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10月4日が誕生日という事でここ数年の毎年10月はマクゴナガル先生を改めて取り上げています。今学期の初日ハリーたち3人は玄関ホールでマクゴナガル先生と会いましたがハリーたちに用があるというわけではありませんでした。マクゴナガル先生が玄関ホールに出て来たのは・・・(全3項目)

3-1.玄関ホールで
額の傷痕に激痛が走ってシリウスに手紙を出したりクィディッチ・ワールドカップの貴賓席でマルフォイ一家と出会ったりマグルの一家が宙に浮かされた挙句に「闇の印」が打ち上げられたりと若干のトラブルはありました。

それでもホグワーツに入学して以来初めてハリーは比較的平穏に夏休みを過ごす事ができました。そうして迎えた新学期初日の9月1日は土砂降りの雨の中をホグズミード駅から城へと移動する事となりました。そしてでした。

「ひでぇ。この調子で降ると湖が溢れるぜ。僕ビショ濡れ-うわーっ!」

松明に照らされた玄関ホールに入るとロンはこう言いながら頭を激しく振りそこいらじゅうに水を撒き散らしました。最後に「うわーっ!」と言ったのは大きな赤い水風船が天井からロンの頭に落ちて来て割れたからでした。

ぐしょ濡れで水を撥ね飛ばしながらロンは横にいたハリーのほうによろけました。その時二発目の水風船が落ちて来てそれはハーマイオニーを掠めてハリーの足下で破裂しました。周りの生徒たちも逃げようとしたのでした。

そのため水爆弾攻撃から逃れようと悲鳴を上げて押し合いへし合いする事となりました。ハリーが見上げるとポルターガイストのピーブズが4~5メートル上のほうに浮かんでいて次の標的に狙いを定めている所だったのです。

「ピーブズ!ピーブズここに降りて来なさい。今すぐに!」

誰かがこう怒鳴ったと思ったらそれはマクゴナガル先生でした。大広間から飛び出して来て濡れた床に足を取られてマクゴナガル先生は転ぶまいとしてハーマイオニーの首にがっちりしがみついてこう謝る羽目になりました。

「おっと-失礼ミス・グレンジャー」

ハーマイオニーは「大丈夫です。先生」とゲホゲホ言いながら喉のあたりをさすりました。マクゴナガル先生は曲がった三角帽子を直しながらさらに睨みを利かせて「ピーブズ降りて来なさい。さあ!」と怒鳴ったのでした。

ピーブズは「なーんにもしてないよ!」と言うと軽やかに笑いながら5年生の女子生徒数人めがけて水爆弾を放り投げました。投げつけられた女子生徒たちは悲鳴を上げながら大広間に飛び込みピーブズはこう言ったのでした。

「どうせビショ濡れなんだろう?濡れネズミのチビネズミ!ウィィィィィィィィ!」

それから今度は到着したばかりの2年生のグループを水爆弾の標的にしました。するとマクゴナガル先生が「校長先生を呼びますよ!聞こえたでしょうねピーブズ」とがなり立てました。どうやらこの言葉が効いたようでした。

ピーブズは長く舌を出すと最後の水爆弾を宙に放り投げけたたましい高笑いを残して消えて行きました。マクゴナガル先生はビショ濡れ集団に向かって厳しい口調でこう言いました。ハリーたち3人も大広間に入ったのでした。

「さあどんどんお進みなさい!さあ大広間へ急いで!」

3-2.大広間に入ると
大広間は例年のように学年始めの祝宴に備えて見事な飾りつけが施されていました。各寮の長テーブルには四卓とも寮生がぎっしり座って話しながらはしゃいでいました。上座の5つ目のテーブルには教職員が座っていました。

ハリーたちがグリフィンドールのテーブルに着くと隣はゴーストの「ほとんど首なしニック」でした。ニックが「素敵な夕べだね」と言ってハリーたちに笑いかけるのでハリーは思わず「素敵かなあ?」と言ったんですよね。

毎年新学期初日には新入生を各寮に分ける儀式があります。数々の運の悪い巡り合わせが重なってハリーは自分自身の時以来一度も組み分けの儀式に立ち会っていませんでした。だから今回の組み分けがとても楽しみでした。

ちょうどその時テーブルの向こうから興奮で息を弾ませた声が「わーいハリー!」とハリーを呼びました。ハリーの事をヒーローと崇める3年生のコリン・クリービーでした。ハリーは用心深く「やあコリン」と返事しました。

コリンは「何だと思う?当ててみて」と言いつつすぐに答えを言いました。何でも弟のデニスも新入生なんだそうです。ハリーが良かったねと言うとコリンはハリーに向かってこのように言って来たというわけなんですよね。

