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一体全体どうしてクルックシャンクスはあそこまで執拗にスキャバーズを追いかけるのか?何せ相手が猫で意思の疎通ができないのでその理由は全く分りません。ところが一度はクルックシャンクスが食べてしまったと飼い主のハーマイオニーでさえ思ったスキャバーズが・・・(全3項目)

3-1.クルックシャンクスが食った?
そんなわけで「何でそこまで?」と首を傾げるぐらい執拗にスキャバーズを追うクルックシャンクスだったのですがついに濡れ衣を着せられる事となってしまいました。事の始まりはハリーへのクリスマスプレゼントでした。

ハリーはクリスマスに夏に発売されたばかりの最高峰の箒ファイアボルトを貰いました。ところがこの箒には手紙も何も同封されておらず贈り主は不明でした。そのため贈られて来たその日に没収されてしまったんですよね。

ハーマイオニーがマクゴナガル先生に言ってマクゴナガル先生が持って行ったのです。その理由は呪いがかけられているかもしれない。箒を贈ったのはハリーの命を狙っているシリウス・ブラックかもしれないとの事でした。

しかし調べてみた結果ハリーの元に贈られて来たファイアボルトには呪いがかけられていない事が判明しました。何と箒はグリフィンドール対レイブンクロー戦が行われる2日前の木曜日にハリーの手元に帰って来たんですよね。

グリフィンドール寮の談話室は大騒ぎになりファイアボルトはあらゆる角度から誉めそやされました。ファイアボルトはロンが「僕が持ってゆく!」とまるでガラス細工のように捧げ持ち男子寮への階段を上って行きました。

ところが慌ただしい足音を立てて談話室へと戻って来たかと思うとロンは大声でベッドのシーツを激しく振りながら「見ろ!見ろよ!」と叫んでハーマイオニーが「ロンどうしたの?」と訊くとロンはこう叫んだんですよね。

「スキャバーズが!見ろ!スキャバーズが!」

シーツには赤いものがついていてロンは「血だ!」と叫びました。それからロンが「スキャバーズがいなくなった!それで床に何があったか判るか?」と叫んで投げつけたのは数本の長いオレンジ色の猫の毛だったのでした。

ロンはクルックシャンクスがスキャバーズを食ってしまおうとしているのにハーマイオニーはその事を一度も真剣に考えずにクルックシャンクスを見張ろうともしなかったと言って激怒しました。ところがだったんですよね。

ハーマイオニーはクルックシャンクスがスキャバーズを食べてしまったという証拠がない。オレンジ色の毛はクリスマスからずっとそこにあったのかもしれないと主張しました。2人の意見は真っ向から対立したんですよね。

3-2.スキャバーズが!
しかしスキャバーズは一向に姿を現さずハーマイオニーもロンの言う事のほうが正しいと認めるしかありませんでした。そこで一度はロンに謝ったというわけです。ところが思わぬ所でスキャバーズは見つかったんですよね。

今学期ハリーたち3人が驚くと同時に喜んだのがハグリッドが「魔法生物飼育学」の教師になった事でした。そんなハグリッドが記念すべき初授業で取り上げたのがヒッポグリフでした。ところがアクシデントが起きたのです。

その初授業に出席したのはハリーたちを含むグリフィンドール生とドラコ・マルフォイを含むスリザリン生の3年生でした。ヒッポグリフのバックビークがドラコ・マルフォイに襲いかかるというアクシデントが起きたのです。

バックビークは裁判にかけられる事になりました。そしてバックビークは控訴裁判にも負けて処刑される事になりました。控訴裁判は学期末試験最終日の6月2日に行われました。ハグリッドを1人にしておくなんてできない。

そう思ったハリーたちは「透明マント」を被ってハグリッドの小屋に行きました。ハグリッドはお茶を入れようとしましたが手は激しく震えて持っていたミルク入れが手から滑り落ちて粉々になって床に飛び散ったのでした。

ハグリッドが「戸棚にもう1つある」と言うのでハーマイオニーが代わりのミルク入れを探して戸棚を掻き回しミルク入れを出して来ました。ところがミルクを瓶から容器に注ごうとしていたハーマイオニーがこう叫びました。

「ロン!し-信じられないわ-スキャバーズよ!」

ロンも我が耳を疑うかのように口を開けてハーマイオニーを見ると「何を言ってるんだい?」と訊きました。ハーマイオニーはミルク入れをテーブルに持って来ると引っくり返しました。スキャバーズが滑り落ちで来ました。

「スキャバーズ!スキャバーズこんな所で一体何してるんだ?」

スキャバーズはミルク入れの中に戻ろうとしてもがいていました。そんなスキャバーズにロンは呆気に取られてこう言いました。ジタバタするスキャバーズをロンは鷲掴みにすると明かりにかざしたというわけなんですよね。

