涼しい洞窟になっていました。大きな岩にロープを回して繋がれているのは一緒に逃亡をしたヒッポグリフのバックビークでした。

バックビークは3人が丁寧にお辞儀をすると一瞬尊大な目つきで見ましたが前脚を折って挨拶を返しました。ハーマイオニーは駆け寄り羽毛の生えた首を撫でました。一方ハリーはシリウスが人間の姿に戻るのを見ていました。

シリウスはグリフィンドール寮の談話室の暖炉の火の中に現れた時よりもとても痩せたように見えました。くわえていた「日刊予言者新聞」を口から離すとシリウスは「チキン!」と言ってハリーはカバンを開けたのでした。

そして持って来た食べ物を出して渡しシリウスは「ありがとう」と言うなり包みを開けて洞窟の床に座り込んで歯で大きく食いちぎりました。シリウスはこう言ってハリーに笑顔を見せハリーもまた笑顔を返したんですよね。

「ほとんどネズミばかり食べて生きていた。ホグズミードからあまり沢山食べ物を盗むわけにもいかない。注意を引く事になるからね」

笑顔を返しながらもハリーは心底笑う気持ちにはなれずシリウスに「どうしてこんな所にいるの?」と訊きました。シリウスは「名付け親としての役目を果たしている」と答えると引き続き微笑みながらこう言ったのでした。

「私の事は心配しなくていい。愛すべき野良犬のふりをしているから」

3-3.シリウスの懸念
しかしハリーの心配そうな表情を見るとシリウスは今度は真剣に「私は現場にいたいのだ」と言いました。シリウスは拾った新聞を読んでいると以前にも増してきな臭くなっているとそうハリーに言ったというわけですよね。

シリウスは「どうやら心配しているのは私だけではないようだ」と言うと洞窟の床にある黄色く変色した「日刊予言者新聞」を顎で指しました。しかしハリーはまだシリウスを見詰め続けてシリウスにこう訊いたんですよね。

「捕まったらどうするの?姿を見られたら?」

ハリーのこの問いにシリウスは自分が「動物もどき」と知っているのはここではハリーたちとダンブルドアだけだと答えました。だから大丈夫なんだそうです。ロンがハリーを小突いて2枚の「日刊予言者新聞」を渡しました。

最初の記事の見出しは「バーテミウス・クラウチの不可解な病気」で2つ目は「魔法省の魔女未だに行方不明-いよいよ魔法大臣自ら乗り出す」とありました。それからハリーたちとシリウスはクラウチ氏について話しました。

シリウスはハーマイオニーが言ったクラウチ氏が屋敷しもべ妖精のウィンキーを解雇した事に関心を示しました。そこでハリーはクィディッチ・ワールドカップの時に「闇の印」が打ち上げられた話をシリウスにしたのでした。

「闇の印を創り出した誰かが僕の杖を貴賓席で盗んだってこと?」

ハリーのこの問いにシリウスは「その可能性はある」と答えました。シリウスはクラウチ氏は「闇の印」を打ち上げたのが屋敷しもべ妖精のウィンキー以外の誰かとそう決めつけたかったんだとハリーたちに言ったのでした。

バーティ・クラウチ氏がずっと不在だ。わざわざ屋敷しもべ妖精に席を取らせておいてクィディッチ・ワールドカップにも来なかった。三大魔法学校対抗試合の復活に随分尽力したのにも関わらずそれにさえも来なくなった。

これまでのあいつなら1日たりとも病気で欠勤したりしないとシリウスは言うのです。ハリーはシリウスに「それじゃクラウチを知ってるの?」と訊きました。シリウスは「ああクラウチの事はよく知っている」と答えました。

何故なら裁判もせずにシリウスをアズカバンに送れと命令を出したのはクラウチ氏なのだそうです。当時クラウチ氏は「魔法法執行部」の部長で次の魔法大臣だと噂されていたんだそうです。ところがなれなかったそうです。

クラウチ氏の息子が死喰い人の一味と一緒に捕まったのだそうです。この一味は言葉巧みにアズカバンを逃れヴォルデモートを探し出して権力の座に復帰させようとしていた。クラウチ氏はその息子をアズカバン送りにした。

クラウチ氏は全てをやり遂げたと思った時に全てを失ったんだそうです。魔法大臣になるために自分の息子をアズカバンに送った。しかしその息子がアズカバンで死ぬと魔法界の人々はその息子に同情するようになりました。

奥方も死に家名も汚されて人気も大きく落ち込んだ。そこでコーネリウス・ファッジが魔法大臣の座に就いてクラウチ氏は「国際魔法協力部」という傍流に押しやられてしまったのだそうです。そういう事だったんですよね。

だからシリウスはクラウチ氏が学校に忍び込んでスネイプの研究室を家捜しするなんて全く理屈に合わないと言うのです。クラウチ氏がスネイプを調べたいのなら試合の審査員として来ればいいとシリウスはそう言うのです。

今日の最後に
こうしてハリーたちは食べ物を届けるためにシリウスの隠れ家にやって来ました。そしてシリウスが極めて強い疑念を抱いたのが「国際魔法協力部」の部長で三大魔法学校対抗試合の復活に尽力したクラウチ氏だったのです。

シリウスはクラウチ氏が屋敷しもべ妖精のウィンキーに席を取らせてクィディッチ・ワールドカップを観戦しなかったのはらしくないと言い「闇の印」を打ち上げたのはウィンキー以外と決めつけたかったとそう言いました。

それからシリウスは「闇の印」を打ち上げた人物が貴賓席でハリーの杖を盗んだ可能性があると言いました。さらにシリウスはクラウチ氏は魔法大臣になるために自分の息子をアズカバン送りにしたともそう言いましたよね。

魔法大臣になるためクラウチ氏はそこまでした。そしてクラウチ氏は全てをやり遂げたと思った時に全てを失った。ならば何故学校に忍び込んでスネイプの研究室を家捜ししたのか?理屈に合わないとシリウスは言いました。

スネイプを調べたければ三校対抗試合の審査員として来ればいいとシリウスは言いました。シリウスは自分を裁判もせずアズカバンに送ったという事でクラウチ氏の事はよく知っているとハリーたちにそう言ったんですよね。

したがってシリウスのクラウチ氏に関する指摘はことごとく的中していたというわけなんですよね。
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