「グリフィンドールになるといいな!ねえそう祈っててくれる?ハリー?」

いいよと答えるとハリーはハーマイオニーにロンとニックのほうを見て「兄弟ってだいたい同じ寮に入るよね?」と訊きました。ウィーズリー家の7人の子供たちが全員グリフィンドールに入れられたのでそう判断したのです。

「あら違うわ。必ずしもそうじゃない。パーバティ・パチルは双子だけど1人はレイブンクローよ。一卵性双生児なんだから一緒の所だと思うでしょ?」

ハーマイオニーがこう答えてハリーは教職員テーブルを見上げました。いつもより空席が目立つような気がしました。当然ハグリッドは1年生を引率して湖を渡るのに奮闘中だろう。マクゴナガル先生の姿もありませんでした。

マクゴナガル先生は多分玄関ホールの床を拭くのを指揮しているのだろう。しかしもう1つ空席があります。誰がいないのか思いつかないとハリーがそう考えているとハーマイオニーがこう言って答えを教えてくれたのでした。

「闇の魔術に対する防衛術の新しい先生はどこかしら?」

ハーマイオニーも教職員テーブルを見ながらこう言いました。そう言われてハリーは教職員テーブルを端から端まで眺めましたが新顔は全くいません。するとハーマイオニーが心配そうにこう言ったというわけなんですよね。

「多分誰も見つからなかったのよ!」

それからやがてロンが「ああ早くしてくれ。僕ヒッポグリフだって食っちゃう気分」と言う言葉が終るか終らない内に大広間の扉が開いて生徒たちは静まり返りました。マクゴナガル先生を先頭に1年生が入って来たからです。

3-3.マクゴナガル先生を先頭に
マクゴナガル先生を先頭にして一列に並んだ1年生の長い列が大広間の奥に進んで行きます。ハリーもロンもハーマイオニーもびしょ濡れでしたが1年生に比べれば何でもありませんでした。湖をボートで渡って来たんですよね。

しかし到底そうは思えません。ボートで渡って来たと言うよりも泳いで来たかのようでした。教職員テーブルの前に整列して在校生のほうを向いた時には寒さと緊張の両方で全員が震えていました。でも1人だけ例外がいます。

一番小柄で薄茶色の髪の子が厚手木綿のオーバーを着ていました。ハリーにはそのオーバーがハグリッドの物だと判りました。あまりにもオーバーが大き過ぎるのでその男の子は黒い大テントをまとっているかのようでした。

襟元からちょこんと飛び出した小さな顔は興奮し切って何だか痛々しいほどでした。引きつった顔で整列する1年生に混じって並びながらその男の子はコリン・クリービーを見つけるとガッツポーズをしたというわけですよね。

そうしながら声を出さずに口の形だけで「僕。湖に落ちたんだ!」と言いました。うれしくて堪らないようでした。そうこうする内にマクゴナガル先生が三本脚の丸椅子を1年生の前に置き古い三角帽子をその上に置きました。

その汚らしくて継ぎはぎだらけの帽子を1年生がじっと見詰めました。一瞬大広間が静まり返りました。すると帽子のつばに沿った長い破れ目が口のように開いて帽子が歌い出したのでした。毎年恒例の歌というわけですよね。

こうして組み分け帽子の歌が始まったというわけです。

今日の最後に
改めてこうして4年生になったハリーが新学期初日の9月1日をどう迎えたのかを振り返ってみると過去の3回に於いてもハリーは学期初日の9月1日に何らかの形でマクゴナガル先生と顔を合わせている事を私は思い出しました。

まず1年生の時はハグリッドが引率してボートで湖を渡り城に入った所でハリーはマクゴナガル先生と初めて対面しました。マクゴナガル先生を一目見てハリーは「この人には逆らってはいけない」と直感したというわけです。

翌年の2年生の時はアーサー氏が魔法をかけた空飛ぶフォード・アングリアで校庭に植えられた「暴れ柳」に突っ込みハリーとロンはマクゴナガル先生をそれはもう激しく激昂させる結果になってしまったというわけですよね。

その次の年の3年生の時にはハリーはホグワーツ特急で吸魂鬼のために気を失ってしまいハーマイオニーと共にマクゴナガル先生の部屋に来る事になりました。ハーマイオニーはこの時に「逆転時計」を受け取ったんですよね。

こうしてハリーはホグワーツに入って最初の4年は何だかんだと学期初日の9月1日にマクゴナガル先生と顔を合せる事になったというわけなんですよね。
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