「大丈夫だってばスキャバーズ!猫はいないよ!ここにはお前を傷つけるものは何にもないんだから!」

ロンはスキャバーズにこう言いました。すると突然ハグリッドが立ち上がって「連中が来おった」と言いました。ハリーたち3人が振り向くと遠くに見える城の階段を何人かが下りて来ます。ついにその時が来てしまったのです。

先頭はアルバス・ダンブルドアで隣にいるのは魔法大臣コーネリウス・ファッジでした。2人の後ろからは「危険生物処理委員会」のメンバーの1人と死刑執行人のマクネアがやって来ます。ハグリッドはこう言ったんですよね。

「お前さんら行かねばなんねえ。ここにいる所を見つかっちゃなんねえ。行け。はよう」

3-3.暴れ柳を
ハリーたちは本当は何があったのかを話すなどと訴えましたがハグリッドはお前さんたちが面倒な事になったらますます困る。そうでなくても最悪なんだと言ってハリーたちはあくまでも城に戻るべきとそう言ったのでした。

しかしハリーたちは城に戻る事はできませんでした。スキャバーズはひたすら怖がっていました。ありったけの力で身をよじり握り締めているロンの手から何とか逃れようとしていました。ロンはこう言ったというわけです。

「全くこいつ一体どうしたんだろう?」

まさにロンがこう言った時です。地を這うように身を伏せてこちらに向かって忍び寄って来ていたのはクルックシャンクスでした。ハーマイオニーもクルックシャンクスが近づいて来ているのに気づいてこう言ったのでした。

「クルックシャンクス!駄目。クルックシャンクスあっちに行きなさい!行きなさいったら!」

時既に遅くスキャバーズはしっかり握ったロンの指の間をすり抜けて地面に落ちると遮二無二逃げ出しました。クルックシャンクスはその後を追いかけました。ロンは「透明マント」から出るとスキャバーズを追いました。

ロンは何とか地面に腹這いになってスキャバーズを捕まえポケットの震える膨らみを両手でしっかりと押さえていました。ところがハリーたち3人が「透明マント」を被る前に息を整える間もなく何かが近づいて来たのです。

黒い巨大な犬でした。ところが犬は再び飛びかかって来た時ハリーではなくてロンの伸ばした腕を噛みました。犬は安々とロンを引きずって行きました。すると突然どこからともなく何かがハリーの横っ面を張ったのでした。

ハリーはまたしても倒れてしまいハーマイオニーもまた痛みで悲鳴を上げ倒れる音が聞こえました。ハリーは「ルーモス!光よ!」と唱えて杖先に灯りを点しました。杖灯りに照らし出されたのは「暴れ柳」だったのでした。

そして「暴れ柳」の根元にあの黒い犬がいて根元に大きく開いた隙間にロンを引きずり込もうとしていました。ロンは激しく抵抗していましたが銃声のような恐ろしい音と共にロンの姿は見えなくなってしまったのでした。

ロンの足が折れたのです。ハーマイオニーは助けを呼ばなければいけないと言いましたがハリーは黒い犬はロンを食ってしまうほど大きい。そんな時間はないと反論しました。あの犬が入れるのなら自分たちもできるはずだ。

ハリーはそう言って何とか「暴れ柳」の根元に近づこうとしましたができません。するとでした。ハーマイオニーが「ああ誰か助けて」とか「誰かお願い」と呟いているとクルックシャンクスがさーっと前へと出たのでした。

殴りかかる大枝の間をまるで蛇のようにすり抜けてクルックシャンクスは両前脚を木の節の1つに乗せました。すると突然「暴れ柳」はまるで大理石になったように動きを止めました。ハーマイオニーは小声でこう呟きました。

「クルックシャンクス!この子どうして判ったのかしら?」

今日の最後に
クルックシャンクスはニーズルという魔法動物で実は知的で人間の言葉も理解できるし人と意思の疎通もできる。でもハリーもロンもそして飼い主のハーマイオニーもやはりこの事を全く知らなかったというわけなんですよね。

ハリーたち3人は「魔法生物飼育学」を取ったのでニーズルの事もいずれ学びます。つまり「いずれ」という事はハリーたちはこの時点ではニーズルをハグリッドから教えて貰ってはいないんですよね。だから知らないのです。

ハリーたちが5年生になった時ドローレス・アンブリッジが「ホグワーツ高等尋問官」という魔法省が新たに設けた職位に就きホグワーツの先生方を査察する権限を持ちました。その時ハグリッドは学校を留守にしていました。

巨人の居住地にダンブルドアの使者として行っていたのです。そのため「魔法生物飼育学」はグラブリー・プランク先生が代わりに教えていました。アンブリッジの査察の際にグラブリー・プランク先生はこう言っています。

「この子たちはもうユニコーンとニフラーを勉強したしわたしゃポーロックとニーズルをやろうと思ってるがね。それにほらクラップとナールもちゃんと判るように」

自分はポーロックとニーズルをやろうと思っているとグラブリー・プランク先生は言っています。つまり3年生のこの時点ではハリーたちはニーズルの事をまだ学んでいないというわけなんですよね。
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